2014年09月26日

系統別種牡馬辞典 - ストームバード系

「系統別種牡馬辞典」シリーズ第十五弾はストームバード系。ノーザンダンサー系終了まであと一息です。世界的にはもはや Storm Cat の父としてのみの存在となりそうな Storm Bird ですが、日本でも Storm Bird 直仔の種牡馬は軒並み失敗に終わり、父系としてはもはや見る影もありません。Storm Cat を経た系統からもしばらくは目立った種牡馬が出てこず、完全に日本に向かない系統というイメージが広がりましたが、ここに来て*ヨハネスブルグが2歳戦向けの種牡馬として大爆発しており、どこまで日本に根付いていくかが注目されます。
<スプレンディドモーメント> (108位:1992年) ★★☆☆☆ (失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  *スプレンディドモーメント Splendid Moment (IRE) 1983 11戦1勝
    ・シェーヌ賞(FR-III)
   チェリーコウマン 1989 22戦5勝
    ・ウインターS(GIII)
   サントス 1993 41戦13勝
    ・アフター5スター賞(大井) ・サンタアニタT(大井)

Storm Bird の初年度産駒で、唯一の勝ち星が重賞という馬。種牡馬として毎年50頭前後の牝馬を集めたが、ウインターSを制したチェリーコウマン、大井の活躍馬サントスなどが目立つ程度だった。母父としてはフォーカルポイントやアンバルブライベンなどを出している。


<デイヴィッズバード> (187位:1994年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  *デイヴィッズバード David's Bird (USA) 1984 20戦2勝
    ・ピルグリムS(USA-III)
   ディヴィッズサム 1990 37戦5勝
    ・桂川S(1500) (3着) ・トパーズS(OP)

*デイヴィッズバードは米GIIIの勝ち馬で、半兄にGI馬で後に種牡馬として結果を残す*スリルショーがいる血統。5歳時より供用され、年間40頭前後の牝馬に種付けを行ったが、受胎率がやや低く、残した産駒は70頭足らず。代表産駒もオープン特別で3着に入ったディヴィッズサムが目立つ程度だった。


<ナヴァホバード> (598位:1997年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  *ナヴァホバード Navajo Bird (USA) 1984 不出走
    ・半兄に*ダンシングブレーヴ
   ミランストーム 1995 9戦1勝
    ・船橋で1勝

不出走馬ながら*ダンシングブレーヴの半弟という血統から輸入されたが、初年度の種付け時の事故により死亡、わずか6頭の産駒しか残せなかった。そのうちデビューに至ったのはたった4頭で、勝ち星わずか2頭ではどうしようもない。


<プリンスオブバーズ> (68位:1995年) ★★☆☆☆ (失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  *プリンスオブバーズ Prince of Birds (USA) 1985 5戦3勝
    ・愛2000ギニー(IRE-I) ・テトラークS(IRE-III)
   マルチマックス 1990 9戦3勝
    ・スプリングS(GII)
   ロバノパンヤ 1995 49戦4勝
    (2着) ・ユニコーンS(GIII) (3着) ・スーパーダートダービー(GII) ・マーチS(GIII)
   ギフテッドクラウン 1996 44戦4勝
    ・小倉サマージャンプ(JGIII) ・東京オータムジャンプ(JGIII)

愛2000ギニーを制した一流馬で、初年度からスプリングSの勝ち馬マルチマックスを出したが、500万円以上という高額な種付け料に見合ったかは微妙なところで、7年間の供用の後オーストラリアに再輸出された。母父としてブレイクタイム、母母父としてレオアクティブを出している。


<スキーキャプテン> (103位:2002年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  *スキーキャプテン (USA) 1992 6戦3勝
    ・きさらぎ賞(GIII) (2着) ・朝日杯3歳S(GI)
   カツヨスパイラル 1997 34戦5勝
    ・道新スポーツ杯(1000) ・春風賞(1000)
   レオボストン 1998 7戦5勝
    ・青雲賞(大井)

きさらぎ賞を単勝元返しの圧倒的人気で制しケンタッキーダービー遠征も果たした馬で、半姉に*スキーパラダイスがいる血統も魅力で初年度は100頭を超える牝馬を集めたが、何頭かの地方重賞勝ち馬を出しただけに終わっている。2001年からはニュージーランドで種付けを行っているが、目立った産駒はいないようだ。


<タバスコキャット> (37位:2006年) ★★☆☆☆ (失敗)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  Storm Cat (USA) 1983
   *タバスコキャット Tabasco Cat (USA) 1991 18戦8勝
     ・ベルモントS(USA-I) ・プリークネスS(USA-I)
    アラタマサモンズ 2002 23戦3勝
     (3着) ・小倉記念(GIII)

米二冠を制した活躍馬で、種牡馬としても100頭近い牝馬を集めたが、供用4年目の繁殖シーズン中に急死。200頭ほど残した産駒からは重賞馬どころかオープン特別勝ち馬さえ出せず失敗に終わった。母父としては京成杯オータムHのファイアーフロートを出している。


