2021年12月27日

妖怪いたでんババア

 
 今年夏頃から、自宅の固定電話に番号通知で携帯電話から頻繁に着信が入るようになった。
 基本的に、「おやすみモード」が設定されている早朝深夜、あるいは外出していることが多い昼頃の着信なので、リアルタイムで気づくことはなく、起床後や帰宅後に着信履歴をチェックして「うわ〜〜」となる感じだった。
 3日のうち2日ぐらい、かかってくる日は早朝・昼間・深夜にそれぞれ2〜3回ずつ、つまり多い日は1日9回とか着信しているわけ。これはもう、正気の沙汰とは思えない。

 悪く考えれば、犯罪予備軍の在宅確認か、なんらかの詐欺の手口か。
 善く考えれば、めちゃくちゃ緊急で重要な用事を間違い電話してしまっているか。

 いずれにせよ、タイムリーに着信したところを「取って確認してみる」勇気などあるわけもなく……(小心者でゴメン)。
 記録可能な着信件数すべてを同じ電話番号で埋め尽くされた或る日、さすがに思い余って、最寄の警察署に電話してみた。
 先に書いたような、かかってくる時間帯や頻度など詳細に説明したところで、対応してくださった署員さんが警察の電話から相手に折り返し電話をかけてみてくださると仰る。そして、その結果をお知らせくださるとのこと。

 結果は……
 おばあちゃんが出たらしい。
 署員さんから、「おたくの電話から頻繁に着信があるので心配して警察に相談してきた人がいますよ」という説明をしたそうなのだが、おばあちゃんは
「電話なんかかけてない!」
「そんな電話番号に心当たりない!」
 と頑なに否定するそう。
 発信履歴の確認方法や、誰かの電話番号を誤って登録しているんじゃないかとか、署員さんも頑張って説明したそうだが、とにかく「話が通じる相手ではない」とのこと。
 結論としては、
「かなり高齢の様子。なので、犯罪や詐欺といった悪意のあるものではなくて、間違い電話の発信履歴が残ってしまってかけ直し続けているようだ」
 と報告された。
 署員さんから、誰か家の人に携帯電話の設定を確認してもらうようにとアドバイスしたとのことで、わたしの「通報してやった」件はおしまい。

 それから1週間ぐらい、おかげさまで奇妙な着信もなくなって、平穏に暮らしていたのだが……しかし。
 今にして思えば着信がなかったのは「お盆休み」期間中だった。8月後半頃から怒濤の着信は復活してしまった。こちらも着信履歴を気にする態勢ができてしまっていたので、在宅中は無駄にマメに着歴チェックして「今日は朝昼2回ずつ着信してた〜〜!」などとゲンナリするノイローゼ気味に陥って……。

    ◆

 たまさか電話の側に立っていたときに着信があり、わたしも思わず頭に血が上って受話器を取ってしまった。
 すると相手は、たしかにおばあちゃま風の声と口調で、
「あっ、どっちだ? みゆき(仮名)のほうか?」
 と慌てたように言った。
「いえ、どっちでもありませんが、そちらはどなた様ですか?」
「みゆきじゃないの?」
「みゆきじゃありません。朝昼晩朝昼晩と頻繁にお電話いただいているようなので取ってみましたが、間違い電話じゃありませんかね」
「朝昼晩なんて、そんな頻繁になんかかけてません!」
「かかってきてるんです。着信履歴におたくの番号が残ってるんです。警察からも連絡があったでしょう?」
「それはありましたけど、そんなにかけてないって言いました」
「そちらの発信履歴も確認していただけませんか? おたく、ほとんど毎日朝昼晩2〜3回ずつ、同じ番号にかけまくってるんですよ」
「かけてません!」
「それならそれで構いませんから、二度と、この番号にかけてこないでください」
「わかりました!」
 というわけで、逆ギレされながら直接対決は終わった。

 それから半月ぐらいは、おとなしかったんだけどねぇ……。

 結局、警察経由でも直接対決でもリアクションした後はおとなしいんだけど、しばらくするとジョジョに奇妙に復活してきて、気づけば元どおり(数日に1日は朝昼晩複数回ずつ)みたいな状態で。

    ◆

 もちろん、固定電話本体の機能でババアの番号を「着信拒否」した。しかし、着信履歴は残ってしまうので、着歴チェックすれば見慣れた番号が着々と増えていくのが分かってしまう。
 わたしは半ばノイローゼ気味だった。
 ほどなくして、着信拒否した着信履歴を残さない設定ができることがわかり、そのようにした。これで、少なくともババアからの着信を目にすることはなくなるはず。

 と思ったら大間違いで。
 ウチの電話は「仕事しましたアピール」が酷くて、
「今まさに拒否対象の電話番号から着信してるけどボクがんばって拒否メッセージ流してるからねッ!」
 と言わんばかりにディスプレイが光って表示が流れるのである。
 おまけに着歴攻撃はちょびっと時間がズレて、こちらが朝の支度で忙しいような時間帯に電話がピカピカ光るようなことになってしまった。
 これは超絶に気に障る。

 深夜の着信は、ときどき酔っ払った勢いで受話ッとしてやったりもしたんだけど、まぁ基本的に無言電話ですわ。やや遠いところでテレビの音声や、ご本人の溜息らしきものが聞こえることもありつつ、30秒程度の無言の時間の後で、プツッと切れる状態。
「もしもーし! サザエでございまーす!(裏声で)」
「お電話ありがとうございますサザエでございまーす!(終始裏声で)」
 いろいろアピールしたけど効果なし……。

 そこで今度は、濃い色の分厚い布で電話を覆って、光っても気にならないように工夫した。
 そして束の間の平和が取り戻された、のだが……。

    ◆

 ある日ある時、掃除の際にディスプレイカバーを洗濯して干している間、しかも朝の超クソ忙しい時間帯に着信があった。
「着信拒否応答中」
 みたいな文字が表示されていたんだけど、その番号は、忘れもしない080始まり偶数オンリーのババアの電話番号で。
 わたしは、背中から頭にかけて一気に血が駆け巡って「超サイヤ人化」する自分を感じた。と同時に受話器を引っ掴んで、
「お電話ありがとうございま〜〜っす!」
 しかし相手は例によって例の如く無言である。スマホをいじるガサガサ音の他に、民放のニュース番組の音声が聞こえて、もんのすごい近距離でババアの溜息も聞こえた。
 聞こえている、と確信したわたしは、それこそオペラ歌手ばりの腹式呼吸な裏声で叫んだ。
「もしも〜〜っし! お電話つながってますよ〜〜っ! どちらさまでいらっしゃいますか〜〜?」
 一旦プツッと電話が切れる。が、1分と間を開けずに再び着信アリ。
「もしも〜〜っし! イタズラ電話でいらっしゃいますか〜〜? 警察には相談済みで〜〜っす!」
 またまたプツッと電話が切れる。

 ここから1週間ぐらい、また着信のない平和な日々が続いているが、なんたってお盆休みがあったぐらいだから、今は年末年始休暇なのかも知れない(笑)。

    ◆

 ――という顛末を、電話会社に相談して、結局とうとう電話番号変更することになりそう。
 善意でも悪意でも、その執拗な電話攻撃を右から左へと受け流せるほどには、わたしもダーリンも余裕がなくて。
 ついでに、そのババアからの着信履歴を取り寄せて(電話機本体に着歴を残さなかった期間の分)、警察に被害届を出すべきか否か検討します。

 あー、各方面への電話番号変更手続き面倒くせーよー。
 



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oresamagician at 01:57コメント(0)徒然語録  

2021年05月04日

【夢】おくさまはまじょ?

