2021年01月17日

週刊種牡馬ニュース 1/12 - 1/17

故障のため戦列を離れていたサートゥルナーリアが結局復帰叶わず、現役を引退することになりました。フィエールマンなどもそうですが、牡馬に「古馬GI3勝の壁」が存在していますね。ダートを除き、古馬混合GIを3勝以上した牡馬はキタサンブラック以降出ておらず、調子が長く続かなかったり、故障がちだったりで常にGIで勝負し続ける牡馬がめっきり減った印象です。一方で牝馬の元気なこと。まあこのあたりは鞍上確保の使い分けの弊害も大いにあるような気もしますが、現役続行となったからにはコントレイルには今後出るGIすべて勝つような勢いで頑張ってほしいところですね。
【1/12(火)】

特になし。

【1/13(水)】

船橋記念(重賞) (船橋 4歳上 D1000)
 1. キャンドルグラス (牡7) by *サウスヴィグラス(USA) 0:59.4
1番人気キャンドルグラスが差し切り、昨年に続く連覇を達成した。これで船橋1000mは4戦3勝2着1回。昨年は東京スプリントでも3着に入る活躍を見せており、今年は念願の交流重賞制覇を達成したいところ。人気を分け合ったノブワイルドは4コーナー入り口で故障を発症し競走中止。能失級の重傷だが今のところ命に別条はないらしく、今後は種牡馬入りを目指すとのこと。

【1/14(木)】

兵庫クイーンセレクション(重賞) (姫路 3歳牝 D1400)
 1. ニジイロ (牝3) by *トビーズコーナー(USA) 1:32.3
愛知所属の4番人気ニジイロが後続に2馬身半の差をつけて押し切り、重賞初勝利をあげた。圧倒的支持を受けた前走ライデンリーダー記念はスタートでごちゃつき8着に敗れたが、今回は直線で斜行による不利を受けながらも最後は力強く突き放した。1番人気アイルビーゼアは6着に敗れた。

マイル争覇(重賞) (名古屋 4歳上 D1600)
 1. カツゲキキトキト (牡8) by スパイキュール 1:43.1
2番人気カツゲキキトキトが早め先頭から押し切り、一昨年のオグリキャップ記念以来となる重賞勝ちをあげた。通算ではこれが記念すべき重賞20勝目で、スマートファルコンを抜いて平地重賞最多勝記録となった。この勢いで日本における重賞最多勝利(25勝、ばんえいのオレノココロ)を目指して頑張ってほしいところ。

【1/15(金)】

特になし。

【1/16(土)】

愛知杯(GIII) (中京 4歳上牝 T2000)
 1. マジックキャッスル (牝4) by ディープインパクト 1:58.7
 2. ランブリングアレー (牝5) by ディープインパクト クビ
 3. ウラヌスチャーム (牝6) by ルーラーシップ 3
後方からレースを進めた2番人気マジックキャッスルがしぶとく脚を伸ばし、重賞初勝利をあげた。母が桜花賞3着のソーマジック、半兄がエプソムC2着のソーグリッタリングで、自身も秋華賞をはじめここまで重賞で2着が3回あったが、ようやく一族の重賞での惜敗続きにピリオドを打った。今年はこの勢いのままGIでも勝負できるだろうか。早めに抜け出していた6番人気ランブリングアレーがクビ差の2着。1番人気に支持されたセンテリュオは後方のまま11着に終わり、1番人気で5着に敗れた昨年に引き続き人気に応えることができなかった。

紅梅S(L) (中京 3歳牝 T1400)
 1. ソングライン (牝3) by キズナ 1:20.6
1番人気ソングラインが3馬身差の快勝でオープン特別初勝利をあげた。もともと桜花賞にはあまりつながらないレースだが、コースが違うとはいえ近年の良馬場で3馬身以上をつけてこのレースを勝った馬はおらず、今年こそはキズナ産駒がGIを制すことになるだろうか。2着には6番人気のララクリスティーヌが入った。

カーバンクルS(OP) (中山 4歳上 T1200)
 1. レジェーロ (牝4) by キズナ 1:09.2
こちらもキズナ産駒。10番人気のレジェーロが51キロの軽量を活かして粘り込み、オープン特別初勝利をあげた。昨年の葵Sで11番人気ながら2着に入って以来の連対となったが、今後もどこかで大穴を開けることになるだろうか。単勝1倍台の圧倒的支持を受けたケープコッドは複勝圏内も外す4着に終わった。

