1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:43:18.26 ID:Qedm9wcAO
平塚「そうだ。海浜側の方々とも話し合った結果だ」
八幡「はあ、何でまたいきなり? まだ打ち合わせの段階だから支障はないでしょうけど」
平塚「先日ディスティニーのキャラが駅前の広場に来てパレードを行うイベントが発表されたのを知っているな?」
八幡「ええ、教室でリア充共が大声で話してましたんで」
平塚「大半の生徒はそちらに流れてしまうだろうとの見解でな。人があまり集まらないようならいっそ取り止めにしようということになった」
八幡「そうですか…………まあ予想しなかったわけじゃないですが」
平塚「今日は週末だし、先ほどの職員会議で決まったから生徒会への報告は来週になってしまうが、奉仕部には伝えておこうと思って部室に来たのだが…………雪ノ下や由比ヶ浜はどうした?」
八幡「雪ノ下は何やら家の用事で少し前に帰りました。由比ヶ浜は今日は最初から休みですよ。俺はちょっと本を読んでて残ってただけです」
平塚「そうか。なら奉仕部への正式報告も来週になるな。別に比企谷から二人に伝えてもらっても構わんのだが」
八幡「いえ、俺雪ノ下の連絡先を知らないんで」
平塚「じゃあやはり来週になるか。比企谷ももう帰るんだろう? 鍵はここで私が預かろう」
八幡「はい。じゃ、お願いします」
平塚「うむ…………と、ところで比企谷、私はクリスマスイブの予定はこれで空いてしまってな。どうだ、良ければ…………あれ、いない?」
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:46:55.18 ID:Qedm9wcAO
八幡(マズイマズイ。クリスマスイベントが中止だと。今年のイブはぼっちじゃないと思っていたのに)
八幡(奉仕部関連で下手に知り合いが増えたからな。きっと中学時代みたいにハブられてあとでからかわれたりするパターンだ…………)
『あら、ハブられ谷君はついに家族からも見放されたのかしら? 私もさすがに実家で家族と過ごしたのだけれど』
『あ、ごめんヒッキー。誰かが誘ったと思って』
『ヒキタニ君、この間のパレードの後のパーティーは楽しかったね。え、あれ? いなかったっけ?』
『八幡! みんなで見たパレード綺麗だったね! 僕はテニス部の人達と見たけど』
『けぷこんけぷこん。我は人気声優さんと共に過ごしたぞ。ツイッターやブログを監視しておったからな、同じ夜を過ごしたと言っても過言ではあるまい』
八幡(…………といった感じでみんなで俺の心をえぐってくるに決まってる! くそっ、完全ぼっちだった去年はこんなことすら言われなかったのに! やっぱりぼっちは最強だな)
八幡(などと現実逃避している場合ではない。今年はイベントがあると言った結果、両親は泊まりがけの旅行に行くし小町は友達と集まるみたいなことを言っていた)
八幡(さすがにクリスマスに家で独りきりというのはプロぼっちの俺でも辛いものがある。どうにかしないと…………)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:47:39.64 ID:Qedm9wcAO
小町「あ、お兄ちゃんお帰りー」
八幡(帰宅してリビングに顔を覗かせると小町の声がキッチンからする。夕飯の支度中のようだ)
八幡(実に良くできた妹だ。親があんなに仕事漬けなのに…………ん、仕事?)
八幡「そうか、これだ!」
八幡(俺は自室に行って着替え、スマホをいじりはじめる)
八幡(…………あった)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/02(水) 16:47:51.35 ID:jsQAFMPl0
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:48:56.35 ID:Qedm9wcAO
小町「へー、あれ中止になったんだ?」
八幡(俺は夕食を食いながら小町にイベントのことを伝える)
八幡「ああ。ま、学生主導のショボいイベントとディスティニーのイベントじゃあ贔屓目に見たって後者に行くわな」
小町「そうかもね。でもお兄ちゃんはクリスマスイブはどうするの? お父さんたちいないし小町も多分友達と出掛けちゃうよ」
八幡「ああ。わかんねえけど明日次第で予定埋まるかもしれん」
小町「えっ?」
八幡「ちょっと明日昼過ぎから出掛けてくるけど、その結果次第かな」
小町(え? え? 明日デートするってこと? そんでイブは一緒に過ごそうって誘うってこと?)
八幡「そんで小町にちょっと頼みがあるんだが」
小町「え、な、何?」
八幡「明日は少しばかり身嗜みに気を使わないといけないからな。簡単でいいから服装チェックしてくれねえか?」
小町「うん、お安い御用だよ。おまかせあれ」
小町(うわー! デートだ! 絶対デートだ! 雪乃さん? 結衣さん? あああー、聞きたいけどあとの楽しみに取っとこ!)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:50:38.01 ID:Qedm9wcAO
八幡(次の日、小町に服装チェックをされて見送られ、俺はとある場所に向かう)
八幡(こういうのは約束の時間の二十分くらい前に行っとくのが基本だよ、とは小町の談だ。まあ確かにな。遅れるよりは全然いい)
八幡「この辺のはずだが…………お、あった」
『クリスマスディスティニーイベント臨時アルバイト説明会会場』
八幡(えーっと、当日交通誘導の部屋は…………こっちか)
八幡(部屋に向かう途中、前日設営や後日撤収の部屋前を通りかかったがやはり人が多かった。それに比べて当日用の人の少なさよ……)
八幡(一番バイト代も高いってのに…………やはり当日は遊びたいやつらが多いってことですかね)
八幡(そんな中、世のため人のために自らを犠牲にして働こうとしている俺マジ社畜。バイトだけど)
八幡(しばらく待っていると時間になったのかスーツ姿の男性が入ってきて挨拶し、説明を始めた)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 16:51:54.75 ID:Qedm9wcAO
八幡(要約すると交通量が多いところや大変な箇所はプロに任せるが、裏通りや狭い路地などあまり人通りのないところはどうしても手が回らず、俺達のようなバイトでまかなうらしい。確かにコスト的にもその方がいいよな。もちろん手に負えないトラブルがあったらすぐに無線で連絡すること前提でだ)
八幡(何それ。そんなに忙しくなくてあまり人と関わらなくてもよくてバイト代も高いって最高じゃね?)
