洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれてずっとここ錦3丁目でくらしているオールドシティボーイです。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

ピッティウオモ2012年1月

2012冬ロンドンで思う事(1/28)

10年前初めて訪れた時はポンドが高く良い思いをしなかったせいかあまりそう感じなかったが最近ロンドンの街がとてもチャーミングに思えて来た。今年も昨年に続いてイタリアの帰りにロンドンに立ち寄った。
ミラノからの飛行機でヒースローからヒースローエクスプレスに飛び乗りパディントン駅へ。あのタクシーに乗るとロンドンに着いたと実感が湧いてくる。 幸いな事にロンドンの天気は快晴。でもやはり寒いので街行くジェントルマンは皆コートを着ている。英国はバーバリー、アカスキュータムの有名ブランドがありコートと言えばトレンチと考えられている。実際のところロンドンでは多くの人がウールかカシミアの黒か濃紺のチェスターフィールドをスーツの上に着ている。若い人はやはり日本と同じく三分の二丈コートと言われる短めのコートをそれも日本とおなじくタイトに着る。年配の方はロングのチェスターをゆったり着る。英国ではあたりまえのように週末の夜そこそこ育ちのいい若者だったら男はスーツにチェスターフィールドを着て女性は大きく背中の開いたイブニングドレスを着て遊びにいく。みたところビスポークでばっちり決めているわけではなくとにかくチェスターフィールドコートをそろえる感じでレディメイドを着ている若者が多い。今回も週末の夜にそんなスーツ軍団を何度もみかけた。日本で似ている集団は結婚式の二次会がはねた時の男女達。
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パブで見かけたチェスターフィールドを着たジェントルマン
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パブ「チェッカーズ」で夕方見かけたジェントルマン 
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バーリントンアーケードを護るバトラーの装い。写真も快く撮らせていただいた。
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バーリントンアーケードで5ポンドで靴を磨いてもらう。靴の磨き方というのは本当に人それぞれでそのストーリーを聞くのも楽しいしみていても楽しい。再生の儀式にはいろいろな流派があるということか。


英国の「着替え文化」

しかし英国の「着替え文化」は本当に深い。アメリカのどこへいくのもシャツ、デニムにスニーカーではなく狩りにいくとき、競馬に行くとき、男性だけの同行のクラブハウスに行くとき、また夜、芝居に行く時などそれにふさわしいスタイルに着替えて楽しむ。
これを日本に全部置き換えるのはそもそも「場所」がないため無理というもの。例えば年末日本ダービーを見に行くときグレーのモーニングで出かけたらそれこそ奇異で英国かぶれに思われるはず。でもその楽しさを全く味わうことができないかというとそうではない。例えばビジネスの際、その日に会う相手にちなんだスーツを着るとかゴルフ場でも義務的にジャケットを着るのではなく日常と違う田舎生活をたのしむつもりで着るとか彼らの着替えの楽しみをわれわれ日本の楽しみとすることも全く無理ではないと思うのだ。 
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スポーティなツイードのカントリージャケットの専門店コーディングス。メンズレディース共とても品ぞろい豊富。
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ジャーミンストリートにてウエストコートつまりヴェストの専門店が繁盛しているのが驚きだ。伺った時4人先客がいた。 

今回、ドーメルロンドンのパトリック氏に再会した。彼はセヴィルロウテーラーへの営業を担当しているためセヴィルロウテーラーの事情に極めて詳しく今回もいろいろな質問に答えてくれた。セヴィルロウテーラーも欧州の財政危機にさらされ栄枯盛衰があり、店をたたんだところもある。ギーブス&ホウクスなどはバーバーや靴の修理工房、洋服のミュージアムも併設されたりしてながら実は中国資本に支えられている。
若いモードを学んだテーラーがビスポークではなくメジャートウメイドと呼ばれる工場縫製のオーダーの店を開いている場合もある。今回最古のセヴィルロウテーラーでロイヤルワラントを3つも持つ真の英国王室の御用達であるエド&レーベンクロフトに恐れ多くも立ち寄り、自分用のネクタイを一本求めた。さすがに店の前にはベントレーが運転手付きで止まっていた。
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3つのロイヤルワラントが誇らしいセヴィルロー最古のテーラー、エデ&レーベンスクロフト
 
その後パトリック氏にドーメルロンドン内に残っているアーカイブつまり昔の柄の記録を見せてもらった。アーカイブは織物会社が発売した柄や素材の記録はそのころどんな服地を着ていたかということを思い出されるスーツ史上とても重要な記録である。なんとドーメル創始の年の100年以上の前のアーカイブも残っている。今の柄とは全く違う事がかえって新鮮。時間も忘れて見入ってしまった。
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ロンドンドーメルに残っているアーカイブを見せていただく。分厚く巨大な書物から古い服飾の歴史をかいま見る。
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このシリーズはドーメル社創立前からのもの
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セビルロウテーラーが仕立てた力強いラペルのライン
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パイピングにリバティプリントを使用。こういうのもロンドンテイスト
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ドーメルロンドンにて。右がパトリック氏

