2014年10月02日
系統別種牡馬辞典 - プリンスリーギフト系その2
「系統別種牡馬辞典」シリーズ第十九弾はプリンスリーギフト系の続き。今回紹介する中でも*バーバーが年度代表馬カネミノブなどを出す大活躍をしたほか、2歳リーディングに2度輝いた*トライバルチーフ、日本馬による初代ジャパンC勝ち馬カツラギエースを出した*ボイズィーボーイなど、結果を残した種牡馬は多いです。日本に輸入された最初の3頭が*テスコボーイ、*バーバー、*ファバージだったのが幸か不幸か、いまや日本以外ではほとんど直系は残っていませんが、何とかショウナンカンプやグランプリボスに頑張ってもらって、できれば世界からオファーが来るような名馬を出して欲しいところです。
<バーバー> (3位:1980年) ★★★★★ (大成功)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*バーバー Berber (GB) 1965 6戦3勝
| | | ・リッチモンドS(GB) ・セントジェームズS(GB)
| | |スルガスンプジョウ 1971 12戦6勝 Sire
| | | ・セントライト記念 ・クモハタ記念 ・日本短波賞
| | |カネミカサ 1974 37戦11勝 Sire
| | | ・アメリカJCC ・中山記念(2回) ・アルゼンチン共和国杯
| | |カネミノブ 1974 37戦8勝 Sire
| | | ・有馬記念 ・毎日王冠 ・目黒記念(春) ・日本経済賞
*テスコボーイが横綱なら大関はこの*バーバーか*ファバージか。初年度産駒からいきなり皐月賞2着のカネイコマを出すと、有馬記念を勝って年度代表馬にも選ばれたカネミノブ、中山記念連覇など重賞4勝のカネミカサなど多数の活躍馬を出して成功した。カネミノブも種牡馬として複数の重賞馬を出したが、種牡馬引退後は行方不明となっている。
<トライバルチーフ> (27位:1981年) ★★★★☆ (成功)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*トライバルチーフ Tribal Chief (GB) 1967 8戦3勝
| | | ・ドンカスターノーフォークS(GB) ・ニューS(GB)
| | |ビッグディザイアー 1978 12戦5勝 Sire
| | | ・北海道3歳S
| | |ホクトマツシマ 1979 11戦3勝
| | | ・小倉3歳S
| | |リードエーティ 1979 14戦4勝
| | | ・阪神3歳S ・デイリー杯3歳S
早世したためわずか4世代の産駒しか残せなかったが、とにかく仕上がりが早く、4世代のうち2世代で2歳リーディングに輝いている。後継種牡馬もビッグディザイアーがコスモバルクの母母父になったほか、アラブのトライバルセンプーがアラブのリーディングに輝くなど存在感を示している。
<ディバインギフト> (53位:1980年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*ディバインギフト Divine Gift (GB) 1967 8戦1勝
| | | (3着) ・ミドルパークS(GB) ・英シャンペンS(GB)
| | |ギフトエース 1976 22戦7勝
| | | ・平和賞(船橋)
| | |ローベルギフト 1977 20戦5勝
| | | ・小倉大賞典
初年度から80頭の牝馬を集めるなど人気を博したが、小倉大賞典を勝ったローベルギフトなどが目立つ程度の成績に終わった。今でも辛うじて母系には残っているようだが、欧州に残してきた産駒がベルギーに渡り、そこで辛うじて父系が繋がっている可能性がある。
<リアルム> (51位:1986年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*リアルム Realm (GB) 1967 14戦5勝
| | | ・ジュライC(GB) ・ダイアデムS(GB) ・チャレンジS(GB)
| | |コバノリッチ 1983 40戦8勝
| | | ・札幌記念(GIII)
| | |サファリオリーブ 1984 67戦5勝
| | | ・新潟記念(GIII)
ジュライCなどに勝った一流スプリンターで、種牡馬として最大で90頭以上の牝馬を集めたが、札幌記念のコバノリッチ、新潟記念のサファリオリーブらを出しただけに終わった。なお、海外時代に残した Dara Monarch がチェコに輸出されてリーディングサイアーとなっており、今でも父系が存続している可能性はゼロではない。
<リッチボーイ> (55位:1982年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*リッチボーイ Richboy (GB) 1967 19戦4勝
| | | (2着) ・ハンガーフォードS(GB)
| | |アサクサリッチ 1978 73戦6勝