八幡(しかしそうは思わなかった連中もいるようだ。多分バイトしながらパレードも見ようと目論んでいたのだろう。そいつらはここの説明会が終わると他の部屋を訪ねに行った。各所で一日に何度か説明会をしているみたいだしな)
八幡(俺はもうここに決めたのでその旨を申し出て、書類に名前を書く。明日ちゃんとした面接をするのでもう一度ここに来るように言われ、俺は会場を後にした)
八幡(俺も一応高校生なわけだから一番割りの良い深夜は働けないが、それでも充分な臨時収入だ。あの感じだと不採用ってことはないだろうし、今のうちに欲しいものでも考えとこうかな)
八幡(そんな皮算用をしてショッピングモールをうろついていたらいつの間にか夕方になっていた。やべ、早く帰らないと)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:14:26.33 ID:Qedm9wcAO
小町「あ、お兄ちゃんお帰り」
八幡「おう、遅くなって悪かったな」
小町「平気平気。お兄ちゃんにも色々あるもんね。さ、夕御飯できてるから食べよ」
八幡「ああ」
八幡(俺は洗面所で手を洗い、うがいをしてからテーブルに着く)
小町「いただきまーす」
八幡「いただきます」
八幡(食べ始めてしばらくしてから小町が話し掛けてきた)
小町「ねえねえお兄ちゃん。今日の結果はどうだったの?」
八幡「あん?」
八幡(あれ? 俺がバイトの面接に行くの話したっけ? まあ多分話したんだろう)
八幡「一応返事待ちってとこだな。明日また行ってちゃんとした返事をもらうことになってる」
小町「そ、そうなんだ」
小町(うわーうわー! 即座に断られないってことはもう脈ありじゃん! うう、ついにお兄ちゃんにも春が…………冬だけど)
小町「ち、ちなみにお兄ちゃん的に手応えはどう、かな?」
八幡「なんでそんなおそるおそる聞いてくるんだ? まああの感じだと多分大丈夫だろ。向こうも是非にって反応だったし」
八幡(説明会のあとに即座に登録したのは数えるほどしかいなかったからな)
小町(やった! うう……小町泣きそう…………)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:15:19.50 ID:Qedm9wcAO
八幡(次の日、起きてリビングに入ると家族全員がやたらニコニコしていた。何か良いことでもあったのか?)
比企谷父「八幡、今日も出掛けるんだってな。それでイブの予定が決まるらしいが」
八幡「え? ああ」
八幡(小町が話したのか)
比企谷父「お前ももう高二だし、そういうことに文句は言わん。ただし、自分でしたことに責任は持てるようにしておけよ」
八幡「あ、ああ」
八幡(たかがバイトに大袈裟じゃね?)
八幡「というかまだ決定じゃないからな。今日返事もらうんだし、駄目だったらこの家でぼっちメシするぞ」
小町「お兄ちゃんなら大丈夫! 自信持って行こうよ!」
八幡「お、おう」
八幡(何でこんなに応援されてんの? まさかバイトすることで専業主夫の夢を諦めたとか思われてんのか?)
八幡「と、とりあえずメシ食って準備したら出掛けるから」
比企谷父「うむ。頑張ってこい」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:16:25.33 ID:Qedm9wcAO
~面接会場~
面接官「それでは比企谷さんは十四時から二十二時の交通誘導チームで採用と致します」
八幡「はい」
八幡(向こうが用意してくれた書類を何枚か書き、簡単な面接を終えて俺は無事採用された)
面接官「イブ直前の土曜日と日曜日に最終説明会がありますのでどちらかにいらしてください。詳細は先ほど書類に記入していただいたメールアドレスに送りますので」
八幡「はい、よろしくお願いします」
八幡(俺は頭を下げて部屋を出る。よし、これでイブの予定は埋まった。夜には小町も帰ってるし、イブじゃない次の日は親も帰ってくるから完全ぼっちは回避できた)
八幡(これで誰かにイブの予定があるかを聞かれても自信を持ってあると答えられるな)
八幡(…………ま、その予定がバイトだというのは伏せておこう)
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:17:41.42 ID:Qedm9wcAO
八幡「もう明日から学校か。おのれ月曜日め…………ただいまー」
小町「お帰りお兄ちゃん! さ、もう夕御飯だよ。早く早く!」
八幡「え? お、おう」
八幡(何でそんなテンション高いの?)
八幡(リビングに行くとちょうど料理を並べ終えたところのようだ。俺は席に着く)
比企谷父「で、八幡。首尾はどうだった?」
八幡「ああ、色よい返事をもらえたよ。イブの夜は俺も予定が埋まった」
小町「やった! 良かったねお兄ちゃん!」
比企谷父「くうう。まさかあの八幡が…………」グス
八幡(何でこんなに喜んでるんですかね? 息子独りをぽつんと家に居させるのがそんなに心苦しかったのか?)
八幡「一応日付変わる前には帰るつもりだが、先に帰ってから戸締まりはしっかりしとけよ小町」
小町「え、あれ? お兄ちゃん、その……あ、朝までコース、とかじゃないの?」////
八幡「何言ってんだ。俺はまだ十八歳にもなってねえんだぞ。んなことできねえよ」
八幡(法律は守らないとね。良い子にしないとサンタさんが来ないゾっ…………まあ良い子にしてても来ないけど)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:18:27.10 ID:Qedm9wcAO
比企谷父「八幡…………しっかり考えてるんだな……少しお前を見くびっていたようだ」
八幡「いや、当たり前のことだろ…………駅前のパレードが終わって、ちょっとしてから帰る予定な」
八幡(確かパレードは夜九時過ぎくらいまでだったはず)
比企谷父「そうか、人通りも多いし何かと起こりやすいから気を付けろよ」
八幡「ああ」
小町(相手とはぐれちゃうかもしれないし手を繋いだりするのかなあ)ドキドキ
八幡(裏通りって言っても人は溢れてるだろうしな。飲酒運転もいるかもしれないしその辺は気を付けないと…………しかし親父がこんなに気を使ってくれるなんて珍しいな)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/02(水) 20:19:34.93 ID:Qedm9wcAO
ごめんあんまり期待しないで。プレッシャーが(笑)
エンディングは決めてるけど結構行き当たりばったりだし
ちょっと書いては投下、を繰り返すので更新頻度は適当になります
勘違いが加速して空回りしていく……
感謝してくれ
女絡んでない八幡は二次創作でもあまりブレないから好きだ
好きです
八幡なら絶対誰か誘う奴いるだろ……
まあイベントなんてスルーってのも十分アリだけどな!
