2018年05月11日

海外版ホットリスト - ストームキャット系その1

「海外版ホットリスト」第三十五弾はストームキャット系。まずは系統として独立させるほどでもないハーラン系とテイルオブザキャット系をまとめておきます。ハーラン自身は早世したこともあってさほど種牡馬として目立ちませんでしたが、孫の代にイントゥミスチーフが登場、これが種牡馬として好調で、父系を存続させることに成功しています。テイルオブザキャットはGII勝ちまでしかありませんでしたが、多数のGIウイナーを出すなど成功しました。ただ、系統としてもっとも期待できそうだった*ドレフォンが日本に輸入されており、先行きは不明です。
ストームキャット − ハーラン系

<ハーラン系> ★★★☆☆ (注意)

Harlan (USA) 1989 USA/1995-1999
  ・ヴォスバーグS(USA-I)
 Menifee (USA) 1996 USA/KOR/2000-
   ・ハスケル招待H(USA-I) ・ブルーグラスS(USA-I)
  Power Blade (KOR) 2013 ★現役
   ・コリアンダービー(KOR-I) (2着) ・コリアスプリント(KOR-I)
 Harlan's Holiday (USA) 1999 USA/ARG/2004-2013
   ・フロリダダービー(USA-I) ・ドンH(USA-I) GI計3勝
  Into Mischief (USA) 2005 USA/2009- 100000ドル
    ・キャッシュコールF(USA-I)
   Goldencents (USA) 2010 USA/2015- 12500ドル
    ・BCダートマイル(USA-I)(2回) GI計3勝
   Can the Man (USA) 2011 USA/2015- 3500ドル
    ・アファームドS(USA-III) (3着) ・デルマーF(USA-I)
   Practical Joke (USA) 2014 USA/2018- 30000ドル
    ・ホープフルS(USA-I) ・シャンペンS(USA-I) GI計3勝
   Audible (USA) 2015 ★現役
    ・フロリダダービー(USA-I)
  Majesticperfection (USA) 2006 USA/2011- 10000ドル
   ・アルフレッド・G.ヴァンダービルトH(USA-I)
  Shanghai Bobby (USA) 2010 USA/BRZ/2014- 15000ドル
   ・BCジュヴェナイル(USA-I) ・シャンペンS(USA-I)
  Ami's Holiday (CAN) 2011 CAN/2017- 5000加ドル
   ・ブリーダーズS(CAN)
  The Great Day (ARG) 2014 ★現役
   ・ポラ・デ・ポトリロス(ARG-I)

Harlan は5歳時にGIヴォスバーグSで重賞初勝利を飾った遅咲きの馬で、種牡馬としてはフロリダダービーなどGI3勝の Harlan's Holiday 、ブルーグラスSなどGI2勝の Menifee などを出したが、10歳の若さで早世。前述の2頭が後継種牡馬としてラインを継承したが、このうち Menifee は韓国に輸出(現地リーディング獲得)されており、これ以上の父系の発展は望めそうにない。

Harlan's Holiday はGI3勝のほかドバイワールドCでも2着に入った活躍馬で、種牡馬としてBCジュヴェナイルの Shanghai Bobby 、2歳GIキャッシュコールフューチュリティを勝った Into Mischief などを送り出し、北米2歳リーディングにも輝いている。父同様遅咲きの傾向なら父系の存続は厳しかったかもしれないが、うまく早熟性を手に入れたことでラインを存続している。

Into Mischief は一介の早熟馬という競走実績だったが、BCダートマイル連覇の Goldencents などを出して予想外の成功を収め、現在では種付け料がデビュー当初より10倍以上となる10万ドルで供用されている。後継馬にもそこそこ恵まれているが、フロリダダービーを勝った Audible が今度王道路線で活躍できるようだと父系の存続も安泰となるだろう。


ストームキャット − テイルオブザキャット系

<テイルオブザキャット系> ★★★☆☆ (注意)

