洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれ、ずっとここで生活し六十年。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

やまのぼり

ESPCAPE FROM 39°C 西穂、上高地(2018/7/20)

今週のお休みは高気圧が猛威を振るう酷暑の名古屋から脱出してプチ山登り。山登りがご趣味のお客様Oさんにアドバイスをいただき新穂高ロープウェイを経由して西穂高独標を目指す。朝8時半始発のロープウェイにのり、西穂高口で登山開始。一年ぶりの登山で体がなまっていないかちょっと心配になりながら西穂山荘まで森の中の登山道を登っていく。一時間ちょっとの道のりだがやはり足に乳酸がすぐたまり日頃の不摂生を反省する。と、バテてきたころ西穂山荘に到着。ここからの本格的登りに備え焼岳の雄大な姿を見ながら山の食事の基本、カレーライス&生で中休み。
腹ごなしを済ませすぐ上の山、丸山を目指す。丸山をすぎると本格的な尾根道を登り、そして穂高連峰本来の岩場を登り西穂独標まで。尾根道を過ぎたあたりから独標の岩に這いつくばって登る登山者が見えてくる。あそこまで行けるのか不安な思いがよぎるが絶景と夏山に吹くさわやかな風が味方をしてくれる。独標までは登山初心者でも一応行けるとの情報。しかし数々の遭難の記録がある穂高連峰に行くわけなのピリッとする。岩に記された丸印をたどっ上を目指す。登山歴は浅いとはいえわれわれセルフゴルファー。あんよは強いほうだから、マイペースそして無言で登っていく。苦労して歩を進めやっとのことで登頂。陽光あふれる中部山岳国立公園ほぼ全周の景色は頂上を登ったものだけの特権。はるか下の川が翡翠のように澄んでいるところがあり、そこが上高地。亡き父から上高地良いところだぞとなんども聞いたことがあったがずっと行きたくて行けなかった憧れの地で59年7ヶ月生きてやっと目の前。
登山のエキスパートなら西穂独標からさらに岩でできた数々の峰や細い尾根道を越え穂高の頂きを目指す。左は飛騨、右は長野の穂高連峰は極めて薄くまるで刃のような尾根道を進む者はまさに勇者。われわれはそんな姿を眺めながらここ独標まで登ることができた幸せを噛み締めた。
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新穂高ロープウェイ、穂高口駅からは林間の道
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可愛い高山植物を愛でながら。
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一時間少し歩くと西穂山荘
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山ならカレーでしょ。西穂山荘。
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左から上高地、乗鞍、焼岳
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丸山まで林間の道
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丸山から独標の途中まで尾根をひたすら登る。
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飛騨の谷はとにかく深く
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独標が見えてきた。
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丸印をたどって頂きまで。
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やっと着いた西穂高岳独標
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りっぱな山ガールになりました。
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目の前の穂高連峰は勇者のみの道
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難所は丸印も細かくなってくる。
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またいつかここに登る日も来だろうか。

来た道をもどりその日は平湯温泉で宿を取る。
次の日は平湯からバスで安房トンネル、釜トンネルを経て上高地まで。山岳地帯にあるのに不思議な平地の上高地。歩くとまるでオフィーリアの川流れのような小川があったり、焼岳の豪快な山体が池に映る場所があったり、穂高連峰の力強い全景が見えたり父が言ったとおり素晴らしい約束の地。帰りのバスの時間まえには色気より食い気でやはり帝国ホテルでカレーをぺろり。いつものわたくしでした。
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大正池に映える焼岳。上高地
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大正池に映える穂高連峰
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上高地から見る西穂独標
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上高地の自然
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俺の家に来る?
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オフィーリアの川流れの如く
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まるで日本庭園の明神ニ之池
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明神橋と明神岳
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今日もカレー。帝国ホテル

今週は乗鞍に(2017/7/22)

日々を街で暮らしているので、お休みには緑のある場所に向かう。この木曜は乗鞍へ。 

小学生の頃、平湯近くの栃尾温泉までどもり矯正のための合宿に行かされた。そのトラウマからか平湯など奥飛騨温泉郷、新穂高ロープウェイ、乗鞍高原道路、安房トンネルなど観光開発が盛んに行われたその周辺には行く機会がなかった。

東海北陸自動車道で高山へはすぐ行けることが近頃わかり、高山から近い乗鞍に行ってみることにした。朴の木平バスターミナルからバスに朝7時25分にバスに乗りうとうとしながら40分、着いた畳平バスターミナルは海抜2400mで外気は冷たい。大きいパーキングに観光客用のお店が並ぶ。登山を趣味とする人には乗鞍登山を登山というのは違うといわれるかもしれない。ただだれでも来ることができる観光地とはいえいまから3000mを超す頂上を目指すのだからストレッチをして、靴、ジャケット、ストックなど装備を整え剣ヶ峰へ歩を進める。畳平を眺めると火山の噴火口とも思える。過去にきっと大噴火が起こって現在のような複数の峯がそびえる地形になったことが素人の私でも想像できる。そこからコンクリートのゆるやかな坂道を歩き剣ヶ峰の下の登山口に向かう。ここまでは散歩でここから登山。
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さあ出発。
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少し歩くと、雲海が下に見える。高い場所にいることを実感。
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まだ登るべき剣が峰は見えない。
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しばらく歩くと乗鞍の最高峰、剣が峰が見えてきた。
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剣ヶ峰登山口。
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少し登るだけでさっきまで歩いてきた道が見える。
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蒼い池が見えてきた。観光地然としたバスターミナルとは隔絶した世界。
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尾根道を少し歩くと頂上、剣ヶ峰。
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乗鞍岳剣ヶ峰に着きました。
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岩の高みの聖地。
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少し浮いた雲の上に先週登った立山雄山が見えてきた。

