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インターハイ出場を決めてすぐくらいです。
塞さんは幼馴染3人だけだったときの麻雀部も割と気に入っていたようです。




塞「」ガターン

白望「……なんで部室に入ってくるなりカバンを取り落とすの」

塞「え……だってシロが一番乗りとかめずらしいから」

白望「私だって早くくるときくらいある」

塞「どういう風の吹き回し?」

白望「今朝遅刻して」

塞「うん」

白望「教室に入ろうと思ったら厳しい先生の授業で」

塞「うん」

白望「怖いから次の授業から出ようと思って、とりあえず部室にきてここに座ったら」

塞「……うん」

白望「ダルくて立てなくなった」

塞「それでずっとここにいたと」

白望「うん」

塞「真面目に聞いたあたしがバカだったわ……」


塞「お昼ご飯は?」

白望「食べてない」

塞「パン食べる?」

白望「ありがとう」ムグムグ

塞「シロ、そんなんで東京から生きて帰ってこられる?」

白望「いざとなったら豊音におんぶしてもらう」

塞「疲れちゃうよ豊音」


塞「東京か……」ハァ…

白望「? どうしたの?」

塞「なーんかまだ実感わかなくてさ。あたしたちが全国なんて……」

白望「そうだね」

塞「だって去年の今頃はあたしとシロと胡桃の3人だったんだよ?」

白望「うん」

塞「三麻くらいしかできなかった私たちがインターハイだもんねぇ……」

白望「……」

白望「……塞、うれしい?」

塞「ん? そりゃもちろん! ……なんで?」

白望「なんかあんまりうれしそうに見えなかったから」

塞「え!? そ、そう……?」

白望「うん」

塞「いやいや、うれしいよ? みんなでインターハイに出るのずっと夢だったから……」

白望「3人だけのときも塞だけが大会出たがってたもんね」

塞「シロはぜんぜんやる気なかったね……」

白望「大会とかダルいし……」

塞「まったくもう……」


塞「ただ最近、なーんか妙に昔が懐かしくなっちゃってさ」

白望「昔?」

塞「私たち3人だけだった頃が」

白望「……塞は、先生や豊音やエイスリンが嫌い?」

塞「そんなわけないじゃん! みんなのおかげでここまでこられたんだし、感謝してもしきれないし。大好きだよ」

塞「ただ、最近やたらとばたばた忙しくてるとさ」

塞「のんびりしてたあの頃に戻りたいなぁ……なんて思っちゃうわけ」

白望「ふぅん……」

塞「……」

白望「……」

塞「……シロはさ」

白望「うん?」

塞「シロは、みんなでインターハイに行けてうれしい?」

白望「うーん……?」

塞「やっぱり、東京とかいくのダルい?」

白望「……」

白望「……わかんない」

塞「ふっ……なにそれ」

白望「ただ……」

塞「ん?」

白望「塞がうれしいなら……私もうれしい……かな」

塞「……」

塞「……はは」

白望「なんで笑うの」

塞「ほんとシロはシロだなって思って」

白望「……どういう意味」

塞「べっつに。さ、そろそろみんな来るよ! 雀卓用意するから手伝って!」

白望「急に元気になった……ダル……」