コピペくせぇなぁと思って検索かけたら案の定コピペでしたとさ
結衣「あ、いろはちゃん。やっはろー」
雪乃「こんにちは一色さん」
いろは「どうもー。あれ? 先輩はいないんですか?」
結衣「ヒッキーなら日直でちょっと遅れてくるよ」
いろは「なるほど。ところで聞きました? クリスマスイベントが中止になった話なんですが」
雪乃「ええ。先ほど平塚先生から聞いたわ。まあどんなに楽しくしようと手を尽くしても相手が悪いわよ」
いろは「せっかく頑張ろうと気合いを入れてたのに残念です」
結衣「仕方ないよね……でもパレードはパレードで楽しみじゃない?」
いろは「そうですね! まさかここの駅前まで来てくれるとは思いませんでした。ランドは激混みな上に高いですけど、駅前なら早めに行って場所取りとか出来ますし」
結衣「でも道路とか車平気かなあ」
いろは「ネットで調べたんですけどあのあたり一帯は朝から封鎖して歩行者天国にするみたいですよ」
雪乃(パンさんに会えるかしら。会えるわよね? いい場所を取らないと)ワクワク
雪乃・結衣「「!!」」
いろは「どうせ先輩はイブを一緒に過ごす相手なんていないだろうし、一生の思い出のためにここは可愛い後輩が一肌脱いであげますかね」ヤレヤレ
結衣(ゆきのん!)チラッ
雪乃(ええ)チラッ
雪乃「それには及ばないわ一色さん。実はさっき奉仕部の三人でパレードを見に行こうと話し合っていたのよ。そうよね、由比ヶ浜さん」
結衣「うん! だからヒッキーのことはあたしたちに任せて隼人君でも誘ってみたら?」
いろは「ええー、でも葉山先輩は引く手数多だろうから、確実に暇な人をキープしておきたいんですよねー。先輩なら二人きりでも勘違いとかしないでしょうし」
いろは(引き離そうったってそうはいきませんよ!)
結衣(うう、あのヒッキーでもさすがに二人きりでパレードに行ったら靡いちゃうかも…………あれ、じゃああたしも)
雪乃(ここは一色さんも誘い入れて四人で行動するのが無難かしら…………でも)
いろは(もしパレードで)
結衣(ヒッキーと)
雪乃(二人きりになれたら…………)
八幡『そうだな。予想以上だったわ』
雪乃『あら、お前の方が綺麗だよ、くらいは言えないのかしら?』
八幡『んなこと言えるか。お前だって俺なんかに言われても気持ち悪いだけだろ』
雪乃『そうでもないわ。むしろ気分が高揚している今なら素直に嬉しいかもしれないわよ』
八幡『それに、綺麗ってのはちょっと違うと思うし…………』
雪乃『え…………』
八幡『その、パンさんを見つけてはしゃぐお前は、どっちかっていうと可愛い、って感じだった』
雪乃『!』
八幡『す、すまん。気持ち悪いこと言って! ほら、送っていくから帰ろうぜ』
雪乃『…………』スッ
八幡『お、おい、何で腕を組んで……』
雪乃『疲れて何かに掴まりたい気分なのよ』
八幡『…………ならしょうがねえか。しっかり掴まっとけよ』
雪乃『ええ』ギュ
雪乃(なんてことに)ドキドキ
雪乃(はっ…………な、何を考えているの。私はただパンさんが見たいだけで、ボディーガード兼道案内役として比企谷君がいいだけよ)
雪乃(比企谷君なら私がパンさん好きなのを知っているし、男連れならナンパとかも来ないし、ああ見えて面倒見がいいから…………)
八幡『だな。こういうのに興味は薄かったけどたまにはいいもんだ』
結衣『でしょでしょ。だから今度からもっといろんなとこ行けばいいと思うよ!』
八幡『たまには、だからな。あと…………お前となら、だから』
結衣『えっ』
八幡『…………』
結衣『ヒッキー、今…………』
八幡『由比ヶ浜』グイッ
結衣『あ、腕……ヒ、ヒッキー、顔、近い……だめ、こんなとこで……』
八幡『結衣…………綺麗だ……さっきのパレードなんかよりずっと』
結衣『だ、だめ、こんな道端で…………誰かに見られちゃう……』
八幡『結衣……結衣……お前の全部が欲しい…………』
結衣(なんて、なんてことに!)ドキドキ
結衣(はっ…………な、何考えてんのあたし。いくらヒッキーでもいきなりそんなこと!)
八幡『実物を見たことがないから何とも言えんな。俺はそんなに興味ないし』
いろは『…………』
八幡『どうした?』
いろは『ごめんなさい先輩。そしてありがとうございます』
八幡『何だよ突然』
いろは『そんなに興味ないってのは本当だと思います。でも、来てくれましたよね』
八幡『ま、まあ暇だったしな』
いろは『わたし知ってるんですよ。ちょっと前に来たって言ってましたけど、本当はもっとずっと早く来てあそこを場所取りをしてたの。クラスの子が見たそうです』
八幡『…………』
いろは『それとパレード中、人に押されないようにガードしてくれてたり、変な目で見てくる男の人を睨んで追っ払ってくれてたりしたのも』
八幡『…………覚えがねえな』
いろは『先輩、わたしのことをあざといって言いますけど先輩の方がずっとあざといですよ…………』
八幡『一色…………』
いろは『嫌です。いろはって呼んでください』
八幡『いろは…………俺……俺……』グイッギュッ
いろは『あ…………』
いろは(なーんてことに…………)ドキドキ
いろは(はっ…………何を考えているんですかわたしは!)
雪乃「うぬぼれないでちょうだい比企谷君。あなたはあくまで奉仕部の便利な備品なのよ」
結衣「外でなんてヒッキーのスケベ! 変態!」
いろは「さすがにあざとすぎます卑怯ですごめんなさいまずは交換日記からでいいですか?」
八幡「部室のドアを開けただけで罵倒されるこんな世の中は滅んでいいよちくしょう」
>>26
絡むんだスマン
結構前からあるのになにいってだ
まとめ民かな?