 
 現実の生活に退屈してくると変な夢を見るようになるんだと思う……
 今日は何故か、『奥様は魔女』のような物語だったよ。

    ◆

 ちゃんと、レトロなアメリカっぽい舞台。
 わたし(魔女な奥様)とダーリンが、わたしの友人(同じく魔女)の家を訪れて、豪華なリビングで素敵なディナーを共にしているところから、話は始まる。

 始まって早々の余談だけど、わたしが夫/旦那/亭主/宿六を「ダーリン」と呼んでいるのは、ラムちゃんがあたるを呼ぶときの「ダーリンdarling」ではなくて、サマンサがダーリンを呼ぶときの「ダーリンDarrin」なのですよ。わたしはおれさまですが、同時に「おことば魔法」の魔女なので、その魔女の良人という意味で「Darrin」なのです。Savvy? おわかりぃ?(←海賊になった)

 ――閑話休題。

 友人の名前はキース・なんちゃらという。女性なのに男性名なのがイヤだと言うので、わたしは愛称で「キィ」と呼んでいる。
 夫婦2組4人で談笑しているときに、ダーリンがキィを「キースさん」と呼んだ。それに対してキィが、
「あらやだダーリン、そんな他人行儀な呼び方なさらないで。2人(わたしと旦那さんのこと)と同じようにキィでいいのよ」
 ウフフと上目遣いで言ったのが、わたしはもんのすごく面白くなかった。
「いやいや、僕はまだキャシー(わたしです)や御主人のようにはあなたと仲良くありませんから」
 と返すダーリンの「まだ」が癪に障った。
 わたしは食べ物をモグモグするついでに例の鼻ピクピクをして、素知らぬ顔してダーリンとキィのお尻をギュッと(魔法で)抓ってみたりするのだった。
 2人が同時に飛び上がって、キィなんかは「キャッ」とか言っちゃって、旦那さんに変な目で見られていた。ダーリンもお尻を擦りながら首を傾げていたが、ハッと気づいてわたしを肘で小突いてきた。わたしは引き続き知らん顔でステーキをモグモグ(笑)。

 場面が変わって食後のティータイム。
「ところで、ダーリンが趣味で描いた絵が、コンテストで特別賞をいただいて、今、市役所のホールに展示されてるのよ」
 自慢するつもりはないんだけど、話のネタになればと、わたしは言った。
「へえ、すごいじゃないかダーリン」
 両手を広げるキィの旦那さんのオーバーアクションが、いかにも海外ドラマ風情。
「いやぁ……ほんのラクガキみたいなもんで」
 頭をカキカキしながら照れるダーリンもかわいい。
「あたしも昔は絵を嗜んだりしたものよ」
 突然、キィが声を張り上げて割り込んできた。
 幼馴染のわたしも、付き合いの長くて深い旦那さんも、そんなの初耳だった。
「それは知らなかったなぁ」
 旦那さんが呟くと、キィはプイッと不貞腐れた顔で席を立って、
「ちょっと待っててね」
 2階の自分の部屋へと上がって行ったようだった。
 しばらくして、何やら魔法くさいニオイが漂ってきたので、わたしはイヤ〜〜な予感がしたのだが、普通の人間であるところのダーリンやキィの旦那さんには何も感じられないようで、男性2人は市役所の展示の期間がどうとかいう話で盛り上がっていた。

 ほどなくして、キィが大きな油絵を抱えて階段から降りてきた。うっすら埃を纏ったその絵は、ゴッホの「星月夜」そのもの。なんだけど、ダンナーズはまったく気づかない。
「うわ、本格派ですね」
「君にこんな特技があったなんて知らなかったよ」
 などなど、本気で絶賛している。
 キィは得意満面の鼻高々で、かなり悪女っぽいニヤリ笑顔でダンナーズの賞賛を一身に浴びている。わたしがジト目で睨んでいたら目があって、「バラしたら殺すわよ」と言わんばかりのウインクを送ってきた。

 その日の夜のこと。
 自宅のテレビでニュースを眺めていたら、どこかの美術館からゴッホの絵が盗まれたという話が耳に飛び込んできた。慌てて画面を見ると、案の定、盗まれたのは「星月夜」。
「これ、キースさんの描いた絵によく似てるねぇ」
 お風呂上がりにソファでウィスキーを飲みながら、ダーリンが間抜けな声で言う。
 ――似てるなんてもんじゃないわよ。たぶん、いいえ、絶対に、そのものだわよ。
 わたしは思わず頭を抱え込んだ。

 ぐしゃぐしゃに掻き毟ってしまった髪を直そうと、寝室の鏡台へ向かう。と、鏡に映ったわたしの顔がキィの顔になって、
「キャシー、まずいことになったわ」
 ずいっと鏡から飛び出してきた。
「その場のノリで軽はずみなことするからよ」
 わたしはキィから目を反らして髪をブラッシングする。
「ねえ、そんなこと言わないで助けてちょうだい」
「自分で元に戻せばいいじゃないの」
「バカねぇ。元に戻したって絵が盗まれた事実は消えないわ。いったん盗まれた絵が再び戻ってきたっていう不可思議な事件として、末代まで語り継がれちゃうじゃない」
「語り継がれればいいでしょ、それだけのことをしたんだから」
「ねーえー、あなたなら時を巻き戻せるでしょ?」
 鼻声で甘えてくるキィ。こうなると無視できないんだなぁ。これが彼女の最大の魔法だ。
「あんまり魔法は使うなって、ダーリンと約束してるんだけど」
「もし、絵画泥棒の犯人があたしだってバレたりしたら、あたしが魔女だってこともバレて、ついでにあなたも魔女だってバレちゃうかも知れないんだからね!」
 ――それは盛大に困る。
「んも〜〜ぅ!
 わたしは唸って立ち上がり、壁かけ時計を見上げると、例によって鼻ピクピク&人差し指を反時計回りにグルグルグルグル回した。

 わたしだけが画面の中心に取り残されて、それ以外の背景が歪んで捩れて反時計回りに回り始める。同時に、現在から最初の食事の場面まで逆再生する映像がオーバーラップして、わたしがダーリンの絵が受賞したことを話す瞬間まで戻ったところで、時間の流れが元に戻った。

「ところで、ダーリンが趣味で描いた絵が、コンテストで特別賞をいただいて、今、市役所のホールに展示されてるのよ」
「へえ、すごいじゃないかダーリン」
「いやぁ……ほんのラクガキみたいなもんで」
 ダーリンが照れたところで、
「ねえあなた」とキィが旦那さんに話しかけた。「明日にでも見に行かない? あたし、ダーリンがどんな絵を描いたのか興味あるわ」
「いいねえ。明日なら僕も仕事で市役所のほうまで出かけるから、待ち合わせて行こうか」
 ダーリンの絵を口実に、デートの約束をして、ラブラブな雰囲気を醸し出す夫婦。
「よかったわね、キィ」
 わたしが呼びかけると、キィは悪戯っぽい笑顔で応えてくれた。

 ちなみに、受賞したダーリンの絵というのは、濃いピンクの背景に薄いピンクのドレスを着たわたしの、超前衛的なタッチで描かれた似顔絵なのだった。ピカソが泥酔して足で描いたような激しい筆遣いが、いかにもっぽく見えたんだろうなぁと、わたしは思っている。
 その絵をキィや旦那さんに見られるのは、ちょっと恥ずかしいなぁと思ううちに、iPhoneのアラームが聞こえてきて目が覚めた。

    ◆

 目が覚めて……ボ〜〜ッと天井を眺めながら、
「これ二度寝したら話の続きどうなるんだろう?」
 と思っていた。
 わたしはほとんど完全にサマンサで、ダーリンはほんとうのわたしのダーリンなんだけど、髪形と服装が『奥様は魔女』のダーリンで、何なら声は吹き替え版の柳澤愼一氏っていうカオス状態。今更だけど、キィはマリリン・モンローだった。その旦那さんが、『奥様は魔女』のダーリン役、ディック・ヨーク氏だったように思う。

 変な夢を見る度に思うんだけど。
 わたしの頭の中に、どれだけの情報が詰まっているのだろうか、と。
 情報すなわち記憶。いつかどこかで見たモノやコトの断片を切ったり貼ったり繋ぎ合わせてるんだろうけど、まったく興味ないジャンルだったゴッホの「星月夜」が、かなり正確に脳内で再現されていたことに驚いたり。
 キィの家で出されたステーキが、小中学生の頃よく家族で出かけたフォルクスのパイナップルの載ったステーキだったり。
 よくそんなことまで覚えてたなって自分で自分に感心する。
 



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oresamagician at 00:30コメント(0)夢日記  

2021年05月03日

サヨナラは突然に

 
 大型連休開始前夜の食事時、いつものようにテレビを見ながらアレコレ喋っていると、ダーリンのスマホに着信アリ。この時間だと姑殿からかなーなどと思って、聞くともなしに聞いていたら、
「はい、明日○時には家を出ようと思います」
 妙に敬語。仕事の電話みたいだ。

 ――あれ、GWはカレンダーどおり休めるって言ってなかったっけ。急な応援要請かな?

