洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれてずっとここ錦3丁目でくらしているオールドシティボーイです。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

2016年6月ピッティイマジネウォモ

ピッティ・ウォモで足元に注目。(7/5)

ピッティ・ウォモ会場でバイヤーたちのファッションをながめてチェックしているとリアルクローズの明日が見えてくる。ジャケットやボトムやシャツを見るのももちろん楽しいが靴やパンツの裾など足元チェックも楽しい。ピッティにくるバイヤー達はもちろん素敵な靴を履いているがたとえばグリーンのドーバーとかチャーチのコンスルとかぱっとみてすぐ分かる靴を履いていることは少なくて個性的な靴を選んでいるようだ。ぱっとみてすぐ分かる靴というと白のスニーカ系が多かったがアディタス、スタンスミスを履く人がほんとに多かった。パンツの長さや細さなどとともに靴の種類にもちょっと注目してみてください。

画像はクリックして拡大してお楽しみください。
IMG_9158
まず勢揃いから
DSCF2093
ナチュラルカラーのパンツにブラウンローファー
DSCF2121
こちらもスエード
DSCF2123
会場でみつけた美しいメンズのパンプス
DSCF2135
かわいいスニーカ
DSCF2136
スニーカからコンビまで
DSCF2154
この方もコンビ
DSCF2161
ブラウンスエードのダブルモンク
DSCF2207
左のお二人はコンビ系
DSCF2210
ロイヤルブルースエードのローファー
DSCF2223
スタンスミスほんと多かった。
DSCF2230
右の方、美しく磨かれたグリーンの革靴
DSCF2287
アディタス履けばスーパースターも夢じゃない。
DSCF2253
この方もスーツに白スニーカ
IMG_8948
スニーカいろいろ
IMG_9152
3人共ホワイト
IMG_9237
イタリア正統のブラウンシューズ
IMG_9265
右の方はダブルモンク
IMG_9272
中央はコンビ、右はブルー・スエード・シューズ
IMG_9282
ワインレッドのモカシン
IMG_9293
ワイドパンツにサンダル
IMG_9325
またスタンスミス
IMG_9310
個性的な4人
DSCF2188
ラバーソールの革靴
DSCF2192
左の方、スーツにエスパドリーユ
DSCF2206
グリーンジャケットにグリーン靴
DSCF2216
メッシュのダブルモンク
DSCF2219
スニーカのダブルモンク。これ欲しい!

ピッティ・ウォモで見つけた「Wall of fame」が楽しい(7/4)

今年のピッティイマジネウォモの会場、メインパビリオンの向かって右にに面白いイラストの看板があった。ローリング・ストーン誌提供のこの看板は「WALL OF FAME」。HALL OF FAME がいわいる「殿堂」なのでそれをもじって有名人の壁とでも言おうか。1980年生まれのイタリア人女性アーティストLaurina peperina氏によるもので有名人やホラー映画の主人公達100名がイラストで描かれている。ちょっと怪奇趣味が楽しく、しばし見入ってしまった。90人の名前がイタリア語で書かれているが分かるものもあるはず。拡大して見てください。映画マニアなら楽しめますよ。一枚一枚なんなのかを調べるのもきっと面白い。わたしはこれでダニエル・ジョンストンという人をはじめて知りました。
IMG_9205
1.イタリア建国の父ガリバルディ5.死体の手?31.ゴッドファーザー33.イエスキリスト34.メドウサの首62.ジョンレノン
IMG_9206

8.マドンナ10.ミスタービーン11.ミッキーマウス38.ロッキー39.クリント・イーストウッド40.戦艦ポチョムキン(古い!)
IMG_9207
14.エイミー・ワインハウス15.ハリーポッター43.ツイッター44.チャールズマンソン(怪奇趣味!?)47.デヴィッドボウイ73.パッチアダムス76.マルセルディユシャン(分かる?)
IMG_9209
18.ドラキュラ21.チッチョリーナ(分かる?)49.生ハム50.ホットドック51.アダムとイブ53.イギーポップ81.村上隆
IMG_9211
25.サンタクロース26.アンネフランク29.ダースベイダー60.ヒトラー84.法王フランチェスコ89.エリザベス女王9.ムンクの叫び

今年もフィレンツェからキュプラ100%裏地入荷(6/27)

当店のオーダースーツ・ジャケットにはキュプラ100%裏地しか使わない
キュプラというのはコットンのうぶ毛であるコットンリンターを原料に銅アンモニア法で作られる天然由来の長繊維でありレーヨンより強く、安物のポリエステルと違い通気性、吸湿性もある。コストを度外視してもキュプラ100%を使うと衣服内環境つまり着心地が良くなる。

フィレンツェの中心街にあるキュプラ100%裏地専門店「マリック」とずっと取引していて、今年もおしゃれなキュプラ100%裏地を買い付けた。イタリアの洋服はなぜか伝統的に裏地にビスコースつまりレーヨンが使われていることが多いがレーヨンはキュプラに比較して強度が落ちる。「マリック」店主アンドレアはフィレンツェのハンドメイドテーラーにいい裏地を供給したいというこころざしを持ちキュプラ100%しか扱わない。きれい好きで、オシャレでそして高いこころざしを持つアンドレアとは馬が合い、もう長く取引を続けている。ことしもピッティイマジネウォモの初日の朝早く、バッソ要塞が開場する前に「マリック」にでかけ、お互いの家族の近況やイタリア、日本のモード界の現状などを語りながら素敵な裏地を選んだ。

