2020年09月28日

サンデーサイレンス系 No.3 - サイアーラインで辿る日本競馬

サンデーサイレンス系第三弾は1997年・1998年世代です。1997年世代は皐月賞と菊花賞をエアシャカールが、ダービーをアグネスフライトが制しましたが、エアシャカールはたった4頭の産駒を残して早世、アグネスフライトもダービー後がさっぱりで、いずれも種牡馬として結果を残すことができませんでした。1998年世代は3年ぶりに産駒がダービーを勝てませんでしたが(勝ち馬ジャングルポケット)、皐月賞馬アグネスタキオンがクモハタ以来半世紀ぶりに内国産種牡馬としてリーディングサイアーに輝くと、その翌年には菊花賞馬マンハッタンカフェもリーディングサイアーに輝き、サンデーサイレンス系の発展に大いに貢献しました。

⇒続きを読む

2020年09月27日

週刊種牡馬ニュース 9/22 - 9/27

コントレイルはとんでもない強さでしたね。とにかく操作性が抜群でスタミナのロスがなく、直線で前が開きさえすれば確実に後続を突き放す加速力を持ち合わせており、よほどのことがない限り菊花賞はこの馬で決まりでしょう。まさにサラブレッドとして持ち合わせた能力が他馬とはワンランク違うといった印象で、個人的には無敗のクラシック三冠を達成し、暮れに古馬との対戦で勝利をあげた後は即種牡馬入りでいいのではないかと思うほどの存在です。何とか最後まで無事に、ただそれだけが願いです。オールカマーはセンテリュオが勝ち、2015年以来となる牝馬によるワンツーとなりました。この時の勝ち馬ショウナンパンドラは後にジャパンCを制しましたが、同馬はどうでしょうか。

⇒続きを読む

2020年09月26日

サンデーサイレンス系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬

サンデーサイレンス系第二弾は1994年〜1996年世代です。種牡馬入り3シーズン目となる1994年世代は中央GIはわずか1勝しかしておらず、産駒デビュー前の谷間の世代と見ることができるでしょうが、その1頭が希世の快速馬として知られるサイレンススズカでした。天皇賞で予後不良となり、子孫を残すことはできませんでしたが、無事種牡馬入りしていればどんな産駒を残していたでしょうか。なお、この世代は最後の最後でステイゴールドが香港GIを勝ち、種牡馬入りを果たして一大父系を築き上げることに成功しています。1995年世代からはダービー馬スペシャルウィークが出ましたが、種牡馬としては一定の結果を残したものの、将来的には母系で残ることになりそうですね。

⇒続きを読む

2020年09月25日

サンデーサイレンス系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬

ここで日本史上最高傑作*サンデーサイレンスの登場ですが、あまりにもその数が多いため、何回かに分けて紹介していくことにします。何しろ直仔のJRA重賞勝利数だけで300勝以上、その後継種牡馬も合わせると途方もない数字で、すべてコンプリートするのに1か月ほどかかりそうな気がしますが、気長にお付き合いください。

と言うことでサンデーサイレンス系、第一弾は1992年・1993年生まれの産駒を紹介します。初年度産駒からいきなり皐月賞馬ジェニュイン、ダービー馬タヤスツヨシ、オークス馬ダンスパートナーを出すなど鮮烈なデビューを果たした同馬でしたが、わずか2世代の産駒がデビューした時点で早くもリーディングサイアーに輝くと、以降13年連続で日本のトップであり続けました。種牡馬の父としても規格外で、すでにその勢力は世界中に及んでおり、父系が途絶える未来はちょっと想像できません。

⇒続きを読む

2020年09月23日

ヘイロー系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはヘイロー系。Halo 自身は並のGI馬というような競走馬でしたが、種牡馬としては殿堂入りも果たした名馬*サンデーサイレンスをはじめ多数の活躍馬を輩出、北米リーディングにも輝きました。*サンデーサイレンスほどの名馬がいきなり日本にやってくることなど通常はあり得ないことですが、これにはよく言われるように母系が非常に貧弱だったことに加え、極めて激しい Halo の気性を受け継いでいたこと、さらに Halo の後継種牡馬が好成績を残していなかったことなどの不運(日本にとっては幸運)が重なったためだと言われており、いずれか一つでも満ち足りていればそのまま北米で大父系を築き上げていたことでしょうね。