昨年から登山を始めたのは、都会では味わえぬ絶景の中を歩く喜びもある。それに 足に疲れを溜めながら、登って行くとあんな遠くにあった頂きが次第に近づいてやがてはこれ以上ない高さに行けるその感覚が気に入ったから。一歩一歩は小さくても確実に目的地に近づく感覚はまさに人生そのもの。

頂上について遠くを望むと、槍ヶ岳など北アルプスの山並みの向こうに先週登った立山、雄山が見えてきて感激する。まだ行ったことのない上高地も眼下に見える。

アドベンチャー性はないにしろ、まだまだ素人の私達には乗鞍岳登山も十分に楽しめた。帰りの平湯温泉で足の疲れを癒してから帰途についた。

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下山がてらもう一つの山、富士見岳にも登る。
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道すがらに咲く花。

立山クライマーズ・ハイ(2017/7/16)

先週水曜日は立山に。
あいにく水木の天気予報は芳しくなかった。山に詳しい友人モリカワに相談したりしたが、「てんきとくらす」サイトで立山登山を調べたら水曜日の午前は登山指数がAとなった。これを信じて朝3時半に名古屋からクルマを走らせケーブルカーの立山駅を目指す。立山駅に到着し、登山出発点、室堂のライブカメラを見たらなんとモニターの画面一面は乳白色の無地。落胆しながらもとりあえずケーブルカー&バスで室堂に着いたのが午前9時。 
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落胆画像
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気を取り直しロープウェイに乗り込む。
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美女平から乗り継いだバスから見える称名滝。水量多し。

いつもは観光客で賑わう室堂も人は数えるほど。登山に向かう人はほとんどいない中、せっかくここまできたのだから立山の肩の部分である一ノ越を目指す。100mも歩くと石の歩道が消え雪渓に。心細くなったがずっとむこうに一ノ越目指して登る2人に気づいたので登り続けることにする。晴れでは感動的に美しい周りの立山連山も全く見えない。登山靴で雪を踏みしめながらゆっくりゆっくり行く。さいわいに気温は低くなく、ゴアテックスで防水の利く登山ジャケットを着ているが中は長袖のシャツでは暑いくらい。昨年も登り知っている道だが雪渓だと別世界。雪渓を一歩一歩進んでいくと、気がついたら周りの山が見えてきた。ああなんて素晴らしい景色。
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室堂からは9割方こんな雪渓。
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竹を目印にあるいている。向こうに見えるのが一ノ越
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ガスが晴れるとこんな景色が!

一時間で一ノ越に着くと峠だからかすごい風。目の前にそびえる雄山に登るかどうか山小屋でスタッフに相談すると、視界ゼロということはないので大丈夫じゃないかという感触。危険を感じたら引き返せばいいとそそりたった岩山である雄山に向かった。岩に記された赤いペンキの点をたどって登っていくと先に何人か登っていた。急角度の岩を30分位登って行くとある時まったく辛くなく足も急に軽やかになった。これはきっとランニングハイならぬクライマーズ・ハイ、なんだか楽しくなってきた。到着時間も気にせずマイペースで登るとその勢いで楽に頂上に着いてしまった。
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雄山の頂上を目指すのはこんな道無き道
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小さき花に励まされる。
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クライマーズ・ハイの図

立山の頂上、雄山神社で禰宜さんにお祓いをしてもらい、お神酒を一杯、あーなんて旨いんだろ。乳白色の間からときどき晴れた空や景色も垣間見えるのが案外いいもんです。

一度やってみたかった立山連山の縦走。まず雄山から大汝山まで行こうとしたが、又ガスが深くなり、危険を感じたのですぐ引き返した。憧れのトラバースはまた次回にしよう。
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雄山頂上の雄山神社 
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雄山神社へ二礼二拍手一礼 
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雄山から大汝山に向かうが視界が悪くなり縦走断念。 
 
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途中で見掛けた花 
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花の名前も覚えたい。  

くだりも怪我をしないよう一歩一歩。一ノ越からの下りの雪道も登り以上にていねいに、カカトに重心をかけて 徒然草の一章「木登りのじょうずといいしもの」の如く最後の一歩を大事にするつもりで降りていく。室堂近くみくりが池の温泉に浸かる。いまでも火山性毒ガスが噴出する地獄谷の脇にあるだけあって温泉の湯も強烈に酸っぱく疲れを癒す効果を確信。バス、ケーブルカーを乗り継いで立山駅についても足の疲れも感じなかった。また来年登れればいいな。

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雄山から一ノ越まで下に見える山小屋目指しゆっくり降りる。
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降りる道はとくに注意。
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室堂に到着。左が日本最古の山小屋「立山室堂」 
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雪の中に姿を表したみくりが池。そしてここで極上の温泉に。

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下界、冨山で柳の下、末広軒でワンタン。
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