2007年08月30日

マイネルスマイル

改めて書きなおしたマイネルスマイルの記事です。

マイネルスマイル

岩村定之牧場産 1991年生 鹿毛 父系:テスコボーイ系
サクラロータリートウショウボーイ*テスコボーイ
*ソシアルバターフライ
テンスパークシンザン
スイテンホーリ
ミクロンケンラン*パーソロンMilesian
Paleo
マチカネハツユキ*ネヴァービート
ハツユキ

牝系

 ハツユキ 1962 桜花賞
  |ササユキ 1969
  | |ビャクヤII 1980
  | | |ヤマノフレアリング 1985 道営記念(岩見沢)栄冠賞(旭川)
  | | | |フレアリングルーラ 1993 ヤングチャンピオンC(旭川)
  | | | |フレアリングマズル 1998 (3着)JBCスプリント(GI)
  |マチカネハツユキ 1975
  | |ミクロンケンラン 1980
  | | |マイネルスマイル 1991
  |マチカネユキヒメ 1979
  | |アサクサポマード 1984 スプリンターズ賞(高崎)端午賞(高崎)

父サクラロータリーは故障のため旧3歳時に3戦して無敗のまま引退したが、2走目のりんどう賞ではのちのダービー馬メリーナイスを、続くオープンの府中3歳SではスプリングSを制し皐月賞でも1番人気に支持されたマティリアルを下しており、世代ナンバーワンの実力を持っていたとも評された。種牡馬としては中央重賞馬は出せなかったが、マイネルスマイルの他に浦和の条件馬ロッキークイックが種牡馬入りしており、今ではほぼ絶滅寸前となったトウショウボーイのラインを継承している。3代母ハツユキは桜花賞を制した名牝だが、その子孫からはこれといった馬は出ておらず、地方重賞で活躍する馬が何頭か出ている程度である。

競走成績 42戦4勝 (中央:42戦4勝)

日付競馬場レース名着順距離タイム
1994/02/27中山4歳新馬3/15T16001:36.4
1994/03/05中山4歳新馬1/15T18001:50.2
1994/03/27中山4歳500万下4/12T20002:04.5
1994/04/16中山4歳500万下15/15T16001:37.1
1994/06/11東京4歳500万下4/8T20002:03.4
1994/07/02福島4歳500万下1/8T18001:49.2
1994/09/10中山袖ケ浦特別(900)7/15T20002:00.9
1994/10/01中山九十九里特別(900)5/7T25002:37.6
1994/10/15東京六社特別(900)6/9T18001:48.3
1994/11/05東京立冬特別(900)8/11T18001:49.6
1994/12/18中山千葉テレビ杯(900)4/9T20002:01.3
1996/02/17東京4歳上500万下13/16D16001:42.1
1996/03/02中山オープニングC(500)3/12T20002:03.7
1996/03/24中京美濃特別(500)5/16T18001:50.8
1996/04/21新潟荒川峡特別(500)4/14T22002:17.2
1996/05/11東京4歳上500万下14/18T18001:49.2
1996/06/02東京4歳上500万下4/18T20002:01.4
1996/06/16中山4歳上500万下1/14T18001:48.7
1996/07/06中山織姫賞(900)3/9T20002:01.3
1996/07/20新潟信濃川特別(900)2/8T22002:13.9
1996/08/04新潟佐渡S(900)2/10T20002:02.6
1996/09/07中山ながつき賞(900)3/7T20002:03.8
1996/11/17東京4歳上900万下4/10T18001:49.0
1996/12/01中山美浦特別(900)9/10T18001:51.2
1996/12/15中山千葉テレビ杯(900)10/15T20002:04.9
1997/01/11中山4歳上900万下7/9D18001:56.0
1997/02/01東京4歳上900万下8/15D16001:40.2
1997/02/16東京テレビ埼玉杯(900)11/16T16001:37.9
1997/03/22中山隅田川特別(900)15/15T20002:06.7
1997/08/24新潟三面川特別(900)8/13T22002:15.8
1997/09/13中山犬吠埼特別(900)6/12T20002:04.2
1997/09/28福島福島中央テレビ杯(900)6/7T18001:50.1
1997/10/26東京紅葉特別(900)9/13T16001:35.9
1997/11/02東京立冬特別(900)6/8T18001:48.7
1997/11/23東京インターナショナルジョッキーズ1(900)10/11T20002:03.9
1998/02/01東京障害4歳上未勝利6/12障27803:07.1
1998/02/22東京障害4歳上未勝利9/14障27803:08.8
1998/03/07中山障害4歳上未勝利1/12障27003:08.0
1998/03/28中山障害4歳上400万下中/8障3200-:--.-
1998/08/16新潟障害4歳上400万下5/9障28003:09.4
1998/09/12中山障害4歳上400万下2/8障32003:40.6
1998/09/27中山障害4歳上OP4/5障32003:47.9

主な戦績特になし

旧4歳2月のデビュー戦を人気薄で3着に健闘すると、折り返しの新馬戦では単勝1倍台の圧倒的支持に応えて初勝利をあげた。その後500万下も4戦目で卒業したが、900万下で頭打ちとなり、結局平地では降級となった500万下の平場戦を勝ったのが最後の勝利で、7歳時には障害に転向。3戦目で初勝利をあげたものの、ここでも大きな結果を残すことは出来なかった。とはいえ、中央4勝、約7000万円を稼いだだけにクラブ馬としては上々というところだろうか。

