2014年10月14日

系統別種牡馬辞典 - ボールドルーラー系その3

「系統別種牡馬辞典」シリーズ第二十五弾はボールドルーラー系の続き。*ロイヤルスキーは桜花賞馬アグネスフローラをはじめ多数の重賞ウイナーを送り出したほか、産駒のワカオライデンが地方リーディングに輝き、さらにアグネスフローラがアグネスフライト・タキオンの母となるなど、日本競馬史上かなり重要な種牡馬となっています。*ジュニアスは14歳まで現役を続けたミスタートウジンの父として知られていますが、海外で残してきた産駒の末裔から名繁殖牝馬*ドナブリーニが出ており、ジェンティルドンナの母母母父として名を残すことに成功しました。
<ロイヤルスキー> (12位:1985年) ★★★★☆ (成功) 参考

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Raja Baba (USA) 1968
   *ロイヤルスキー Royal Ski (USA) 1974 14戦8勝
     ・ローレルフューチュリティ(USA-I) ・レムゼンS(USA-II) ・ヘリティジS(USA-III)
    ワカオライデン 1981 27戦13勝 Sire
     ・朝日チャレンジC(GIII) ・東海菊花賞(名古屋)
    ベルベットグローブ 1983 25戦8勝
     ・フェブラリーH(GIII)
    アグネスフローラ 1987 6戦5勝
     ・桜花賞(GI)

29歳まで種付けを行った名種牡馬で、桜花賞馬アグネスフローラ、東海地方の名馬ワカオライデンなど多数の活躍馬を送り出した。そのアグネスフローラがアグネスフライト・タキオン兄弟の母となったことにより、歴史上非常に重要な血となっている。皐月賞馬キャプテントゥーレはこの*ロイヤルスキーの3×4のクロスを持っている。


<ジュニアス> (32位:1991年) ★★★☆☆ (並)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Raja Baba (USA) 1968
   *ジュニアス Junius (USA) 1976 5戦3勝
     ・ミドルパークS(GB-I)
    ミスタートウジン 1986 99戦11勝 Sire
     ・平安S(OP) ・ガーネットS(OP) ・武蔵野S(OP) ・銀嶺S(OP)
    ミナモトジュニアス 1987 28戦6勝
     ・シリウスS(OP) ・北九州短距離S(OP)

2歳GIを制した早熟快速馬で、種牡馬としても最大で70頭の牝馬を集めるなど人気を博したが、元祖おじいちゃん馬ミスタートウジンなど、何頭かのオープン馬を出すのがやっとであった。なお、海外でもそれなりに牝系に名を残しており、同馬を母母父に持つ*ドナブリーニがジェンティルドンナの母となった。


<インデェアンキング> (115位:1994年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Raja Baba (USA) 1968
   *インデェアンキング Indian King (USA) 1978 16戦8勝
     ・スプリントC(GB-II) ・ダイアデムS(GB-III) ・パレロワイヤル賞(FR-III)
    ロフティフラワー 1991 45戦4勝
     ・姫川特別(900) ・篠山特別(500)

短距離重賞を4勝した快速馬だが、日本に来て2シーズンのみの供用で早世。70頭ほど残した産駒からはこれといった馬は出てこなかった。ただ、小倉2歳Sを勝ったデグラーティアの母母母父となったことで何とか牝系では残っていきそうだ。


<ルイヴィルサミット> (67位:1994年) ★★★☆☆ (並)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Raja Baba (USA) 1968
   *ルイヴィルサミット Louisville Summit (USA) 1980 28戦4勝
     ・重賞実績なし
    ドルフィンボーイ 1991 12戦7勝
     ・東京大賞典(大井) ・東京王冠賞(大井) ・戸塚記念(川崎)
    アーデルジーク 1987 71戦6勝
     ・東京王冠賞(大井) ・大井記念(大井)

青森で種牡馬入りし、東京大賞典など重賞4勝のドルフィンボーイ、東京王冠賞など重賞2勝のアーデルジークといった地方ダートの中長距離路線で何頭かの活躍馬を送り出した。アマゾンオペラを全く相手にしなかったドルフィンボーイが予後不良にさえならなければ、種牡馬としてその血をつなげたかもしれない。


<サイドチャペル> (77位:1991年) ★★☆☆☆ (失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Raja Baba (USA) 1968
   *サイドチャペル Side Chapel (USA) 1982 3戦1勝
     ・半兄に Blushing Groom 、*ベイラーン
    グッドマン 1987 25戦9勝
     ・みちのく賞(上山)

