鶴田姫子さんは白水哩さんとお付き合いしてますが、なんだかようすがおかしいようです。
それはそうと皆さんこないだの怜-toki-はもう読みましたか?
 




花田「」トコトコ

姫子「はーなだ」ギュー

花田「わ、姫子。歩きづらいよ」

姫子「よかやん。……いや?」

花田「いやじゃないけど……


キャッキャッ


友清「花田先輩、3年生になってからますます鶴田先輩となかよかですね」

花田「ええ、まあ……」ハハ……

友清「? どげんかしたとですか?」

花田「……いや、じつは最近姫子の押しが妙に強くて」

友清「押し?」

花田「友清さん、ちょっと話を聞いてくれますか?」

友清「もちろんです!」





姫子「はなだー、一緒に帰ろー」

花田「うん。いいよ」


姫子「花田と帰るの久しぶりやね」

花田「いつも部……白水先輩と帰ってたからでしょ」

姫子「寂しかったと?」

花田「え? いや、べつに……

姫子「ふーん」

花田「……?」

姫子「花田、手つなごか」

花田「え、こんな人前で」

姫子「いやと……?」

花田「いや……じゃないけど」

姫子「じゃあええやん」ギュッ

花田「あ……」ギュッ

姫子「ふふーん」ブンブン

花田(姫子の手、あったかいですね……部長はいつもこうして姫子の手を握っていたんでしょうか)

花田「姫子は、白水先輩とよくこうして手繋いで帰ってたの?」

姫子「そんなわけないやん」

花田「へ?」

姫子「花田とだけばい」コソッ

花田「……え」ドキ






友清「……へ、へえ」

花田「はは……

友清「……やっぱ、なかよかですねぇ」

花田「まあ、姫子はよく冗談を言いますからね。べつに本気にしてる訳じゃないんですが」

友清「そ、そうでしょうもん! 冗談とですよね」

花田「ええ。……ただ、まだ他にもあるのですが」

友清「まだあるとですか……





姫子「はなだー。ファミレス寄って帰ろ」

花田「いいよ」


花田「姫子なににするの?」

姫子「私はドリンクバーとー……あ、花田! カップルジャンボパフェばい! これにしよ!」

花田「か、カップル……?」

姫子「……いやと?」

花田「いや……じゃない」

姫子「ふふ、よかね。すみませーんカップルパフェとドリンクバーふたつー」ピンポーン

花田「……


店員「おまたせしましたー」

ドドーン

花田「お、おおきい」

姫子「大きかね。でもふたりで食べればちょうどばい。はい花田、あーん」

花田「あ、あーん……」パク

姫子「おいし?」

花田「うん……おいしい」

姫子「ほら、私にも私にも」

花田「あーん……

姫子「あーん。うん、おいしかね」

アハハ、タベサセアッテル。カワイー

花田(これはちょっと恥ずかしいですね……)

姫子「あ、花田、ポッキーあるばい。ポッキーゲームしよ」

花田「え……

花田(さすがに恋人がいる姫子が私相手にそれをするのはマズイのでは)

姫子「どうしたと? ただのゲームやん。ほらほら」チュー

花田(姫子の唇……柔らかそうですね……ってそうじゃなく! ……でもまあ、あくまでゲームですし、そもそも触れる前にやめればいい話ですかね……)

姫子「花田はやくー」チュー

花田(ええーい! ままよです!)カプー!

姫子「……」ポリッ……ポリッ……

花田(ほっ……姫子、意外にもゆっくり食べてくれます……これなら安心ですね……)ポリッ……ポリッ……

姫子「……」ニヤッ

花田「!?」

姫子「」ポリポリポリポリイィ!!