⇒続きを読む

2020年09月22日

ターントゥ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

エクリプス系、スターリング系、セントサイモン系とマイナーどころばかりを紹介してきましたが、ここで少し趣向を変えて日本の主流中の主流血統であるターントゥ系に入っていきたいと思います。*リアルシャダイ、*ブライアンズタイムと数々の名種牡馬が輸入されてきた系統ですが、日本競馬を劇的に変えたのはやはり何といっても*サンデーサイレンスでしょう。同馬がいなければ日本はいまだに輸入種牡馬頼りになっていたのではないかと思われますが、おかげで今や日本は世界有数の生産国となりました。まずはこの系統の祖である Turn-To から Halo を経て*サンデーサイレンスに至る流れを見ていきたいと思います。

⇒続きを読む

2020年09月21日

週刊種牡馬ニュース 9/14 - 9/21

セントライト記念はナカヤマフェスタ産駒のバビットが逃げ切り、親子制覇を達成しました。これで初勝利から怒涛の4連勝で、まさに「上り馬」と呼ぶに相応しい勢いがあります。母系の*タイキシャトルや Nureyev が気にならないわけではないですが、菊花賞ではコントレイルにどこまで迫れるでしょうか。一方のローズSは2歳重賞馬リアアメリアが華麗に復活。GI3連戦では期待されながらも結果を出すことができませんでしたが、こちらもデアリングタクトに食らいついていきたいところです。阪神ジャンプSは8歳馬タガノエスプレッソがレコード勝ち。実に2歳時のデイリー杯2歳S以来5年10か月ぶりの重賞勝利ということですが、この勝ちっぷりならまだまだ一線級で戦えそうですね。

⇒続きを読む

2020年09月19日

プリンスシュヴァリエ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはプリンスシュヴァリエ系。Prince Chevalier は仏ダービーの勝ち馬で、種牡馬としても仏リーディングに輝く活躍を見せたほか、産駒の Court Harwell や Charlottesville が英リーディングに輝くなど1960年代に全盛期を迎えましたが、今では絶滅寸前となっています。日本でも名種牡馬*ヒンドスタンのおまけで付いてきた未勝利馬*ブッフラーが「カミソリの切れ味」と評されたコダマなど多数の重賞ウイナーの父となったほか、持込馬メジロサンマンが春秋グランプリを逃げ切ったメジロパーマーまで3代に渡って父系を存続させるなど、多くの個性派種牡馬が誕生した系統と言えるでしょう。

⇒続きを読む

2020年09月17日

プリンスキロ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはプリンスキロ系。Princequillo 自身は当時16ハロンで行われていたジョッキークラブGCを勝ったステイヤーで、66戦43勝の名馬 Round Table など多数の活躍馬を輩出し、米リーディングサイアーにも輝きました。日本ではキョウエイプロミスを出した*ボールドリック、ビンゴガルーやヒカリデュールを出した*デュール、レッツゴーターキンを出した*ターゴワイス、オースミロッチを出した*アーテイアスなどが種牡馬として活躍しています。さらにこの系統は特に母父として優秀なことで知られており、幾多の名馬がこの系統の牝馬から生まれました。インディチャンプやリアルインパクトらを出すなど非常に優秀な繁殖成績を残した*トキオリアリティーもこの系統出身の牝馬です。

⇒続きを読む

2020年09月15日

シカンブル系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはシカンブル系。Sicambre は仏ダービーやパリ大賞など9戦8勝2着1回の名馬で、種牡馬としても英・仏・愛・そして米国でクラシックホースを送り出すなど成功、仏リーディングにも輝きました。特に日本とも相性のいい系統で、いわゆる八大競走だけでも*ファラモンドからカブラヤオーが、*ムーティエからタニノムーティエやニホンピロムーテー、カミノテシオが、*シーフュリューからアサデンコウが、そして*ダイアトムからクシロキングが出ており、日本馬のレベルアップに大いに貢献しました。また20世紀末に突然現れた仏GIウイナーの*アマジックマンが日本人オーナー所有であったことから日本で種牡馬入りしましたが、これといった産駒を残すことはできませんでした。