競走成績は三流ながら半兄に名種牡馬 Blushing Groom 、さらに日本で結果を残した*ベイラーンがいる血統ということから種牡馬として期待されたが、何頭かの地方重賞の勝ち馬を送り出すにとどまった。阪急杯を制したブルーショットガンの母母父となったのが最大のヒットだろう。


<セクレファスター> (81位:1989年) ★★★☆☆ (並)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Secretariat (USA) 1970
   セクレファスター 1976 49戦8勝
     ・持込馬 (3着) ・新潟記念 ・関屋記念
    ナムラモノノフ 1985 64戦10勝
     ・阪神大賞典(GII) ・京都大障害(春)
    イーアシオーン 1991 49戦7勝
     ・報知グランプリC(船橋)
    テイエムオオアラシ 1993 42戦8勝
     ・小倉記念(GIII) ・福島記念(GIII) ・カブトヤマ記念(GIII)

持込馬として走ったが、新潟記念や関屋記念での3着が最高という実績だった。ただ、名馬 Secretariat の直仔ということから種牡馬として供用されると、阪神大賞典のナムラモノノフ、重賞3勝のテイエムオオアラシを出すなど一定の結果を残した。


<サンシャインシティ> (180位:1990年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Secretariat (USA) 1970
   *サンシャインシティ Sunshine City (USA) 1977 8戦3勝
     ・重賞実績なし
    ダイカツシティ 1985 47戦13勝
     ・九州スポーツ新聞杯(900) (3着) ・みちのく賞(上山)

こちらも重賞実績はなく、ただ Secretariat 産駒ということだけで種牡馬入りしたような馬だが、種付け牝馬もそれほど多くなく、結果を残すことはできなかった。母系でも絶滅寸前である。


<ヤマニンスペキュラ> (235位:1993年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Secretariat (USA) 1970
   ヤマニンスペキュラ 1980 20戦4勝
     ・持込馬
    ヤマジュンオー 1989 37戦12勝
     ・かしわ記念(船橋) ・開設記念(荒尾)

条件馬にすぎなかったが、これでも種牡馬として最大50頭近い牝馬を集めるなど Secretariat 産駒としての人気は非常に高かったが、かしわ記念を勝ったヤマジュンオーを出したのが唯一の功績とふるわなかった。今では母系からも完全に姿を消している。


<ヒシマサルII> (151位:2001年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Secretariat (USA) 1970
   *ヒシマサルII (USA) 1989 13戦5勝
     ・京都4歳特別(GIII) ・毎日杯(GIII) ・きさらぎ賞(GIII)
    カンセイグローバル 1999 61戦8勝
     ・駿蹄賞(名古屋) ・ライデンリーダー記念(笠松)

外として走り、3歳時に重賞3連勝を達成したほか、ジャパンCでも5着に入る活躍を見せたが、種牡馬としては全く冴えず、地方の下級重賞の勝ち馬を何頭か出しただけに終わった。名牝*ヒシアマゾンにも種付けされたにもかかわらず、現在では牝系にも残っていない。


<ゼネラリゼーション> (281位:1991年) ★☆☆☆☆ (大失敗)

Nasrullah (GB) 1940
 Bold Ruler (USA) 1954
  Secretariat (USA) 1970
   General Assembly (USA) 1976
    *ゼネラリゼーション Generalization (IRE) 1982 14戦2勝
      ・半兄に*リィフォー
     リマーカブル(f) 1991 44戦6勝 ※アングロアラブ
      ・保原S(OP) (2着) ・アラブ王冠 (3着) シュンエイ記念

競走馬としては全くの三流だったが、名種牡馬*リィフォーの半弟という血統から種牡馬として輸入。ただ、種付け牝馬は少なく、稼ぎ頭はアングロアラブのリマーカブルという状況であった。いまや母系でさえ影も形もない。

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この記事へのコメント

1. Posted by ノエルザブレイヴ 2014年10月15日 00:06
セクレファスターやヒシマサルといった名前を見ると私が競馬始める前にあったという「世界の名馬の血を引く持込馬・外国産馬というだけで何となくハイカラで偉そうに見える」という気風を感じることができ、その時代のことを知らないはずなのに懐かしい感じがします。

それにしてもヒシマサルの血がすでに競馬場から消え失せているというのは少しショックでしたね。「ヒシアンデスは?」と思ったんですけどどうも乗馬クラブにいるようですし。
2. Posted by elfte 2014年10月15日 10:54
ロイヤルスキーやジュニアスを考えると、「シャトルサイヤーとして父系は向頼み、日本では牝系活躍馬お任せ」でもいいような気もします。
(なんせ素地として父系を伸ばす余裕が無いような気がしますし)
日本国内だと1〜2血統残すのが精一杯なような気もするしなぁ。

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