発見し教えるだけだみんなにな
そしてそれを全て見極められる人はどれだけいるのだろう
物語があまりにも心にくる(刺さる)からそれを否定せずにはいられないんだ
自演乙
その芳香と昂揚が食を引き立てる
でもアニメは好きなんだ
俺にはアニメしかないんだ
アニメを愛してる
男として
何もかも
愛している
くっさ
厨二くせえにも程があるだろ
厨二アニメを好む人間って脳に障害があると思ってるから
悪いけど
無理だわ
震える
乙
地獄少女も、キングゲイナーはもとよりチンポも全部SFファンタジーの区分だからな
なんで平気な顔してあげられるかが謎
煽られる
出してくれ・・・
俺は・・・
お勧めが知りたかっただけなのに・・・
誰も楽しいアニメを教えてくれない、
雑談スレ行って聞けよボケ
お勧めが知りたいだけなのに
嫌がらせされる
脳障害御用達の厨作品を勧められるのは
本当に
つらい
真月譚月姫
ガンスリンガーガール2期
アイドルマスターゼノグラシア
機動新世紀ガンダムX
ラストエグザイル 銀翼のファム
伊坂、森見、貴志、東野、米澤なので
彼らが原作してるアニメも勘弁して欲しい
これはアニメの好みというより、小説の好みだけど
SF、バトル、スポーツ、ファンタジー、日常系、恋愛もの、青春群像劇、ギャグ、ラブコメ、オサレ系
お勧めが知りたいという気持ち
アニメは癒し
心の清涼剤
明日への活力
無垢な
青年
なのに
新手じゃねーよ
一年前くらいからいる
だってお前人が嫌がるような事しかしてないじゃん
鏡でも見てろ。吐き気がしそうなぐらい笑えるからお勧め
スルーしよう
正論は
誰が言っても
正論なのだ
俺の嫌いなものを執拗に勧めてくる人間がいるから
俺も嫌いという意思表示をしなければいけなくなる
結果否定ばっかりするやつと誤解されてしまう
悪いのは俺の嫌いなものを勧める人間なのに
かなしいね
キチガイ扱いされる
悲しいね
そしてアニソンや漫画のおすすめ教えろスレを執拗に立てては難癖しかつけてこないクズ野郎
★★★★第2のアノミー君こと名作劇場キチガイの特徴★★★★
語尾に「だべ」とよくつける猛烈に臭いゴミクズ
一人称は「自分」という気持ち悪いクズ
自己顕示欲の塊のクズ
糞にわかの癖に自己主張激しすぎなかまってちゃんなクズ
聞いてもいない知識をひけらかすクズ(ただし糞にわか)
円盤を持っていると嘘吹く違法視聴の大犯罪者
自分に不都合な話題があると自作自演工作をしては自分を擁護させるクズ
露骨な煽りはしないで人をじわじわと不快にさせる真性のキチガイ
御丁寧()なお言葉遣いをしながら悦に浸っては他人を見下したい嫌みなクソガキ
名作劇場だけで全てのアニメを語った気になるクズ
(ただし知識も愛着も全く無し)
自分への批判レスはスルーするチキンなクズ
自分がキチガイだと微塵も自覚していないガチクズ
過去スレ詮索が大好きなストーカークズ
必死でググったであろう薄っぺらい知識を並べるだけで作品は全く愛していないクズ
懐古アニメスレなどに現れてはいきなり作品の話を執拗にしては場の空気を乱すKYなクズ
アンチスレ
本家版 //anago.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1408527176/
おーぷん版 //anago.open2ch.net/test/read.cgi/tubo/1444268354/
-----------------------------
このキチガイは人をじわじわと不快にさせるタイプの害悪なので一見すると普通の奴に見えます
そのためか奴の本性を知らない人の中には奴を擁護するかのようなレスをしてくるので注意
あまりにも擁護が露骨な場合は自作自演工作を疑ってみること
★★★★お勧めキチガイとして振る舞う時の特徴★★★★
・数ヶ月前からお勧め教えて欲しいというスレを毎日何十件も立てている
・挙げられた作品を全てけなす
→本人曰く「叩かれるものを勧める方が悪い」
・今までお勧めされた漫画で読みたいと思ったのは無し
→理由は「読んだことあるか検索してパスしたものしかない」
決めゼリフ
「漫画に笑いなんか求めてない!!」「萌え豚向けの気色悪い絵柄だけは苦手」「こいつの漫画ホモ臭くて無理w」「古い漫画は興味ない」
口癖は
「お願いします」「真面目に頼む」「お勧め知りたし」「お勧めが知りたいだけなのに荒らされる」「読む漫画決めたい」「ギャグとホラーは苦手」「うおおおん;;」「お勧めが知りたくて知りたくて震える」 「真摯な気持ち」
お勧めキチガイのお気に入り作品
「ワールドトリガー」「キルミーベイベー」「クレヨンしんちゃん」「ワンピース」「こち亀」「エヴァ」
「僕らはみんな河合荘」「プラナスガール」「ひとりぼっちの地球侵略」「惑星のさみだれ」「PSYREN」「監獄学園」「なるたる」「最終兵器彼女」「エイリアン9」「シグルイ」
>>1来てくれるんだろうか・・・
心から楽しいと思える
そんな
アニメ
が
楽しいアニメを見ることだけが生きがいなんだ
スカラシップ知る前の夜間バイトしてた頃ならともかく、
この時期のサキサキが家族と一緒に過ごすクリスマスよりバイトをとるかはチョイと疑問
まぁ話の展開としては面白いから確かに見たくはあるけど
同じバイトメンバーみたいにガッツリ絡みそうな形では出ないと思う
これはギャグSSのつもりじゃないんだ(困惑
いや、シリアスでもないが
あと展開予想が当たってる人がいて俺涙目
雪乃「忘れなさい」
結衣「忘れて」
いろは「忘れてください」
八幡「いや、でも…………わかりました」
八幡(そんなにみんなして睨まないでくれますかね怖いです)
雪乃「コホン…………ところで比企谷君、残念なお知らせがあるの。実は学校主催のクリスマスイベントのことなのだけれど」
八幡「ああ、取りやめになったんだろ。さすがにアレが相手じゃみんな向こうに流れるわな」
結衣「あれ、知ってたの?」
八幡「おう。先週末に平塚先生から聞いた。雪ノ下が帰ったあと部室に来たんだよ」
いろは「でもイブの予定が空いちゃいましたね。先輩も寂しいイブを過ごしちゃうんですか?」
結衣(しまった!)
雪乃(先手を取られた!)
八幡「あー…………」
結衣「ヒ、ヒッキーはやっぱり家族と過ごすの?」
雪乃「まあそうよね。シスコン谷君が小町さん以外と過ごすなんて考えられないもの」
八幡「いや、小町は学校の友達と遊ぶみたいなこと言ってたぞ。受験前最後の息抜きとか言って」
雪乃・結衣・いろは(((チャンス!!)))
