2025年12月05日
種付け情報2025 - 白馬牧場/クラックステーブル編
続いては主要スタッドではないのですが、ここのところなかなか面白い種牡馬を繋養している白馬牧場と、今やマイナー種牡馬のメッカというような状況になってきているクラックステーブルの種付け情報を紹介したいと思います。白馬牧場といえば何といっても*ゴールデンバローズでしょう。わずか9頭の初年度産駒から2頭の重賞馬と2頭の中央勝ち馬を送り出し、CPI0.27からAEI2.16という驚異的な数字をマーク。2年目以降は開店休業状態だったのですが、4年ぶりに種付けを行った去年は84頭もの牝馬を集めました。今年は54頭とそこそこ減らしましたが、それでもまだまだ注目度は高いと言えるでしょう。クラックステーブルはカサマツノライトオ、クワイトファイン、フォルキャップと父系断絶寸前の種牡馬が複数繋養されています。種付け数は少ないですが、何とか活躍馬を出してもらいたいものですね。
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2025年12月04日
種付け情報2025 - イーストスタッド編
続いてはイーストスタッド。昨年は250頭近い牝馬を集めた*ダノンレジェンドでしたが、今年は100万円から一気に250万円まで種付け料が増額されたこともあり、約半数の128頭の種付けにとどまりました。ただそれまでのキャリアハイが50万円時代の143頭だったことを考えると、ダートの一流種牡馬としてその名前が定着してきたともいえるでしょう。仕上がりが早く、地方での勝ち馬率は8割に迫る勢いで、ポスト・サウスヴィグラスとして着実に進歩を続けています。今年20歳となる*マジェスティックウォリアーは180万円から300万円に引き上げられた影響もあり、10年目のシーズンにして初めて100頭を割る結果となりましたが、それでも多くの牝馬を集めており、ダートのトップサイアーの1頭として君臨しています。*ヴァンゴッホは過去最低の種付け数にとどまりましたが、来年は父*アメリカンファラオの導入もあり、正念場を迎えそうです。
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2025年12月03日
種付け情報2025 - レックススタッド編
続いてはレックススタッド。昨年に引き続き、タイトルホルダーが最多種付け数となりました。菊花賞、天皇賞(春)、そして宝塚記念とGI3勝をあげた活躍馬で、しかも早世したドゥラメンテの牡馬の最高傑作ということであれば十分社台SS入りも考えられたのでしょうが、あくまでも日高で強い馬を作るという信念のもと、生産者である岡田牧雄氏が代表を務めるこのレックススタッドでの種牡馬入りとなりました。産駒が未デビューの内国産馬として、日高で最高額(2025年)の350万円という種付け料もその期待の表れで、ぜひその血を繋ぐような活躍馬を出してほしいところです。ゴールドドリームは繁殖シーズン開始直後に初年度産駒のジャナドリアが雲取賞を制したこともあり、180万から250万に値上げされたにもかかわらず30頭以上の大幅増となりました。特に地方ダートでの安定感は抜群で、デビュー2年目でリーディングトップ20入りは相当なポテンシャルの持ち主と言えるでしょう。
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2025年12月02日
種付け情報2025 - ブリーダーズスタリオンステーション編
続いてはブリーダーズスタリオンステーション。種付け数トップに立ったのは新種牡馬のジャスティンミラノで、200頭を超える牝馬を集めており、社台SS以外で供用される内国産種牡馬としては最多となります。皐月賞を制し、キズナ産駒の牡馬としてGI初勝利をあげたほか、ダービーでも2着に入るなど活躍しましたが、故障のため底を見せないまま種牡馬入りしていました。血統もよく、あるいは社台入りとも言われていましたが、それは実現せず。いろいろ噂話もありますが、ともかく日高にハイレベルな種牡馬がやってきたのは間違いなく、ディープインパクトの孫世代初の有力種牡馬としてさらに父系を繋いでほしいですね。ほかにもフォーエバーヤングを出したリアルスティール、ミュージアムマイルを出したリオンディーズらリーディング上位の種牡馬が繋養されており、今後ますます存在感が増しそうですね。
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2025年12月01日
2026年度新種牡馬リスト
