2020年09月14日

プリンスローズ系 - サイアーラインで辿る日本競馬

続いてはプリンスローズ系。父 Rose Prince はそれほど目立った競走馬ではなく、Prince Rose 自身も安い値段で落札されベルギーにて競走馬となりましたが、ここで無類の強さを発揮、フランスでも現サンクルー大賞の共和国大統領賞を制しており、凱旋門賞でも3着に入りました。種牡馬としてもベルギーでの繋養を経てフランスに渡り、ここで多数の活躍馬を輩出してリーディングサイアーにも輝いています。さらに種牡馬の父としても優秀で、Prince Bio 、Princequillo 、Prince Chevalier と3頭の優秀な後継が米・仏でリーディングに輝く活躍を見せており、現代にもその父系を繋ぐことに成功しています。
<プリンスローズ系父系図>

St. SimonSt. Simon - Persimmon - Prince Rose

St. Simon 1881
 Persimmon 1893
  Prince Palatine 1908
   Rose Prince 1919
    Prince Rose 1928
    |Pappageno 1935
    | Pappa Fourway 1952
    |  Pappa Steve 1965
    |Prince Bio 1941
    ||Sicambre 1948  ━━━ Sicambre line
    ||Northern Light 1950
    |||Flocon Rose 1961 アア
    ||| *リンディエン L'Indien 1968 アア
    |||*バーマン Barman 1962 アア
    ||Prince Taj 1954
    |||*プティットアミ Petite Amie 1961
    ||| ・レインボーライン、セキテイリュウオー、アニメイトバイオの牝祖。牝系残存
    |||*プロント Prompt 1963
    |||| ・1965年 エクリプス賞
    |||| ・1966年 オムニウム賞
    ||||オンワードカオリ 1973
    |||| ・1978年 東京障害特別(秋)
    ||||ニッポーキング 1973
    ||||| ・1976年 クモハタ記念
    ||||| ・1976年 セントライト記念
    ||||| ・1977年 京王杯スプリングH
    ||||| ・1978年 安田記念
    |||||ウィステリアガール 1987
    ||||  ・1989年 ひまわり賞
    ||||アマミプリンス Amami Prince 1974
    |||| ・1977年 クモハタ記念
    |||| ・マレーシアで種牡馬入り
    ||||マサキビゼン 1974
    |||| ・1977年 クイーンC
    ||||ヤマニンダンディー 1976
    |||| ・1979年 CBC賞
    ||||ポーロニアユミコ 1978
    |||| ・アブクマポーロ、シルクサンライズ、シスターエレキングの牝祖。牝系残存
    ||||オンワードカメルン 1981
    |||  ・1983年 (3着)朝日杯3歳S
    |||  ・1984年 (3着)皐月賞
    |||*アステック Astec 1964
    |||| ・1967年 仏ダービー
    ||||リックサンブル 1977
    |||  ・1980年 (2着)オークス
    |||  ・1982年 (3着)京都記念
    |||ハッピーエイト 1967
    ||*セダン Sedan 1955
    ||| ・1958年 伊ダービー
    ||| ・1958年 イタリア大賞
    ||| ・1958年 ミラノ大賞
    ||| ・1959年 伊ジョッキークラブ大賞
    |||ハクエイホウ 1966
    ||| ・1969年 クモハタ記念
    ||| ・1969年 日本短波賞
    |||ハセタカラ 1966
    ||| ・1970年 中山大障害(春)
    |||マツセダン 1966
    ||| ・1969年 七夕賞
    ||| ・1969年 福島大賞典
    ||| ・1970年 アルゼンチンジョッキークラブC
    |||カズマサオー 1967
    |||トキノシンオー 1967
    ||| ・1971年 毎日王冠
    ||| ・1971年 新潟記念
    |||フジプリンス 1968
    ||| ・1971年 東京ダービー
    ||| ・1972年 東京大賞典
    |||ヤシマライデン 1968
    ||| ・1971年 京成杯
    ||| ・1971年 東京4歳S
    |||コウテツオー 1969
    ||| ・1974年 目黒記念
    |||ストロングベビー 1969
    ||| ウメノファイバー、ウインラディウス、ミスパンテールの牝祖。牝系残存
    |||トーヨーアサヒ 1969
    ||| ・1972年 京王杯オータムH
    ||| ・1973年 日本経済賞
    ||| ・1973年 ステイヤーズS
    ||| ・1973年 ダイヤモンドS
    ||| ・1974年 アルゼンチンジョッキークラブC
    |||アイテイシロー 1971 サラ系
    ||| ・1974年 京都牝馬特別
    |||アイフル 1971
    ||| ・1976年 天皇賞(秋)
    ||| ・1976年 アルゼンチン共和国杯
    ||| ・1976年 金杯(東)
    ||| ・1977年 アルゼンチン共和国杯
    ||| ・1977年 中山記念
    |||コーネルランサー Colonel Lancer 1971
    |||| ・1974年 東京優駿
    |||| ・韓国で種牡馬入り
    ||||セブンランサー 1978
    |||  ・1981年 秋の鞍特別
    |||  ・1982年 東海ゴールドC
    |||バンブトンオール 1971
    ||| ・1974年 (2着)菊花賞
    ||| ・1975年 (2着)サンケイ大阪杯
    |||サクラセダン 1972
    ||| ・1996年 中山牝馬S
    ||| ・サクラチヨノオー、サクラホクトオー、サクラプレジデントの牝祖。牝系残存
    |||ハーバーヤング 1972
    ||| ・1975年 クモハタ記念
    ||| ・1976年 毎日王冠
    ||| ・1977年 金杯(東)
    |||ダッシュセダン 1973
    |||プリティーアカツキ 1974
    ||| ・1977年 クイーンS
    ||| ・ゴッドスピードの祖母
    |||スリージャイアンツ 1975
    ||| ・1979年 天皇賞(秋)
    ||| ・1979年 ダイヤモンドS
    |||タケデン 1975
    |||| ・1977年 京成杯3歳S
    |||| ・1978年 スプリングS
    |||| ・1978年 京成杯
    |||| ・1981年 安田記念
    ||||タケデンビクトリー 1987
    |||| ・1991年 マーチS
    ||||タケデンジュニア 1989
    |||  ・1991年 ホープフルS
    |||  ・1992年 ジュニアC
    |||ピーチガール 1976
    ||| ・シルクジャスティス、シルクライトニング、テイエムトッパズレの牝祖。牝系残存
    |||カルストンセダン 1978
    ||*シオン Sion 1961
    || マチカネライコー 1973
    ||  ・1977年 金鯱賞
    ||Faristan 1962
    |Princequillo 1941  ━━━ Princequillo line
    |Prince Chevalier 1943  ━━━ Prince Chevalier line

