洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれてずっとここ錦3丁目でくらしているオールドシティボーイです。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

ピッティウォモ2012年6月夏

2012年6月夏ピッティウォモ報告 その4 着こなし篇

この夏のピッティウォモの会場を歩いてバイヤー達の装いを眺めていると、スーツスタイルに限らず普段カジュアルのときでもあ、ああいう着こなしもあるのかとヒントに気がつくことがある。
ものすごいビビッドな色を使っている人を見るとびっくりしたりすることもあるが、さらりと素敵に着こなしているのをみると
「これいただき!」と思う。今年のピッティウォモのスナップからそんな着こなしを選んでみた。

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暑い夏にもあんがい巻物はアリだ。日差しを避けることができるし余分な汗を吸ってもくれる。
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。夏でもリネン、コットンなどでジレを使えば楽しめる。
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ボーダーってのはそれだけで夏を感じます。定番の紺ではなく赤。
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カラーパンツは細身でなきゃ。さらに無造作にロールアップして。
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麻のカーディガン。色はナチュラルカラーでそろえればさわやか。
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シャツのそではぴしっと折り畳むように折り曲げると端正に見える。

2012年6月夏ピッティウォモ報告 その3 ジャケット&パンツ篇

ヨーロッパでも南の国、イタリアの中部フィレンツェは地中海性気候とはいえ夏の日中には気温摂氏35度近くなる。街の中心の歴史的地区はすべて石畳、中世から変わらぬ街なので建物は高い割に道は細い。そのため日陰が多く、日差しが当たらないところは過ごしにくくもない。とはいえ夏のこの街をスーツで過ごすにはやはり過酷で当然、夏のピッティウォモ参加のクラシコ陣営の出展者、バイヤー達のほとんどはジャケット&パンツスタイルとなる。おしゃれなスタイルが多いと思われるが今回、ジャケット&パンツスタイルの人のなんと約80%が紺ジャケットだった。紺ジャケットでも当然、ロイヤルブルー系が圧倒的に増えている。目が慣れて来ていままでのロイヤルブルーではロイヤルブルーと思えなくなって来てどんどん過激になってきて明るいブルーになってきている。

その他で目につくのがベージュ系のジャケット。麻、コットン、ウールと素材はさまざまでパンツとのあわせは王道の白、茶の濃淡、つまりグラデーションで合わせる人も多い。

ひさしぶりに夏のピッティに来たらクラシコ陣営のほとんどの人は素足に見える外から見えない靴下をはいている。素足を見せないように長い靴下ホーズを履けとヨーロッパの人は言っていたが暑い夏ではそのメソッドは通用しないという事だろう。

2012年夏ピッティウォモで見かけたジャケット&パンツスタイルのスナップ(クリックすると画像が拡大します。)
夏のコーディネートのご参考にしてみてください。

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ジャケット姿の8割はこんな紺ジャケスタイルでした。わたしもそうでしたが。
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ブラウンのジャケットにグラデーションで合わせると上品になります。
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サックス系のジャケットは夏の定番。この色のパンツならどんなジャケットにも合うはず。
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ちょっととぼけたパッチワーク風のジャケットに短パン。
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ニット系のカーディガンのようなショート丈ジャケット
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右の方、サックス系のジャケットにピッティ名物エルボーパッチ付いてます。
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濃紺に真っ白のパンツ。これは誰でも決まる定番のアイテムです。短い丈のジャケットならさらに足は長く見えます。
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ベージュのウルトラショート丈ジャケット。靴とネクタイの色をあわせて。
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渋い男がまるで少年のように。
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どんどん青が鮮やかになってきています。
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ウォッシュ加工をほどこしてあるようなダメージ感のある素材をダブルブレストで。
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コードレーンのジャケット、ダンガリーのシャツそしてチェックのタイがきまじめに見えます。
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このイケメンお二人はメーカーのモデルさんでしょうか。
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 このあたりでももう当たり前の感すらあります。
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右のジャケットはロイヤルブルーにウインドペンが入っています。
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濃いグレーに大柄なタッターソール柄をダブルブレストで。ジャケットでダブルブレストを仕立てる場合はジャケット丈は短くしてください。
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伊のセレクトショップスタッフでしょうか。紺ジャケ&白パン軍団。 
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つややかなシルクリネンのジャケット。パンツを細くすれば大柄な方でもおしゃれにきまります。
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端正な茶のギンガムのジャケット
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サックスのジャケットにカラーパンツ 

2012年6月夏ピッティウォモ報告 その2 スーツ篇

私の店でお客様に接客する時、世界の流れと違う洋服をおすすめしたくないというのが私がピッティウォモに通う最大の動機だ。
ジャケット・スーツのオーダーの場合、同じ服地を使ったスーツでもそのサイジングをふくめたダイレクション(方向付け)によって全く違うスーツになってしまう。その方向をオーダー店の店主は間違ってはならないと思う

今、当店にご来店されるお客様はまちがいなく「カッコいい服」を求めてご来店される。
それでは「カッコいい服」とは何か。キンピカ、派手派手の服がカッコいいわけでなくどういう装いが「正しく、かっこよく」、またどんなふうにするとそれが「行き過ぎ」になってくるかさじ加減がとても重要だとおもう。