早いものできょうから12月ということで、毎年恒例の新種牡馬リストです。2026年デビューに向け、2023年に新規に種付けを行った種牡馬は36頭(アングロアラブを除く)。2025年が35頭、2024年が37頭ということで、例年並みの頭数ということになります。この世代は種付け料だけで見ればエフフォーリアらの300万が最高で、若干小粒な印象がないわけではないですが、海外からは*ウィルテイクチャージ、*ホットロッドチャーリー、*カラヴァッジオ、*ハイランドリール、*ストラクターのGI馬5頭、日本馬もほかにダート王者チュウワウィザード、名マイラーサリオス、東京大賞典4連覇のオメガパフューム、ダービー馬マカヒキなど平地GI馬だけで14頭を数え、さらにここに障害の絶対王者オジュウチョウサンが加わるGI馬計20頭の超豪華メンバーとなっています。来年以降の日本の競馬がますます華やかになりそうですね。
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2025年11月30日
週刊種牡馬ニュース 11/25 - 11/30
今年のカルティエ賞年度代表馬にも選ばれた名馬カランダガンがマスカレードボールとの追い比べをわずかに制し、20年ぶりの外国馬によるジャパンC制覇を達成しました。ここのところやってくる外国馬はほとんど馬券圏内にすら入れないような状況でしたが、やはり強い馬は強いということでしょうね。それに加え、カランダガンの場合は父 Gleneagles が母父 Storm Cat で日本向きの血を伝えていたこと、さらにドバイシーマクラシックでダノンデサイルの2着に入るなど、日本の馬場にも適応できる実力を備えていたのも大きそうですね。何よりセン馬なので来年も現役続行の可能性は非常に高く、史上初の外国馬による連覇を目指して再来日してほしいところです。
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2025年11月29日
種付け情報2025 - ビッグレッドファーム編
続いてはビッグレッドファーム。種付け数トップはゴールドシップで、唯一の100頭台となる122頭の牝馬に種付けを行いました。昨年度にメイショウタバルが神戸新聞杯など重賞2勝をあげ、初年度以来となる牡馬による平地重賞勝利を達成したこともあって、250万から一気に400万に増額された中でのこの数字ですから立派ですね。メイショウタバルはその後GIウイナーにまで上り詰めましたから、来年はさらに多くの牝馬が集まる可能性もありそうです。デビュー直前の*ベンバトルは94頭で、安定して100頭前後の牝馬を集めることに成功しましたが、現時点で産駒はJRAで5勝。人気に応えて完勝というよりは、人気薄での激走が目立つタイプですね。それに続くのが2年目のダノンザキッドで、昨年から少々減らして65頭に種付けを行いました。3歳以降未勝利に終わった馬としてはなかなか健闘しているとは思いますが、産駒デビューまでこれを維持できるかどうか。
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2025年11月28日
種付け情報2025 - 優駿スタリオンステーション編
続いては優駿スタリオンステーション。今年から社台SSより移ってきた*ニューイヤーズデイがいきなり種付け数トップに立ちました。移動と言っても結果を残せず左遷というよりは活躍の場を移すといったところで、おそらく引き続き社台グループからも多く牝馬が寄せられていることでしょう。それまでも*ヘニーヒューズを筆頭に、*アジアエクスプレス、ホッコータルマエ、*モーニンといった実績馬に加え、チュウワウィザードや*オナーコード、ジュンライトボルトと未デビューながら多くの牝馬を集める種牡馬が多く、もともと優秀なダート種牡馬を多数取り揃えていた印象だったのが、これでさらに厚みが増しましたね。さらに新種牡馬としてマイルチャンピオンシップを勝ったダイワメジャー産駒のセリフォスも多くの牝馬を集めており、新しい風を吹かせることができるでしょうか。
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2025年11月27日
種付け情報2025 - 日本軽種馬協会編
続いては日本軽種馬協会。ここのところかなり精力的に実績馬を連れてきている印象で、2020年代に入ってからだけでも Frankel の全弟*ノーブルミッション、Into Mischief 産駒の*ミスチヴィアスアレックス、Scat Daddy 産駒の*カラヴァッジオ、Freud 産駒の*シャープアステカときて、今年は*シンエンペラーがクラシックで活躍するやその全兄の凱旋門賞馬*ソットサスを導入するなど、一気に彩りが豊かになっていますね。残念ながら種牡馬として人気なのは初年度だけで、あとは実績やトレンドに関わらず年々種付け数が減少していくのがやっかいなのですが、何と来年は日本生産界が喉から手が出るほど求めていた*アメリカンファラオが単年リースながら輸入されることが決定しており、来年の最多種付け数争いに加わることは間違いないでしょうね。
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2025年11月26日
種付け情報2025 - アロースタッド編
