2018年07月22日

週刊種牡馬ニュース 7/16 - 7/22

中央でも2歳馬によるオープン特別や重賞が始まりましたが、2歳世代初の重賞ウイナーとなったのは Giant's Causeway 産駒の米国産馬*アスターペガサスでした。どちらかというとこれが生涯最後の勝ち星になることも多いレースですが、血統的にはいかにもダート短距離に向きそうな馬だけに、今後のレース選択にも注目です。中京記念は遅れてきた大物グレーターロンドンがついに重賞制覇を達成しました。しかもそれまでの鬱憤を晴らすかのような鮮やかなレコード勝ちで、ここから連勝時の勢いを取り戻すことができるでしょうか。

⇒続きを読む

2018年07月21日

海外版レッドリスト - ズルムー系

「海外版ホットリスト」終了に伴い、しばらくほったらかしにしていたこちらのシリーズも片づけていきます。ということで「海外版レッドリスト」第二十三弾はズルムー系。ズルムー自身、及び息子のアカテナンゴは独ダービー馬にして独リーディングサイアーに輝いたドイツの名門中の名門で、さらにアカテナンゴ産駒のランドも独ダービーやジャパンCを制すなどその勢力を着実に拡大させてきました。ランド自身も種牡馬としてドバイGI馬パオリニやシンガポール航空国際Cのエパロなどを出し、ドイツ国内にとどまらない活躍を見せましたが、種牡馬の父としてはあまり期待されていないような印象で、これ以上の発展は厳しそうですね。

⇒続きを読む

2018年07月19日

海外版ホットリスト - ネイティヴダンサー系

「海外版ホットリスト」第六十二弾はネイティヴダンサー系。「グレイゴースト」ことネイティヴダンサーは22戦21勝と競走馬としても超一流でしたが、いまや直系が世界中で大旋風を巻き起こしているだけでなく、母父としてもノーザンダンサーを出すなど20世紀で最も重要な種牡馬の1頭といってもいいでしょう。ただ直系の大半はレイズアネイティヴからミスタープロスペクターを経た系統で、それ以外ではシャーペンアップが主に欧州で父系を存続させているほか、名馬シーバードの末裔がわずかに残っている程度で、最終的にレイズアネイティヴのみによって父系が受け継がれる可能性はゼロではないでしょう。

なお、メジャー四大父系を紹介し終えたので、同シリーズはいったんここで終了したいと思います。

⇒続きを読む

2018年07月17日

海外版ホットリスト - レイズアネイティヴ系

「海外版ホットリスト」第六十一弾はレイズアネイティヴ系。レイズアネイティヴ自身は米国の2歳牡馬チャンピオンで、種牡馬としてもGI6勝の活躍馬アリダー、米二冠馬マジェスティックプリンスなどを出して成功したほか、孫の代にもGI14勝のアファームドを出すなど歴史に名を刻む名馬を多数輩出してきましたが、この系統を世界的な存在に押し上げたのはミスタープロスペクターなる重賞未勝利の二流馬でした。アリダーも北米リーディングに輝くなど種牡馬としては悪くありませんでしたが、あまりにもミスタープロスペクターの影響力がすさまじく、今やそれ以外の系統はかなり衰退してしまっています。

⇒続きを読む

2018年07月15日

週刊種牡馬ニュース 7/9 - 7/15

ジャパンダートダービーはダート2歳チャンピオン・ルヴァンスレーヴが王者たる走りを見せつけてGI2勝目をあげました。どちらかというとダートGIの中では種牡馬入りにあまりつながらないレースという印象ですが、過去これを制し、さらにチャンピオンにまで上り詰めたゴールドアリュールやカネヒキリのように、ここからさらなる成長を見せ種牡馬入りを実現させてほしいものです。そして夏の風物詩・函館記念を制したのは同じ*シンボリクリスエス産駒のエアアンセムで、7歳にして重賞初勝利をあげました。種牡馬として久々の芝重賞勝利で、ここ数年ランク外に甘んじているリーディングで久々にトップ10入りなるかというところです。

