2021年10月21日

フォーティナイナー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはフォーティナイナー系。日本にやってきた世界的種牡馬の1頭ですね。*フォーティナイナー自身もトラヴァーズSなどGI4勝をあげた強豪でしたが、種牡馬としてにベルモントSの Editor's Note など多数の活躍馬を送り出し、北米リーディングにも輝きました。さらに種牡馬の父としても成功し、特にGIIまでの勝ち星しかなかった Distorted Humor は北米リーディングにも輝きましたが、当然のごとく度々買戻しのオファーを受けるも日本でその生涯を終えました。現在でも地方リーディングに輝いた*サウスヴィグラス、短距離種牡馬として花開いたアドマイヤムーン、レッドファルクスやオメガパフュームなどを出した*スウェプトオーヴァーボードなどの産駒が活躍中ですが、これらはいずれも米国で生まれた種牡馬の子孫ということになります。

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2021年10月20日

シーキングザゴールド系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはシーキングザゴールド系。Seeking the Gold はスーパーダービーなど米GI2勝をあげた馬で、種牡馬としてはGI8勝の Heavenly Prize 、ドバイワールドCなどGI4勝の Dubai Millennium を出すなど成功しました。ただ種牡馬の父としてはあまり成功せず、大種牡馬となったのはアルゼンチンで供用された Mutakddim くらいのものでしたが、わずか1世代の産駒を残して早世した Dubai Millennium が出した Dubawi が種牡馬として大成功を収め、現在に至る大父系を築き上げています。Dubawi は Galileo ほどのスタミナや爆発力はありませんが、マイルから中距離にかけての安定感は全く引けを取らず、Galileo 亡き今なら十分覇権を握るだけの実力は持っていると言えるでしょう。

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2021年10月19日

マキャヴェリアン系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはマキャヴェリアン系。Machiavellian は2歳時にGIを2勝した早熟タイプで、種牡馬としても多数のGI馬を送り出して成功しましたが、同馬の名を一躍高めたのはドバイワールドCなどを制した Street Cry で、種牡馬としてデビューから19連勝を達成した米国の名牝 Zenyatta 、GI25勝の世界記録保持馬で重賞33連勝の女傑 Winx という2頭の伝説的な名馬を出しており、歴史にその名を刻んでいます。日本には*ストーミングホームが輸入されたほか、*ストリートセンスが1年間だけ供用された程度であまり根付いている系統とは言えませんが、GI3勝の Maximum Security の父*ニューイヤーズデイが昨年から社台SSにて供用されており、同馬次第では日本でも存在感が増してくるでしょうか。

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2021年10月18日

キングマンボ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはキングマンボ系。Kingmambo は父が Mr. Prospector 、母がマイルGI10勝の Miesque というスピードの申し子というような血統の馬で、仏2000ギニーやセントジェームズパレスSなどGI3勝をあげました。種牡馬としても多数のGI馬を送り出して成功しましたが、Lemon Drop Kid や Henrythenavigator といった後継種牡馬が今一つ父系を伸ばせておらず、世界的には父系の発展は停滞気味と言えそうです。日本では*エルコンドルパサーの活躍に始まり、持込馬キングカメハメハがダービーを制覇。さらにキングカメハメハはリーディングにも輝き、そこから将来のリーディング候補ロードカナロアが出るなど、日本ではサンデー系に次ぐ内国産第二の父系として非常に大きな存在感を示しています。

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2021年10月17日

週刊種牡馬ニュース 10/11 - 10/17

同じ勝負服でもアカイトリノムスメが最後の一冠を制し、見事GIウイナーに上り詰めました。父はディープインパクト、母はアパパネという三冠馬同士の配合となりますが、これまでもシンボリルドルフ×メジロラモーヌなど三冠馬同士の配合は試されてきたものの、そもそも重賞を制したのがこのアカイトリノムスメだけで、日本における最強のベストトゥベスト初の成功例ということになるでしょうか。いずれ同馬も母として活躍馬を送り出すことでしょうが、金子血統の現役種牡馬がラブリーデイくらいしかおらず、しかも父がキングカメハメハで種付けできないので、次は非金子馬を種付けされることになりそうですね。ソダシは残念な結果になりましたが、どうやらゲートで歯を折ったとのことで、単なる力負けではないでしょう。これを機にというわけではないですが、一度はダートの走りも見てみたいものです。

