人は見た目が9割 (新潮新書)
竹内一郎
新潮社
2012-07-01



 ――というか、人の見た目が9割?( ̄▽ ̄;)

 わたくし、自慢じゃないけど人の顔を覚えられないという結構な障害がある。塾講師時代に生徒の顔と名前が一致しないことで悩んだ記憶だけは不思議と奇跡的に皆無なのに、同じ会社の人や、テレビで見る芸能人の人、なかなか覚えられなくて失礼してしまうことが多々ある。
 たとえば、誰にも理解されないところで、黒木瞳と川島なお美と松嶋菜々子と松たか子と竹内結子の区別がつかない、ことがある。ちょびっと理解されるところでは、宮崎あおいと二階堂ふみと榮倉奈々の区別もつかない……ことがある。

 ある雑誌の表紙を見て、
「松嶋菜々子ってずいぶん雰囲気変わりましたね」
 って言ったら、
「だろうね。それ松嶋菜々子じゃないしね。そりゃ雰囲気も変わるだろうね」
 って言われたり(笑)。

 逆に、気味が悪いほど一発で人の顔と名前を覚えられるダーリンに、
「おまえが人の何を見て覚えてんのか逆に知りたいよ」
 って感心されるほどです(←感心してはいない)。

 区別がつかない人に女性が多いのは、お化粧や髪形で印象がガラリと変わるからだと思うのですが、とにかく人を見る目がないんだな。人を見る目の付け所が明後日の方向みたいです。

    ◆

 ――でですね。
 それの何が問題かというと。

 今年4月に現在の職場に異動になったってことは、おしごと開始した時点で、みーんなマスク着用だったわけですよ。わたしとしては、髪形と目元と声しか、その人を覚えるポイントがないわけですよ。
 たまさか原則名札着用の職場だったおかげで、チラリと相手の胸元を「盗み見」して無難に対応できていたのですが、そんなんボロが出るのは時間の問題ですわなぁ。

 さすがに、同じ部署の人達のことは、どんな服装でも髪形でも、眼鏡やマスクをしていてもいなくても、分かりますよ? でも……毎日お会いしているハズの隣の部署のボスとか、ちょっとラフな服装をしていただけで、ほんの一瞬マスクを外しただけで、たまたまPC用の眼鏡をかけていただけで、あっちゅー間に見失ってしまうのです。
 油断しているときに話しかけられて、声色や話し方で判断しつつも不安になって、
「○○さん……ですよね?」
 と思わず確認してしまった瞬間の気まずさったら、もう!

 今は、各部署の座席表を手に入れたので、それを必死で覚えているところ……ですが、自分の座席に着いていてくれなかったらアウト、ということでもあるのですよ。

 それにしても、こんなわたしが塾講師時代には生徒を全員覚えていたのって、奇跡だと思いませんか?
 まず、座席表を覚えて、授業をしながら顔と名前を一致させて、その子の性格と書く字の特徴を一致させて、脳に染み込ませるのよね。だから、今でも、名前と書く字のクセはセットで思い出せる。もちろん顔も表情も、声色も口癖も覚えていますよ。

    ◆

 今日、先輩が古い資料を処分するのを手伝っていたら、昨年度版の「社員紹介」の冊子を見つけました。余った分は捨てると言うので、拝み倒して1冊もらって、開けてビックリ玉手箱!
「へぇ……みなさんマスク外すとこんなお顔だったんですねぇ……」
 もう、マスクを外して生きることができる世界に戻ったときに、確実に皆様の顔を見失います。ダメなほうにスゴい自信があります(笑)。

 というか、皆様もれなく写真のほうが老けていらっしゃる。日々お会いするとき、生きて動いていらっしゃる姿と比べて、何故か、写真は数段お年を召されたように見えます。わたしより若く見えるのに結構な重役に就いていらっしゃる方々とか特に、わたしより急に一回りも年を取ったように見えるのです。

「この写真、ずいぶん印象が違って見えますね?」
 と先輩に言ったら、
「え? そう? どこが?」
 と怪しまれました。

 そういえば……わたしは人の年齢も感覚的に把握するのが苦手なのでしたよ。
 自分と同い年ぐらいで重役に就いていて、若干カッチョええハンサムガイだった方の、写真が急に役職に見合うオッサンだったことが、地味に衝撃的だったりしたのでした(笑)。

 みたいな話をダーリンに愚痴っていたら、
「おまえ自身が年齢不詳だからな、良くも悪くも」
 と言われたであります。
 おまけに、どういう年齢不詳かというと、春風亭昇太のようだと(笑)。
 オチケン出身のわたしのために例えたつもりなのかも知れないけど、そこは、もすこし若々しい女優さん……夏木マリとからへんで言ってほしかったな……。

    ◆

 そんなわけで「人は見た目が9割」、その9割の視覚的情報を活かせない人間の、無駄に長々しい愚痴話でした。
 



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