3歳新馬戦 (中山 3歳 T1600)
 13. *コスモザウル(NZ) (牡3) by Reliable Man (GB)
Reliable Man 産駒が日本初出走戦を迎えたが、後方のまま13着に終わった。父 Reliable Man は Dalakhani 産駒で、仏ダービーを制しており、のちにオセアニアに移籍してGIクイーンエリザベスSを勝った。引退後はニュージーランドで種牡馬入りしており、新オークス馬 Sentimental Miss をはじめ複数のGI馬を送り出している。

【1/17(日)】

日経新春杯(GII) (中京 4歳上 T2200)
 1. ショウリュウイクゾ (牡5) by オルフェーヴル 2:11.8
 2. ミスマンマミーア (牝6) by タニノギムレット 3/4
 3. クラージュゲリエ (牡5) by キングカメハメハ 1 1/4
7番人気のショウリュウイクゾが力強く抜け出し、重賞初勝利をあげた。鞍上の団野Jにとってもこれがうれしい重賞初勝利。前々走の同コース・ムーンライトHでは今回人気のアドマイヤビルゴの2着に入っており、そこから3キロ減なら十分勝機はあったというところか。オルフェーヴル産駒は今年重賞初勝利で、これでデビュー以来5年連続での重賞勝ちとなった。2着も13番人気のミスマンマミーアが入る大波乱で、1番人気に支持された6億円ホース・アドマイヤビルゴは先行するも失速し10着。購入額の回収は厳しい状況になってきた。

京成杯(GIII) (中山 3歳 T2000)
 1. グラティアス (牡3) by ハーツクライ 2:03.1
 2. タイムトゥヘヴン (牡3) by ロードカナロア 2 1/2
 3. テンバガー (牡3) by モーリス 1 1/4
1番人気グラティアスが後続に2馬身半の差をつける完勝で重賞初勝利をあげた。半姉はデビュー3連勝でGI阪神ジュベナイルフィリーズを勝利したレシステンシアで、このまま姉に続いて無敗のGIウイナーにまで登りつめることができるだろうか。ハーツクライ産駒としてはヒシイグアスに続き早くも今年重賞2勝目で、GI未勝利に終わった昨年の借りを返したいところ。2着には2番人気のタイムトゥヘヴン。こちらも母がキストゥヘヴンといういかにもクラシック向きの馬で、今のところ不振なロードカナロア産駒の3歳世代の中心的存在になるだろうか。

ジャニュアリーS(OP) (中山 4歳上 D1200)
 1. リュウノユキナ (牡6) by ヴァーミリアン 1:09.6
3番人気のリュウノユキナが6馬身差の圧勝でオープン特別初勝利をあげた。ここ2戦の惜敗が嘘のような圧勝劇だったが、古馬になってから1月・2月は3戦3勝で、寒い時期に走るタイプなのかもしれない。2着に10番人気のサザンヴィグラスが入り、1番人気ラプタスは先行策も失速し13着に終わった。

門司S(OP) (小倉 4歳上 D1700)
 1. ソリストサンダー (牡6) by *トビーズコーナー(USA) 1:44.5
3番人気ソリストサンダーが早め先頭から押し切り、オープン特別初勝利をあげた。短距離を使われていたころは目が出なかったが、マイル以上を使われるようになって一変し、前走の武蔵野Sでは11番人気ながら2着。*トビーズコーナー産駒のグレードレース初勝利はこの馬か。3連勝中の1番人気ペオースは12着に敗れた。

大高坂賞(重賞) (高知 4歳上 D1400)
 1. アイアンブルー (セ7) by *プリサイスエンド(USA) 1:31.8
7番人気アイアンブルーが後方一気の差し切りを決め、重賞初挑戦初勝利を決めた。JRA、笠松、道営を経て昨年末より高知に移籍したが、転厩後は4戦3勝。何より4連勝中のスペルマロンに土をつけたのは大きく、今後高知のトップレベルでの活躍を期待したい。そのスペルマロンは1馬身差の2着で、単勝1倍台の圧倒的支持に応えることはできなかった。