⇒続きを読む

2018年07月14日

海外版ホットリスト - ターントゥ系

「海外版ホットリスト」第六十弾はターントゥ系。ヘイロー・ロベルトと2頭の優秀な後継を送り出したヘイルトゥリーズンと、今やサートリストラムの父としてのみ生き残っているサーアイヴァー・そして短距離血統として名を馳せたハビタットを出したサーゲイロードの2本立てで発展した系統になりますが、このうちハビタット系の活躍はほぼトルコ国内に限定されており、ここから世界的な活躍馬が出る可能性は限りなく低いでしょう。ヘイローやロベルトを経ないヘイルトゥリーズンとしてキャンフォードクリフスなどもいますが、クールモアからすでに見切りをつけられたようで父系の存続は厳しそうです。

⇒続きを読む

2018年07月12日

海外版ホットリスト - サートリストラム系

「海外版ホットリスト」第五十九弾はサートリストラム系。オセアニアのノーザンダンサーとも呼ばれ、スターキングダム系と並んでオセアニア独自の発展を遂げた系統として知られています。いまや絶滅寸前となったスターキングダム系と違い、こちらは今でもリーディングサイアー級の種牡馬が出るなどまだまだ勢いは衰えていませんが、デインヒルに代表されるスピード血統に比べると遺伝力で劣る印象は否めず、いつ急転してもおかしくない状況にあると言えます。できることなら北半球でも結果を残したいところですね。

⇒続きを読む

2018年07月10日

海外版ホットリスト - ロベルト系

「海外版ホットリスト」第五十八弾はロベルト系。日本でも*リアルシャダイ、*ブライアンズタイムとリーディングクラスの種牡馬が出た系統で、少し前に*シンボリクリスエス、最近でもモーリスが出るなど一発大物タイプの印象が強いですが、海外でもあたりはずれの大きさが評価を下げているのか、勢いにかなり限りが出ている感が否めません。今のところ海外の若い大物種牡馬といえばダイナフォーマー産駒のテンプルシティやポイントオブエントリー、あるいはアーチ産駒のブレイムくらいしかいない状況で、シャトル種牡馬としてオセアニアで供用されているモーリスが最後の砦といってもいいかもしれません。

⇒続きを読む

2018年07月08日

週刊種牡馬ニュース 7/2 - 7/8

プロキオンSでの*マテラスカイの日本レコード圧勝、七夕賞でのメドウラークの単勝万馬券と重賞でも印象に残るレースが多かったですが、今週は何といってもオジュウチョウサンの平地挑戦でしょう。障害での走りを見る限り、長距離戦なら重賞でも好勝負になると思っていましたが、まずはその期待に応える走りでした。ただ印象としては障害レースとの違いに戸惑いながらも最後は能力で押し切ったというところで、今後オープンクラスで戦うにはもう少し平地の走り方を覚える必要があると思われますが、それを含めて今後の走りが楽しみになりました。

欧州では先週走ったばかりのサクソンウォリアーが早くも今週のエクリプスSに登場。日本ではクラシックホースが連闘するなど考えられないことですが、レーシングポストTでぶつけられながらも差し返したロアリングライオンに今回は差し切られて2着でした。愛ダービーにしろ、能力の高さは見せつつも最後で詰めの甘さが出てしまっていますが、何とかタイトルを積み重ねてディープインパクト系拡大に貢献してほしいところです。

⇒続きを読む

2018年07月07日

海外版ホットリスト - レッドランサム系

「海外版ホットリスト」第五十七弾はレッドランサム系。ヘイロー、ロベルトと二手に分かれて発展したヘイルトゥリーズン系ですが、日本では圧倒的にヘイロー系が優勢であるものの、世界的にはロベルト系もある程度拮抗している印象です。その中でも今一番父系を発展させているのがこのレッドランサムの系統ということになります。とはいえ、最大の後継者となる予定であったエレクトロキューショニストは現役で死亡、愛チャンピオンSなどGI6勝をあげたスノーフェアリーは牝馬と確固たる後継がいないのが実情で、父系の存続は微妙なところです。