「いまの旬のスーツとは何か」西洋の服の祭典であるピッティウォモを何時間も眺めていると見えてくる。それを正しくご来店のお客様に伝えたい。またこの展示会で見たスーツ、スーツを着た人々を目に焼き付けて来年の夏の素材選びの大きな参考にしている。

2012夏ピッティウォモで見かけたスーツ姿スナップ(クリックで画像は拡大します。)
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サンドベージュを軽やかに着こなしている。ドレープを見るとどうやらこれはウールのようだ。この色のスーツは麻やコットンでも人気がある。
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明るい濃紺は夏のスーツの人気の中心となっている。このスナップくらいの明るさではいまや明るい濃紺とは言わないくらい。
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このくらいの明るさをを着る人もけっして珍しくない。パンツは細く短く。靴下はスニーカーソックスで素足に見せる。上着はダブルでラペル巾は太め。
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左の方チャコールグレーに黒をあわせ精悍な印象にしている。わかりにくいが後ろの右の方はユーズド調の素材をスーツにしている。
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浅いブルーばかり目につくがきちっとサイズの合った細めのスーツ
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穏やかな色のコットンのベージュのスーツ
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クラシックなライトグレーのスーツ。
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アングルがもったいないが濃紺のスーツを颯爽と着こなす。
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すこし明るめなスーツ。ほぼ全員、スニーカーソックス。
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グレーのチェック
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ウールのサンドベージュ
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背中の美しいグレンチェックスーツ。
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鮮やかなブルーはこの夏ピッティの定番
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焦げ茶のスーツはヨーロッパの男の好み

2012年6月夏ピッティウォモ報告 その1

フィレンツェバッソ要塞で行われているメンズファションの祭典ピッティイマジネウォモは一年に2回冬と夏にある。毎年冬に通っているが夏6月に開催されるのでそのころまだ当店では夏物のオーダーが忙しい時期でもあるのでいままでなかなか行けなかった。でも最後に行ってから時間が経つので夏のメンズモードの情報も欲しくて今回行くことにした。

ギリシャにはじまったユーロ危機でヨーロッパは揺れているがピッティウオモの会場ではその苦しみを窺い知ることはできない。カシミアをつかったハイクラスなブランドブルネロクチネリやキトンなどのブースには人が集まり景気の悪さは全く感じない。ロロピアーナ社も売り上げ好調のようだ。

ピッティウォモにはイタリアを中心にヨーロッパ、アメリカ、日本などから何百というメンズモードがブースを出店している。スーツ、ジャケット、シャツ、ネクタイなどのクラシックな部門カジュアルファションの部門が混在している。両方の世界はお互い尊敬しあっているがやはり違うものを目指している。カジュアルは強い自己表現と新しい切り口を求め続けているのに対してクラシックな世界ははあくまで穏やかで高い品質感と完成度の高さが求められいる。たとえば絵画芸術においてはやはり新しい表現方法を作り出した人が一番尊敬される。どんなに素晴らしい絵でも昔からの表現方法ではいまは誰も振り向かない。ウチェッロ、マザッチョ、ダビンチ、ミケランジェロ、カラバッジョなど新しい表現方法を切り開いた人の絵が価値があるとされるのは現代のカジュアルファションに似ている。それに対してクラシック音楽はやる楽曲は同じでもその熟練度、表現力、優雅さを競う点ではスーツ・ジャケットファッションの世界に似ているかもしれない。

それではまず会場内をスナップで紹介。(クリックで画像が拡大します。)
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フィレンツェサンタマリアノベラ駅の北にあるバッソ要塞の門をくぐるとまることラッピングしてある建物が目につく。
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メイン会場には沢山の案山子の群れ。どうやら案山子一体一体モードブランドがコーディネートした服を着ている。DSCN7850
会場内はフリーでWi-Fiが使える。
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ことしのテーマはWONDERFOODS PITTI
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デニムをカーテンにしてある素敵な飾り付けのブース。
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ブースの外にソファを出して商談。地中海性気候なので日陰なら猛暑のフィレンツェでもなんとか過ごせる。ヨーロッパの人は外に椅子を出すのが大好き。
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フィレンツェは35度を超す暑さ。会場内には暑さをしのぐフルーツジュースの屋台が。
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あるブースでは美女がスプマンテを振る舞う。イタリア人男性は群がるがなかなかぼくも一杯所望と言いにくいものだ。
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ピレリのブース前でミネラルウォーターを振る舞う美女
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冷たいものを飲ませる屋台のなかでここはカクテル系の屋台。
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そこで昼間から旬なカクテル「フローズンモヒート」を。ナッツ系の味もする新しい感覚のモヒート。さすがピッティは飲み物もおしゃれ。

ピッティウォモでお会いした人たち
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エルメネジルドゼニア服地部フランコ社長マウロ部長に会場内でばったり。お声をかけていただいた。
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ロロピアーナ社のアレッサンドラさんステファノ氏にもお会いした。
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日本を代表するモデリスタ柴山登光先生も毎年夏冬に来場。
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