<ヘネシー> (40位:2005年) ★★★☆☆ (並) 参考

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  Storm Cat (USA) 1983
   *ヘネシー Hennessy (USA) 1993 9戦4勝
     ・ホープフルS(USA-I)
    コパノフウジン 2002 42戦4勝 Sire
     (2着) ・オーシャンS(GIII) ・京阪杯(GIII) ・シルクロードS(GIII)
    サンライズバッカス 2002 38戦6勝 Sire
     ・フェブラリーS(GI) ・武蔵野S(GIII)

2001年に単年リース供用されており、フェブラリーSを勝ったサンライズバッカスなどを出すことに成功した。2歳時7戦無敗の偉大なる早熟馬*ヨハネスブルグが2010年より日本で供用されており、自身に似て仕上がりの早い産駒を多数送り出して大ブレイクを巻き起こしている。


<フィガロ> (90位:2012年) ★★★☆☆ (並)

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  Storm Cat (USA) 1983
   Future Storm (USA) 1990
    *フィガロ (USA) 1995 3戦2勝 現役
      (3着) ・朝日杯3歳S(GI)
     アンパサンド 2004 23戦5勝
      ・東京ダービー(大井) (2着) ・ジャパンダートダービー(GI)
     ハーミア 2007 34戦4勝
      ・戸塚記念(川崎) (2着) ・関東オークス(GII)

外として日本で走り、デビュー2連勝で迎えた朝日杯3歳Sで*グラスワンダーの3着に入ったが、故障のためそのまま種牡馬入りした。ほぼオーナーであるサンシャイン牧場専属種牡馬という状態だが、その中から2頭の東京ダービー馬をはじめ多数の地方重賞の勝ち馬を送り出している。


<カリズマティック> (44位:2009年) ★★★☆☆ (並) 参考

Northern Dancer (CAN) 1961
 Storm Bird (CAN) 1978
  Summer Squall (USA) 1987
   *カリズマティック Charismatic (USA) 1996 17戦5勝 現役
     ・ケンタッキーダービー(USA-I) ・プリークネスS(USA-I)
    イコールパートナー 2005 25戦4勝
     ・東京ハイジャンプ(JGII)
    ワンダーアキュート 2006 39戦12勝 ★現役
     ・JBCクラシック(GI) ・帝王賞(GI) ・東海S(GII) ・日本TV盃(GII)

米二冠を制した名馬で、種牡馬としても当初は100頭近い牝馬を集めたが、なかなか活躍馬が出てこず一時は種付け数が一桁にまで減少した。ただ、ここにきて古豪ワンダーアキュートがGIを2勝する活躍を見せたため、ここ数年は種付け数も増加傾向にある。

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この記事へのコメント

1. Posted by どんき〜 2014年09月27日 07:56
マルチマックスの所マルチクラウンになってますよ。

この血統は、日本では典型的なフィリーサイアー型なんでしょうね、この血統は。それでも少しずつ日本にも定着しつつありますね。コパノフウジン産駒も地方で活躍してますし。

カリズマティックはこの中では異色の晩成型の種牡馬ですね。馬主さんや牧場からすればヨハネスブルグみたいな種牡馬に目が行くのは仕方がないことですが長い目で見据えて結果を出す種牡馬も大事にしたいですね。
2. Posted by ゼロウィン 2014年09月27日 11:38
ストームキャットの仔は日本にたくさん輸入されましたけどシーキングザダイヤくらいしか走りませんでしたからね。
当時の種付け料はサンデーサイレンスの約2倍の50万ドル越えでしたが日本に輸入した産駒はことごとく走らず。

実際にそういう種牡馬は意外にも多く、他にも日本に輸入されまくったサドラーズウェルズとプレザントコロニーの産駒は日本では芝が合わずサドラーズウェルズはサージュウェルズ程度でプレザントコロニーは全く走らずオープン馬すらいません。

何で走らないんだということの方が多いくらいです(´・ω・`)
3. Posted by Unnamed 2014年09月27日 18:30
ストームキャットは種付け料高い→セリ価格高騰→日本に人は安いのしか買えない→日本で活躍しない。
という流れだったような。
それで日本に合わないイメージもありましたね。
4. Posted by Organa 2014年09月27日 21:07
記事を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。

高額馬が日本に来ないという事情もあったでしょうが、他の種牡馬の仔でもっと安い馬が活躍している現状を見ると…。シーキングザダイヤなんて、米国で走らせれば簡単にGIを勝てたかもしれません。
5. Posted by のりちゃん 2014年10月08日 20:54
フィガロには頑張ってほしいですね。
あのグラスワンダーが勝った朝日杯の3着馬。
「これは活躍するぞ。」
と思ったら脚部不安で引退。
その後は公営で活躍馬を輩出し、中央に転厩した競走馬も
条件戦で互角に渡り合っています。
配合に恵まれれば中央でタイトルを獲る馬も出るでしょう

個人的にはグラスワンダーかマイネルラヴの肌馬にフィガ
ロを種付けして夢を見たいですね。

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