2009年12月30日

2009年リーディングサイアー考察(新種牡馬)

続きましては新種牡馬リーディング。地方リーディングは*ブライアンズタイムと*アジュディケーティングの間で1位争いが非常に熾烈で(現時点で1位*ブライアンズタイムとの差は1000万円未満)、ビッグレースは全て終わったとはいえ最終日が終わるまではどちらに軍配が上がるかわかりませんので、先に新種牡馬リーディングを考察します。総合(中央+地方)の順位ですのでこれも暫定ランキングですが、それほど大きな変動はないでしょう。

1位 ゼンノロブロイ

基本的に新種牡馬リーディングは産駒数が最も多い種牡馬が獲得するので、これは当然の結果といえる。重賞勝ち馬こそ出なかったが、京王杯2歳S・阪神JFともに2着のアニメイトバイオを出しており、そのほかにも連勝で500万も制したギンザボナンザ、アグネスワルツなどもいて今後が楽しみ。初戦よりも2戦目、3戦目で調子を上げる馬が多く、名前を出した3頭は全て未勝利戦で勝ちあがっている。地方では南関東で4連勝したマグニフィカを出した。

2位 デュランダル

産駒数でいうと新種牡馬の中では5番目に多いに過ぎない中でのリーディング2位は立派。勝ち星はそれほど多くないが、小倉2歳Sの勝ち馬ジュエルオブナイルを出したことで順位を上げた。なお、今年の新種牡馬の中でJRA重賞勝ち馬を出したのはデュランダルだけである。他にも芙蓉Sの勝ち馬で朝日FS5着のニシノメイゲツを出している。芝で9勝をあげているのに対してダートではわずか1勝、地方でも1頭しか勝ちあがっておらず、ダートはうまくないようだ。

3位 *ロージズインメイ

「マイネル」の岡田氏がポストサンデーサイレンス候補として大プッシュした種牡馬だが、重賞ではユメノキラメキがファンタジーSで5着に入ったのが最高で、特別戦勝ち馬はおろか2勝馬は1頭も現れなかった。しかし芝での7勝のうち1800m以上で4勝をあげているということで、今後距離が伸びて勝ち星を伸ばしてくる可能性は十分ある。ダートはあまり得意ではなさそうなので、大物が出るとすれば菊花賞前くらいだろうか。

4位 *バゴ

中央での勝ち馬頭数はわずかに4頭だが、OPクリスマスローズS勝ち馬のエスカーダを出している。それ以上にランキングを後押ししたのが地方での産駒の活躍で、ハイセイコー記念の勝ち馬ショウリュウを出しており、「地方新種牡馬リーディング」なら首位である。*バゴ自身は凱旋門賞の勝ち馬だが、どちらかというと産駒はマイル以下に適性があるように思える。期待馬は未勝利馬だが2、2、2、3着ともどかしい成績が続く母チューニーのイオス。

5位 *ストラヴィンスキー

5位に*コンゴウリキシオーでおなじみ*ストラヴィンスキー。日本で生まれた2歳世代は中央で4勝をあげたが、2勝目をあげた馬はいない。ただ、代表産駒の*コンゴウリキシオーにしても○外として入ってきた産駒はほぼ全て初勝利は年明けで、競走馬としてしっかりしてくるのはもう少し先の話だろう。

6位 アドマイヤマックス

中央では5頭が勝ちあがり、さらにドリームフォワードが500万下特別を勝っている。デュランダルと同じSS×NT血統だが、現時点ではアドマイヤマックスのほうが若干適正距離が短いような印象がある。これはデュランダルが「マイルもこなせるスプリンター」、アドマイヤマックスが「スプリントもこなせるマイラー」であったことと比べると対照的で面白い。産駒の目標はやはり桜花賞・NHKマイルCということになるだろうか。

7位 アドマイヤドン

中央では4頭が勝ちあがり、ブルーソックスが500万下特別を勝った。印象どおり5勝のうち4勝がダートだが、芝2000で初勝利をあげたマイネルマグレブのような馬もおり、また自身も芝GIウイナーということもあって芝をこなす馬はこれから多く出てくるだろう。なお、やはり地方適性は高く、勝ち数だけで言えば3位となる13勝をあげている(12/29現在)。

8位 マイネルセレクト

中央での勝ち上がりは4頭で、いずれも1勝馬。4勝が全てダートである。フェニックス賞で5着したコスモディエスなどもいるが、このレースは重馬場、しかも負かした4頭のうち3頭は地方馬ということもあり、基本的にはダート向きだろう。さすがに地方では強く、勝ち数では2位となる20勝をあげ(12/29現在)地方新種牡馬リーディングの2位につけている。地方では17頭デビューに対し13頭が勝ちあがるなど非常に優秀で、タイプ的に*サウスヴィグラスのような立場を確立したいところ。

9位 *タップダンスシチー

中央・地方を通じた産駒の出走数はダントツの300回越え。しかし中央ではケイアイツバキの未勝利勝ちただ1勝にとどまっている。他方でドロドロのジャパンCを9馬身差をつけて逃げ切ったパワーは地方ダート向けの素質として伝わり、現時点で地方での勝ち数は1位をキープしている。今のところは地方向けサイアーとしてはある程度結果を残せているが、やはり現役時代を知るものとしては中央芝での活躍馬の登場を願いたいところ。晩成型の見本のような馬だけに本番はこれからか。

10位 スパイキュール

中央で勝ち鞍をあげたのはマイネピアチェだけだが、掲示板にのる産駒の多さや地方での勝ち星がぎりぎりトップ10に押し上げた。今のところ中央にも地方にもこれといった活躍馬はいないが、ダートでは全く底を見せていなかった馬だけにゴールドヘイロー並の活躍なら期待してもいいのではないだろうか。

11位以下

なんといってもふがいないのが*アルカセットである。全体で2番目の産駒数を誇りながら中央では未勝利戦で2勝をあげただけで総合11位。ダートがからっきしで中央で勝ち星をあげた種牡馬の中ではAEIは最低。いくら晩成とはいえ先が思いやられる。その他はだいたい予想通りだが、クラキンコただ1頭が活躍しているクラキングオーは総合で22位、中央に5頭も産駒をデビューさせているヒシミラクルは未勝利戦で4着が1回という成績でほぼ最下位に近い31位だった。
Organa at 16:18|コメント(0)血統談義

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