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かけ麻ならぬかけ野球で「郁乃×善野」のお題をいただきました。








大阪  病室


善野「……」ペラ……ペラ……

ぶーぶー

善野「あら電話?」

善野「もしもし?」

赤阪「こんにちは~」

善野「ああ、郁乃」

善野「2回戦突破おめでとう」

赤阪「ありがとう〜。1位やなくてごめんな~」

善野「なにいってるの、突破は突破じゃない。途中ちょっとヒヤヒヤしたけどね」

赤阪「あはは……ちょっとあの清澄の宮永ちゃんを甘くみとったわ~」

善野「でも、恭子またちょっとうまくなったわね。データも少ないなかでよくやったわ」

赤阪「せやろ〜。本人に言うたらよろこぶわ~」

善野「でも次はちょっと厳しいかもね……臨海はもちろん、有珠山の大将もちょっと変な感じ」

赤阪「それについてはうちのほうで秘策を考えといたわ~」

善野「秘策?」

赤阪「3つあるんやけど~……ききたい?」

善野「もちろん。教えて?」

赤阪「ひとつは戒能ちゃんを呼ぶこと~」

善野「戒能さんを? 忙しいのにきてくれるかしら?」

赤阪「実は宮永さんにちょっと興味もってるみたいで、今日の試合も現地でみてもらってるんよ~」

善野「へえ……それなら宮永さんへの対策は一通りできそうね……」

赤阪「ふたつめは~……」

善野「ふたつめは?」

赤阪「パソコンにメールで画像送っといたから見て~」

善野「メール? 画像? なにかしら?」カタカタ

赤阪「ふふ~ん」

善野「……!? こ、これって!」

赤阪「なつかしいやろ~」

善野「恭子にもこの格好させたのね……」

赤阪「カタカタしとる末原ちゃんみてたら突然高校の時の一美ちゃん思い出してな~」

善野「……」

赤阪「かわええやろ~」

善野「た、たしかにかわいいけど……//」

善野「い、郁乃。あなたまさか私もこの格好したって話を話したんじゃないでしょうね……?」

赤阪「う~ん? どうやろね~?」

善野「郁乃!」

赤阪「冗談やって~。話とらんよ~」

善野「もう……恭子嫌がらなかった?」

赤阪「ぜ~んぜん? むしろノリノリやったよ~?」

善野「うそばっかり……」

赤阪「次の試合はこれででてもらうことにしたから~」

善野「ああ……かわいそうな恭子」

赤阪「なんでよ~。これで一美ちゃんも活躍したやろ~?」

善野「……」

善野「……のこりのひとつは?」

赤阪「のこりのひとつがいっちばん重要やで~?」

善野「? なにかしら?」

赤阪「それは~……」

善野「それは?」

赤阪「一美ちゃんがこっちにくることやで〜」

善野「……え?」

善野「私が東京まで行くの?」

赤阪「そうよ~」

善野「むりよ郁乃……さすがに先生の許可が下りないわ……」

赤阪「もう許可はとってあるから大丈夫~」

善野「な、なんですって?」

赤阪「最近状態ええやろ? インハイである程度まで勝ち進んだら応援にきてもええって話通しといたんよ~」

赤阪「付き添ってくれる人もお願いしといたから心配いらへんで~」

善野「郁乃……」

善野「うれしいけど、随分根回しがいいのね?」

赤阪「あの子たちも一美ちゃんがくるんやったらよろこぶやろ〜?」

善野「そ、そうかしら……?」

赤阪「そやで〜。それに〜……」

善野「それに?」

赤阪「それに……うちも、一美ちゃんが来てくれたらうれしい」

善野「郁乃……」

赤阪「来てくれる?」

善野「……もちろん。行くわ」

赤阪「よかったわ~。じつはもうみんなには一美ちゃんが来てくれるて言うてしもうとったから~」

善野「もう、気が早いんだから」

善野「郁乃が作ったチームの残り少ない試合だし、見届けなきゃね」

赤阪「なにゆうてんの〜?」

善野「え?」

赤阪「一美ちゃんと、うちが作ったチームやろ〜?」

善野「……ふふ、そうね」

善野「郁乃……ごめんね。いつも負担ばかりかけて」

赤阪「そこはごめんやのうてありがとうやで〜」

善野「うん……ありがとう、郁乃」

赤阪「ええよ〜。さ、そうと決まったらさっそくこっちに来る準備してや〜?」

善野「ええ、そうね。すぐに準備して明日には向かうわね」

赤阪「たのしみにしてるわ〜。ほなな〜」

善野「あ、郁乃」

赤阪「なに~?」

善野「ありがとう」

赤阪「さっき聞いたで〜?」

善野「ふふ、そうね。ごめんなさい」

赤阪「うん。ほな、また明日な~」

善野「ええ、おやすみなさい」


ツーツー


善野「いつもありがとう……私の親友……」