 わたしは失敗したブリの塩焼きをモソモソ食べながら、怪しくなってきた雲行きを眺めていた。そして、ダーリンが電話を置いて、溜息をひとつついたところで、
「明日、仕事なの? 連休とれるんじゃなかったの?」
 訊いてみたところ、
「ちょっと……応援で出張」
 歯切れの悪い返事。なんか引っかかる言い方だな。
「何処に行くの?」
「○○県」
「え? ○○? 日帰りで○○に?」
「いや……、泊まり……っていうか」
「何泊?」
「何泊っていうか……5月いっぱい」
「はぁ?」

 というわけで、寝耳に水の長期出張なのでした

    ◆

 これで3回目なのです、こういうの。
 単身赴任や長期出張が、じゃなくて、「直前に言う」やつ。

 1回目は、なんと完全に事後報告でした。
 平日、わたしが出勤した後、慌てて荷造りして旅立ちやがった。
 わたしの仕事が終わった頃、電話がかかってきて、
「ごめん……ごめんね……」
 とかってひたすら謝るから、”盖い靴拭↓浮気相手に子ができた、事故か事件に巻き込まれた、げ饉劼把┣解雇をくらった、などなどドラマで見たような光景が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、
「ちょっと、何処にいるの?(警察じゃないよね?)」
 と悲鳴に近い声で尋ねたら、
「――○○(新幹線&在来線で4時間はかかる地方)」
 ダーリンも半泣き。
 数ヵ月に及ぶ単身赴任じゃ、昨日今日の辞令ってわけでもなかろうに(いや昨日今日だったとしても行く前に言えよって話だけど!)、なんで黙って行くかねぇ……。

 これ、いろいろ複雑な困難が折り重なった「前回の3年間の単身赴任」が終わってから半年ぐらいしか経っていない頃で、わたしは「帰ってきた新婚生活」を喜び「家にダーリンがいる毎日」を喜んでいた頃だったから、そりゃもうパニックでしたよ。ほんとうに、体の一部を引き裂かれるようなショックでした。
 いくらなんでもそれは酷い、と姑殿とタッグを組んで、「事後報告ダメ絶対!」と電話ガンガンかけまくって怒り散らしてやった。

 そしたら2回目は「ギリギリ事後報告ではない」タイミングでのカミングアウトになった。
 やっぱり出発前夜、急にクローゼットの整理整頓や衣替えを始めたのでヘンだなぁと思っていたら、わたしがお風呂に入っている間に荷造り完了してんのね。そんで、
「ごめん……明日から○○行く」
 って、また新幹線の距離での長期出張ですよ。
 直前数日、やたらと夜ごはんが豪勢だったりしたのも、そーゆーわけかと納得がいく。

    ◆

 ちなみに今回の場合は、
・1ヵ月限定である
・マイカー使用可である
・ホテル利用である
 の3拍子揃っていたせいか、本人の認識は「ちょっと留守にするだけ」ぐらいの気持ちだったみたいだ。

 それでも、わたしがGWをどう過ごそうかルンルン気分で考えていたのを知っていたから、その期待を裏切って、わたしの悲しむ顔を見たくなくて、言い出せないまま前日に至ってしまっていたとのことらしい。

 3回の「言いそびれ」に共通する言い訳としては、
「あんまり早く告げると、おまえが悲しがって、『○日後に俺がいなくなる』ことが前提の毎日になっちゃう。それよりは、直前まで普段の生活をいつもどおりに楽しんで、ある日突然フッといなくなったほうが、悲しい期間は短くて済むだろ?」
 って、これで納得できる妻がいるのだろうか。

    ◆

 おうちにいてくれないのは悲しいよ。
 それは「いつ言うか」とは関係ない。

 たしかに、辞令が出た1ヵ月前とか1週間前とかに言われたら、そのときから「これからいなくなっちゃうのかぁ」と思いながら、いなくなる日まで過ごすことになるんだろうが、世間じゃそれを「心の準備」というのだよ。
 だいたい、わたしは1週間とか1ヵ月とか単位で、先の予定(掃除や洗濯のタイミングとか夜ごはんの献立と食材調達の計画とか休日の過ごし方とか)を立てているのだ。それを、直前や事後で覆されたら、「悲しい」とか以前に迷惑なのだ。
 今回だってそうだ。巣ごもりGWに備えて先週末、スーパーで食材をしこたま買い込んできた。どうやらこの時点で辞令は出ていたらしいのに、何食わぬ顔して、冷凍保存できない生鮮食品やらビールやら1週間分、まとめ買いしたのだ。わたしひとりじゃ食いきれねえよ。姑殿にオスソワケしようにも出かけられねえよ。どうしてくれるんだ。
 断捨離しようぜって約束してたのに、出た不用品を売りに行くにもクルマがない。ゴミに出すしかなくても、わたし、今、重たいモノ持っちゃダメって医者に止められてるんです。どうしてくれるんだ。

    ◆

「おまえの悲しむ顔を見たくなくて言い出せなかった」
 という感覚は、男の人なら共感できるのだろうか。

 言いにくいことは、言い出せなくて言わずにおくほど、どんどん事態が悪化していくだけなんだけどな。
 わたしの悲しむ顔を見る時間が短くて済んだ、というダーリン側のメリットしか考えられない。
 残された側の気持ちを、まったく考えていないと思う。

 せっかくのGWにグチグチ言って申し訳ないけど、ダーリンを擁護する意見があるなら聞いてみたくて。
 ごめんなさい。

 1日経って今は割と平気なんで、ご心配なく。
 



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oresamagician at 02:30コメント(0)徒然語録  

2021年05月01日

【夢】ねこざむらい?

 
 『猫侍』と『100万回生きたねこ』を足して2で割ったような夢を見た――。

 以下、わたしが見た夢を見たままに書いていきますが、なにしろ概念が常識を超越しているもんで、皆様に正確に伝わる気がしません。
 『猫侍』を基本に、歴代の大河ドラマや連続テレビ小説の時代感と、最近話題のドラマやアニメをまぶした雰囲気で想像していただけると、多少は分かりやすい、かも?