⇒続きを読む

2020年09月14日

プリンスローズ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはプリンスローズ系。父 Rose Prince はそれほど目立った競走馬ではなく、Prince Rose 自身も安い値段で落札されベルギーにて競走馬となりましたが、ここで無類の強さを発揮、フランスでも現サンクルー大賞の共和国大統領賞を制しており、凱旋門賞でも3着に入りました。種牡馬としてもベルギーでの繋養を経てフランスに渡り、ここで多数の活躍馬を輩出してリーディングサイアーにも輝いています。さらに種牡馬の父としても優秀で、Prince Bio 、Princequillo 、Prince Chevalier と3頭の優秀な後継が米・仏でリーディングに輝く活躍を見せており、現代にもその父系を繋ぐことに成功しています。

⇒続きを読む

2020年09月13日

週刊種牡馬ニュース 9/7 - 9/13

日曜日は東西で今後の短距離路線に向けた重要なレースが組まれましたが、ともにロードカナロア産駒が制し、短距離での層の厚さを見せつけました。セントウルSを制したダノンスマッシュはGI以外では実に安定した成績を残していますが、本番になるとパフォーマンスを落としています。もちろん実力的にはGIの一つや二つ勝っていても全くおかしくない逸材だけに、今年こそはGIに手が届くでしょうか。土曜日の紫苑Sはキズナ産駒のマルターズディオサが復活勝利。ここのところあまり話題に上らなかったキズナ産駒ですが、秋のGI戦線でも存在感を示すことができるでしょうか。

新種牡馬ではドゥラメンテ産駒のドゥラモンドが新馬戦・1勝クラスと連勝。なんとも奥深さを感じさせるパフォーマンスで、さすがは日本史上屈指の良血種牡馬といったところでしょうか。また、リオンディーズが立て続けにダートの新馬戦勝ち馬を送り出しました。自身はもちろんダート経験はありませんでしたが、やはりそこはキングカメハメハ産駒ですね。

⇒続きを読む

2020年09月12日

パーシモン系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはパーシモン系。英ダービー・セントレジャーの二冠を制した活躍馬で、種牡馬としても英四冠牝馬 Sceptre をはじめ多数の活躍馬を輩出、英リーディングにも4度輝くなど St. Simon の最良後継としての地位を確立しました。ただ父系自体は大きくは発展せず、一時は英国から姿を消しましたが、ベルギー育ちの Prince Rose が種牡馬として大成功を収めたことで今でもラインを存続させることに成功しています。黎明期の日本にも数多くの後継種牡馬が輸入されましたが、特に直仔の*ラシカッター、さらには Chatsworth の持込馬として走ったコイワヰが種牡馬として大成功を収めており、今でもその血は受け継がれています。

⇒続きを読む

2020年09月10日

グロースターク系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはグロースターク系。Graustark 自身は大レース勝ちはありませんでしたが8戦7勝2着1回の堅実な成績を残した馬で、種牡馬としてBCクラシックの Proud Truth 、トラヴァーズSの Key to the Mint を出すなど成功しました。同馬の全弟 His Majesty もさほど目立った成績をあげられなかったものの種牡馬として北米リーディングに輝く大成功を収めています。日本との相性も良く、*ジムフレンチがダービー馬バンブーアトラスを出すなど成功、2010年代半ばまで父系を存続させたほか、重賞未勝利だった*ラディガもオークス馬ケイキロクを出すことに成功しました。

⇒続きを読む

2020年09月08日

トムロルフ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはトムロルフ系。リボー系の最高傑作といえば Tom Rolfe の孫にあたる Alleged と言うことになるでしょうか。Alleged は Ribot 以来となる凱旋門賞連覇を成し遂げるなど10戦9勝2着1回の成績を残した馬で、種牡馬としても多数のGI馬を送り出すことに成功しました。ただしその後継種牡馬はことごとく失敗に終わり、父系が途絶えるのも時間の問題でしょう。日本ではジャパンCで2着に入った*アレミロードがそれなりの成功を収めましたが、やはり父系は発展しませんでした。なお、全盛期のナリタブライアンに京都新聞杯で唯一土をつけたスターマンがこの系統出身で、これもリボー系の底力のなせる業でしょうか。

⇒続きを読む
記事検索
サラブレッド血統入門
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

一から始める! サラブレッド血統入門 [ 平出 貴昭 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2019/4/1時点)

当ブログ「父系馬鹿」が
紹介されています。
最新コメント
QRコード
QRコード