| | | ・中津桜花賞(中津)
| | |フルイチエース 1978 41戦5勝
| | | ・大井記念(大井)
重賞勝ちはなく、ハンガーフォードSで2着が目立つ程度の競走馬だったが、種牡馬として最大で年間70頭以上の牝馬を集めている。ただ、中央の重賞で活躍するような馬は現れず、地方重賞の勝ち馬を何頭か出しただけに終わった。
<レボウ> (79位:1983年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*レボウ Les Baux (GB) 1968 18戦4勝
| | | (3着) ・ジャージーS(GB-III)
| | |クレープラザ 1976 8戦2勝
| | | (5着) ・桜花賞
| | |セカンドレボウ 1978 63戦14勝
| | | ・紅葉特別(上山) ・こまくさ賞(上山)
やはり重賞実績はなかったが、半姉が英オークス馬という血統から初年度は100頭近い牝馬を集めた。さらに初年度産駒のクレープラザが桜花賞まで駒を進めたこともあって種牡馬人気は継続したものの、これといって目立った馬は出てこなかった。
<サンプリンス> (52位:1987年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*サンプリンス Sun Prince (IRE) 1969 14戦4勝
| | | ・ロベールパパン賞(FR-I) ・セントジェームズパレスS(GB-II)
| | |ゾウゲブネレディ 1981 36戦8勝
| | | (3着) ・阪神牝馬特別(GIII)
| | |アキヨシリュウ 1982 28戦6勝
| | | (3着) ・高松宮杯(GII)
| | |スリードーター 1982 25戦7勝
| | | (3着) ・中山牝馬S(GIII)
*サンプリンスは仏GIロベールパパン賞の勝ち馬で、輸入されたプリンスリーギフト系種牡馬の中ではかなりの実績上位馬だったが、中央重賞の勝ち馬を送り出すことはできなかった。ただ、ダービー馬メイショウサムソンの母母父として歴史にその名を残すことに成功している。
<デヴィシアック> (183位:1984年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*デヴィシアック Diviciac (IRE) 1969 43戦11勝
| | | ・重賞実績なし
| | |レッドファミリー 1979 35戦4勝
| | | ・立待岬特別(400)
競走馬としては全く平凡な存在で、血統的にも自身の「はとこ」の産駒に名馬 Reference Point の名前が見られる程度。にもかかわらず毎年40頭ほどの牝馬を集めるあたり当時のブームの凄さが良くわかる。ただ、産駒はサッパリ走らなかった。
<メダル> (152位:1988年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*メダル Medal (IRE) 1969 20戦4勝
| | | ・重賞実績なし
| | |イセユーホー 1984 18戦5勝
| | | ・ゴールデンブーツT(900) ・夕月特別(900)
やはり重賞実績はなし。輸入前はオーストラリアで供用されており、GI馬も出していたが、日本では全くといっていいほど走る馬を出せなかった。ただ、母系ではまだ辛うじて生き残っている。
<プリンスリーマウント> (213位:1983年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*プリンスリーマウント Princely Mount (IRE) 1970 45戦6勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ミホノヒーロー 1980 23戦5勝
| | | ・ガーネットS(1300) ・水戸特別(900) ・雪国特別(800)
Princely Gift のラストクロップ。重賞実績もなく、千葉県で供用されたということもあってあまり牝馬は集まらなかった。中央で5勝をあげたミホノヒーローが代表産駒だが、同馬は2歳芝1000mのレコードホルダー、コスモサウザンズの母として名を残している。
<ボイズィーボーイ> (45位:1984年) ★★★☆☆ (並)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |King's Troop (GB) 1957
| | |*ボイズィーボーイ Boysie Boy (GB) 1965 28戦9勝
| | | | ・ウィリアムヒルH(GB)
| | | |アサヒエンジェル 1979 5戦2勝
| | | | (3着) ・クイーンC
| | | |カツラギエース 1980 22戦10勝 Sire
| | | | ・ジャパンC(GI) ・宝塚記念(GI) ・毎日王冠(GII) ・サンケイ大阪杯(GII)