またパトリック氏がセヴィルローテーラーで作ったハンドメイドのスーツもじっくり見せていただいた。
日本の空手をこよなく愛するアスリートでもあるパトリックの胸を美しく包むシルエットとそれをスッキリ見せるラペル、そして裏地のパイピングはあのリバティプリントを使ってあるのがキュートだった。
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パトリックの顧客であるロンドンの有名テーラーの裁断士
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テートブリテンに行く途中に。おーピンクフロイド アニマルズ!
 

2012年1月ピッティウォモで見かけた美しい女性たち(1/27)

世の中ざっくり言って男と女で出来ている。男のファッションの祭典、ピッティウオモにはモデルやイメージキャラクターとして会場を歩いている方、そしてブースの前には入場者をチェックするスタッフなど多くの女性がいます。今日はピッティウオモを彩る美しいおねえさまのお写真です。
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日本でいうと山ガール?
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制服萌え。ロイヤルネイビーか。
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ポロのご一行様
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こちらも会場で見かけたポロのおねいさん方。にこやかに写真を撮らせていただきました。
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ダックススポーツのブース前で。
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インターシャって時々見たんですが。グラサン越しの笑顔がまぶしくて。
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各ブースの前には入場者をチェックするマシンを持った美しいおねいさんが。
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白いお帽子と赤いリュックがあざやか軍団。

2012年1月ピッティで見かけたすてきな男達 スーツ編(1/26)

ピッティウオモに来場する男達のなかには多くのカジュアルスタイルを軽やとともにクラシックなスーツをびしっと着こなす人もよくみかける。スーツスタイルは男のファッションの最高峰に位置づけされているのでピッティ会場で見るそのきこなしも誇らしげだ。2階にはクライシコイタリアの展示があるメイン会場にはスーツスタイルの男達も多いが企業秘密でもあるブースがある場所ではみだりに写真を撮るわけにもいかない。だから屋外でスーツ姿にカメラを向けるのだが屋外ではコートを着ているのでなかなか良い写真を撮る事はむずかしい。そんななかでとらえた写真です。
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左 ミディアムライトグレーのピークラペルシングル(すこし幅広ラペル)をハイゲージのタートルネックとスエードブーツであわせています。左は同じ形のピークラペルスーツをブラックで。
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ミディアムグレーのスーツと濃紺のソリッドタイはとても相性がいい。
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黒のピークラペルのスーツと濃紺のソリッドタイを端正に白のシャツで合わせている紳士に会いましたので名刺を交換させていただいた上、お写真を撮らせていただきました。
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残念ながらお顔が切れてしまいましたがミディアムダークの無地のダブル(太いラペルに注目。ダブルブレストは太い方が威厳があります。)にロンドンストライプのシャツ
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フランネルのチョークストライプは若い人でもお似合いになります。
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白髪にライトグレーのストライプのダブルブレスト6ボタン。ライトグレーのダブルなのにまったく膨張色を感じません。
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チェックのスーツですがウールのタイでスポーティに合わせています。
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ピッティ会場でじぶん撮りしてみました。ドーメルロイヤル12とロロピアーナのカシミアタイを合わせてみました。15年通って「この場所」にフィットしてきたかどうか?
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ブラック系のダブルブレストにパープルの巻物
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チェックのダブルブレストにライトグレーのタイ、ライトグレーのチェスターコート

ヨーロッパ、走るか食べるか(1/24)

  食べると太るという現実を前にすると旅行で美食はやめたほうがいい。でもその地方の食べ物にふれあうという事は旅の楽しみであるというのもまちがいない。以前はノーガードで食べていたがダイエットを考えるようになってジレンマはある。それで今回は旅の荷物にジョギングシューズとウインドブレーカーを忍ばせておいた。ロロピアーナのスタッフのひとりからは旅先で朝走っていると聞いていた。昨年末から週に2度ほど名古屋城の周りを走っているので一度旅先でも走ってみるかとまずフィレンツェの朝食前から始めた。 朝露に濡れた石畳がすべるといけないとこわごわ走り出したが歴史的地区を駆け抜ける気分はすばらしい。偉大な建築物の横を自分のペースを守って駈けていく。ダビデの像がある有名なシニョーリア広場をぐるぐるまわりダンテやミケランジェロも眠っているサンタクローチェ教会前広場も走るといい感じ。
ロンドンでもセントジェイムス公園はまんなかに長細い池があり、2周まわるとちょうどノルマの45分になる。まだまだ暗いころからだんだん明けていく。シルエットだった偉大な建築物が朝焼けでローズに輝く。こんな感じは昼には味わえない。多くのランナーに笑顔で会釈するのもなんかうれしい。とても楽しかったので2日つづけて走った。まだまだランナー初心者でせいぜい7km程度だがこんな楽しければこれからも続けていきたい。
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セントジェイムス公園の朝
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こセントジェイムズ公園 この周りダイアナープリンスオブウェールズメモリアルウォークとなっている。
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セントジェイムズ公園 うつくしい朝焼けの中、走るのは心地いい。 