今回はいつものビビッドな無地に加えて、ストライプ裏地を何種類か選びそして前回人気のあったチェリーブロッサムの裏地も追加した。 秋冬のスーツ・ジャケットを美しく彩ることになるはず。
IMG_8900
マリック店主アンドレアと 2016/6/13撮影
IMG_8901
アンドレアの奥様フランチェスカと 2016/6/13撮影 

以下の画像が新入荷したフィレンツェマリックのキュプラ100%裏地。当店のスーツにフィレンツェのテイストが加わりデザインだけでなく着心地もアップするから不思議。カッコの追加料金でお使いいただけます。現在円高ユーロ安でマリック裏地追加料金が少しお安くなりました。

P1180216
美しいグレーペイズリー裏地(プラス税込5000円)
P1180218
美しいグリーンペイズリー裏地(プラス税込5000円)
P1180207
ネイビーペイズリー裏地(プラス税込5000円)
P1180195
追加したビビッドな無地裏地(プラス税込4000円)
P1180202
マルチストライプ レッドミックス(プラス税込5000円)
P1180198
マルチストライプ パープルミックス(プラス税込5000円)
P1180209
マルチストライプツイル ブルーミックス(プラス税込5000円)
P1180211
マルチストライプツイル グレーミックス(プラス税込5000円)
P1180223
昨年好評だったブルー系チェリーブロッサム柄(プラス税込5000円)
P1180226
昨年好評だったパープル系チェリーブロッサム柄(プラス税込5000円)

当店がロゴ付き裏地を使わない理由をもう一度お話します。
当店ではメーカーのロゴがジャガード織りで入った裏地はオーダースーツに使用していません。
ロロ・ピアーナ社、エルメネジルド・ゼニア社、ドーメル社素材も正規代理店からの買い付けでロゴ入り裏地を買い付けすることは簡単です。しかしスーツは基本的にアノニマス(匿名)の存在で名前入りのものはいれるべきではないというヨーロッパに伝わるクラシックスーツの不文律に従いお付けしません。ロゴ入りの裏地は日本のバブル華やかな頃、トイレのスリッパや足ふきマットでもなんでもかんでもブランド名を付けた時代に日本のデパートなどのニーズで作られたものです。表地は毛織物メーカー、裏地は裏地メーカーがその品質を保証するのが正統(クラシック)です。追加料金無しで品質の高さから世界トップシェアの旭化成キュプラ100%(ベンベルグ)が付きます。更にいい素材がご希望でしたら今日のブログに書きました、セミナーラさんのようなイタリアの優秀なサルトが使用しているフェレンツェマリックの裏地をわずかな追加料金でお使いいただけます。

ピッティイマジネウォモ報告(6/25)

不安が的中して国民投票によりEUからの英国離脱が決まってしまった。決まってしまったからには国民が望むように速やかにそして一番望むのは平和に穏健に離脱ができるといいなと思う。

さて先週フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅北のバッソ要塞で行われたピッティイマジネウォモにでかけた。来年の春夏のメンズモードの世界的展示会でこの展示会に出店された製品が来年の春夏にリリースされることになり、またこの展示会にバイヤーたちが着て歩いた服がまた来年の春夏のモード雑誌のスナップになり、やはりこれもモードの流れに影響をあたえることになる。現地に出向いてピッティイマジネウォモの会場でどっぷりこのメンズモードの世界に浸かり、情報を収集することはやはり次のシーズンへのアドバンテージになる。 当店のスーツが常に「」であり、一年先を見つづけるためにこれからも通い続ける。

