洋服屋、街を生きる。オーダーサロンタナカ店主blog

名古屋、錦3丁目のオーダースーツ、オーダージャケット、オーダーシャツのお店の店主です。名古屋のまんなかに生まれ、ずっとここで生活し六十年。オーダーメイドのこと、街の暮らしのなかで感じたことをつづっていきます。

2018年6月ピッティ・ウォモ

ピッティで試される顔認識能力(2018/6/26)

酒好きだがワインや日本酒の味について細かいことはよくわからない。友人の酒師匠の野田やグランソムリエ阿部誠を仰ぎ見るのみ。
母は電話番号をよく覚えられるがわたしは数字の列は10秒で忘れる。妻はモノを置いた場所をきっちり覚えているがわたしは一度置いたものはどこに置いたかすぐ忘れる。
そんなわたしだが唯一の得意技は顔認識能力ではないか。こんなことがあった。ずっとずっとあっていなかった高校の同級生のタナハシくんがあるイベントで数秒テレビに映ったことがある。それを偶然見ていてタナハシくんだとわかった。再会した際そのことをただしたら間違い無いとのこと。今回のピッティイマジネウォモ会場でもその顔認識能力を活かしいろいろな人に会った。取引先、関係者などなど大勢の中で大体こちらから見つけたことが多かった。ドーメル社テキスタイルデザイナー、アイリーン氏は髪型が変わっていたがちゃんと見つけた。長谷川喜美さん著作サルトリアイタリアーナ掲載でフェイスブック友達のクリミさん親子も初対面で発見。

ただ惜しむらくは、ピッティイマジネウォモのボルサリーノのブース内でミラノはどこでボルサリーノを買ったらいいとたずねたら、サンタンドレアの店に行きなさいと教えてくれたイタリア人女性がいた。三日後教えてもらったミラノ、サンタンドレアのボルサリーノに行き、帽子を買った際ピッティイマジネウォモで教えてもらって来たんですと店員さんに言ったら、何言ってんのこの私がそう教えたじゃないと返された。還暦近くなり顔認識能力も鈍ったものだと悟った。お恥ずかしい限りです。
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ピッティでサン・タンドレアのボルサリーノを教えていただいた美しい方。こんな美しい方を忘れるわたしの罪は深い。
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ロロピアーナ社本社工場に15年前案内してくれたビットリオ。いま南米担当で成績優秀でがんばっています。かっこいいのでピッティのスナップ集によく出ますね。
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メイン会場2階で日本の服地商社の雄、鷹岡(株)の鷹岡社長発見。お世話になっております。
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御大フランコミヌッチ氏もお元気な姿でピッティ会場を闊歩。
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フィレンツェで靴職人修行を経て今回からピッティ参加のYUICHI HANADA 。若者のがんばりを応援しています。
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台湾で洋服の勉強をしている若者に声をかけていただいた。奥様のお祖父様は日本びいきで日本語が堪能だそうで奥様もまた堪能。ステキなカップルの将来に乾杯!
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ドーメル社のチーフテキスタイルデザイナー、アイリーン氏は髪型が変わっていたがすぐ発見。この人がいるからアマデウスはいい柄が揃う。
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パレルモの名テーラー「クリミ」親子。初対面だが我がクライアントのサカモトさんはときどきここで仕立てているので他人と思えない。彼らも私を知っていた。
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ステファノビジ氏の変わらぬ笑顔。今回ビジ氏のオフィス近くナヴィリオ運河近くのステキなトラットリアを教えていただいた。感謝。
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バッソ要塞会場に入ろうとしたら、お!神戸小林洋服店のご夫婦ではないか。ピッティ通いを続ける大好きなおふたりです。
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午後6時頃ピッティから帰ってトルナブオーニのプロカッチで冷たいのを一杯やろうと向かったら途中でまた小林さんに逢う。むりやりプロカッチに連行して飲んだ図。

ピッティイマジネウォモ、ジャケットスタイル(2018/6/25)