八幡(ここで勘違いしてはいけない。お誘いだと思って空いてると返事をすると『キャハハハ、やっぱりー!』って笑われて終わるだけだ。だが残念だったな、俺にはもう予定はあるのさ!)フフン
八幡「いや、空いてない。もう予定入ってるぜ」
結衣「え、う、嘘……?」
雪乃「ひ、比企谷君、見栄を張るのはよしなさい」
いろは「そ、そうですよ。先輩にイブの予定が入るわけないじゃないですか」
八幡「何だよその決め付けは…………というか俺の予定なんかお前らには関係ないだろ」
いろは「う…………」
八幡(ふふふ、からかうことができなくて残念だったな!)
結衣「ヒッキー、ど、どこに行く予定なの?」
八幡「どうだっていいだろんなもん」
雪乃「いいから答えなさい。奉仕部部長命令よ」
八幡「横暴にも程がある…………んじゃ先にお前らの予定を言えよ。そしたら答えてやるから」
雪乃(う…………)
結衣(ここであたしたちの方から予定を言ったら…………)
いろは(誘うことが出来ない…………)
結衣「あ、そ、そうだよ。だからあたしたちは予定空いちゃってるの!」
いろは「先輩も同じかなって…………」
八幡「へえ。んじゃお前らで集まれば良くね? パーティーとか適当にやれば」
結衣「も、もちろんヒッキーも誘うからね!」
八幡「だから俺は予定あるんだって。話聞けよ」
雪乃「その、それは私達の集まりより優先することなのかしら?」
八幡「いや、普通先約を優先するだろ…………」
雪乃(くっ、手ごわい…………)チラッ
結衣(このまんまじゃヒッキーから何も聞けそうにないし…………)チラッ
いろは(ここは共同戦線を張った方がいいかもしれませんね)チラッ
八幡(あの、俺を省いて目配せして頷き合うのやめてくれませんかね。色々悲しい過去を思い出しちゃうんで)
雪乃「ところで由比ヶ浜さん、ちょっと相談したいことがあるのだけれど」
結衣「え、珍しいね。何?」
雪乃「その、できれば男性には聞かれたくない内容なのよ…………」
八幡(俺が邪魔者ってことね)
八幡「んじゃ俺はもう今日は引き上げるわ」
雪乃「ええ、ごめんなさい」
八幡(あの雪ノ下が俺に謝っただと…………てことは俺をハブる計画ではなく本当に悪いと思ってるってことか)
八幡「いいよ。んじゃまた明日な」
また明日な
なんで自分のスレで100ゲットして喜んでんですかね(困惑)
いつまで寝てるんだ
妄想の中では自分から好意を伝える努力をしようとしてるやつ
妄想明けの言動といい、書き手に自然とこういう言動書かせる二人はほんとクズなんだなあって思った
おはよう
どうしたウンコビッチ君?何か辛い事でもあったのかい?
>>107
はえーよwww
>>104
書き手とかクサいな
おそらくお前が考えてる書き手とおれが書いた書き手は意味合い違うと思うよ
クサいとか言ってるから分かったけど
「書き手」に過剰反応してしまう自分が一番臭かったww
「~~手」という表現を何でわざわざニッチな方向で捉えたんですかねぇ?
くっさ
普通のSSよりも数段ウザい奉仕部女子メンのご登場だよ!
すまんな
いろは「で、なんでここに来たんですか? 話し合うなら部室でも良かったのでは」
雪乃「情報提供者を呼ぶためよ」
いろは「情報提供者?」
小町「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
結衣「あっ、小町ちゃん。やっはろー」
小町「やっはろーです皆さん。なにやら兄について聞きたいことがあるとか。何でも答えちゃいますよー」
雪乃「な、何でも…………じゃ、じゃあ比企谷君は寝るときに……」ゴクリ
いろは「雪ノ下先輩、主旨が違います」
雪乃「はっ……じょ、冗談に決まっているでしょう」
結衣「あ、あはは……小町ちゃん、とりあえずドリンクバー頼んどいたから何か取ってきたらいいよ」
小町「はーい」トテトテ
いろは「しかしなるほど、妹さんですか」
雪乃「ええ、彼女なら何か知っているはずよ」
雪乃「総武高校主催のクリスマスイベントが中止になった話は聞いているかしら?」
小町「はい、兄から聞きました」
雪乃「そのせいで私達も予定が空いてしまって、だったらいっそそのまま私達で集まってパーティーでもしようと思っていたのだけれど」
小町「えっ?」
結衣「えっ?」
小町「あの…………兄はイブに出掛けるらしいんですが、そのパーティーのことなんですか?」
雪乃「……違うわ」
いろは「せ、先輩に予定があるのは本当みたいですね…………」
雪乃「その……どういう経緯で比企谷君は予定を入れることになったのかしら?」
小町「金曜の夜に、明日出掛けてくるからって…………それ、小町はてっきり雪乃さんか結衣さんと出掛けるものだと思ってたんですけど」
結衣「ううん、あたしたちは知らないよ」
いろは「で、でも誰かと出掛けたとは限らないんじゃないですか?」
小町「いえ、約束の時間も決まってて身嗜みにも注意してて…………そんでそれ次第でイブの予定が決まるって言ってました」
小町「それで出掛けていって、次の日にもう一回会って、『いい返事を貰えた、イブの予定は埋まった』って…………」
いろは「あ、相手が誰だったとかは?」
小町「それは聞いてないんですけど…………でもパレードに行くようなことは言ってましたね。それで、その…………」
雪乃「?」
小町「ま、まだ高校生だから朝帰りとかはしないって言ってました…………」////
雪乃・結衣・いろは「「「!!」」」////
雪乃「コホン…………と、とにかく比企谷君はイブに誰かとパレードに出掛けるのは間違いなさそうね」
結衣「ううー、誰と行くんだろ……」
いろは「あの、気になるなら先輩本人に聞いてみればいいんじゃないですか?」
雪乃「あら、じゃあその役目は一色さんにお願いしてもいいかしら?」
いろは「そ、それはちょっと…………」
小町「ほえー、お兄ちゃん愛されてますねー。こんなにみんなに好かれてるなんて」
雪乃「なっ、べ、別にそういうわけでは……」
結衣「ち、違うし!」
いろは「た、ただちょっと気になってるだけで……」
結衣「え、ど、どうして?」
小町「小町は何だかんだ言ってもお兄ちゃんの味方ですからね。今までと違ってお兄ちゃんが積極的に動いての結果なら邪魔はできないです」
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