ところが、マイネルスマイルの一口オーナーであった鍵谷篤宏氏が、なんと同馬を引き取って種牡馬入りさせることになる。さらにその配合相手として、やはり一口オーナーであったマイネポラリスも引き取って繁殖入りさせたというのだから驚きである。当然この実績・血統では他に種付けオファーがあるはずもなく、マイネルスマイルは1999年の種牡馬入り以降、毎年このマイネポラリスただ1頭のみに種付けを続けてきた。残念ながら2009年の種付けを最後に引退してしまったが、11シーズンで生まれた産駒は以下の8頭で、そのすべてが牡馬だったというのもすごい。

 マイネポラリス ※戦績は2011年8月18日現在.
  |ピーチヨークン 2000 7戦2勝 (3着)青峰賞(高崎).
  |ニコニコヨークン 2002 45戦4勝.
  |ウキウキヨークン 2003 53戦3勝.
  |ワクワクヨークン 2004 33戦1勝 (3着)阿久利黒賞(水沢).
  |ドキドキヨークン 2005 7戦0勝.
  |プニプニヨークン 2007 43戦10勝 (2着)摂津盃(園田) ※現役馬.
  |スベスベヨークン 2008 17戦1勝 ※現役馬.
  |フワフワヨークン 2009 6戦0勝 ※現役馬.

現役馬を除き、勝ち上がれなかったのはドキドキヨークンただ1頭だけで、同馬もデビュー戦のJRA認定競走で3着があり、順調なら十分勝ち上がりも狙えたかもしれない。また、末っ子のフワフワヨークンもJRA認定競走で4着があり、そのうち順番が回ってくるだろう。それにしても、こうしてみると8頭中6頭が勝ち上がり、しかもそのうち3頭は重賞で3着以内に入ったことがあるということで、なかなか種牡馬として見どころがあったのだと実感する。その意味では、鍵谷篤宏氏の目に狂いはなかったと言えそうだ。

しかも、物語はこれで終わらない。マイネルスマイルはすでに種牡馬を引退してしまったが、何と同氏はその産駒、プニプニヨークンとスベスベヨークンを種牡馬入りさせる予定だというのだ。前述のとおり、トウショウボーイのラインはもはや絶滅寸前で、すでに現役種牡馬はおらず、今走っている現役馬が最後の砦。つまり、これらが種牡馬入りすることで日本が誇るべきトウショウボーイのラインが繋がることになるのである。

トウショウボーイといえばご存知テンポイント、グリーングラスと共に日本競馬の一時代を築き、その中でも「天馬」と称され年度代表馬にも輝いた名馬。しかも、内国産不遇の時代において種牡馬として三冠馬ミスターシービーをはじめ多数の活躍馬を送り出し、生産面でも大いに貢献した。しかしミスターシービーは種牡馬としてパッとせず、その他の活躍馬も後継馬を残せない中、ライン断絶の危機を救おうとしているのが重賞未勝利馬の仔で個人所有の種牡馬、マイネルスマイルなのだから競馬はわからないものだ。

鍵谷篤宏氏が私財をなげうってまで大切にしてきたこの血統が、いつの日か花開くことを、本当に心の底から願わずにはいられない。ちなみに、「ヨークン」とは愛犬の名前だそうで。


この記事へのトラックバック

1. [馬産地]『サラブレ』のプニプニヨークン特集  [ 座布団が行司にクリーンヒット ]   2011年11月16日 02:27
『サラブレ』9月号に掲載された「残ってくれ〜!!ニッポンのこの父系」というコーナーのトウショウボーイ系で 紹介されたプニプニヨークンと父マイネルスマイル、そして馬主である鍵谷篤宏氏が紹介された。 『サラブレ』ではこの後10月号・11月号と連続でプニプニヨークン特

     

この記事へのコメント

1. Posted by らすかる 2011年08月19日 02:17
こちらでも失礼致します。
種牡馬トウショウボーイの全盛期、まさかサクラロータリーの仔からサイアーラインを継承する存在が現れるとは思いもしませんでした。何しろ私はミスターシービーから競馬に取りつかれましたので、シービーがこのラインを伸ばしていくと思っていたものですから…。
とにかく、鍵谷さんという方に深く敬意を表したいと思います。
因みに競馬ゲームで、「プニプニユークン」という馬を生産して走らせてみたのですが、気性難で去勢されてしまいました(笑)
2. Posted by Organa 2011年08月20日 00:30
シービーはマイラーが多かったトウショウボーイ産駒ではかなり異質でしたね。
今のように短距離もある程度の評価が得られる時代なら、
また結果は違ったのでしょうが…。
3. Posted by ワオ 2011年10月06日 00:11
ご存知かもしれませんが、『サラブレ』で先月から特集記事がありますね。
来月号までも続くようです。
4. Posted by Organa 2011年10月08日 00:07
いつもコメント欄を見て、「こんどこそ本を仕入れて帰ろう」と思うのですが、
毎回忘れてしまっていまだにチェックできていません(笑)。
5. Posted by ノエルザブレイヴ 2013年12月01日 20:12
ミクロンケンラン、ってどこかで見た名前だなあ、と思ったらこの馬中津競馬場廃止特集で某週刊誌にと殺される様を写されたヤマノシルエットの兄なのですね。
6. Posted by Organa 2013年12月01日 23:01
かたや走る場所がなくなって処分され、かたや私財をなげうってまで大事にされて子孫も残す。単なる経済動物とはいえないほど1頭1頭にドラマというか、物語がありますね。
7. Posted by たくや 2015年03月30日 00:50
つい最近も園田でヨークン走ってますね。いつも生観戦してます。
素晴らしいオーナーさんなんですね!

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