夏、6月のピッティイマジネウォモで目につくのはやはりジャケット&パンツスタイル。今日のブログではジャケット&パンツスタイルのピッティピーポーをご紹介いします。着こなしのご参考にしてみていただけば幸いです。
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ピッティピーポー!
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太いロンドンストライプシャツとジレと揃いのベージュジャケット
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ネイビーチェックのジャケット
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さわやかカラーおとこは基本もてます。
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ジャケットとジレをコーデ
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ピッティピーポーは国境を越える。
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どうせキメるなら上から下まで。
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ホワイトな人たち
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ブラウン無地とさわやかな白シャツのお二人
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やはりボタンは天然の水牛に限ります。
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ダブル好きはバイヤーのお約束。
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色の傾向をあわせるグラデーションのダブルブレスト
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ジレと靴の色が合っています。
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お二人ともベルトレス
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こんな大人になりたい。
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こんな大人にもなりたい。
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うーん、達人のコットンダブル。
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基本ジャケットは丈を短めにするのがおすすめです。
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このグリーン系もよく見ました。
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タイドアップ、ノータイ。ひとそれぞれ
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このジャケットは気合入っています。
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この抜けた感じがいい。
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ジャケット&ジレなら最強です。
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ブラウンジャケットが似合う大人になりたい。ほんとそう思う。
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みんなダブルジャケットが好き。
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白パンに丈の短いダブルネイビージャケならキマります。
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お兄さん、コンビニに入るときはフルヘルとらなきゃ通報されますよ。
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まじ、姿勢は大事。
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コットンの6ボタン6掛けダブル。
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とっても素敵なコーデですね。
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レディのストライプジャケット素敵です!@!
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端正な着こなし
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イタリアでも自撮り棒
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抜けたあなたがいいんです。
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肩の力を抜けば世界が広がる。
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スキのないあなたが好き。
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ジレとそろいなら許しましょう。
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Vゾーンの狭いジレをあえて着る。
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ストライプジャケットおされ。
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ネイビー3兄弟
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You are so dandy!!
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典型的ピッティピーポー
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ベージュストライプの落ち着いたオシャレ
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夏はリネン混のダブルブレスト
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You are so funky!
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このかたもジレ&ジャケット
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リネン混は原色もまろやかに。
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英国テイストのネイビーストライプジャケット

ピッティが変わらない理由(2018/6/24)

今回ピッティイマジネウォモでは日本の若いバイヤーたちの来場もたくさん目につきました。きっと所属している会社からピッティはどうだったかとレポートなどを求めれているはず。まだ日本のメディアも参加しているはずです。この1月には日本経済新聞もモード担当の記者を派遣したのでしょう、ピッティイマジネウォモの記事で紙面1ページを費やしていました。

まずフィレンツェ、ピッティイマジネウォモ事務局からの公式報告から抜粋します。
インターネットでの販売がますます増えている中で、他の国からのバイヤーの参加者は増加し、世界のメディアからのピッティイマジネウォモへの注目度がますます高まっています。英国(+ 6%)、オランダ(+ 13%)、フランス(+ 7%)、ドイツ、ポルトガル、香港(+ 23%)の増加、カナダ、インド、イタリアはやや低下しました。今回合計19,100人のバイヤーと総計30,000人以上の入場者でした。イタリア国内の参加者は経済状態の悪化を反映して2.5%減少しました。イタリア以外のバイヤーの参加者のトップ20は以下の通り
ドイツ(922)、日本(757)、イギリス(539)、スペイン(529)、オランダ(490)、フランス(389)、中国(372) 、米国(340)、トルコ(293)、スイス(268)、韓国(236)、ベルギー(231)、オーストリア(167)、ポルトガル(167)、ロシア(166)、ギリシャ(146)、スウェーデン( 122)、デンマーク(121)、 香港(101)、ポーランド(97)

オーダーサロンタナカは毎年2回ずつ必ず二日間は来ていますが基本的はピッティイマジネウォモの内容、そしてバイヤーたちの着ているスタイルに大きな変化を感じることはありませんでした。過去ガラッと変わった印象を持つシーズンはありませんでした。なぜ変わらないかの理由を考えてみましょう。メンズのクラシックスタイルの場合デザイナーなどがブランド名となってる日本や他国のケースと違いイタリアでは縫製工場の名前をブランド名にしているところがほとんどです。デザイナーなら去年のライン、今年のラインとシーズンでテーマと切り口を変えますが、縫製工場は品質の維持と向上に力点を置いて、ハウススタイルを極めていきます。これは積み重ねる作業なのでころころ変えるわけにいかないのです。その工場の味わいを大切にリスペクトするのがイタリアのやりかたですから服地の選択は年ごとで変わりますが品質、ディテール、シェイプはハウスタイルですのであまり変化はありません。これがピッティイマジネウォモが年ごとであまり変わらない理由ではないかと思うのです。ただしカジュアルの世界では「切り口」が大切ですから年ごとに変わっていきます。
ただ大きく変わらないからと言って見なくてもいいということはありません。オーダーサロンタナカも「ピッティピーポー」の一員としてゆっくり大きなオシャレの波のなかで存在したいですから。


クラシックスタイルと比較すると変化が楽しいカジュアルなピッティをスナップしてみました。
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肉体美はゼニアビーチウェア
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こちらもビーチなおねえさま
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スーパーワイドなロンドンストライプ
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美しき女性たちもピッティピーポー
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このサングラスは今年のお約束
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カモン!セクシーピッティピーポー
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さらっとしたオシャレが案外映える
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ホワイトずくめ
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サスペンダーもことしのアイコン
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こちらもピッティピーポー
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流行りのワイドなロンドンストライプ流行りのサスペンダー
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会場めぐりで足がつかれたらフットマッサージ
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半袖シャツを着ないのはピッティピーポーのお約束
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ジレとパンツの揃いもいいですね。ソラーロ色もピッティピーポーらしく
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こちらも半袖じゃありません。ジレがいいですね。
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ワイドなロンドンストライプと細身パンツののっぽさん
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カラフルなアフリカンもピッティピーポー
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ビルケンシュトックをピッティで探して。
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ちょっとタイドアップでぐっとオシャレに
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カモフラージュもネクタイを締めると印象違います。
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ピッティピーポーからも注目のモード
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こちらもホワイト派
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ピッティな平和の戦士たち

