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※軽めの末洋です。
  ふたりきりのため末原さんが洋榎ちゃんに対してフランクです。 




洋榎「メリークリスマース!」パーン!

末原「わー!」パーン

洋榎「さー、ケーキや!さっそく切るでー!」

末原「わー!」ケーキキリキリー

洋榎「チキンもあるで! 食うでー!」

末原「わー!」ムシムシャ

洋榎「シャンパンもや! 飲め飲めー!」

末原「わー!」グビグビ


洋榎「……」

末原「……」

洋榎「……なんやねん、わーて」

末原「いや、盛り上がってる感だそかとおもて」

洋榎「ぜんぜん盛り上がってへんやん」

末原「そら、うちらふたりしかおらんし」

洋榎「なんでや」

末原「なんでて」

洋榎「今日はうちでみんなでパーティするはずやなかったんか」

末原「そのはずやな」

洋榎「なんでうちらしかおらんねん」

末原「ゆーこはお父さんが久々に帰ってくるから家で過ごす言うてた」

洋榎「まあそれはしゃーないわ」

末原「絹ちゃんはどないしたんや」

洋榎「いつの間にかおらんようなってしもた」

末原「は?」

洋榎「さっき下駄箱みたら絹のブーツなくなってた」

末原「あー……それは……」

洋榎「な、なんやねん」

末原「たぶんこれやで」コユビタテ

洋榎「う、うそやろ……!?」ガクッ

末原「現実を受け入れろや」

洋榎「嫌や! 絹に男やなんてうち許さんで!」

末原「あー……」

洋榎「え?」

末原「たぶん男ではない」

洋榎「は? え? どゆこと?」

末原「最近部内である噂があってやな」

洋榎「なんやそれ?」

末原「絹ちゃんと漫ちゃんが、その……付き合ってるていう」

洋榎「はあ!? うそやろ! あのふたりってそうなん!?」

末原「うちも噂やと思ってたけど」

洋榎「いやもうそんなん確定やん! うわー! よりによって漫かいなー!」

末原「まあええやん。見ず知らずの男やなかったんやし」

洋榎「せやな……。いやでもやっぱし嫌やなー……恭子なんとかして」

末原「無茶言うな」

洋榎「あー……寂しー……」グデーン

末原「ええかげん妹離れし」

洋榎「ちぇー」


洋榎「ま、気を取り直してケーキ食べよ」

末原「せやな」

洋榎「うちらしかおらんから食べ放題や」

末原「やったやん」

洋榎「切るでーいっぱい切るでー」

末原「慎重にな」

洋榎「ほらみてこんなとってまうでー」デーン

末原「そんな食えるん?」

洋榎「へーきへーき」


洋榎「おぇ……胸焼けしてきた」

末原「めっちゃ甘いなこのケーキ」ムグムグ

洋榎「せや、チキン食べよ」

末原「やっぱケン〇ッキーやな」

洋榎「鶏も食い放題やー」

末原「だからそんな食えへんやろ」

洋榎「いけるて」


洋榎「……腹一杯になってもうた」ゲプ-

末原「ほれみい」

洋榎「よっしゃ! 腹ごなしにゲームするでゲーム!」

末原「なにするん?」

洋榎「マリカーや!」



洋榎「ずるいで恭子! うちがジャンプする直前にカミナリ使うなや!」

末原「そんなん言われたって」



洋榎「よっしゃ! 今度こそうちが1位や!」デッテイウ!

末原(ここは洋榎に勝たしたるか……)ヒャッホー

末原(この緑甲羅はそのへんにぽいーで)コウラトバシー


カーン!(カベニハネカエル)