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2021年10月16日

スマートストライク系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはスマートストライク系。Smart Strike は父が20歳を超えてからの産駒で、自身はクラシックとは縁がありませんでしたが、歴史的名馬 Curlin を出すなどして北米リーディングにも輝いた名種牡馬でした。Curlin も種牡馬として大成功を収めており、常にリーディング上位に顔を出す存在となっています。北米を中心に猛威を振るうミスプロ系ですが、現在かなり淘汰も進んできており、しばらく父系として安泰だと思われるのはファピアノ系、ゴーンウェスト系、フォーティナイナー系、シーキングザゴールド系、マキャヴェリアン系、そしてキングマンボ系くらいのものでしょう。そんな中で最後の有力分岐となりそうなのがこのスマートストライク系ではないでしょうか。

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2021年10月15日

ミスタープロスペクター系 No.3 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

ミスタープロスペクター系の続き。北米で猛威を振るう Mr. Prospector ですが、ベルモントSやプリークネスSは種牡馬入り後数世代のうちに勝利したものの、なぜかケンタッキーダービーだけはなかなか縁がありませんでした。そんな状況を打破したのが我らが関口房朗氏が所有した27歳時の産駒 Fusaichi Pegasus で、結果的に直仔唯一となるケンタッキーダービー馬となり、ようやく三冠制覇を達成しました。Fusaichi Pegasus は種牡馬として6000万ドルから7000万ドルとも言われる巨額のシンジケートが組まれるなど、種牡馬バブルを象徴する存在になりましたが、残念ながら種牡馬としてはそこまで秀でた成績を残すことはできませんでした。

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2021年10月14日

ミスタープロスペクター系 No.2 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

ミスタープロスペクター系の続き。これだけ大きく発展した系統ですから当然日本にも輸入された種牡馬は多く、直仔だけでも20頭を超えますが、中でもリーディング級の存在だったのが*アフリートと*フォーティナイナーでしょう。*アフリートはダート向きながら桜花賞馬も出せるスピードの持ち主でしたから、そのまま米国にとどまっていれば一大父系を築き上げていたかもしれません。*フォーティナイナーは実際北米リーディングにも輝いたA級サイアーで、日本に来たのは幸運としか言いようがないですが、いずれも何度も買戻しのオファーを受けながらも日本で種牡馬生活を全うしました。

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2021年10月13日

ミスタープロスペクター系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

それではミスタープロスペクター系に入っていきましょう。当然ながら量が多いので3回に分けての紹介です。20世紀後半における最高の種牡馬と1頭とされる Mr. Prospector ですが、競走馬としてはレコード勝ちは何度かあったものの、GIどころかGIIIですら勝ち切れなかった馬でした。それが種牡馬入りするや否や次々に活躍馬を輩出、特にダートや芝の短距離で並外れた強さを発揮し、北米リーディングにも輝きました。さらに特筆すべきはその遺伝力の強さで、実績馬はもちろん、自身のように重賞を勝っていない産駒でも種牡馬として平気で活躍馬を送り出しており、あっという間に世界を席巻していきました。

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2021年10月12日

レイズアネイティヴ系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはレイズアネイティヴ系。Raise a Native は故障のため2歳7月のレースを最後に引退しましたが、レコードを連発した快速馬で北米2歳牡馬チャンピオンにも選ばれました。種牡馬としても二冠馬 Majestic Prince や Alydar などを出して成功しましたが、種牡馬の父としては Exclusive Native 、Alydar 、そして Mr. Prospector と3頭の北米リーディングを出しており、繁殖馬の父としての実績は Northern Dancer あたりに匹敵するものがあるかもしれません。しかし Majestic Prince の系統も含めて現在でもそれぞれ父系は生き残っていますが、Mr. Prospector の圧倒的な繁殖力の前にいずれも零細血統とならざるを得ない状況となっています。