小町「あ、でも応援はしてますよ。あと小町が知ってることを教えるくらいなら全然構わないですので」
雪乃「ありがとう。ならまた連絡してもいいかしら?」
小町「はい! じゃ、小町は夕飯の買い物があるのでこれで失礼します!」
雪乃「とりあえず比企谷君の相手を知りたいわね。幸い交友関係が広くないし、きっとすぐに見つかるわ。それから考えましょう」
結衣「でも正直想像つかないよね、ヒッキーが自分から動くなんて…………それこそ彩ちゃんくらいしか…………あ」
いろは「あ」
雪乃「…………たぶんそれね。よく考えたら他に候補がいないわ」
いろは「そ、そうですよね。なぜか相手は女の子って思い込んでましたけど…………」
結衣「じゃあ明日あたしが彩ちゃんに聞いてみるね。ついでに一緒に行くかも誘ってみるよ!」
雪乃「ええ、じゃあお願いするわ」
また
楽しみにしてます
気にせずやっちくり~
うーんこの、勘違いのスパイラル
図々しい二人がそれ相応の扱いなら別に文句はないんだ
またヒステリーとでもでもだってな察してちゃんしてるだけで女側だけノーリスクで特だけするのにうんざりしてただけで
続けてくれよな~頼むよ~
結衣(ヒッキーはまだ来てないか…………あ、彩ちゃんいた)
結衣「彩ちゃん、やっはろー」
彩加「おはよう由比ヶ浜さん」
結衣「うん。ねえ、彩ちゃんクリスマスイブはどうするの?」
彩加「僕? 僕は午前中テニス部の練習があるんだ。それでそのまま部の有志のみんなでお昼食べて駅前のパレード見に行こうって話になってるよ」
結衣「え、そ、そうなんだ」
彩加「うん。由比ヶ浜さんは葉山君達と一緒? それとも奉仕部?」
結衣「あ、えっと、奉仕部で集まろうと思ってて、それで良ければ彩ちゃんもどうかなって……」
彩加「あ、ごめんね……もう部の人達と行くことになってて」
結衣「ううん、気にしないでよ」
彩加「もし八幡が空いてたらこっちに誘おうと思ってたけど由比ヶ浜さん達と一緒なら止めとくね」
結衣「う、うん…………」
結衣「彩ちゃんじゃなかった…………」
雪乃「まさか戸塚君じゃないとは予想していなかったわね…………いったい誰なのかしら」
いろは「実はさっきめぐり先輩と会ってお話聞いたんですけど、めぐり先輩でもないですね。クラスの人と行動するみたいです」
結衣「あとヒッキーと関わりのある人って…………中二と、沙希と……」
雪乃「姉さんと平塚先生くらいかしら?」
いろは「うーん。こうしてみると本当に先輩って」
結衣「交友関係狭いね…………」
雪乃「それじゃ、由比ヶ浜さんは川崎さんに探りを入れてもらえる? 私は平塚先生に聞いてみるわ」
結衣「うん!」
沙希「え? ああ、えっと…………ちょっと家族関係で約束があってね。どうかしたの?」
結衣「あ、実はさ、奉仕部で集まってパレードを見に行こうと思ってたんだけど、人数多い方が楽しいから沙希もどうかなって」
沙希「ああ、ごめん。誘ってくれたのは嬉しいんだけど…………もう用事が外せなくて」
結衣「あ、ううん、いいの。また何かあったら誘うから!」
沙希「う、うん、ありがと。比企谷や雪ノ下にもよろしく言っといて」
結衣「うん! じゃあね」
平塚「うむ。ほら」
雪乃「ありがとうございます。ところで先生、ひとつお聞きしたいのですがよろしいですか?」
平塚「ん、なんだ珍しいな。構わんぞ」
雪乃「平塚先生はイブの日はどのように過ごされるのでしょうか?」
平塚「グフッ!」バターン
ウワーヒラツカセンセイガタオレタゾ!
チノナミダヲナガシテル!
エイセイヘイ!エイセイヘイハマダカ!?
雪乃「わ、悪いことを聞いたかしら…………?」
雪乃「たぶん違うわ」
結衣「違った」
いろは「もう手詰まりじゃないですか…………」
結衣「中二じゃないだろうし、誰なんだろう…………本当にいるのかなあ?」
雪乃「! …………それよ」
結衣「え?」
雪乃「ここまで探してていないのだから気付くべきだったわ。本当は比企谷君とイブを過ごす相手なんていないのよ」
結衣「え、え? どういうこと?」
いろは「なるほど…………いるフリをしているってことですか」
雪乃「ええ、おそらく比企谷君はイベント中止になって焦ったのよ。『マズい、ぼっちになる』と」
結衣「そういえば今年は家族も家にいないって小町ちゃん言ってたね」
雪乃「ぼっちになるだけならまだしも、それを他の人に知られるのが嫌だったのよ彼は」
いろは「だから妹さんも騙して誰かに会いに行くフリをしたりしたんですか」
雪乃「ええ、疑った私達が小町さんに問い合わせることも予想した上でね」
結衣「むう、ちゃんとあたしたちが誘ったのに…………」
雪乃「たぶん引っ込みがつかなくなったのよ。でもイブが近付いたときにもう一度強引気味に誘えば、有りもしない用事をキャンセルしてきっとこっちに来るわ」フフフ
いろは「しょうがないからもう一度誘ってあげますかね」ヤレヤレ
八幡「うーっす」ガラガラ
雪乃「こんにちは比企谷君」ニコニコ
結衣「やっはろーヒッキー」ニコニコ
いろは「どうも、先輩」ニコニコ
八幡(え、何? こいつら何でこんなにニコニコしてんの? 何かトラップでも仕掛けた?)
雪乃「聞いたわよ比企谷君、イブのこと。小町さんに」
八幡「え? ああ、あれか。まあそういうことだ」
八幡(俺がバイトするのバレちまったか…………)
雪乃「それなら仕方ないわね。私達は私達で楽しむから比企谷君は比企谷君で頑張ってちょうだい」
八幡「お、おう」
八幡(だから何でこんなにみんな俺のバイト応援してくんの? そんなに働かない奴だって思われてんの? 合ってるけど)
八幡「ま、まあ何事も経験かなって。ちょっとは頑張るつもりだ」
結衣(もうバレてるのに)
いろは(まったく先輩はどうしようもないですねー)
結衣「ん? 誰かの携帯?」
八幡「あ、俺だ」
八幡(見知らぬアドレスからメールが来ていた。どうやらバイト先からのようだ)
雪乃「企業からのメールかしら? それとも迷惑メール?」
いろは「知人からという選択肢を最初から外している当たり非道いですね」
八幡「まあほとんど知人からのメールなんて来ないしな…………ちなみに今のはイブの日の予定の確認メールだが」
雪乃・結衣・いろは「「「!!」」」
雪乃(え、演技よね? 手の込んだ演技に決まっているわよね?)