それでは恒例のピッティイマジネウォモスナップ集を。ぜひコーデ、着こなしのご参考にしてみてください。


IMG_8926
初日朝の入り口近く。
IMG_8953
ちょっととぼけた馬の乗り物。
DSCF2269
最近ピッティの花。アフリカ系のバイヤー達。
IMG_8921
ロロ・ピアーナのサマータイムで極太ラペル
IMG_8924
自転車宣伝部隊のお二人
DSCF2060
この方もブランド名の入った自転車で。
DSCF2059
ソラーロスーツのジェントルマンもビチクレッタ。
IMG_8933
イタリアの陽射しにハットがさわやか。
DSCF2287
紺ジャケに白スニーカの多かったことったら。
IMG_8941
ブラック・ホワイトジャケット
DSCF2062
ジレは完全にモードに定着しました。ジレもアンダーサイズが基本です。
DSCF2119
アイボリーのニット系ジャケットをグラデーションの着こなしで。
DSCF2114
いつも会う、快活なカノニコ社ランディ氏
DSCF2094
そしてこちらもいつも会場で会うエルメネジルド・ゼニア社マウロ氏
DSCF2241
11年継続してピッティ出展のブーツブラック社長と。同じゼニア・クールエフェクトのブラウン無地に注目。
DSCF2120
イエロー系のウールリネンジャケット
IMG_9074
ジャケットにはスリムなスニーカが普通になりました。
IMG_9130
夏の革ジャンスタイルは6月のピッティの風物詩。夏というよりも春先のコーデの提案と考えればいいでしょう。
DSCF2204
りりしいレディのグレーウィンドペンスーツ。
DSCF2209
麻100%のサックスダブルブレスト。ピッティ会場にはダブルブレストを着る方がいっぱい。でも流行るかどうかは疑問。
DSCF2222
さりげないがいい感じの胸のあけかた。
DSCF2235
シアサッカーも会場でよく見かけます。オーダーサロンタナカでは昨年からとりくんでいます。
DSCF2237
ニットのジャケットはショート丈がいい。
DSCF2262
マンオブザピッティといえばリーノさん。左の方のロンドンストライプのシャツもいいネ!
IMG_9182
ソラーロのダブルブレスト姿のこの方も常連。
IMG_9146
ロイヤルブルーの美しいスーツの方もご常連。
IMG_9043
ドーメル社エクセルで仕立てた素敵なスーツを着るジェントルマン
IMG_9079
わたしのジャケットと全く同じロロ・ピアーナサマータイムをお召し。
IMG_9153
切れ味のいい、ツヤのあるグレー無地を着る方をよく見かけました。
IMG_9156
ツインズ。
IMG_9166
すこし違います。
IMG_9167
こなれたダブルブレストをジャケットにして。
IMG_9171
こちらもツヤのあるミディアムグレー無地
IMG_9185
会場でやたら見掛けたソラーロ素材のダブルブレスト。
IMG_9237
こちらもソラーロのジャケット
IMG_9285
まず靴下履いた人は見かけない夏のピッティ。
IMG_9292
と思ったらこの方は靴下履いていました。
IMG_9310
ストレッチのパンツを特に短めにして。
IMG_9314
安定の着こなしのリネンジャケット
IMG_9318
ミディアムグレー無地をスッキリ着こなすには濃紺ソリッドタイと合わせる。
IMG_9322
もう明るいロイヤルブルーでは驚かなくなりました。
IMG_8973
濃紺無地のタイはジェントルマンのマストアイテム。
IMG_8962
この方たちはメーカーのモデルさんですね。
IMG_8960
麻100%のダブルに茶靴は英国テイスト。

美味は街中にあり(6/21)

いつもイタリア出張の間、朝はホテルの朝食、昼は空腹を感じたらパニーニひとつくらいかじる程度にして夕食だけを旅の楽しみにしている。仕事で来ているのだからグルメを堪能するわけではないが、せっかくヨーロッパ域内でもメシが旨くて安いイタリアにいるのだから美味しいものを喰いたいと思う。

昨年夏フィレンツェの共和国広場近くを散歩していたらフィレンツェ中央市場の食料品店で働く日本人女性ユキさんに出会った。彼女はイタリア食材やイタリア人の生活などをブログで毎日のように描いている有名ブロガーでもある。今回は彼女とともに彼女おすすめのフィレンツェ中央市場近くの気楽なトラットリアで食事をした。とぼけた味のあるイケメンカメリエーレが接客してくれる明るい雰囲気のお店にはCUCINA CASALINGAつまり主婦の料理と描いてあり、美味しそうな家庭料理がいただけそうな予感。ただ料理よりもなによりもごちそうはユキさんとのおしゃべり。妻と同郷人である彼女は外国に長く住む人にままある鼻持ちならなさは全くなくホントにいい人で会話もはずむ。それを楽しみながら出てくる料理を堪能する。二日間続けてこのトラットリアに行ったのだが美味しさに驚いた一皿をご紹介しよう。それはイノシシ肉の手打ちパスタで、イノシシ肉というと日本ならもったいぶった山家風の料理店でしかでくわさないがそれが予約もいらなさそうなこういう気軽な店ででてくるのが食材豊富なトスカーナの食肉文化の深さにほかならない。旨味もあるが臭みもあるイノシシ肉をじっくり一日以上ハーブで煮込んですべて旨味に変換しきっている。手打ちのパスタにからめてトスカーナのしっかりした赤ワインといただくとそれはそれは幸せな瞬間が訪れるのでした。ちょっと自分だけの余韻を楽しみたいので今回は店名を書くのはやめておきます。やはり真実は普通に街の中に存在しました。
IMG_9363
これが今回のベストディッシュ、イノシシ肉の手打ちバスタ
IMG_8857
フィレンツェ名物コッコリ。パスタ粉でつくった団子を揚げて、クリームチーズを付けて生ハムで巻いて食べる。
IMG_9358
生セージの葉のフリット。長さが15cmはあるおおぶりの葉。
IMG_8853
こんな気軽なお店。真実は街の中にある。
IMG_9343
シニョーリア広場にはなぜか黄金の巨大な亀が。なにを意味するかよくわかりません。
livedoor プロフィール
記事検索
月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