すでにオーストラリアでGI馬を複数出すなど種牡馬として実績のあった馬だが、日本に輸入されてすぐ死亡し、わずか2世代の産駒しか残せなかった。活躍馬と言える産駒はカツラギエースくらいのものだが、同馬は日本馬として初めてジャパンCを制し、歴史にその名を刻んでいる。
<キングスカンパニー> (293位:1982年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |King's Troop (GB) 1957
| | |*キングスカンパニー King's Company (IRE) 1968 10戦5勝
| | | | ・愛2000ギニー(IRE) ・愛ナショナルS(IRE)
| | | |ユーショウキング 1980 10戦1勝
| | | | (2着) ・小倉3歳S
愛2000ギニーなどに勝った一流馬だったが、種付け数が少なく、生涯で残した産駒は50頭に満たない。さらに産駒はサッパリ走らず、小倉3歳S2着のユーショウキングが目立つ程度だった。母系に入ってセタノキングやマキハタコンコルドといった活躍馬を出したが、今では母系からも姿を消したようだ。
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*バーバー Berber (GB) 1965 6戦3勝
| | | ・リッチモンドS(GB) ・セントジェームズS(GB)
| | |スルガスンプジョウ 1971 12戦6勝 Sire
| | | ・セントライト記念 ・クモハタ記念 ・日本短波賞
| | |カネミカサ 1974 37戦11勝 Sire
| | | ・アメリカJCC ・中山記念(2回) ・アルゼンチン共和国杯
| | |カネミノブ 1974 37戦8勝 Sire
| | | ・有馬記念 ・毎日王冠 ・目黒記念(春) ・日本経済賞
*テスコボーイが横綱なら大関はこの*バーバーか*ファバージか。初年度産駒からいきなり皐月賞2着のカネイコマを出すと、有馬記念を勝って年度代表馬にも選ばれたカネミノブ、中山記念連覇など重賞4勝のカネミカサなど多数の活躍馬を出して成功した。カネミノブも種牡馬として複数の重賞馬を出したが、種牡馬引退後は行方不明となっている。
<トライバルチーフ> (27位:1981年) ★★★★☆ (成功)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*トライバルチーフ Tribal Chief (GB) 1967 8戦3勝
| | | ・ドンカスターノーフォークS(GB) ・ニューS(GB)
| | |ビッグディザイアー 1978 12戦5勝 Sire
| | | ・北海道3歳S
| | |ホクトマツシマ 1979 11戦3勝
| | | ・小倉3歳S
| | |リードエーティ 1979 14戦4勝
| | | ・阪神3歳S ・デイリー杯3歳S
早世したためわずか4世代の産駒しか残せなかったが、とにかく仕上がりが早く、4世代のうち2世代で2歳リーディングに輝いている。後継種牡馬もビッグディザイアーがコスモバルクの母母父になったほか、アラブのトライバルセンプーがアラブのリーディングに輝くなど存在感を示している。
<ディバインギフト> (53位:1980年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*ディバインギフト Divine Gift (GB) 1967 8戦1勝
| | | (3着) ・ミドルパークS(GB) ・英シャンペンS(GB)
| | |ギフトエース 1976 22戦7勝
| | | ・平和賞(船橋)
| | |ローベルギフト 1977 20戦5勝
| | | ・小倉大賞典
初年度から80頭の牝馬を集めるなど人気を博したが、小倉大賞典を勝ったローベルギフトなどが目立つ程度の成績に終わった。今でも辛うじて母系には残っているようだが、欧州に残してきた産駒がベルギーに渡り、そこで辛うじて父系が繋がっている可能性がある。
<リアルム> (51位:1986年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*リアルム Realm (GB) 1967 14戦5勝
| | | ・ジュライC(GB) ・ダイアデムS(GB) ・チャレンジS(GB)
| | |コバノリッチ 1983 40戦8勝
| | | ・札幌記念(GIII)
| | |サファリオリーブ 1984 67戦5勝
| | | ・新潟記念(GIII)
ジュライCなどに勝った一流スプリンターで、種牡馬として最大で90頭以上の牝馬を集めたが、札幌記念のコバノリッチ、新潟記念のサファリオリーブらを出しただけに終わった。なお、海外時代に残した Dara Monarch がチェコに輸出されてリーディングサイアーとなっており、今でも父系が存続している可能性はゼロではない。