続いてはアロースタッド。種付け数最多は昨年に続いて*カフェファラオでした。初年度の150万から180万に増額されてさらに種付け数を増やしているあたり、改めて日本での*アメリカンファラオに対する需要の高さがわかりますね。ほかに初年度産駒が活躍した*モズアスコット、今年2年目となるダート王道種牡馬テーオーケインズの3頭が100頭の大台を突破しました。そして父系ファンにとっては何といっても*パールシークレットですね。血統の多様性を確保するべく、大狩部牧場が導入したこのヘロド系種牡馬に集まった牝馬は17頭でした。日本でヘロド系種牡馬に10頭以上の牝馬が集まるのはおそらく2009年のトウカイテイオー(11頭)以来になるかと思われますが、世界的に見てもその血を繋ぐ目的で繋養される数少ないヘロド系種牡馬の1頭と思われますので、何とか1頭でも多く、1年でも長く、種牡馬として牝馬を集めてほしいと思います。内国産系統の星ビッグアーサーもちょうどトウシンマカオの種牡馬入りが伝えられたばかりで、さらに多くの後継を残してほしいところです。
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2025年11月25日
種付け情報2025 - ダーレージャパン編
続いてはダーレージャパン。一昔前まではアドマイヤムーンやファインニードルなど短距離馬ばかりが目立ってなかなか目玉となる種牡馬がいなかった印象なのですが、ここ数年で雰囲気ががらりと変わりましたね。何といっても牡馬マイルGI完全制覇を達成したジャンタルマンタルを出した*パレスマリスを筆頭に、ダート種牡馬として大きな期待がかかる*レモンポップ、パンジャタワーがNHKマイルCを制したタワーオブロンドン、ナルカミが今後のダート路線を引っ張りそうな*サンダースノー、さらに英ダービー・キングジョージの*アダイヤーにキングジョージを勝った Baaeed 全兄*フクムと欧州の王道種牡馬も取りそろえており、なかなかにバラエティに富んだ濃いメンツがそろっていますね。個人的には現状社台以外からリーディングが出るとしたら*パレスマリスしかいないのではないかと思っていますが、来年16歳とやや高齢であるだけに、何とか無事に長く種牡馬を続けてもらいたいものです。
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2025年11月24日
週刊種牡馬ニュース 11/17 - 11/24
マイルチャンピオンシップは*パレスマリス産駒のジャンタルマンタルがマイル王者としての貫禄を見せつけました。もはやマイルでやり残していることは昨年ぶっつけで挑んで大敗した香港マイル制覇のみ。これだけでも種牡馬としての価値は非常に高いですが、さらに来年は皐月賞3着の実績がある中距離でも結果を残してほしいところです。東京スポーツ杯2歳Sはキズナ産駒のパントルナイーフが重賞初勝利をあげました。1200万円まで種付け料が引き上げられた世代としてもこれが重賞初勝利となります。今年はGI未勝利のままリーディング獲得の雰囲気も出てきましたが、暮れの2歳GIでの善戦を期待したいですね。福島記念はドゥラメンテ産駒のニシノティアモが勝利。3代母は快速牝馬ニシノフラワーで、西山オーナーとしては将来的に同じニシノフラワー牝系出身のニシノデイジーを種付けする構想もあるようですね。
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2025年11月23日
種付け情報2025 - 社台スタリオンステーション編
今年度の各スタッドの種付け数をまとめておきたいと思います。ということでまずは天下の社台スタリオンステーションから。種付け数トップは種牡馬入り2年目のイクイノックスと、初年度産駒がダートで勝ちまくり、一足飛びに種付け料が1000万円に到達した*ナダルの206頭でした。イクイノックスはまあ予定通りというところでしょうが、ダート種牡馬が1000万円で200頭を超えるとは思いませんでしたね。ダート路線も整備されたことにより、それだけ*ナダル産駒が売れるということなのでしょう。さらに新種牡馬ドウデュースも初年度から200頭を超える牝馬を集めることに成功しました。同じく新種牡馬として華々しくデビューする予定だったシャフリヤールは受胎率が極めて低いとのことで、70頭ほどに種付けをしたところで種牡馬失格の烙印を押されてしまいましたが、ひそかに復帰に向けて調整が進められており、受胎率に改善が見られたとのことで来年も種牡馬を続行することが決定しました。
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2025年11月22日
ステファニーズキトゥン - 輸入名馬列伝
BCフィリー&メアターフなどGI5勝をあげた名牝
