宗教勧誘の話じゃ決してないんですけど。
 あくまで民間信仰レベルの話なんですけどね。

 ウチの氏神様は霊験あらたかなので、毎月参詣の折に祈願したことの大半は、不思議と叶えてくださる。叶わなかったことは、叶わなくてよかったのだと納得できる形に落ち着く。つまり、わたしが自分で都合の好いように解釈して納得しているだけっちゃだけなんだけど。
 最近なんとなく体感してきたことは、そうして氏神様に「お願い」するときの言葉づかいが意外と難しいということです。

 たとえば……
 ダーリンが西のほうへ3年間の約束で単身赴任させられていたとき、その3年間が満了する少し前に突然「もう少し長く続けられないか」というような打診が会社からあって。
 それを聞いて、わたしは「冗談じゃない!」と思って、氏神様にお願いしました。
「ダーリンの西での単身赴任が早く終わりますように」
 果たして、ダーリンの単身赴任延長の話は消えたのですが、その理由が、なんと、「現場都合の早期契約終了」。つまり、わたしの願いどおり、その土地での単身赴任は予定より「早く」終わったわけです。
 氏神様すっげぇ! と安心したのも束の間で、今度は代わりに、北のほうで同等の仕事に欠員が
発生したため「今度は北に異動してくれないか?」という話が持ち込まれてしまいました!
 ――いやいやいや、そうじゃないだろう、神様!( ゚Д゚)
 わたしは慌てて神社に駆けつけ、お願いし直しました。
「ダーリンが早く家に帰ってきて、夫婦一緒に暮らせますように!」
 このとき、神様に国語の文章の“行間の解釈”についてお説教をたれるような真似は、さすがにできませんでした(笑)。
 その後どういうわけか、北への赴任の話はなくなって、ダーリンは無事にわたしのところへ戻ってきてくれたのでしたよ。
 それが昨年の10月の話。

 以来、こちらの現場に配属が決まり、しっかり頑張っていたのです、ダーリンは。
 しかし……新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新しい現場の施設が業務縮小を余儀なくされました。感染爆発していると連日報道されている地域だったので、
「ダーリンが危険な地域に行かなくて済みますように」
 とお願いしていたわたしとしては業務縮小バッチコイだったのですが……。
 あまりにも長引く緊急事態宣言期間。しかも、若干特殊な現場ゆえ、業務縮小期間の解除にも特殊な判断基準があるのか、なかなか現場復帰の話が入らない。
 そろそろ復帰せざるをえないかな? という状況に政府が判断を下した頃に、遠方の現場で欠員が発生。立場的にも資格的にも「替えの利く」ダーリンに白羽の矢が立っちゃって、良くも悪くも引き抜かれてしまいました!
 つまりね、わたしは「新コロの危険な地域にダーリンが行かなくて済みますように」とお願いしており、その結果として、「新コロの危険“は”ない遠方」に単身赴任することになっちゃったわけです。

 神様に願い事を告げるときの言葉は、たぶん、誤解の余地が1ミリもないような正確な文法構造を持つ言葉で発せられなければならないのだと、痛感した次第です(泣)。

    ◆

 平たく言うと、
「会社に行きたくないです」
 と神様にお願いしたら、
「会社が倒産してしまった」とか、
「大怪我して会社に行けなくなった」とか、
 そーゆーことなんです。

 たしかに、こちらのお願いしたことは叶えてくださっています。
 しかし本来の意図ではない。

 本来の意図までも正確に言語化して正確に伝えないと、神様は、思わぬ抜け道を利用して願い事を叶えてくださるわけで。

「あなたの心が二度と痛まないように!」と魔法をかけたらヴォックが心そのものを持たないブリキのロボットになっちゃったとか。
「あなたが怪我することがないように!」と魔法をかけたらフィエロが藁(叩かれてもへっちゃら)のカカシになっちゃったとか。

 そーゆーことがあるんだなーと、逆に感心してしまったりして。

    ◆

 なーんて感心している場合ではなく!(笑)
 神様に的確にお願い事をするためにも「国語」の勉強は必要なんですよ皆さん!
 誤解の余地のない、正しい日本語で、お願いするときの台本を書いて覚えてから、お願いしに行きましょう。

 わたしは来週、ダーリンの長期出張が早く終わるようにお願いしに行くつもりですが、「抜け道」のない文章を組み立てるのに難儀しております。おたがいがんばろう。

 

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