   ◆

 吾輩は猫であった!(笑)

 わたしは常に、そのお侍さんの腕に抱かれているか肩に乗っているかだったから、最初から何かサイズ感がおかしいぞとは思っていた。自分視点で見る手足は人間の自分のものだけど、そんな両手両足で人間の肩に立つなんてできるはずがないからね。
 吾輩は猫である? って察したのは首に鈴がぶらさげられていたからで、気づいた矢先に「タマ」って呼ばれた。

 不意に首根っこを掴まれて、体が宙に浮いた。と同時に両手(両前足)を掴まれ、ものすごく痛い針金みたいなものでグルグルに縛られた。
「にゃ……にゃ〜〜?
 ものすごく日本語のオノマトペで泣いて/鳴いて助けを求める。と、例のおっかない顔のお侍さんと目が合った。
 わたしは何か悪い奴に捕まって、そのせいで、大好きなお侍さんが脅されるようなことになってしまっているらしい。
 おもしろいことに、お侍さんは一言も喋らず、わたしとわたしをぶらさげている悪い奴を交互に睨みつけるだけ。なのに、わたしには、お侍さんの心の声が聞こえるのだ。
「ず……ずるくねえ……?」
 って、不自然にフランクな口調で(笑)。

 もう、これは夢だっていう自覚は既にあった。だから、吾輩は猫であるという役割を理解しつつも、「中の人」が「いつもの夢の中のわたし」であることも分かっていたので、魔法を使ってみることにしたのである。

 バンザイさせられたままの両手に力を込めた。ニューッと爪が出たのが分かった。
「にゃんにゃんにゃ〜〜!!
 何なんだー! と叫んだ途端に、眉間とか後頭部とか背筋とか尻尾とか?が総毛立った感じがして、トリハダと同時に青い稲妻が視界に走った。
 手首を縛っていたのが金属だったせいで、そこに律儀に熱感が。でも同時に、両手は自由になった。
 わたしを捕まえていた悪い奴は、「化け猫だ!」と叫んで、わたしをぶん投げた。
 お侍さんがわたしを拾い上げて走り出す。

 迷い込んだ先は妙に現代的なホームセンターだったりするわけだが、その全面ガラス張りのキャンプ用品コーナーで、わたしとお侍さんはワノ国的なデタラメ時代劇のヤクザ者に囲まれてしまった。
 お侍さん、とうとう刀を抜いて闘う気になるんだけど、片手にわたしを抱いているもんで全力を尽くせない。常にわたしを庇うことばかり優先するので、なかなか攻撃に転じることができない。それでいて、わたしが飛び降りようとすると「行くな」とギュッとしてくれるのだ。

 ――暗転。

 どこをどう逃げたのか、お侍さんは、わたし(猫)を抱いたまま川に飛び込んだ。猫は水が苦手なので、わたしは泳ぐお侍さんの背中に必死でよじ登ったと思う。
 お侍さんは怪我をしていた。泳ぎながら、だんだん意識が薄れていったみたいだ。雑草だらけの中州に、なんとか辿り着いたところで、仰向けに寝転がって気絶してしまった。
 わたしはお侍さんの眉間の皺の深さを想って泣きそうになった。
 なんだかよくわからんけど、わたしのせいでこのひとは不幸になっているんだなぁと。

 そうこうするうち、堀の上を追手が何人も走ってきた。
 このままだと、わたしもお侍さんも殺されちゃうなぁ。

 わたしは思いつくままに体を動かし、猫魔法を使った。お侍さんを固めて干して、小さく小さく縮めて、お人形さんにする魔法だった。
 そうして、お侍さんを「ニャンコのお気に入りオモチャ」に偽装すると、わたしは何食わぬ顔をしてその場を去ったのだった……。

 ――暗転。

 それから、いくつもの人生(ニャン生)を生きた。最初の江戸時代から、明治大正昭和と、生まれ変わるたびに、ここはお侍さんがしあわせに暮らせる世界だろうかと考えて、お侍さん人形を元に戻すのを思い留まった。
 たとえば、『おちょやん』の舞台となった大正〜昭和初期だと、ゆくゆく太平洋戦争に巻き込まれるのが分かっているからやめておこうか、みたいな感じで。

 わたしがお侍さんを元に戻そうと思ったのは、人々の会話がデフォルトでミュージカルな未来(というより明後日)な世界だった。
 夜の繁華街で、通りすがりの会社員風情の男性が、
「かわいいニャンコちゃんだね〜〜ラララ〜〜♪」
 と歌いながら野良猫の吾輩を撫でてくれるような世界。
 歩く人がみんな愉快に陽気に歌って踊って実に楽しそうな世界。
 わたしは、とびっきり夜景が綺麗に見渡せる商業ビルに紛れ込んで、夜風の気持ちいいテラスの片隅で、そっと、お侍さんの人形を舐めた。年季の入ったお人形は相応に埃っぽい味がしたけど、丁寧に丁寧に舐めてキレイにして、それから猫魔法をかけ直した。
 その瞬間、強烈なビル風に吹かれて、お侍さん人形は飛ばされ、長いエスカレーターを転がり落ちていってしまった。
 やばっ! と思ってエスカレーターに駆け寄って、下を覗き込むと、復元された元お侍さんがミュージカル的なBGMを背景に昇ってくるところだった。
 ラメラメでテカテカなインチキくさいスーツに身を包んで、髪もテカテカなオールバック。おっかない顔には似合わない晴れやかな笑顔で、
「ひっさしぶりだね〜〜たまの〜〜じょ〜〜♪」
 とか、キメキメのポーズで登場。

 おしあわせそうでなによりです、と多少げんなりしたところで、目が覚めた。

    ◆

 どうやら、ダーリンの目覚ましアラームの音がミュージカルのBGMになっていたらしい。
 わたしが目を開けると、ダーリンがモソモソ起き出すところだったので、今しがた見た夢の報告をしたくて、
「猫侍の夢だった! わたしが玉之丞だった! そんで、北村一輝が夜景の見えるエスカレーターでミュージカルやってた!」
 端的にまとめて伝えたんだけど、
「もすこし寝とけ」
 すんげージト目で見られてしまったのだった。


劇場版 猫侍
寺脇康文


 



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oresamagician at 02:00コメント(0)夢日記  

2021年01月02日

波瀾万丈な初詣2021

 
 あけましておめでとうございます!
 昨年は不自由なことの多い1年でしたが、今年は、引き続き健康に留意しながら、それでも明るく楽しく笑って暮らせたらいいなぁと思います。

 ――と思った新年あけまして早々に、初詣周辺でイロイロな事件に遭遇しました。
 ああ、今年も波瀾万丈なやつか、と覚悟しました。

    ◆

 1月1日0時過ぎ、毎年恒例の氏神様への初詣に出かけました。
 例年とは様子が違って、なんだか柄の悪い若者の比率が多くて、混雑とは呼べない程度の人出なのに大変うるさかったのです。あちらこちらで威嚇の咆哮みたいなのが聞こえて「動物園に来ちゃったのかな?」と思いました。今にして思えば、繁華街に出かけられなかった若者達が、それでも集う場を求めて、寄ってたかって来ていたのかも知れません。

 そんな中、神社の駐車場からオラオラ系の派手なクルマが急に飛び出してきて(乗り込んでドアを閉めた途端に急発進してきた)、参拝者の列に突っ込んできました。わたし達の2組前のカップルが轢かれる寸前でした。
「危ないっ!」
「え? 何?」
「怖い怖い!」
 みんなが口々に叫ぶ中、わたしだけは何故か、
「あれ、バカなんじゃないの?」
 と結構な大声で隣のダーリンに話しかけてしまい、
「(クルマの)窓開いてるよ!」
 とどつかれてしまいました。

 クルマの中のバカ者数名も、危ないだの何やってんだだのゲタゲタ笑いながら蛇行運転で走り去っていったので、敢えて申し上げるなら頭脳や精神に何らかの障害を抱えていらっしゃる方々なのだろうとお察ししました。お酒やクスリによる危険運転でないことを祈ります。

 連中が去った後も、列に並んだ人々には変な連帯感が生まれていて、みんな誰に言うともなく
「マジあたおかなんだけど」
「新年早々ありえない」
「死ねばいいのに」
 などと呟いておいででした。
「初詣で何やってんだよ、罰当たりだな」
 ダーリンもイライラして人相が変わっていたので、
「まぁ、でも罰を当てるかどうか決めるのは神様だからね」
 わたしは自分に言い聞かせながらダーリンにも伝えました。

 柄の悪い連中が多くてイヤだなぁと思っていた矢先に、この危険行為に巻き込まれかけて、かなり気分が萎えてきました。
 実は、この前後にも近所の国道を珍走団のようなものがパラリラしていたのです。
 でも、ここで引き下がって家に帰ったら、初詣の思い出がイヤなものになってしまいます。そこで、気を取り直して、列に並び続けました。