花田(はやっ! ひ、姫子の顔がどんどん近づいて……)

ポキィ

花田「あ……

姫子「ありゃ、折れちゃったばい……

花田(ほっ、危なかった……ギリギリでした)

姫子「……」プー

姫子「……じゃあ花田。つぎはこれでやるばい」ヒョイ

花田「これって……ウエハース……

花田(さっきのポッキーより2分の1くらい短いんですが……)

姫子「……いやと?」キュルン

花田「いや……じゃないよ」





友清「……

花田「……

友清「……それで、しちゃったとですか」

花田「いえ……ウエハースもうまく姫子の不意をついて途中で折ることができました」

友清「さすが花田先輩! 信じてたとです!」

花田「ただ……そのあと同じく盛り付けてあったオレンジ、そして最終的にはさくらんぼにまでゲームがエスカレートしてしまいまして……

友清「……はじめてはさくらんぼ味でしたか」

花田「……

友清「あのー……ひとつ確認してもよかとでしょうか」

花田「なんでしょうか」

友清「花田先輩は鶴田先輩をすいとうとですか」

花田「それは……

友清「素直にお願いします」

花田「……もちろん、すき……ですが」

友清「じゃあええんじゃなかとですか」

花田「姫子は白水先輩とお付き合いしてるんですよ! 私には先輩を裏切ることなんてできません!」

友清「……じゃあ、断ったらどげんですか」

花田「そうしたいのですが……あの顔で、いや?と聞かれるとどうしても断れなくて……

友清「……

花田「あの、友清さん。絶句してるところ申し訳ないのですが、あともうひとつあるのですが」

友清「……もうひとつばあるとですか」






姫子「はーなだ。今日、花田の部屋で寝てよかと?」

花田「え? でも……

姫子「今日は花田と同室の娘、実家に帰るとかでおらんとよ」

花田「そうなの? 私は聞いてないんだけど……

姫子「よかばいよかばい。じゃあ早速帰るばい」グイグイ

花田「ち、ちょっと姫子、おさないで……





姫子「わー、花田ん部屋ば綺麗にしとうね」

花田「そうかな」

ガチャ

花田「!?」

姫子「ふふーん」

花田「な、なんでカギ閉めたの」

姫子「これでジャマば入らんと」

花田「ジャマって……

姫子「ふふ……」ジリ……ジリ……

花田「ひ、ひめこ? なんでにじり寄って……

姫子「」ドンッ

花田(か、かべに……)

姫子「花田、ファミレスで私の唇ばみとーとっとやろ?」フフ……

花田「え。い、いや! そんなことは……むぐっ!?」

姫子「はなだ……」チュッチュッ……

花田「……ぷはっ。ひ、ひめこ! なんてことを……!」

姫子「ふふ……なにを焦せっとーと? ファミレスでもキスばしたやろ?」

花田「あれはゲームで……

姫子「花田はゲームならキスばしてもノーカンと? ひどいやつやね」

花田「そんな! 姫子からしたんじゃないですか!」

姫子「こーら花田……喋り方が昔にもどっとーと。おしおきたい……」ヌガシ

花田「ひっ!……や、やめっ……!」ヌガサレヌガサレ

花田「こ、こんなことして! 白水先輩に申し訳ないと思わないんですか!」

姫子「花田が黙っておけばわかるわけなかと……

花田「そんな! 私の気持ちは……むぐっ!?」

姫子「花田は私のことば嫌いと……?」

花田「そ、そんなの……」ウル

花田「……好きに、決まってるじゃないですか」ボロ……ボロ……

姫子「だったらよかやん……

花田「で、でも! 私は、こんな貴女を好きになったわけじゃない!」

花田「私が好きな姫子は、もっと……かっこよくて……優しくて……

姫子「……そんな私はどこにもおらんとよ」

花田「……っ」

姫子「それに私にはわかっとーとよ? 花田は私を嫌いにはなれない……

花田「……そ、そんな!?」

姫子「ふふ……花田、好いとうよ……

花田「姫子……





友清「……す、すみません。花田先輩、私ちょっと気分ばすぐれんので、お先に失礼します! さよならー!」ピュー!

花田「あ、友清さん! 逃げてしまいましたか……

花田「ごめんなさい友清さん……私ひとりでは抱えきれずに、話してしまいました……

花田「私は、次に白水先輩に会う時どんな顔をすればいいんでしょう……

ガラッ

姫子「はーなだ」

花田「ひ、ひめこ……

姫子「今日もいっしょに帰るとやろ?」

花田「いや……今日は……その」

姫子「……いやと?」

花田「いやじゃ……ないよ」