相変わらず大星さんは亦野先輩がわりと好きなようです。



白糸台麻雀部部室

亦野「……」ペラッ……ペラッ……

ガラッ

淡「こんちゃかわー。あ、亦野せーんぱい、なに読んでるの?」ピョコン

亦野「ウィークリー麻雀Todayだよ」ペラッ

淡「あ、グラビアみてるんだ。やーらしー」

亦野「ちがうよ。今回の号には各校の注目選手が紹介されてるから読んどけって弘世先輩が言ってたんだ」

淡「ふーん……ん?」

(この特集は私も取材されたやつじゃん!)ピコーン!

亦野「ふーむ……」ペラッ

(あ! 今うちの制服がチラッと見えた! たぶん次わたしのページだ!)ドキ

亦野「ふんふむ……今年は原村とか真屋とか強力な1年生が副将なチームが多いな……注意しないと」

(はやく次のページ次のページ)ソワソワ

ペラッ

亦野「お……

(きたー! 私のページ!)ドキーン

淡「……」ドキドキ

亦野「ふむ」ペラッ

淡「ふむじゃなあああああい!!!」バーン!

亦野「うわあ!? なんだとつぜん!」ビクーン

淡「いま! わたしのページだったでしょ! なんでとばすの!」

亦野「だ、だって、他校の注目選手チェックしてるんだからお前の記事見たってしょうがないだろ」

淡「仲間が雑誌に載ってたら読むでしょふつう! ほら! はやく見て!」

亦野「わ、わかったよ、まったく……どれどれ……

淡「……」ドキドキ

亦野「……なるほどなぁ」ペラッ

淡「こらああああああああぁぁぁ!!!」バーン!

亦野「うわあ!? こんどはなんだよ!」ビビクーン

淡「なるほどなぁ、じゃないでしょ! なんか言うことあるんじゃないの!」

亦野「だ、だって、インタビューの内容だいたい知ってることばっかりだったし」

淡「でもほら! 写真が載ってるでしょ! ほかの娘と比べてみて! どう!?」

亦野「どうって言われても……えーと?」ジー

淡「……」ドキドキ

亦野「お前、原村とか真屋におもち負けてるな」

淡「……」バシーン!

亦野「痛った!? な、なんで?」

淡「亦野せんぱいのスケベ! おもちの大きさくらべないでよ!」

亦野「だってお前がほかの娘と比べろって言ったんだろ!」

淡「どうして『やっぱりお前がいちばんかわいいな』キリッぐらい言えないの! このばか!」

亦野「ええ……そんなこと言われたって……あ、そうだ」

淡「んん!?」ギロッ

亦野「えっと、お前がかわいいのなんてわかりきってるからな」

淡「え……?」キョトン

亦野「私は当たり前のことをわざわざ言わないだけなんだよ。うん」

淡「も、もういっかい言って?」

亦野「大星はかわいい」

淡「ほかの娘よりも?」

亦野「う、うん」

淡「……ふーん」ニヤァ

亦野「……」ヒヤヒヤ

淡「しょうがないなぁ〜亦野せんぱいは〜。今回だけはゆるしてあげるよ」フフーン

亦野「そ、そうか」

淡「でも当たり前のことでも思ったことはちゃんと口に出してかわいいって言わなきゃダメだよ?」メッ

亦野「うん……気をつけるよ」

淡「〜」ルンルン

亦野(たすかった……尭深に淡に困らされたらこう言えって教わっといてよかったよ……)