    ◆

 長い階段を上りきって、あと数組で参拝できそうになったところへ、今度は割り込みオバサンが現れました。
 一般的に、参拝が終わった人達が御守を頂いたりおみくじを引いたりする一角があるのですが、そこで縦横無尽に走り回って人にぶつかりまくったりしている子ども(幼稚園児ぐらい?)を咎めもせずに眺めていたオバサン。それだけで悪目立ちしていたので気にはなっていたのですが、その人が参列者の列に横づけしてきて、
「ばあば! ○○ちゃん! 早く来て! ばあば足が痛いから、このへんから入れてもらっちゃおう」
 いきなりの横入り宣言です。
 その瞬間、ソーシャルディスタンスを保っていた行列はサッと縮みました。
 わたし達の前の夫婦も、数歩前へ詰めながら、こちらを振り向いて、「おいでおいで」してくれました。
 それでダーリンが一歩前へ踏み出し、わたしもそれにくっついていこうとしたら、オバサンがわたしの目の前にスッと手を差し入れてきました。まるで踏切の遮断機です。
 でも、わたしに何か頼んだりするわけではなくて、
「ほら、ばあば、○○ちゃん、足が痛いから入れてもらうよ」
 あくまでお連れ様(クソババアとクソガキ)に向かって呼び掛けている。

 神様の目の前でどうあるべきか悩みましたが、わたしはオバサンに困り笑顔で言いました。
「あの、わたしも足が痛いの我慢して階段やっと上ってきたんです――」
 だから割り込ませてあげたい気持ちになれません、と、続きを口にする間も無く。
「こっちも寒いの我慢してずっと並んでるんですよ!」
「あんた達(割り込みオバサンとクソガキ)だけでも並び直しなさいよ」
 わたしの尻馬に乗って攻撃的な言い方をする人が現れ過ぎ……。
 割り込みオバサンは、
「あー……そうですか……」
 ちょっと脳ミソ足りなくなっちゃった感じで受け答えして引き下がったけど、後でダーリンに聞いた話によると、「ばあば」と呼ばれたクソババアが
「そんなうるせえやつらに譲ってもらわなくたっていいよっ!」
 と聞こえるように逆ギレしていたそうで。

 わたしは、
・みんな足が痛いの寒いの何かしら我慢して並んでいる
・割り込ませてもらう側の人の態度じゃないと思う
・わたし以降の人達全員に許可を取ってきたら考えてあげる
 と優しく諭すつもりだったのに、みんなの攻撃の糸口にされてしまって、真意が伝えられませんでした。悔しい。

 そもそも、2組前のカップルは少し前に轢かれかけてピリピリしているしね。その前後だって危ない目に遭っているわけだし。それを目撃した後ろの我々も、みんな感情が搔き乱されていたのです。

 でも、ひとつ気になるのは、その割り込みクソババア一族って、どうやって境内まで上がってきたんだろうってこと。
 行列しているメインの参道は長くて急な階段。他にふたつ、上まで辿り着くルートがあるだけど、一方は普通車でもバンパーやオナカを擦ってしまうレベルの急な坂、もう一方はそこそこ緩やかだけど著しく遠回りで長い長い坂。どちらも❝行列に並べないほど❞足の痛い人には無理なんじゃないかと思うのですが。

 ちなみに、わたしが「足が痛いの我慢して」と言ったのは、あながち嘘じゃないのよ。
 2泊3日の入院で足が鈍ってしまい、急な階段の途中で膝が攣り始めた。更には、令和元年5月1日の大馬鹿な捻挫による古傷が、折からの寒さで再び疼きだしてねぇ……。
 だからこれは、嘘じゃないのだ。方便なのだ。

    ◆

 でも、おみくじ引いたら大吉でした。
「今年はサービスで全部大吉なんじゃないか」
 という噂が現場では広まっていましたが、わたしもダーリンも大吉でした!
 病気も治るって! 信心せよって!

    ◆

 んで、帰宅したのが深夜1時過ぎでさぁ。
 上階がね、まだうるさかったんです。
 その日は夕方からずうっと、ガタゴトガタゴト大掃除と模様替えと陸上競技と格闘技みたいな物音が響いていたのですが、深夜1時過ぎて、まだ大運動会開催中。
 我が家のリビングから玄関に抜ける廊下の天井で、行ったり来たり足音が移動しまくっていて、ここでわたしのリミットゲージがブレイクしました。
 だって! 初詣で遭遇した非常識人に心底イライラしてたんだもん。それを、事を荒立てちゃいけない、罰は必要なら神様が当ててくれると思って、我慢してたんだもん。やっと暖かい家に帰ってきて、ダーリンと1杯やって寝ようと思っていたのに、今度は天井が異世界オリンピック。しかも、上階の騒音は年末年始休暇に入ってから連日連夜続いていて、わたしもダーリンも無意味に夜更かししながら騒音が収まるのを待って寝ていたのよね。わたしに至っては「睡眠薬を飲まないと眠れない」体になった原因の大半は上階の騒音一家だと思っていますから。

 わたしはロッカーからクイックルワイパーを取り出し、天井の足音を追いかけながら、柄のほうで5回、「う・る・せ・え・ぞ」と思いっきり天井を突っつきました。
 得策じゃないことは分かってる。あちらから怒鳴り込まれる可能性だってあるし。それでも我慢の限界を超えてしまった。怒鳴り込まれたら怒鳴り返す、倍返しだ! 警察だって呼んでやるぜ! ぐらいの勢いで超サイヤ人化していました(笑)。
 すると……急に足音が止んだのです。不気味なほどシーンと。

 ――ってことは自分達の騒音で怒られたっていう自覚はあるのよね?

 ちなみに、翌日も2時過ぎまでドカドカでしたが、何やってるんだろうねぇ?
 騒音を止めてもらいたいのと同じぐらい、何でそんなにうるさいのか原因を知りたいです。

    ◆

 実は……上階の騒音がひどくて眠れないまま3時を回ってしまったので、気晴らしついでに愚痴ったり与太ったりしてみた次第で。4時近くなって、さすがに騒音も止み、わたしの薬も効いてきたので、寝ます。

 今年もこんな感じで退屈しない1年になりそうですね。
 愚痴は大事なストレス解消法なので、せめて面白おかしく愚痴ることで、非当事者には笑い話に読めるように書きたいと思います。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
 



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oresamagician at 03:45コメント(0)徒然語録  

2020年10月20日

カオスすぎる夢

 
 日曜日の明け方に見た、カオスすぎる夢。

    ◆

 わたしは高速道路をバイクで走っている。と、白バイ警官隊が道にバタバタ倒れているのに遭遇してしまう。警官隊は明らかに事故に巻き込まれた様子。みんなひどい怪我をしている。それこそ関節がありえない方向に曲がっているとか……。
 わたしに仮面ライダー的な自覚が芽生え、怪我人を放ったらかして、轢き逃げ犯・当て逃げ犯を追って猛スピードで走りだす。

 んで、どういうわけか警察の聞き込み調査みたいなことに参加している。相棒と半沢直樹の豪華俳優陣と一緒に、無駄に芝居がかって、我が家の上の階の騒音に文句つけに行ったりしている(話が逸れている)。
「なんでワシだけこんな格好で出て来にゃいけんのんじゃ」
 とドスの効いた声で話しかけてきたのは、ダークスーツと日本刀を装備した北村一輝。わたしの胸がざわつく(北村一輝大好き)。

 いつしか舞台は密林の戦場。泥だらけの銃撃戦で、北村一輝は日本刀を振り回しながら白猫を探しに行ってしまった。はぐれたわたしは包丁を片手に茂みをバッサバッサ伐採しながら進む。
 辿り着いたのは神社の境内。神楽殿みたいなところで剣術大会が行われている最中で、わたしは係員に控室へと連れ込まれた。ゴルフバッグみたいなものから様々な刃物が取り出され、「武器を選べ」と言われるが、見てくれのよい日本刀や西洋の剣は全部ペラッペラの刃。重たくて破壊力がありそうなのは、ノコギリとか鎌とかばっかり。わたしは木製バットに幅の広いノコギリをくくりつけたオリジナル武器を自作した……。

