洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれ、ずっとここで生活し六十年。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

神社仏閣

思い出の中の大仏(2019/5/8)

10連休も終わりました。海外、国内の行楽地に出かけた方も多かったと思います。私の子供の頃の行楽地といえば、1.犬山遊園地 2.養老の滝 3.小牧飛行場あたりだったと思いますが間違いなくその中に入っていたのは、長浦の「タコのはっちゃん聚楽園の「大仏」でした。
当時、紳士服地問屋を商っていた我が家には住み込みで働く男女20人近くいて、そんな従業員さんにねだって連れて行ってもらったことを覚えています。知多半島の付け根あたり、知多市の長浦の海岸にあるコンクリート製の大きなタコの遊具、タコのはっちゃんのことがなんだか好きで弟も連れて遊びにいきました。いまみるとそんな大きいものではなかったのでしょう、残念ながらもうなくなったときいています。聚楽園の「大仏」も好きでした。ここは昭和2年に中日新聞、東邦ガスの設立にも関与した財界人山田才吉が自費を投じて作った大仏。いま伊勢湾岸自動車道からも垣間見えて、その御姿を眺めるたび子供の頃の懐かしい思い出が蘇ります。記憶の中では胎内巡りというのもあった気もします。胎内巡りってなんだか怖いもの見たさでいわばバロック的。
今日ネットを見ていてこの聚楽園の大仏をテーマにした日本最初期の特撮映画「大仏廻国・中京編」というのが1934年に作られたのをはじめて知り、驚きました。この映画に影響されて円谷英二が特撮映画を作ったそうでエポックメイキングな作品だと知りました。そのリメイク「大仏廻国」ができてパリ、ベルリンをはじめ世界で上映するそうです。あの記憶の中の聚楽園の大仏で「フランス全土が泣いた!」りするんでしょうか。ちょっとわたしにはすごい話です。

桜咲く社で(2019/3/28)

今朝、近くの愛知懸護国神社に桜を愛でにでかけた。
桜を見るより先に神前に深く拝礼。母方のおばも毎月通っていたここ護国神社は、二次大戦の時の戦没者を祭る社。母の兄は3人戦死、そして母の2人の姉の夫も戦死。一つの家族で5人戦死という悲劇が祖父に襲った。わたしなど息子がこのたびアジアのいち都市に赴任というだけで寂しい気持ちになっているのだがそれに比べて祖父の悲しみはいかばかりか。

しかし大戦後、激動の時代に先帝陛下と今上天皇のもと、ずっと日本には平和がつづき、そのうえ日本の国民のたゆまぬ努力のおかげで敗戦後、焼け野原になった日本を立て直しただけでなく、世界に誇るすばらしい経済大国になり、いま我々は安全で安心な国に住むことができる。
そんな時代を日本国民と共に歩んできた今上天皇は31年という永いお務めを納められご退位される。その民を思い、国を思うおこころの深さに感謝のきもちしかない。天皇陛下は日本憲法に象徴として規定され、いち人間としてはけっして気楽な生き方ではないと思う。そんな激務を思いながらその存在を仰ぐ日本に生まれてよかったとおもう春の朝でした。
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季節になり花が開き、そして散る。その自然の営みに深く頭を垂れる。
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神前で日の本の国に生きるありがたさを感じる朝。

日本とともに。(2019/1/1)

父とともに始めた元旦の伊勢参拝は今年で28年目。スーツとネクタイ姿で午前二時半に家を出て外宮、内宮を巡り午前九時には名古屋に戻りました。神宮へは御利益目当てではないといつも肝に銘じています。自分一人のちっぽけな願いより日本で暮らすことへの感謝の気持ちを込めて玉砂利の道を歩く。日本の国民、ひいては世界の人たちが幸せであるよう祈ります。そして今年もこの清々しい神域に来ることが出来たことへの感謝をします。神宮はミクロコスモス。川があり、山があり、風があり、家があり、そして漆黒の空には星と月が輝いています。この大自然に活かされていることをこの場所でいつも実感します。今年もそうやって活かされている人類のひとりとして、微力ながら前を向いて歩をすすめていきたいと思っています。
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神宮の空には月星が輝く。
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わたしの一番格式高きスーツはタスマニアン150ブラック。
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元旦は厳かに神事が執り行われる。
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外宮内宮と参拝した頃には空が明るくなる。

熱田さん往復12.4km(2018/1/2)

元日の夜は兄弟が弟の家に集まり宴。英国ワラントの付いたシャンパンで中華おせち、弟特製のローストビーフ、極上の猪肉を使った猪鍋をいただきました。料理人の弟を持った特権ですね。

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英国王室御用達シャンパン&茗圃さんおせち。
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新年いとこ会

ごちそうを頂いた後はやはり運動。今朝9時に熱田神宮目指し歩く。いつもはどんよりとした名古屋の空気だが正月三が日は工場も休み、クルマも少なく空気も旨い。また快晴の朝を歩くのは気持ちがいいもの。 熱田神宮も垣内参拝させていただき気持ちもスッキリ。昨年歩いて足が痛くなってしまったので遠いと思っていた錦三、熱田神宮往復12.4kmは思いのほかステキなウォーキングだと再発見。

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熱田の社
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気持ちいい運動でした。
 

平成30年日本国に弥栄を(2018/1/1)

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 
午前1時50分、iPhone目覚ましの音で新年の訪れを知る。暖かい布団から出てスーツに着替える。スーツはロロピアーナ、タスマニアン150ブラック無地、シャツは140双が毎年始のいでたち。それにロロ・ピアーナ、ペコラネラのコートを羽織る。ことほぎの日のためにと準備しておいたチレントのセッテピエゲスフォデラートタイを初めてしめるとセンターに美しくディンプルが出来て気分が高まる。父から引き継いだ当家恒例の年始の伊勢参り、まだ深夜とでもいうべき早朝の近鉄で伊勢市駅を目指す。

伊勢市から通称外宮さんといわれる豊受大神宮への道にはもう初詣の人も少なくない。神域に入り森の闇を通ると漆黒の空には日本創生の頃の民も眺めたはずの北斗七星。正殿の前で日本国民が今年も食べ物に困らないように祈る。多賀宮を参ったあと通称内宮さんとか伊勢神宮とか呼ばれる「神宮」に向かう。 神域の入り口宇治橋を渡りながら毎年この地を年始に訪れる幸せに感謝する。そこから多くの人の手で美しく保たれている玉砂利を踏みしめながら清浄な気が満ちているのを感じる。巨大な杉木立に囲まれた5年前の御遷宮の時に建て替えられた正殿、ここは民のためではなく神のための場所、そこに入らせていただく厳かさを体感する。北朝鮮ミサイル問題など多くの問題を抱えるこの極東地域、これから一年間、日本国民が安寧に過ごすべく日本国の弥栄を、母なる天照大御神様にこころから祈った。
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漆黒の空に星がきらめくなか神域に。
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朝5時前だが初詣客でにぎわう。
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神前はフォーマルウェアで。
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神宮は神の場所、神事の列が通り抜ける。
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神宮正殿参拝の後、荒祭宮と風日祈宮を参る。風日祈宮の美しい建築。
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神域からの初日の出。陽光を浴びる厳かさ。 
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