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2021年10月11日

ネイティヴダンサー系 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

ではこのシリーズ最後の系統となるネイティヴダンサー系に入っていきたいと思います。Native Dancer は通算22戦21勝の成績を残した伝説的な名馬で、種牡馬としても成功しましたが、どちらかというと英ダービーや凱旋門賞を制した Sea-Bird 、顕彰馬にも選ばれた日本競馬史上屈指のアイドルホース・オグリキャップなど、孫世代の名馬の活躍のほうが目立つでしょうか。そして現代にその血を伝えているのも孫世代の重賞未勝利馬 Mr. Prospector であり、母の父として出した孫 Northern Dancer が同じく種牡馬として世界を席巻していることを考えると、やはり「隔世遺伝」というものが存在するのかと思ってしまいますね。

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2021年10月10日

週刊種牡馬ニュース 10/4 - 10/10

京都大賞典は2016年のダービー馬マカヒキが5年ぶりの勝利で復活Vとなりました。ダービー馬が8歳以降も現役を続けること自体が極めて稀で、戦後ではマカヒキが初(7歳まで含めても他にオペックホースのみ。戦前まで含めるとヒサトモが15歳で現役復帰)なので、当然8歳時に重賞を制したダービー馬は史上初ということになります。おそらく陣営としてもまだまだ走れると判断しての現役続行だったと思いますが、ようやくそれが示せたというところでしょう。それにしてもGIIにも関わらず勝利後に自然と拍手が沸き起こるあたり、多くのファンから愛されている馬なんだと感じました。あとは無事に引退して種牡馬になってくれればいうことはないです。

故・すぎやまこういち氏作曲のGIファンファーレではじまった毎日王冠は1番人気*シュネルマイスターが鋭い切れ味を見せてNHKマイルC以来の重賞2勝目をあげました。こちらは正統派の種牡馬としての需要が非常に大きい馬ですが、今後はマイル路線か、あるいは中距離も睨んでの選択になるのか、今後のローテが注目されます。

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2021年10月09日

ガリレオ系 No.3 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

ガリレオ系の続き。これでようやくノーザンダンサー系コンプリートとなります。今年はどうやら Frankel に英愛リーディングの座を明け渡す可能性が高いとはいえ、まだまだ極上の繁殖牝馬から生まれた産駒が何世代もデビューを控えており、これですんなり Frankel の天下とはいかないのではないでしょうか。もちろん Galileo の次の時代は Frankel が最有力候補ですが、それ以外にも現在英愛リーディングのトップ10には Kingman 、No Nay Never 、Australia と2010年以降に生まれた種牡馬が3頭もランクインしており、これから群雄割拠の時代になっていきそうな気がしています。

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2021年10月08日

ガリレオ系 No.2 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

ガリレオ系の続き。今年の7月に23歳で死亡した Galileo でしたが、今年はさすがに40頭ほどの種付けにとどまっていたものの、まだまだ未デビューの世代がかなり残っており、父の英愛リーディング14回の記録を抜くのは確実と思われていました。そんな中で今年特に好調なのが自身の最高傑作である Frankel で、英ダービーの Adayar 、愛ダービーや英セントレジャーの Hurricane Lane などを送り出しており、現時点で Galileo に100万ユーロ以上の差をつけて英愛リーディングを独走しています。全盛期の Galileo に土をつける存在が自身の息子になりそうということ自体、Galileo の優秀さを証明していますね。

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2021年10月07日

ガリレオ系 No.1 - サイアーラインで辿る世界競馬2020

続いてはガリレオ系。さすがに数が多いので3回に分けての紹介です。Galileo は英愛ダービーにキングジョージを制したものの、BCクラシックでの大敗もあって歴代最強レベルとまでの評価は受けていませんでしたが、種牡馬としては偉大な父 Sadler's Wells をもさらに上回るほどの成績を残しており、間違いなく現時点で21世紀最高の種牡馬と言えるでしょう。父譲りのスタミナももちろん健在ですが、同馬はそれにプラスしてギニー戦でも勝負になる早熟性とスピードを兼ね備えており、それがこれほどの大繁栄につながっているのだと思います。2020年にはGI勝ち馬数が85頭で史上最多となったようですが、前人未到の100頭に到達するのも時間の問題でしょう。

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