 試合の相手は鬼なので、剣術大会だっつってんのに何か変な術を使ってくる。分裂したり姿を消したり、噛みつこうとしたり。そのうちに、大量のゴキブリを浴びせるような攻撃をされて、わたしもぶちキレる。
 遠い昔にDQやらFFやらの人物になりきって剣と魔法の冒険ファンタジーな夢を見まくっていた頃の感覚が蘇って、
「ベギラマ!」
 と叫んだ。瞬間に、わたしから衝撃派みたいに火炎の輪が広がって、ザコっぽいものは全部やっつけた。

 でも、敵の親玉が見当たらない。
 わたしは神社のいちばん高い屋根に登って(飛べるから……)、あたりを見渡す。敵の姿は見えないが、ときどき何か固くて臭くて熱くて痛いものが飛んでくる。
 わたしは勇者じゃないらしいのでギガデインが使えず、イチかバチかでパルプンテの呪文を唱えた。何故そのチョイス? と自分でも思うが(笑)。
「パ・ル・プ・ン・テ! パルプンテ!」
 なんとなく「おもてなし」を意識したジェスチャーの後で、特性ノコバットを天高く掲げる! 掲げた右腕に落雷の衝撃が走って、急に目の前が真っ暗になった。そして、世界から音も消えた。

 あっ……やべ……。
 わたしは意識の内側で呟く。
 敵味方関係なく一瞬で消え去るような効果を、当ててしまったみたいだ。

 そして目が覚めた。

    ◆

 これ、たぶん基本は土曜プレミアムで見た『鬼滅の刃』で、衝撃が強すぎて理解が追いついていない部分を、わたしの知識にあるもので❝喩えて❞再現したんじゃないかと。

 夫に付き合ってみる警察24時みたいなやつから始まり、
 白バイ警官がやられるのは相棒。
 半沢直樹のキャスティングに極主婦道のイメージが流れ込んだ上に、龍が如くの記憶とゴッチャになって北村一輝が登場して、猫侍風味に。
 戦う場面は大河ドラマかDQ・FFじゃないと脳内で再現できない。
 ルパンの娘もやりたかったなー。

 いや〜〜8時間ぐっすり寝たのに疲れが癒えた気がしない夢だったわよ。
 ダーリン曰く、わたしは寝返りバンバン打ちまくって布団を掛けたり剥いだり忙しく、静かになったと思ったらベッドからお尻だけ突き出した姿勢で落ちるの持ちこたえてプルプルしていたとのこと……夫婦一緒のベッドで寝られないワケやね(笑)。
 



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oresamagician at 01:09コメント(0)夢日記  

2020年08月29日

気になる夢の話

 
 昨日は珍しく半日肉体労働……。
 さすがにくたくたにくたびれて、何にも頼らず23時前に就寝(というより意識消失)。
 そしたら、ふたつ、ヘンな夢を見た。

    ◆

 ひとつめ
 遺骨を食べる(食べさせられる)夢

 リアル我が家の仏壇に、まだ舅の骨壺が収納されていた頃の話、なのかしら。
 その骨壺から遺骨を取り出して、家族みんなで1人1かけらずつ食べましょうっていう話。
 恐怖とか嫌悪とかでは全然ないんだけど、普通に食感が苦手で食べづらくて、ちょっと齧って頑張って飲み込んだ後、家族(特に夫)の目を盗んで、残りを骨壺に戻したのだった……。

 体調が悪いときに、歯が砕けて口の中がジャリジャリする夢とか見るじゃない? ああいう種類の夢だった、と思う。口の中の嫌な感じが。
 でも、後で気になって夢占い辞典を調べたら……

「経済的に困窮している状態を暗示」

 ですって。
 まぁ、正社員からパート勤務になったことで、わたしの収入は落ちているからね。今は時給だから、コロナ禍で営業縮小すれば即ち給与カットだし。10連休以上になった夏休みが、来月以降の家計を直撃するだろうなぁ〜〜と思って、憂鬱だったのは本当。だから、めちゃくちゃ当たっている夢占い、すごいぜ!

 ついでに愚痴るが、わたしが常に経済的不安を抱えて生きるようになった原因が、舅の最期のあれやこれやで我が家の備蓄分の大半を放出させられたことにあるのだ。その不満が回り回って「舅の骨を食べる」という形に表れたのだとしたら、すごいのは夢占いじゃなくて、わたしの心かも……。

    ◆

 ふたつめ
 宝くじ(BINGO5)を買いたいのに買えない夢

 夜店の屋台なんだ。
 飴色の光に包まれた屋台並木の一角、そこだけ中華街みたいに朱色や黄色や金色の飾り物がジャラジャラぶら下がっているお店で、何故か「ぎぼむす」のミユキとヒロキが店員さんをしている。
 わたしはダーリンと一緒に散歩していて、店の雰囲気に合わない白Tシャツの高校生2人が気になって、足を止めた。
 玉のれんっていうのかな? 昭和レトロなビーズのカーテンみたいなやつの、朱色や黄色や金色で派手なものが幾重にも重なっているところが、お店のカウンターらしい。そこからボサボサ頭のオバサンがヌッと顔を出して、
「宝くじやってるよ!」
 と声をかけてきた。
 わたしはビンゴを1口だけやろうとするんだけど、お金を受け取ったオバサンが差し出してきたのは絵はがきサイズの派手な名刺が2枚。

「萬福 ○○」

 って、わたしの本名の姓が「萬福」に書き換えられている。しかも派手。開運グッズで金ピカの一万円札があるけど、あんな感じ。
「いや、わたし、ビンゴやりたいんですけど」
「同じ金を出すなら、こっちのほうが縁起いいよ」
「わたしの名前『萬福』じゃないし……」
「これでいいんだよ、縁起いいから」
 押し問答の後、結局その開運グッズの名刺は受け取ることになって、それはそれとしてビンゴもやらせてくれと更にお金を払った。
 でも、渡されたのは見たこともないマークシート。ほぼテスト用紙。記入例も複雑すぎて、何を書けばいいのかまるで分からない。
「100円追加すればもう1列チャンスが広がるよ」
 と言われても、何が列で何がチャンスなんだか皆目見当もつかない。
 ダーリンを待たせていることを思い出し、急いで適当に書き込んでオバサンに渡すと、何かキラキラした機械に用紙を入れて、エラーが出たと怒られる。
「それじゃ普通の宝くじでいいからください」
 と言うと、別料金になると言われる始末。マークシート型のくじは、エラーが出ようが何だろうが、もう買って使ったことになっているから返金できないんだそうだ。

 イライラしているところへ、更に待ちくたびれてイライラしたダーリンが戻ってきて、普段あまり出さないようなドスの利いた声で「何やってんの?」と怒鳴る。
 忘れた頃に様子を見に来てくれたミユキちゃんとヒロキくんは、わたしに世間話でもするかのように「ぎぼむす」の思い出を語り、わたしもまた「映画化はしないのか」みたいなミーハーなコメントを返す。
「これ、ちゃんと現実で宝くじ買ったら当たるやつですかね?」
 とオバサンに確認したところで、目が覚めた。なんとオバサンの返事を聞きそびれた。

 とにかく、縁起だけはよさそうな夢だった(笑)。
 遺骨の夢の後で見たってことは、「今は困窮してるけど将来は大丈夫」みたいな意味なんだろうか。
 などと思って再び夢占い辞典を調べてみたら……、どうやら経済的にあまりよくない状況だったり、「楽して儲けたい」と思っていたりするときに見る夢らしい。ただし、これは宝くじを買う夢や宝くじが当たる夢のことなので、買えない場合どう判断したらいいのか迷うところだ。
 わたしの意識としては、金箔風の名刺に書かれた寄席文字風の「萬福」の漢字が、いちばん印象的だったんだけどね。あと朱色と黄色と金色の開運トリコロール。

 まぁ、吉夢ってことにしておきましょう。
 お金、欲しいよね。楽して儲けたいよね。
 そんなの、わざわざ夢で暗示されなくたって、わかってるっつうの。
 



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oresamagician at 12:00コメント(0)夢日記  

2020年08月09日

夢の福袋やー!