食事は朝はホテルで軽く、昼はサンドイッチ一つだったが夕飯はおいしいものを食べた。
でもダイエットのため二日間夕飯は抜いた。それでは旅行中出かけた店をご紹介する。

ミラノアルトパッショ
ミラノ駅の近くのここは日本でいうと洋食屋の風情で肉も魚も安くておいしいのでもう10回以上は通っている大好きな店のひとつ。というかここがあるからミラノに行くのだと言ってもいいかも。日本人もよく見かける。ミラノ風カツレツはまちがいなくここが最高。骨つきの子牛の肉を叩いてのばして作っている。
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パスタアルトパッショ風
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ちゃんと骨つき子牛を使っているから旨い。 

フィレンツェ マリオーネ
マリックのアンドレア氏に紹介されたフィレンツエでも人気店。7時に入ってすぐ客で一杯。美味しい店はみんな知っているのだ。750gのビステッカフィオレンティーナを久しぶりに食す。というか肉と闘う。DSCN5330
クリームとくるみ風味のラヴィオリ
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ビステッカアラフィオレンティーナ 

いつも安い店しか行かないがたまには豪華に行ったミラノでミシュラン三ツ星を長くつづけている店。ポーションは日本の高級イタリア店とおなじすくないポーションで珍しい食材を出す。皿ごとにワインが付いているデギュスタチオーネがあり楽しめる。
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お皿ごとにワインが出てくる。これは食前酒
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お魚
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お肉
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ドルチェ 

ロンドンジャーミンストリート ロウリーズ
後輩のコジマ君に昨年教えてもらった店だが柴山登光先生とごいっしょに店に行ったらなんとコジマ君が食事をしていた。世界ってこんなに小さかった?シーザーズサラダとステーキが秀逸。
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シーザースサラダ
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銀盆に乗ったステーキ
ロンドンソーホー ザ ライトブラザース
ドーメルのパトリック氏にロンドンで牡蠣喰いたかったらここが一番だと教えられた店。牡蠣もよかったがムール貝がことのほか旨かった。 
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オイスター
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ムール貝のワイン煮
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イワシのパセリソース 

ジャーミンストリート フォートナムメイスン
ロンドンを発つ前にフォートナムメイスンの2階でお茶を。
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ミルクティとスコーン 

2012年1月ピッティで見かけたすてきな男達 ジャケット編その2(1/23)

以前はジャケットのボタン穴にいろいろな色を施したりするディテール勝負を良く見ましたがそういう方が減って来てさりげなさ、成熟度を感じる着こなしが増えている気がします。そんな上品な合わせなら日本でまねをしてみてもサマになるはず。ぜひご参考にしてジャケットスタイルを楽しんでみてください。

ジャケットスタイルというのはスーツよりも素材のバリエーションが豊富です。なぜならパンツ素材には強度が要求されますがジャケットだけならそこまでの強度が必要ないためメーカーもさまざまな素材、織り方にトライできるためです。
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短い丈のダブルブレスト。紺にデニムの合わせです。同色系であわせる方増えてきました。
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すてきな白髪のカップル。紺とブラウンがとてもエレガントです。
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上のボタンでとめたいわいるクチネリ風の着こなしでしょうか。でもピッティではほんとにスエードシューズの割合が多いですね。
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歩き方ってほんとうに大事です。さっそうと歩幅大きく歩く事でお洒落度が増します。
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ライトベージュのパンツ。上品な合わせの方が増えてきました。
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このさりげなさが上級者を感じます。
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右の方、同色系濃淡、いわいるグラデーションで合わせています。ピッティでのきこなし以前より上品に成熟度を増してきた気がします。ディテール勝負がすくなくなりました。
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イザイアで見かけたおおきいチェックジャケット
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右の方のパープル系ジャケットの短い丈に注目
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左の方、ジャケットのチェックには無地のシャツとネクタイを合わせて。右の方無地のジャケットにはチェックのシャツを合わせています。セオリーにしたがった装い。
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巻物 ジャケット デニム スエードシューズ ポケットチーフの定番着こなし
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紺のウインドペンジャケットをよく見ました。
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ことしは濃紺でないダブルのジャケットを良く見ました。
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白のシャツ、紺ジェケ デニムが清潔感を感じます。
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