結衣(で、でもここまでする?)
いろは(ま、まさか本当に?)
八幡「う…………」
八幡(最終説明会の会場と時間のお知らせだったが、仕事内容も簡単に書かれていた)
八幡(どうも交通誘導は二人組でやるらしい。そりゃそうか、トラブルやトイレ休憩のことも考えたら一人はツラいもんな)
八幡(幸いなことにペアは向こうが勝手に決めてくれるようだ。コミュ力はいらないな。しかし…………)
八幡「二人きり、か。緊張するな…………」
雪乃「」
結衣「」
いろは「」
寝る
また明日
お休みなさい
十分広い気がする、たぶん雪ノ下や由比ヶ浜より
楽しみにしている
センター試験までには完結してくれ
乙
八幡「おい、どうした?」
雪乃「い、いえ、何でもないわ…………そ、それより比企谷君」
八幡「あん?」
雪乃「その…………」
八幡(雪ノ下が何かを言い掛けたが、それを遮るようにドアがノックされた。来客のようだ)
雪乃「……どうぞ」
義輝「ふはははは! 剣豪将軍、見参!」ガラガラ
八幡「おう、よく来たな帰れ帰りやがれお帰りください」
義輝「ちょ、待っ、ひどい!」
八幡「はあ、何しに来たんだよ…………また何か読めっていうのか?」
義輝「あー、いや、違う。実はクリスマスイブについてなのだが、八幡は予定があるか?」
八幡「え? ああ、埋まってるが」
義輝「何!? もう埋まってるだと! いったい誰と過ごすのだ!?」
雪乃(これは…………!)
いろは(労せずして先輩の相手が聞けるチャンス!)
結衣(行けっ、中二、頑張れ!)
義輝「…………って、それは別にどうでも良いか」
いろは(使えねえええ! 何ですかこの役立たずのデブは!)
結衣(もっとちゃんと聞いてよ!)
雪乃(あなたは今ここで比企谷君の相手を問い詰めるためにこの世に生を受けたことを自覚しなさい!)
いろは(さすが! 見た目のように貫禄のあるお方ですね!)
結衣(信じてたよ中二!)
雪乃(あなたなら比企谷君のお友達として近くにいることを許してあげてもいいわ!)
八幡「誰だっていいだろ。それより何の用だよ」
義輝「あ、そうであったな。実は…………」
いろは(こらあああああ!)
結衣(中二いいいぃぃ!)
雪乃(自分の事ばかりではなく私達の事も考えなさい!)
義輝「…………という依頼なのだが」
八幡「ああ、そんくらいなら構わねえぞ。万一の事があったら適当に返事しとくわ」
義輝「おお、恩に着る。では我はこれで退散させていただく。さらば!」
八幡「毎度騒がしいやつだな…………ってお前ら何してんの? ドアに手を振って」
いろは「ちょっとあの方に『配られたプリントに先生の唾が毎回付いてる』の呪いを」フリフリ
結衣「ちょっと中二に『映画館に行くと前の席に居る人が毎回アフロ』の呪いを」フリフリ
雪乃「ちょっと材なんとか君に『コンビニで前の客が毎回宅配便を頼む』の呪いを」フリフリ
八幡「お前ら材木座に何の恨みがあんの!?」
八幡「聞いてなかったのかよ…………イブの日に声優のイベントがあるけど東京でやってて深夜までなんだと。一人でそういうとこに行くのは親が許さないかもしれないから学校のやつらと泊まりがけパーティーをやることにして、それのアリバイ工作をしてくれって話な」
結衣「それ、引き受けたの?」
八幡「ああ、連絡がすぐに取れるようにしとくのを条件にな。そもそも当日までごまかせばいいらしいし…………ん、またメール?」
いろは「だ、誰からですか?」
八幡「何でそんな食いつくんだよ…………えっと、小町からだな。夕飯の食材を買ってきて欲しいんだと。雪ノ下、俺今日はもう帰っていいか?」
雪乃「え、ええ。私達はもう少し残っているわ」
八幡「悪いな、それじゃ」ガラガラ
雪乃「…………」
結衣「…………」
いろは「…………」
結衣「ほ、本当に誰なんだろ…………」
いろは「メール来たときのあの反応は嘘や演技って感じではなかったですよね…………」
雪乃「こうなったら徹底調査をしましょう。まだ日はあるし、地道に聞き込み作業よ。ただし、比企谷君本人の耳には入らないようにしながらね」
雪乃(その結果収穫はゼロ)
雪乃(あえて言うなら校内の誰でもないというのが収穫といえば収穫なのかもしれないけれど…………)
雪乃(比企谷君がイブに誰かとデートするという噂が水面下で広がってしまったわ…………)
アノヒキナントカガイブニデートダッテヨ
エー、アノクサッタメヲシテルアイツガ?
ヘッ、ドウセブサイクガアイテダロ
ソレガアノホウシブフタリノサソイヲケッテマデイクヨウナアイテラシイゼ
マジデ!? ジャアソレイジョウノアイテ? ドンナヤツダヨ
ハヤマクンニキマッテルジャナイグフフフ
クソッ、アンナヤツデモイブニデートデキルノカ
ダレダイマノ
八幡(なんか最近視線を感じるな…………)
寝る
また
学外だと折本か?
無茶を言いよるwww
八幡の外堀が...wwww
八幡「寒い……」
八幡(そう、どんどん気温が下がっているってことさ! …………そろそろ昼飯を屋外で食うのは辛くなってきたな)
八幡「自転車通学も大変です、っと」
沙希「なに独り言しゃべってんの?」
八幡「うおわ! な、なんだ川崎か…………突然声掛けるなよ、びっくりするだろうが」ドキドキ
沙希「いや、普通に声掛けただけじゃない」
八幡「ぼっちは声を掛けられること自体慣れてないんだよ」
沙希「まあそれはわかるけど…………」
八幡「わかんのかよ……お、信号変わった。じゃあな」
沙希「何でさ。一緒に行こうよ。どうせ学校の駐輪場っていう目的地は変わらないんだから」
八幡「え、あ、お、おう」
八幡(じょ、女子と一緒に自転車登校だと…………俺いつからリア充の仲間入りしたんだっけ?)