<リッチボーイ> (55位:1982年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*リッチボーイ Richboy (GB) 1967 19戦4勝
| | | (2着) ・ハンガーフォードS(GB)
| | |アサクサリッチ 1978 73戦6勝
| | | ・中津桜花賞(中津)
| | |フルイチエース 1978 41戦5勝
| | | ・大井記念(大井)
重賞勝ちはなく、ハンガーフォードSで2着が目立つ程度の競走馬だったが、種牡馬として最大で年間70頭以上の牝馬を集めている。ただ、中央の重賞で活躍するような馬は現れず、地方重賞の勝ち馬を何頭か出しただけに終わった。
<レボウ> (79位:1983年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*レボウ Les Baux (GB) 1968 18戦4勝
| | | (3着) ・ジャージーS(GB-III)
| | |クレープラザ 1976 8戦2勝
| | | (5着) ・桜花賞
| | |セカンドレボウ 1978 63戦14勝
| | | ・紅葉特別(上山) ・こまくさ賞(上山)
やはり重賞実績はなかったが、半姉が英オークス馬という血統から初年度は100頭近い牝馬を集めた。さらに初年度産駒のクレープラザが桜花賞まで駒を進めたこともあって種牡馬人気は継続したものの、これといって目立った馬は出てこなかった。
<サンプリンス> (52位:1987年) ★★☆☆☆ (失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*サンプリンス Sun Prince (IRE) 1969 14戦4勝
| | | ・ロベールパパン賞(FR-I) ・セントジェームズパレスS(GB-II)
| | |ゾウゲブネレディ 1981 36戦8勝
| | | (3着) ・阪神牝馬特別(GIII)
| | |アキヨシリュウ 1982 28戦6勝
| | | (3着) ・高松宮杯(GII)
| | |スリードーター 1982 25戦7勝
| | | (3着) ・中山牝馬S(GIII)
*サンプリンスは仏GIロベールパパン賞の勝ち馬で、輸入されたプリンスリーギフト系種牡馬の中ではかなりの実績上位馬だったが、中央重賞の勝ち馬を送り出すことはできなかった。ただ、ダービー馬メイショウサムソンの母母父として歴史にその名を残すことに成功している。
<デヴィシアック> (183位:1984年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*デヴィシアック Diviciac (IRE) 1969 43戦11勝
| | | ・重賞実績なし
| | |レッドファミリー 1979 35戦4勝
| | | ・立待岬特別(400)
競走馬としては全く平凡な存在で、血統的にも自身の「はとこ」の産駒に名馬 Reference Point の名前が見られる程度。にもかかわらず毎年40頭ほどの牝馬を集めるあたり当時のブームの凄さが良くわかる。ただ、産駒はサッパリ走らなかった。
<メダル> (152位:1988年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*メダル Medal (IRE) 1969 20戦4勝
| | | ・重賞実績なし
| | |イセユーホー 1984 18戦5勝
| | | ・ゴールデンブーツT(900) ・夕月特別(900)
やはり重賞実績はなし。輸入前はオーストラリアで供用されており、GI馬も出していたが、日本では全くといっていいほど走る馬を出せなかった。ただ、母系ではまだ辛うじて生き残っている。
<プリンスリーマウント> (213位:1983年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |*プリンスリーマウント Princely Mount (IRE) 1970 45戦6勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ミホノヒーロー 1980 23戦5勝
| | | ・ガーネットS(1300) ・水戸特別(900) ・雪国特別(800)
Princely Gift のラストクロップ。重賞実績もなく、千葉県で供用されたということもあってあまり牝馬は集まらなかった。中央で5勝をあげたミホノヒーローが代表産駒だが、同馬は2歳芝1000mのレコードホルダー、コスモサウザンズの母として名を残している。
<ボイズィーボーイ> (45位:1984年) ★★★☆☆ (並)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |King's Troop (GB) 1957