 
 2020年08月08日(土)
 なんと! 現在のマンションに引っ越してから今日で6周年!

 そう、あの頃……。
 父親が反対しようが母親が反対しようが何が何でもダーリンと結婚してやるんじゃボケェ〜〜ッ! という謎の衝動に駆られて有り金みんなぶちまけて手に入れた我が城です。今期の朝ドラ『エール』での、音ちゃんが祐一さんを諦めない一連のエピソードを見る度に、他者には理解されない熱い涙が溢れます(ダーリンにさえ何泣いてんのとか言われるムキー!)。
 そんな思いがあってかなくてか、今日は今年一番の「ぐうたら日」でしたよ……。

    ◆

 昨日の夜、特に何をしたというわけでもなく、ただ「個人情報を扱う責任重大な作業を初めて触れるシステムで1人でやる」というチャレンジャーな状況から解放されて、気が緩んでいたんだと思うんです。芋焼酎ハイボールを2杯ほど飲んで『太鼓の達人』を遊んで、ほぼほぼ飲酒運転なヒドい結果を打ち出しまくって大笑いした後、普通に寝たとですよ。
 いや、とにかくすげー寝た。
 仕事の前の日は夜中に2〜3度は目が覚めるんだけど、今日は0時前から朝7時半のアラームまでぐっすり。
 アラームとスヌーズで8時に起きて、『エール』を横目に着替えて、お仏壇の朝のことをして、生ゴミを出しに行く。戻ってきて、『チコちゃん』を横目に見ながら洗濯機をセットし、洗い上がりを待つ間に朝ごはんを作って食べる。食べ終わって洗濯機2回目を回しながら洗濯物干し。このときは、『日本の話芸』の録画を見ている。2回目の洗濯物を干し終わると不意に眠気が襲ってきたので、スマホ片手にベッドにゴロンと横になって、次の瞬間から記憶がない。
 寝汗と寝よだれで目が覚め、時計を見ると14時を回っているではないか。慌てて飛び起き、昼ごはんを作る。さばの水煮のサラダそうめん。先々週の『アド街ック天国』の録画を見ながら貪り、食べ終わって片づけてから出かけるつもりだったのだが、テレビもスマホも『熱中症情報』とやらで日中の外出は控えろと仰る。たしかにエアコン26℃設定にしていても室温が28℃を下回らない。洗濯物の乾き具合を見るためにベランダの窓を開けたら、爆風のような熱い風が吹き込んできた。
 外出断念。涼しい和室の畳の上にゴロンと転がり、資格勉強の本を読み、ライトノベルを読み、スマホでザッピングして、飽きたら『太鼓の達人』にも興じたり。そうこうするうち寝てしまったらしい。

    ◆

 寝ながら、仏壇の中の人に言い訳をしている。
「お盆休み少し前にダーリンが戻ってくるから、そしたらおとうさんのお墓も掃除しに行きますから。おかあさんも誘いますからね。水子ちゃんの面倒も見てくださいよ」
 これは仏壇に頭を向けて寝ていたせいと思われる……。

 それから、ベランダの洗濯物を取り込む。干した覚えのない布団や、水鉄砲やガンダムのおもちゃ、雑多に散らかっているベランダを片づけて片づけて、必要な洗濯物だけ取り込んで。何故か急に立ち上がれなくなったので、ゴロリと寝転んだまま畳めるタオル類だけ、せっせと片づけていく(わたしは日光に洗いざらしたタオルに触れるのが何よりも好き!)
 そうこうするうち、玄関ドアがガチャガチャいってダーリンが帰ってきた!
「ただいまー」と気の抜けた声は正しくダーリンの声だ。「なんか10日11日の仕事なくなっちゃって、今日から連休でいいって言われてさ」
 言いながらドカドカ歩いて、リビングへ。和室で転がっているわたしを見下ろし、
「……寝てんの?」
「寝てない。洗濯物畳んでるの」
「え? ベランダのガンダムの頭、何?」
「ダーリンが置いてったんじゃないの?」
 ダーリンに話しながら、自分の声だけ変なところから変なふうに聞こえてくる違和感に気づく。
「まぁ、いいか。それより今から〇〇と△△に行くけど、おまえついてくる? 起きられる?」
「あ! 行く行く! 起きるから待ってて!」
 慌てて身を起こそうとするが妙に重たい。力を振り絞って寝返りを打ち、
「待ってってば!」
 と叫んだ声の違和感が再び。

    ◆

 部屋は薄暗く、洗濯物はベランダに干したままで、何ひとつ片づいちゃいない乱雑な空間。枕元に散らばる参考書と文庫本とスマホと枕が寂しい……(余談ですが枕は本体とカバーとタオルに分解されており、わたしはタオルを握りしめていた)。
 そして何より、ダーリンはいない…………(泣)。
 時計を見ると、ほぼ18時である。絶望である。

    ◆

 それから、掃除して買物して夜ごはん食べた後で、ダーリンに抗議の電話をかけてやった。
「夢でフェイント帰省するとか糠喜び、傍迷惑なんだよ、バカー!」
「そんなわけのわからない理由で文句言われる俺の迷惑は誰が補償してくれんのよ?」
「……わたしです」

 コロナ禍で行動に自主規制をかけていることもあって、なかなか家族以外の人と会う機会ってないじゃない。そんで、我が家は子どももいないから、ふとした折のステイホーム・インドアの遊び相手っつうと配偶者しかいないのよね。それを、単身赴任で取り上げられたわけですよ。わたし、今、超絶ひとりぼっち!
 ダーリンが赴任先で独り暮らし満喫中なのも気に食わん(笑)。わたしひとりがキーキー寂しがってんのを、「あいつ俺のこと大好きなんだなー」って他人事ぐらいにしか思ってないと思うよ。
 ホレ薬でも開発して食事に盛り込んでやろうかしら?
 



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oresamagician at 02:30コメント(0)夢日記 | 徒然語録 

2020年08月01日

妖怪まどあけおんな

 
 先日、電車で移動中に、「妖怪まどあけおんな」に遭遇した。

 その女は、電車に乗り込んでくるなり
「窓開けまーす!」
「窓開けさせてくださーい!」
 と声高らかに宣言すると、その車両の、開けることのできる窓を、片っ端からバシバシ開け始めた。
 気持ちは分かる。感染症対策として窓開け換気が推奨されているのに、この車両の窓はほぼ締め切り状態だったから。
 でもね、と、わたしは言いたい。この日のこの時間、ずうっと霧雨が降っていたのよ。窓を開けたら、そこから霧雨が吹き込んでくるのよ。それでもなお、人が満席に座っている座席の窓まで開け放ちますか。

 わたしも座席に座っていたんだけど、あまりの出来事に驚いて、呆然と成り行きを見守っていた。
 順番に窓を開け放ちながら、遂に妖怪がわたしの目の前に立ち、
「開けますよー!」
 と両手を広げて襲いかかってきた瞬間、何やらジャラリとした硬い物が、わたしの額と眼鏡を打った。
「いてっ!(>_<)」
 思わず声を上げたが、妖怪は無視。バブルの残り香を振り撒きながら、次の座席に襲いかかっていった。

 ジャラリとした武器の正体は、アクセサリーなんです。やたらとでかいビーズと鎖が何重かになったような、バブリーなネックレス。それが、わたしの顔の前に胸元を見せつけるような格好で窓を開けようとした瞬間に、重みで揺れて、わたしの顔面を直撃したと。

 妖怪ババアは、車両内の窓を開けまくって満足すると、バブル期からタイムスリップしてきたかのようなサラリーマン風の男性の隣に座り、すげーばかでけー声でおしゃべり開始。ワハハのガハハのキャハハで、マスクしてても飛沫が漏れそうな勢いのマシンガントークにございました。