八幡(次の信号待ちの時、川崎が話し掛けてきた。こいつ人見知りする方だったはずなんだが…………俺には遠慮や気を遣わなくていいってか?)
八幡「そうだな。体調とかにも気を付けないと。特にお前は家族のために無茶とかして自分を後回しにしたりしそうだし」
沙希「その言葉そっくり返すよ、シスコン」
八幡「うるせえブラコン」
八幡(信号が変わり、俺達は自転車を漕ぎ始める。ここからは何事もなく学校の駐輪場に到着した)
八幡「よっ、と」
八幡(俺は自転車に鍵をかける。そういえば川崎どうすんだ? このまま一緒に教室行くのか?)
八幡(それはちょっと気まずいな……トイレにでも寄って……)
沙希「ねえ」
八幡「お、おう、何だ?」
八幡(タイミング逃した…………)
沙希「あんたさ、イブの日に予定あるって本当?」
八幡「あ? 何で知ってんだ?」
沙希「由比ヶ浜に聞いた」
八幡「何で言いふらしてんだあいつは…………まあ、そういうのに今まで縁がなかったからちょっと戸惑ってるとこもあるけどさ、せっかくだから頑張ってみようかなって」
沙希「そ、そう…………」
沙希「まあそんなとこ。色々あるけどね」
八幡「ふうん」
八幡(そんな雑談をしていたらなし崩し的に川崎と一緒に教室に入ることになったのだが…………)
八幡(あの、なんでみんなそんなにチラチラ見てくるの? そんなに俺と川崎が一緒にいるのが変? 変ですね、はい)
隼人「やあヒキタニ君、今日の昼御飯は教室かい?」
八幡(やっぱりさっさと教室を出れば良かった…………何で話し掛けてくんだよ目立つだろうが)
隼人「たまには俺達と食べないか? ちょっと聞きたいことや話したいことがあるし」
八幡(だが断る。俺にはない…………待てよ?)
八幡(そういやあのバイト二人組でやるんだったな。その日限りの付き合いとはいえ、ちょっとはコミュ力を鍛えておいた方がいいのかもしれない。バイトとはいってもせっかくのクリスマスなんだから少しでもいい気分になりたいしな)
八幡「まあ、たまにはいいか」
隼人「えっ…………誘っておいてなんだけども君が受けるとは思わなかったよ」
八幡「なんだ。社交辞令だったら別にいいんだぞ?」
隼人「いやいや、歓迎するよ。あっちでみんな待ってる」
八幡(俺は弁当を持って葉山の後ろからついて行き、グループの輪に入った)
ちょっとだけ追加投下
電車の中で爆睡して寝過ごさないよう気おつけてくれよ!
乙
ああ、大丈夫です
ちょっとボーっとしてて二駅ほど乗り過ごしたけど寝過ごしてはいません
ただ座って目を瞑って考え事をしてただけなんです
指定時刻にギリギリセーフで間に合いました
あと言い忘れました
このSSは修学旅行も文化祭も選挙もすべて当事者達はわだかまりをなくして仲良くなってる優しい世界です
姫菜「いらっしゃいヒキタニ君! ささ、そっちの真ん中にどうぞ! 両手に花ってことで」
八幡「むしろ両手に薔薇だろそれは…………俺は端でいいよ」
翔「いやいや、主役はヒキタニ君だからヒキタニ君真ん中に来ないとダメっしょ」
八幡「何だよ主役って…………」
隼人「言っただろう。君に聞きたいことがあると。とりあえず座ろうじゃないか」
八幡(そう言って葉山も席に着く。空いた席が真ん中しかないため、やむなく俺はそこに座った)
八幡(しばらくは雑談で盛り上がり、俺は適当に生返事をしていた。が、少しトーンの変わった声で葉山が話し掛けてくる。どうやら本題らしい)
隼人「ヒキタニ君、小耳に挟んだんだけどイブのパレードの件は本当なのか?」
八幡「だから何で知ってんだよ…………」
優美子「あーしらは結衣に聞いた」
八幡「何であいつは俺の予定を広めてんの? 俺のプライバシーどこいったんだよ」
隼人「まあまあ。実は俺達は結衣の気持ちがわからないでもないんだよ」
優美子(まあ好きな男子が自分以外の誰かとパレード見に行くってなったら気になるっしょ)
姫菜(相手が女子とは限らないけどね)グフフフ
隼人「一応ヒキタニ君本人から確認しとこうと思ってね。その反応だと本当みたいだな」
八幡「まあその通りなんだけどよ…………別にお前らには関係ないだろ」
隼人「はは、直接的にはそうだね。だから好奇心も含まれていることは否定しないよ。君がそういう行動を起こすとは予想していなかったし」
八幡「そうかもな。でも悪いことじゃないだろ」
隼人「周りがとやかく言うことじゃないしね。で、好奇心で聞くんだが上手いこと行きそうなのか?」
八幡「正直こういうことは初めてだからわかんねえよ。だけどそれを言い訳にするつもりはない。向こうにとって俺の事情なんて関係ないし、いつもと違う特別な日なんだからな。俺なりにしっかり導いてやりたいと思ってる」
優美子(へえ…………ヒキオのやつ真面目に考えてるんだ)
姫菜(こういうとこ意外ときっちりしてるんだよねヒキタニ君て)
翔(ヒキタニ君マジかっけー! 決める時には決めるってやつか!)
隼人(ヒキタニ君…………いや、比企谷、君は本気なんだな)
八幡「大袈裟なやつだな…………ちなみにお前らはパレードに行くのか?」
隼人「ああ。ここにいるメンバーと他に何人か声を掛けていてね。大勢で楽しむつもりさ」
八幡「そうか……なら先に言っておくけど、当日俺を見かけても声掛けたりすんなよ。邪魔だからな」
翔「いやいや、いくら俺達でもそんな野暮な真似はしないっしょ」
八幡(野暮の使い方間違ってね?)
優美子「ちょっと。あーしらまで空気読めないみたいな言い方やめな。あんただけだから」
翔「えー」
八幡(そんなふうにして昼休みは終わった。何でやたらめったらバイトするの応援されるんだろうな? 俺ひょっとしてそこまで駄目人間だと思われてるのか?)
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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 俺ガイル コトブキヤ 壽屋 Kotobukiya フィギュア・... |