輸入名馬列伝シリーズ第百六十二弾は*ステファニーズキトゥン。Kitten's Joy 産駒らしく米国の芝路線で大活躍した馬で、BCフィリー&メアターフ制覇、フラワーボウルS連覇などGI5勝をあげた名牝でした。Kitten's Joy は後に母ビリーヴの*ジャンダルムがスプリンターズSを勝つなど日本の馬場、およびサンデーサイレンス系との相性の良さを示しているだけに、母としての期待も大きかったように思いますが、ディープインパクトやドゥラメンテといった超一流サイアーをもってしてもなかなか産駒を勝ちあがらせることはできていません。今年の牝馬クラシックをにぎわせたリンクスティップ(父キタサンブラック)も母父 Kitten's Joy ですから目の付け所は全く悪くなかったと思うのですが、なかなか難しいですね。
さて2年ぶりに復活させた輸入名馬列伝シリーズですが、やはり繁殖成績を含めて考察するには少なくとも日本で繁殖馬として供用されて10年は必要ということで、いったんここで終了となります。輸入リストを眺めていると、初期は種牡馬の輸入が中心で大物牝馬はほとんど導入されていませんでしたが、2010年代以降は牝馬が大半を占めるようになっています。もちろん資金力の上昇や世界的なビジネスモデルの転換もあったでしょうが、日本競馬のレベルの向上とともに種牡馬は自前で用意できるようになり、一方でその種牡馬に合うように牝馬を選ぶようになってきたという生産スタイルの変遷がよくわかりますね。
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輸入名馬列伝シリーズ第百六十二弾は*ステファニーズキトゥン。Kitten's Joy 産駒らしく米国の芝路線で大活躍した馬で、BCフィリー&メアターフ制覇、フラワーボウルS連覇などGI5勝をあげた名牝でした。Kitten's Joy は後に母ビリーヴの*ジャンダルムがスプリンターズSを勝つなど日本の馬場、およびサンデーサイレンス系との相性の良さを示しているだけに、母としての期待も大きかったように思いますが、ディープインパクトやドゥラメンテといった超一流サイアーをもってしてもなかなか産駒を勝ちあがらせることはできていません。今年の牝馬クラシックをにぎわせたリンクスティップ(父キタサンブラック)も母父 Kitten's Joy ですから目の付け所は全く悪くなかったと思うのですが、なかなか難しいですね。
さて2年ぶりに復活させた輸入名馬列伝シリーズですが、やはり繁殖成績を含めて考察するには少なくとも日本で繁殖馬として供用されて10年は必要ということで、いったんここで終了となります。輸入リストを眺めていると、初期は種牡馬の輸入が中心で大物牝馬はほとんど導入されていませんでしたが、2010年代以降は牝馬が大半を占めるようになっています。もちろん資金力の上昇や世界的なビジネスモデルの転換もあったでしょうが、日本競馬のレベルの向上とともに種牡馬は自前で用意できるようになり、一方でその種牡馬に合うように牝馬を選ぶようになってきたという生産スタイルの変遷がよくわかりますね。
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2025年11月21日
アヴニールセルタン - 輸入名馬列伝
デビューから無敗で仏牝馬二冠を達成
輸入名馬列伝シリーズ第百六十一弾は*アヴニールセルタン。無敗のまま仏1000ギニー・仏オークスの牝馬二冠を制し、ハープスターやジャスタウェイ、ゴールドシップらが遠征した凱旋門賞でも上位人気に支持されていたため、日本でもそれなりに知名度のあった馬だと思われますが、まさかそれがいきなり日本にやってくるとは思いもしませんでしたね。もちろん種付け相手はディープインパクトで、初年度産駒のデゼルは阪神牝馬Sを勝ち、2年目のオヌールもオープンまで出世するなどさすが二冠牝馬という質の高さを見せましたが、残念ながらこの2頭の産駒を残しただけで8歳の若さで早世してしまいました。幸いにも2頭とも牝馬ということでその血を繋ぐことには成功しましたが、2頭とも不受胎や流産が重なり、今のところ1頭も産駒を残すことはできていません。
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輸入名馬列伝シリーズ第百六十一弾は*アヴニールセルタン。無敗のまま仏1000ギニー・仏オークスの牝馬二冠を制し、ハープスターやジャスタウェイ、ゴールドシップらが遠征した凱旋門賞でも上位人気に支持されていたため、日本でもそれなりに知名度のあった馬だと思われますが、まさかそれがいきなり日本にやってくるとは思いもしませんでしたね。もちろん種付け相手はディープインパクトで、初年度産駒のデゼルは阪神牝馬Sを勝ち、2年目のオヌールもオープンまで出世するなどさすが二冠牝馬という質の高さを見せましたが、残念ながらこの2頭の産駒を残しただけで8歳の若さで早世してしまいました。幸いにも2頭とも牝馬ということでその血を繋ぐことには成功しましたが、2頭とも不受胎や流産が重なり、今のところ1頭も産駒を残すことはできていません。
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