ピッティイマジネウォモでのスーツスタイル(2018/6/23)

今回6月のイタリア、フィレンツェ、バッソ要塞で行われたピッティイマジネウォモはたまたまとても涼しく、天気が悪いと言われていましたが雨もたまに降るくらいで多くは晴天の中でした。いままでの6月のピッティイマジネウォモではいちばんさわやかだったのではないかと思います。我が日本ではクールビズ期間ですが、ヨーロッパではクールビズはありません。とはいえ世界ではカジュアル化が進行しているので夏の期間スーツを着る人は減ってはいます。ただスーツはジャケットとボトムがそろいとなっています。ボトムとのコーディネートを考えずにぐっとオシャレになれる「スーツのチカラ」をイタリア人は知っています。今回6月行われたピッティイマジネウォモの会場、バッソ要塞で見かけたスーツスタイルを紹介してみましょう。スーツの自由な着こなしのご参考にしてください。

クリックすると画像が大きくなります。気になるスタイルがございましたら拡大してお楽しみくださいませ。
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シンプルな綿ネイビースーツを王道な着こなしで
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夏のピッティではスーツ&サングラス
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これはピッティイマジネウォモ会場内ではなくフィレンツェ市内。会期中はフィレンツェ全部がオシャレになります。
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バッソ要塞入り口あたりで。ダークスーツはスーツの基本。
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グレーワイドストライプのダブルブレスト
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ネイビー/ロイヤルブルーのピンストライプ、ピークドラペルのシングルスーツ
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グレー/ラベンダー系のストライプスーツ
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夏のピッティで多いサンドベージュ系無地。サイジングがよく考えられたスーツです。
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ロイヤルブルーの麻混スーツ
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レッド混じりのベージュに紺のネクタイの達人スーツ。ベルトレスをよく見ました。

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モデルさんです。マリンルックなペアスーツが微笑ましいですね。
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紺のコットンでパンツはノーブレーク
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サッシュベルト軍団
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ネイビーウィンドペン

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よく似た色だったのでパチリ。パンツのフロントに注目
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ワイドパンツスーツのレディ
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このレディはあずき色ダブルブレスト
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ソラーロのダブル
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こちらもサンドベージュ。右グリーンのウィンドペン
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さわやかなライトグレーのミニチェックスーツ。
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グリーンのスーツも見かけました。
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ミディアムグレーの3ピースをノータイで。
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クリーム色のサファリスーツのレディ
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ライトカラースーツ&プリントシャツ。
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ソラーロ強し。
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若草色のリネンスーツ。ノーベルト。
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左サイジングのいいネイビースーツ。右ノーベルト
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ワイドパンツなネイビースーツとブラックTシャツ
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三人ポーズ決まってます。
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パステルなワイドパンツスーツ
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モデルさんをパチリ
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保護色
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グリーン・ベージュのピークラペルをノーベルトで
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コットンのダブルをTシャツで
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ネイビーダブルスーツとテンガロンハット
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ソラーロのダブル
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さわやかなブルーのスーツ
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ダークグレーストライプをノータイで
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ライトグレー無地
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ネイビーダブルの伊達男

グラッツェを1000回(2018/6/17)

今日ミラノで仕事関係を回った後帰途につきます。このイタリア出張、店を休んで来られたのもお客様、縫製工場、お取引先のご理解の賜物と本当に感謝しています。私事で恐縮ですが旅の間の一番の心配ごとは母を一人残して来たこと。今回は東京で学ぶ娘が何日か家に帰って母と居てくれた。普段がさつな娘だがそんな優しさに感謝です。
イタリアの旅は挨拶で始まる。出会った見知らぬ人たちの目を避けても楽しくない。朝はボンジョルノ、昼過ぎからはボナセーラ。いい一日をはボナジョルナータ、あなたもねーはアンケレイ。そんな挨拶のやりとりだけでも人は優しくなれる。間違いなんて罪じゃない、無言、シャイは旅の敵。ちょっと角を回って見知らぬ場所を覗いて、出会ったおじさんにチャオの一言でそこに新しい世界が広がります。そんなワンダフルワールドにグラッツェを1000回。

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シラクサさかな市場の牡蠣売り
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なんと牡蠣を買うと白ワインが無料で付いてくる。わかってるね!

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シラクサの市場
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