| | |*ボイズィーボーイ Boysie Boy (GB) 1965 28戦9勝
| | | | ・ウィリアムヒルH(GB)
| | | |アサヒエンジェル 1979 5戦2勝
| | | | (3着) ・クイーンC
| | | |カツラギエース 1980 22戦10勝 Sire
| | | | ・ジャパンC(GI) ・宝塚記念(GI) ・毎日王冠(GII) ・サンケイ大阪杯(GII)
すでにオーストラリアでGI馬を複数出すなど種牡馬として実績のあった馬だが、日本に輸入されてすぐ死亡し、わずか2世代の産駒しか残せなかった。活躍馬と言える産駒はカツラギエースくらいのものだが、同馬は日本馬として初めてジャパンCを制し、歴史にその名を刻んでいる。
<キングスカンパニー> (293位:1982年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Nasrullah (GB) 1940
|Princely Gift (GB) 1951
| |King's Troop (GB) 1957
| | |*キングスカンパニー King's Company (IRE) 1968 10戦5勝
| | | | ・愛2000ギニー(IRE) ・愛ナショナルS(IRE)
| | | |ユーショウキング 1980 10戦1勝
| | | | (2着) ・小倉3歳S
愛2000ギニーなどに勝った一流馬だったが、種付け数が少なく、生涯で残した産駒は50頭に満たない。さらに産駒はサッパリ走らず、小倉3歳S2着のユーショウキングが目立つ程度だった。母系に入ってセタノキングやマキハタコンコルドといった活躍馬を出したが、今では母系からも姿を消したようだ。
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この記事へのコメント
1. Posted by ノエルザブレイヴ 2014年10月03日 16:56
トライバルチーフはダビスタのインブリード効果でも「早熟化」が付加されているほどの馬ですが、何気にロングイーグルが菊花賞で3着に突っ込んでいたり、ファイトガリバーやアドマイヤコジーンの血統表に顔を出していたりと意外と距離克服能力はあったんじゃないかと思います。
2. Posted by としあき 2014年10月03日 17:35
トライバルチーフはゴールドシップの3代母の父でもありますね。
お陰でゴールドシップが2歳から活躍した時はトライバルチーフの血を頼りに早熟説が持ち上がってましたね。
今じゃ完全に笑い話ですけど…
お陰でゴールドシップが2歳から活躍した時はトライバルチーフの血を頼りに早熟説が持ち上がってましたね。
今じゃ完全に笑い話ですけど…
3. Posted by Organa 2014年10月04日 21:48
もっと産駒を見てみたかった種牡馬の1頭ですね。母系に入っても仕上がりの早いスピードを注入する使い勝手のいい種牡馬だったのかもしれません。
4. Posted by とおりすがり 2014年10月05日 14:12
ステイゴールド・メジロマックイーン・プルラリズム・トライバルチーフ・ラークスパー
ゴールドシップに至るまで代々配合された馬です。
牝系は星旗-クレオパトラトマスと超一流なのですが、配合された馬を見ていると地味に零落しています。
(今となってはステイゴールドはトップクラスの評価ですが)
しかしこの状態から、凱旋門賞に出走できる馬を出すことができるとは驚きです。
重賞勝ち馬を何頭も出すような種馬は良いモノを持っているのだと思いますが、父系を繋いでくれるような超一流馬を出すのは偶然の様な気がしています。
ゴールドシップに至るまで代々配合された馬です。
牝系は星旗-クレオパトラトマスと超一流なのですが、配合された馬を見ていると地味に零落しています。
(今となってはステイゴールドはトップクラスの評価ですが)
しかしこの状態から、凱旋門賞に出走できる馬を出すことができるとは驚きです。
重賞勝ち馬を何頭も出すような種馬は良いモノを持っているのだと思いますが、父系を繋いでくれるような超一流馬を出すのは偶然の様な気がしています。
5. Posted by のりちゃん 2014年10月08日 20:41
トライバルチーフと言えばアドマイヤコジーン。
一昔前はファイトガリバー。
マイル型が多く、特にノーザンテースト系の相性が良かった印象があります。
バーバーはフジタカレディがマックスビューティを産み、
そこから発展していましたよね。
一昔前はファイトガリバー。
マイル型が多く、特にノーザンテースト系の相性が良かった印象があります。
バーバーはフジタカレディがマックスビューティを産み、
そこから発展していましたよね。
6. Posted by おりた 2014年10月18日 22:46
セタノキングやマキハタコンコルドの母系が生き残ってないってどういうことよ……。