2017年11月14日

種付け情報2017 - イーストスタッド編その1

「種付け情報2017」第十六弾はイーストスタッド。唯一種付け数が100頭を超えたのは去年から供用されている*マジェスティックウォリアーだけで、しかも昨年度よりも数字を減らしており、とびぬけた目玉種牡馬というわけでもなさそうです。*ノボトゥルー以来の異系ヒムヤー系種牡馬となる*ダノンレジェンドは100頭越えこそなりませんでしたが、94頭とそれなりの数字はキープできました。この系統、米国でもかなり種付け数を減らしているようで、おそらく今年最も牝馬を集めたのがこの*ダノンレジェンドということになりそうです。
<イーストスタッド その1>

種牡馬名生年種付前年比種付料備考
*マジェスティックウォリアー200511314200万
*ダノンレジェンド20109450万新種牡馬
*ダンカーク20069128120万30万
メイショウボーラー200181160万
トゥザグローリー2007763530万
メイショウサムソン2003553060万
ヴァーミリアン2002491850万30万
ディープスカイ200536830万20万
*ロードアルティマ2000341620万
ゴールドヘイロー199710630万

種付け数トップは*マジェスティックウォリアーで、イーストスタッドで唯一100頭を超えたが、それでも前年度より減らしている。日本では3頭がデビューしており、GI馬*ベストウォーリアを含め2頭が勝ち馬となり、残る1頭も先日デビューして2着だったから、安定して質が高いのは確か。ただ種付け料は200万と安くはないので、初年度から活躍馬が出ないと見切られるのも早そう。

*ダノンレジェンドは惜しくも100頭には届かなかったが、初年度の数字としては十分期待ができる水準まで集まった。母が米2歳牝馬チャンピオン Caressing と Storm Cat との仔で、その半弟にトラヴァーズSなど米GIを2勝している West Coast がいる超良血馬であり、最後の最後で念願のGIを制して引退という引き際も見事。ポストサウスヴィグラスになれる可能性は十分にある。

ベルモントS2着馬*ダンカークは初年度の150頭から2年で4割減らしてついに100頭割れ。父が Arrogate の登場に沸く Unbridled's Song 、さらに母父は A.P. Indy といかにも米国産のダート向き種牡馬というようなイメージだが、*マジェスティックウォリアーにしろ最近の輸入馬はどれも似た傾向にあるので、やはり早い時期から結果が求められるだろう。

昨年初めて100頭を割ったメイショウボーラーだったが、今年も昨年とほぼ変わらない結果となった。ただ、今年はついにニシケンモノノフがJBCスプリントを制してGIウイナーとなったほか、ラインミーティアのアイビスサマーダッシュでJRA平地重賞初勝利を飾っており、キャリアハイを更新する勢い。来年は再び100頭台に乗せる可能性は十分あると思われる。

トゥザグローリーは昨年大台に乗った種付け数が今年は大幅に減少。全弟でクラシックや海外GIでも健闘したトゥザワールドも同じく頭数を大幅に減らしており、一時のブームも落ち着きつつあるか。ただ、今年はルーラーシップからクラシックホースが誕生し、ロードカナロアも期待通りのデビューということで、その代替としての需要はまだまだありそう。

デンコウアンジュなどの活躍で3年連続の増加を続けていたメイショウサムソンは今年大幅にブレーキ。今年に入ってルミナスウォリアーが函館記念を制し、牡馬初の重賞ウイナーとなったが、それでも盛り返すだけの材料になるかどうか。障害3連勝で重賞での活躍が期待されていた元オープン馬メイショウソラーレが抹消となったのは残念。

今年ブリーダーズSSから移ってきたヴァーミリアンは大幅な種付け料の減額にも関わらず下げ止まらず。ここまでさほど地方では活躍馬を出せないでいたが、今年になってサマーチャンピオンのラインシュナイダー、道営記念のステージインパクトなどを出しており、今後生き残る道があるとすればもう少し安くして地方向け種牡馬化することだろうか。

ダート向き種牡馬としての認知度が高まってきたのか、ダービー馬ディープスカイは種付け料の減額もあって2年連続で増加。ただそれも微々たるもので、やはりそれならもっと安定感のある本職のダート種牡馬にとなるのも無理はない。極悪馬場の菊花賞で2着に突っ込んだクリンチャーが今後どんなローテを進むのか注目したい。

わずかな初年度産駒から複数の中央勝ち馬を送り出し、一時は60頭を超える牝馬を集めた Gone West の半弟*ロードアルティマ。その後は再び種付け数が一桁にまで落ち込んでいたが、オープン特別を2勝しているタイムトリップをはじめ大量に種付けした世代がそれなりに活躍しており、昨年から種付け数が倍になった。

ただの地方条件馬から産駒が海外GIで連対するまでに成り上がったゴールドヘイローだが、一時は100頭を超える牝馬を集めた人気も今やすっかり影を潜め、二桁割れ目前。トウケイヘイローが重賞で連勝したのははるか昔の話、今ではほぼダートの条件戦しか勝ち上がれず、それならほかのダート種牡馬をつけるというのは自然の成り行きだろう。


     

この記事へのコメント

1. Posted by 即身仏 2017年11月15日 06:35
素人目で見てもダート短距離で底知れぬ強さを発揮したダノンレジェンドならば、ポストサウスヴィグラスの座を狙える可能性を感じさせてくれますよね。本当に楽しみ。
2. Posted by 魚 2017年11月15日 08:15
ロードアルティマがあの実績でこの年まで種牡馬し続けてることは、立派だなと思います。
血統って面白いですね。
3. Posted by だらぶち 2017年11月15日 12:55
ダノンレジェンドは馬体重450kg台で競馬をしていて、ダートの一流馬としてはかなり小柄ですね。
「ダートは馬格で買え」なんて格言もあるくらいですからね。
産駒も小柄に出るとなると、ダートだけでなく芝もこなしても不思議はないし、仕上がりも早いかもしれませんね。
ダノンレジェンド自身は血統的にみても晩成タイプなので、かえって小柄なのがプラスに働くかもしれませんね。
4. Posted by 774 2017年11月15日 14:09
マジェスティックウォリアーは後継ベストウォーリアの引退も近づいてきていそうですし、強気の種付け料からも早めに結果を残しておきたいですね
5. Posted by Unnamed. 2017年11月15日 20:45
ヒムヤー系の種付け頭数の話のほうが気になった。マッチョウノはもうちょっと頭数集めてるかと思ったけど、ここ数年は期待外れで高齢もあって頭数集まってないのかな。後継のムーチョマッチョマンは血統表を見るからに母系がイマイチで、集まらないのも仕方ないけど。
6. Posted by 高田隆史 2017年11月15日 21:06
ヒムヤー系はアメリカにも100頭超えの種牡馬がいないのですね。

ヘロド系が危ないと言われていますが、ヒムヤー系も結構なピンチですね。
7. Posted by 南斗馬連拳伝承者ゼロウィン 2017年11月15日 22:40
メイショウボーラーから後継種牡馬候補になれる産駒が出てきて本当に嬉しく思っています( ^ω^ )
8. Posted by Organa 2017年11月16日 23:39
ムーチョマッチョマンは初年度こそ100頭近い牝馬を集めましたが、わずか2年で1/3にまで減らしていますね。よほど初年度産駒の出来がイマイチだったのでしょうか。

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