末原「あっ」

洋榎「え? あっ……」ドカーン


洋榎「……」プー

末原「……ゲームでそんな怒んなや」



洋榎「せや、プレゼント交換しよか」

末原「ああ、そういやひとり1個ずつ持ってきてランダムに交換するんやったな」

洋榎「うちらふたりしかおらんから全然ドキドキワクワクせえへん……」

末原「まあええやん」

洋榎「とりあえず部屋から取ってくるわ」

末原「ああ」


洋榎「……恭子、絹からのプレゼント置いてあったで」

末原「え?」

洋榎「いっしょに書き置きもあったわ」

末原「なんて?」

洋榎「スミマセン、お姉ちゃんと末原先輩どうかおふたりで楽しんでください。MerryX'mas」

末原「律儀やな絹ちゃんは」

洋榎「やっぱ漫んとこおるんかな……」

末原「元気だせや」ポンポン


末原「絹ちゃんからのプレゼントてなんや?」

洋榎「えーと……マフラーやな」ガサガサ

末原「おー、かわえーやん」

洋榎「ちょっと巻いてみよ」マキマキ

末原「うちも」マキマキ

洋榎「あったかいわー」

末原「せやな」

洋榎「このまま庭でてみよ」

末原「え、寒いで」


ガラガラ


洋榎「おー、外でもちゃんとあったかいで」

末原「そらそうやろ」


末原「そういや洋榎のプレゼントてなんや」

洋榎「おおそうや忘れとったわ。ほいこれ」

末原「じゃあうちからも」

洋榎「さんきゅー」

末原「開けてもええ?」

洋榎「おう」

末原「お、手袋やな」ガサガサ

洋榎「せや」

末原「おー、あったかい。……けどこれちょっとうちにはかわいすぎひんかな?」

洋榎「いや? 似合っとるで?」

末原「でもピンクやで? めっちゃファンシーやん」

洋榎「まあ誰に当たるかわからんかったし」

末原「うちに当たることも想定しといてや」

洋榎「大丈夫やて、似合っとるて」

末原「ホンマかー? まあええか。おおきに」

洋榎「ああ」


洋榎「さ、恭子からのプレゼントはなにかなー」ガサガサ

末原「たいしたもんやないけど」

洋榎「お、靴下やん。モコモコの」

末原「家んなかとかで使うやつや」

洋榎「ほー、ええやん。おおきに」

洋榎「今年の冬はあんま寒くなかったさけ、こういうの用意してなかったわ」

末原「年明けたら寒くなるんちゃう」

洋榎「そんならちょうどええな」




洋榎「あ」

末原「え?」

洋榎「みてみ恭子。雪や」

末原「おーホンマや」

洋榎「ホワイトクリスマスやな」

末原「いや、積もってへんから厳密に言うとちゃうで」

洋榎「こまかいなー恭子は」

末原「いやべつにええんやけどな」


洋榎「今頃世間のカップル共はこの雪をみてロマンチックな雰囲気になっとるんやろな」

末原「せやな」

洋榎「……恭子はそういう相手おらんの?」

末原「おったら今ここにはおらんやろ」

洋榎「そらまそうか」

末原「洋榎こそおらんのか」

洋榎「おらへんわそんなん」

末原「実際に過ごせへんでも、ホンマはいっしょに過ごしたい相手とかは」

洋榎「おらへん」

末原「あそ」


洋榎「……」

末原「……」

洋榎「……思えば」

末原「……ん?」

洋榎「クリスマスだけやのうて、この3年間イベント事はいっつも恭子といっしょにおるな」

末原「そういやそやな」

末原「まあ正確にはうちだけやなくてほかのみんなもいっしょやけどな」

洋榎「でもほかのやつはほかに予定があったりしておらんこともあったけど、恭子とうちだけは毎回いっしょやったやん」

末原「……そう言われてみりゃそうやな」

末原「ほかに予定もなかったしな」

洋榎「寂しい女やな」

末原「お前もやろが」


洋榎「……」

末原「……」

洋榎「……でも来年からはそういうわけにはいかんこうなるな」

末原「……まあ、卒業したら進路ちゃうしな」


洋榎「花見も海も夏祭りもクリスマスも初詣も」

洋榎「来年は恭子はうちと一緒におらへんのやな」

末原「まあ……そやな」

洋榎「来年は恭子おらんのか……」

末原「……せやで」

洋榎「ふぅん……」

末原「……なんやねん」

洋榎「いや……そう考えると、なんか……」

洋榎「……」

末原「……」

末原「……べつに」

洋榎「……?」

末原「べつに全部いっしょにおらんとは限らんやろ」

洋榎「え?」

末原「卒業したら休みがなくなるってわけやないんや。うちらの予定が合うことだってあるやろ」

洋榎「……」

末原「花見も海もそのときすればええやん」

洋榎「……うん」

末原「うちはその……」

洋榎「……?」

末原「たとえば来年のクリスマスだって、こんなふうに洋榎といっしょに過ごせたらええなて思ってるで」

洋榎「……え」

末原「……」

洋榎「……うん、せやな」

洋榎「来年もこうしていっしょに過ごせたらええな」

末原「……ああ」

洋榎「……」

末原「……」



洋榎「……なんや寒くなってきたな。そろそろ中入ろか」

末原「せやな。洋榎なんか耳真っ赤やん」

洋榎「冷えてしもたからな。恭子こそほっぺた真っ赤やで」

末原「うちも冷えてしもたわ。寒いからな」

洋榎「そうそう、冷えてしもたんや。さっさと部屋ん中入ろうや」

末原「冷えてしもたからしゃーないわな。入ろ入ろ」


ガラガラ ピシャッ


キョウコキョウトマッテクヤロ?

エエンカ?

エエデ、サキニフロハイッテキ

ワルイナァ

……




カンッ