Prince Rose はブリュッセル大賞、オステンド大賞、オステンド国際大賞といったベルギーの大レースに加え、フランスの共和国大統領賞などを制したベルギー史上最強馬で、種牡馬としても大成功を収め、ベルギー調教馬として唯一世界的な影響をもたらした馬でもある。さらに後継馬として特に優秀だったのは Prince BioPrincequilloPrince Chevalier の3頭で、これらがそれぞれ父系を発展させており、現在ではいずれも絶滅寸前とはいえ今でもそのラインは健在である。

Prince Bio 産駒の*セダンはイタリアの名馬で、種牡馬としても優秀で、イタリアに残した5世代の産駒でリーディングを獲得しており、日本輸入後もダービー馬コーネルランサー、天皇賞馬アイフルなどを出して成功した。ただ後継馬には恵まれず、そこそこの結果を残したのはオーナーのプライベート種牡馬であったタケデンくらいのものであり、アイフルはほとんど牝馬を集められず、コーネルランサーは韓国送りとなった。

*プロントはエクリプス賞の勝ち馬で、フランスでの供用を経て日本に輸入され、安田記念を制したニッポーキングなど複数の重賞馬を送り出した。同産駒でクモハタ記念を制したアマミプリンスはマレーシアにて種牡馬入りしたらしいが、産駒の活躍は伝わっていない。*シオンは前述の*セダンの全弟という良血馬であったが、種牡馬としては13番人気で金鯱賞を制したマチカネライコーを出しただけの一発屋に終わった。仏ダービー馬*アステックも輸入されたが、これといった産駒を出すことはできなかった。




この記事へのコメント

1. Posted by TACO 2020年09月15日 17:13
いつも勉強になります

PrincequilloがPrincewquilloになっている箇所があります。
よろしくお願いします。

Prince Roseがベルギー産とは知りませんでした。サイアーラインは現代では衰退していて、直仔の種牡馬はフィリーサイアーという印象です。サーゲイロード・セクレタリアトやミルリーフ、リヴァーマンの母父がPrincequillo系ですね。
2. Posted by TACO 2020年09月15日 17:20
連投すみません。
Prince Roseはイギリス産のベルギー調教馬ですね。失礼しました。
3. Posted by Organa 2020年09月15日 22:39
記事を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。

今後プリンスキロ系の記事でも触れますが、やはりこの系統最大の功績は母父として偉大であったことですね。

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