⇒続きを読む

2018年07月05日

海外版ホットリスト - ヘイロー系

「海外版ホットリスト」第五十六弾はヘイロー系。ご存知*サンデーサイレンスの父で、自身も北米リーディングに輝くなど成功したほか、種牡馬の父として*サンデーサイレンス以外にも「南米のサンデーサイレンス」こと*サザンヘイロー、北米リーディングのセイントバラード、*タイキシャトルの父デヴィルズバッグなどを送り出しており、日本以外でも父系を発展させました。現在この系統の主流は南米から逆輸入された*サザンヘイローから出たモアザンレディのラインで、そこからシャトル先のオーストラリアを中心に勢力を拡大しつつあります。

⇒続きを読む

2018年07月03日

海外版ホットリスト - サンデーサイレンス系その4

「海外版ホットリスト」第五十七弾はサンデーサイレンス系の続き。ようやくここでディープインパクトの登場です。日本でもリーディングサイアーとしてゆるぎない地位を築いていますが、今年はサクソンウォリアーが英2000ギニーを、スタディオブマンが仏ダービーを制し、欧州でも圧倒的な存在感を示すことに成功しました。シャトル種牡馬も含めればすでに10頭以上の産駒が海外で供用されており、いまやその産駒が世界中で引っ張りだこという状況になっていますが、サクソンウォリアーやスタディオブマンも種牡馬としてかなり重宝されるでしょうし、世界中で父系が発展していくことでしょう。

⇒続きを読む

2018年07月01日

週刊種牡馬ニュース 6/25 - 7/1

いよいよ本格的に夏競馬開幕ですが、興味ははるかアイルランド。ディープインパクト産駒のサクソンウォリアーが愛ダービー制覇なるかが注目されましたが、残念ながらわずかに及ばず3着でした。着差は1馬身以内で、何度かやれば逆転も十分あり得ると思わせるようなパフォーマンスでしたが、やはり血統的な印象通り、現状12ハロンは守備範囲だがベストではないといったところなのでしょうね。今後はおそらくマイルから10ハロンで行くでしょうし、ここからさらにGIのひとつふたつとれば超一流の待遇で種牡馬として迎え入れられることでしょう。

⇒続きを読む

2018年06月30日

海外版ホットリスト - サンデーサイレンス系その3

「海外版ホットリスト」第五十六弾はサンデーサイレンス系の続き。この中では何といってもハットトリックでしょう。*サンデーサイレンス産駒のGI馬として初めて直接海外で種牡馬入りした馬で、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、そしてブラジルなどで供用されており、多数のGI馬を輩出することに成功しました。後継種牡馬としてもフランスの2歳GIを連勝したダビルシムが初年度から複数の重賞ウイナーを送り出しており、華々しいスタートを切っています。また日本産馬が競走馬としても海外で結果を残しており、トーセンファントム産駒のブレイブスマッシュ、ハーツクライ産駒のヨシダあたりの種牡馬入りは間違いないところでしょう。

⇒続きを読む

2018年06月28日

海外版ホットリスト - サンデーサイレンス系その2

「海外版ホットリスト」第五十五弾はサンデーサイレンス系の続き。今回紹介する中ではブラジルに輸出されたアグネスゴールドが多数のGIウイナーを輩出することに成功しており、南米にサンデーの名を知らしめています。今のところ活躍馬は牝馬ばかりで牡馬のGI馬は出ていないようですが、それも時間の問題でしょうか。それ以外では豪州への父*サンデーサイレンスの持込馬キープザフェイスが豪州で出したGI2勝馬トラストインアガストが来年種牡馬デビューとなります。マイル以下のレースで活躍した馬だけに、期待が高まります。

⇒続きを読む
記事検索
サラBLOOD!

サラBLOOD

サラBLOOD!
価格:1,680円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

当ブログ「父系馬鹿」とのコラボ企画が掲載されています。

最新コメント
QRコード
QRコード