Tale of the Cat (USA) 1994 USA/NZ/1999- 25000ドル
  ・キングズビショップS(USA-II)
 Falkirk (NZ) 2000 NZ/2006- 4000新ドル
  ・クイーンズランドターフC(AUS-II) ・テオマークスS(AUS-II)
 Lion Heart (USA) 2001 USA/AUS/TUR/2005-
   ・ハリウッドF(USA-I) ・ハスケル招待H(USA-I)
  Dangerous Midge (USA) 2006 CHI/2013-
   ・BCマイル(USA-I)
  Line of David (USA) 2007 USA/2011- 2500ドル
    ・アーカンソーダービー(USA-I)
   Firing Line (USA) 2012 USA/2017- 5000ドル
    (2着) ・ケンタッキーダービー(USA-I)
  Kantharos (USA) 2008 USA/2011- 15000ドル
   ・サラトガスペシャルS(USA-II)
  Bourbon Courage (USA) 2009 USA/2016- 5000ドル
   ・スーパーダービー(USA-II) (2着) ・ドンH(USA-I)
  Bradester (USA) 2010 USA/2017- 3500ドル
   ・スティーヴンフォスターH(USA-I)
  Uncaptured (CAN) 2010 USA/2015- 6000ドル
   ・ケンタッキージョッキークラブS(USA-II)
  Tom's Tribute (USA) USA/2016- 2000ドル
   ・エディリードS(USA-I)
 Purrealist (AUS) 2004 AUS/2012-
  ・コーフィールドギニープレリュード(AUS-III)
 Gio Ponti (USA) 2005 USA/2012- 5000ドル
   ・アーリントンミリオン(USA-I) GI計7勝
  Sir Dudley Digges (CAN) 2013 ★現役
   ・クイーンズプレート(CAN) ・バルバドスGC(BAR-I)
  *ドレフォン Drefong (USA) 2013 JPN/2018-
   ・BCスプリント(USA-I) GI計3勝
 Tale of Ekati (USA) 2005 USA/2010- 7500ドル
   ・ウッドメモリアルS(USA-I) ・シガーマイルH(USA-I)
  Girvin (USA) 2014 ★現役
   ・ハスケル招待S(USA-I)
 Real Saga (AUS) 2006 AUS/2009- 9900豪ドル
  ・トドマンスリッパートライアルS(AUS-II)
 Trusting (AUS) 2006 AUS/2015-
  ・ウォーウィックS(AUS-II) ・ヒルS(AUS-II)

Tale of the Cat はGIIキングズビショップSが唯一の重賞勝ちという馬だったが、種牡馬としてはアーリントンミリオンなど芝GI7勝の名ターフランナー Gio Ponti などを出して成功した。現在でも Tale of the Cat 自身は種付け料2万5000ドルを誇るバリバリの現役種牡馬だが、後継で1万ドルを超えるような種牡馬はほとんどおらず、父系の存続には少々心もとない。

Lion Heart はハスケル招待HなどGIを2勝した活躍馬で、種牡馬としてもBCマイルの Dangerous Midge などを出して結果を残した。米GIIを含む3戦無敗の成績を残した Kantharos が1万5000ドルで供用されているものの、全体的に後継種牡馬は小粒で種付け料も安く、これ以上の発展はなかなか期待しづらいところ。

Gio Ponti は芝の中距離で結果を残した馬で、種牡馬としてはあまり重宝されない印象だったが、初年度からスプリント路線でGIを3勝した*ドレフォンを出すことに成功した。これが米国に残っていれば父系の発展も期待できたが、日本輸入で次の*ドレフォンを出せるかどうかがカギ。ほかに母父*サンデーサイレンスの Tale of Ekati もGIウイナーを送り出している。


     

この記事へのコメント

1. Posted by モンタレ 2018年05月12日 17:24
メニファーとかアメリカでも十分やれたのにもったいない気がするな。よっぽど魅力的な金額だったのかな
2. Posted by Unnamed. 2018年05月13日 21:03
オーナーブリーダーのハンコックが「非常に良いオファー」と認めてるので金額はもちろんだけど、アメリカで6シーズン供用されての売却なので、このへんが潮時と判断したのだと思う。結果を見てもG1馬は1頭、重賞勝ち馬も3頭と成功は限定的だったので、判断としては適切だった。ハンコックといえばサンデーサイレンスのオーナーブリーダーでもあったので、日韓で自国の競馬史に残る大種牡馬を送り出したことになるね。

イントゥミスチフはウィンチェスターの吉田氏が随分前から推してた記憶がある。馬体などから生産者の評価はもともと高かったのが結果を出したことで人気がうなぎのぼりになった感じなのかな。イントゥミスチフのライン以外ではシャンハイボビーも2歳時は強かったので期待したい。
3. Posted by Organa 2018年05月13日 21:22
Menifee は直前の種付け数が50頭ほどにまで減っていましたから、結果的には両者ウィンウィンだったといえるでしょうか。Shanghai Bobby は昨年産駒がデビューして今年1万ドル種付け料が下がっていますから、出足は今一つという評価なのでしょうかね。
4. Posted by モンタレ 2018年05月15日 07:03
アメリカで試したうえでの韓国行きだったんですね。
即韓国行きだったと勘違いしてました。

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