 もう、どこからツッコんだらいいか分かりません。
 わたしは首筋にじっとりと霧雨が降り注ぐのを感じながら、妖怪まどあけおんなとそのツレのバブルマンを見つめるのみでございました。

 


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oresamagician at 15:55コメント(0)徒然語録  

2020年07月15日

夢・りありてぃ

 
 おかしら四捨五入40歳、さすがに変な夢を見る機会は減った……かと思いきや(笑)、相変わらず、見る夢の大半は剣と魔法の冒険ファンタジーなのである。
 ただ、さすがに睡眠時間が短くなったせいか、ストーリー性という意味では非常に雑になった。そして、たとえば大海原で巨大なタコと格闘しながら「インクジェットプリンタで印刷したカラー資料のインクが流れる」心配をしていたり、妙なタイミングで変に現実が干渉してくる。
 それでも、やっぱり自分の見る夢は、面白い……。
 実写CGやアニメで見慣れた人魚の、鱗の逆撫でした触感とか、磯臭さとか、実際に見たことがあるかのようなリアルさで再現される、ファンタジーの世界。目が覚めてから、「たしかに、人肌っつうても水の中にいるのがフツウな人魚の人肌は、そりゃ冷たいわな」などと感心してしまう。肌についた砂の粒や、海藻の切れ端は、きっと自分が海で泳いだ経験からきている再現なのだろうが、それほど好きではなかった海水浴の記憶まで余すところなく思い出すのだから、人間の記憶力って大したモンだと感心するのだ。

 そんなわけで、ここのところ3夜連続で見た、なんだかよくわからん「鍾乳洞と地底湖と海賊と人魚の話」を書き散らかしてみる。

    ◆

 基本的に、わたしは海賊(でも元考古学者か何かっぽい)。中性的というか無性別というか……意識的には今の自分に近いけど「男」っぽい振る舞いはしている。
 よくある海の洞窟っていうの? 帆船から小舟を下ろして、島の割れ目の洞窟に入っていくカンジ。途中から岩肌が粘土っぽくなって、だんだん「新発見の鍾乳洞に足を踏み入れた考古学者」みたいに話が変わってくる。
 とうとう小舟では進めないところまで辿り着いて、みんなで降りる。ぬるぬる滑る地面に足を取られながら、みんなで支え合って前へ進む。
 ふと、
「この洞窟、こんなに奥まで来たのになんで明るいんだ?」
 と気づく。
 もちろん夢ならではのご都合主義なんだけど、「なんで」と思ったからには理由がつくのがオレ流。もすこし先に進んだところに、光る地底湖があった。
 ああ、地底かどうかは分からいんだけど。
 鍾乳洞の奥の奥に、ひっそりと湖が広がっていて、その透明な水の底が、まるで昼間の世界のように明るいんだ。
「これ、どこか地上の世界と繋がってんじゃねえ?」

 当然わたしは潜ってみることにした。
 そうそう、わたし、夢の中で「飛べる」っつうのは常々自慢してるけど、大概の場合、「水の中で息ができる」能力もあるのよん。
 そんなわけで、わたしは片足首にロープを縛って、その先を仲間に持っていてもらう。危険を感じたら思いっきり暴れて、全力で引っ張って連れ戻してもらうために。そして、別の地上の世界を見つけたらピッピッピッと合図どおりに引っ張って、「おまえらもついてこい!」と伝えるためにね。
 その水は、淡水だった。つまり、海じゃなかった。
 冷たくて甘い森の味だと思った。

 大きく息を吸い込んで、潜った。
 しばらく進んで息が苦しくなったら、今度は思いっきり息を吐ききって、ちょっと覚悟をしてから、再び息すなわち水を吸い込むのだ。ちょっと苦しくて咳き込みそうになるのを我慢して、ゆっくり限界まで吸い込むと、体が「水棲人」になる瞬間がある。水の冷たさを肺で感じなくなれば、あとは普通に息ができる。普通の空気より少し重たいんだけどね。
 ――んなこたぁどうでもいい(笑)。

 特に敵が現れることもなく進む。
 水中に山や森が沈んでいて、そこを飛んで登っていく感じ。ただ体に水がまとわりつく重さが、いつもの「飛ぶ夢」とは違う。
 しばらくして、光り輝く水面が(水中から)見えた……かと思うと、あっちから人魚が何人も飛び込んできた!

「ひさしぶりー!」
「待ってたのよー」
 半ば強制的に陸に引き上げられ、わたしは呼吸を陸上用に戻す。さっきとは逆で、水を思いっきり吐き出してゲホゲホしながら空気に肺を慣らしていくのだ。
「あたし達のこと覚えてない?」
「昔はあんなに仲良しだったのに、ひっど〜〜い!」
 なんというか……人魚のキャバ嬢に囲まれた感じ……。
 とりあえず足を合図どおりにバタつかせたら、あっと言う間に小汚い海賊の子分が現れた。あれ? 仲間って考古学者じゃなかったっけ?
「おかしら、でかした! 伝説の楽園ってココなんだな!」
 そうなのか……?

 人魚のネエちゃん達に、ここがどういうところなのか尋ねたいのに、馬鹿野郎どもが面白がって追い掛け回すもんで、「カリブの海賊」の今となっては幻のトルトゥーガのシーンみたいで、収拾がつかない。ってか、今、人魚ちゃん達「走り回って」なかったか?

 人魚人魚って言いつつ、なんだか普通に立ったり歩いたりする、ニュータイプな人魚です。
 その矛盾を調整するために、たぶん、全員女性で、ズルズルに長いドレスを着て下半身を隠していらっしゃる。スカートの中でヒレをビチビチ跳ねて歩いていたんだろうか?
 なんというか、わたしの中で「昔のヨーロッパ」だと思う景色なんだな。RPGによくある中世ヨーロッパ風であり、海賊全盛期。
 でも、閉じ込められた世界。月は登るし日は沈む、山も川も森もある世界だけど、それほど遠くないところに巨大な岩の壁がある。360°ぐるりと囲まれている。外界との唯一の通路があの地底湖なのだ。そして、そこは潜水能力か潜水技術を持った人間しか行き来できない。

「人魚って女ばっかりなんだな! 俺達モテモテじゃん!」
 とはしゃぐバカにグーパンチくらわして。

 わたしのことを「姪」だと言い張る、年老いた(人魚の)女性に出くわした。その世界のオシャレなんだろうなぁという、ちょっと複雑でカラフルな衣装を、やたらと着せ替えて遊ばれた。肌触りは嫌いじゃないが、分厚くて重たくて……湿っぽい服。
「髪も結い上げて社交界デビューしましょうねー」
 と現れたのは、現実世界で行きつけの美容院のカリスマオジサマ美容師さん。そして、頭のてっぺんから後頭部にかけてブラシをかけた瞬間……ブチブチブチッ!! と、半分ごっそり抜けた。
 鏡で見た自分の姿はまるで「チャンスの女神」だった。長ーい前髪、後ろ半分つるっぱげっていう。
 ショックを受けるより、このあたりから目が覚め始めていたようで、
「髪が抜ける夢って縁起よくないですよね?」
 とマスターに泣きつく。
「もう、いっそのこと剃っちゃってください! 証拠隠滅! わたしはハゲてない!」
 夏木マリみたいな斬新な髪形にしたかったが、それじゃ仕事に行けないよなーとか思っている。

    ◆

 そして意識が現実に近づき、目覚まし時計の野鳥のさえずりに叩き起こされ、最初にしたのは頭髪チェック、な。いちおーちゃんと生えてたよ。ははは。
 それにしても、わたしの頭の中の映像を、すべてCGで実写再現できたら、相当きれいな映画が撮れると思うけど。漫画で描けってことなのかな。めんどくせえな。
 ガハハと大口を開けて笑う海賊子分Aの、前歯の筋に煙草のヤニがついているのとか、日焼けして鼻の頭の皮が剥けているのとか、砂っぽくて手肌の毛穴がツブツブ汚れているのとか、とってもリアルな映像なのでした。

 結局、話のオチがない衝撃展開にておしまい!(笑)
 



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