その他の種牡馬ニュース

セントライト記念、日経賞、七夕賞と重賞3勝をあげたミッキースワロー(牡7)が現役を引退し、優駿スタリオンステーションにて種牡馬入りすることが発表された。通算成績は22戦5勝。父はディープインパクト産駒として初めて種牡馬入りしたトーセンホマレボシで、同馬がディープインパクトの孫としては初の後継種牡馬ということになる。まだまだディープインパクト直仔が幅を利かせている中でかなりの苦戦が予想されるが、ある程度オーナーのバックアップを受けられそうなので、トーセン、ミッキーと繋いできた系譜をさらに発展させてほしい。

ホープフルS、皐月賞とGIを2勝したサートゥルナーリア(牡5)がついに復活ならず、社台スタリオンステーションにて種牡馬入りすることが発表された。通算成績は10戦6勝。同世代のダービー馬ロジャーバローズ、NHKマイルCのアドマイヤマーズに続いての現役引退で、これで早くも5歳世代の牡馬芝GI馬はワールドプレミアただ1頭となった。この実績に加えて兄にエピファネイア、父にロードカナロアという血統は2021年初供用の種牡馬の中でも1、2を争う存在になると思われるが、これでまた今年も牝馬強しの流れが続くことになるだろうか。




この記事へのコメント

1. Posted by リファー 2021年01月17日 19:50
最近の競走馬早熟で成長力のない牡馬ばかり
特にディープ産駒は春のg1勝って以降なかなか勝てないね。日本の競馬このままで良いのか?
2. Posted by イエス 2021年01月17日 20:05
オルフェ産駒、今年も重賞を買って嬉しいです。ラッキーライラック引退でエース不在です、しかも3歳勢が弱いので心配ですが、成長型で多くの勝利を積みあげてほしいです
3. Posted by 微妙な人 2021年01月17日 20:54
種牡馬選定と営利を求めるクラブは相性が悪いですからね
4. Posted by 鹿 2021年01月17日 22:20
相変わらずキズナは凄い
ノーザンも力を入れ始めたし、コントレイルが来る前にG1欲しいな
5. Posted by 競馬素人 2021年01月17日 22:31
一昔前とくらべると本当に種馬入りしやすい時代になったな〜
6. Posted by ようよう 2021年01月17日 23:24
ちょっと砂煙があがる馬場になるとオルフェ産駒がくる。
パワーは受け継いでますね。

また、
ゴルシ産駒の純粋OP馬が今度はダートで出ましたね。
マリオマッハー。

ステゴ種牡馬の面白さを感じた週でした。
7. Posted by 即身仏 2021年01月17日 23:51
引退レースで競争中止したノブワイルドでしたが、無事みたいで何よりです。
種牡馬として頑張って欲しいです。
8. Posted by misha 2021年01月18日 07:06
オルフェは人気、条件不問で馬券に絡みまくりましたね。馬券検討にははずせないです。
9. Posted by ダービー卿 2021年01月18日 09:44
2019クラシック世代は強い弱いの以前に余りにも虚弱過ぎる。ロジャーバローズはすぐ引退してサートゥルナーリアは後半戦は使えずワールドプレミアも2戦のみ、正直言ってここまで虚弱過ぎると種牡馬になったとしても産駒に遺伝しそうなレベル。
ココ最近頑丈さと言うものが過小評価されてる気がする、条件クラスの馬なんて頑丈さが1番の売りなのに
10. Posted by おうどん 2021年01月18日 11:33
中山金杯のヒシイグアスや日経新春杯のショウリュウイクゾも2019クラシック世代ですし、今後に期待すれば良いのでは?
11. Posted by 戻る 2021年01月18日 15:50
>>1
去年、中央古馬平地芝G1を唯一勝った牡馬がディープ産駒なんですが
12. Posted by もさ 2021年01月18日 19:40
いつも参考にさせて頂いております。
Reliable Man産駒日本初出走で思い出したのですが、
父のDalakhaniが亡くなったそうですね。
Mill Reef系もReliable Man頼みでしょうか?
13. Posted by Organa 2021年01月18日 21:37
>もささん
ミルリーフ系の平地向け種牡馬で昨年唯一種付け数が50頭を超えたのは Reliable Man だけなので、かなり厳しいと思います。あとはドイツの Lord of England がどこまで底力を見せてくれるかというところでしょうか。
14. Posted by DPS 2021年01月18日 22:33
キズナ産駒がクラシックや王道レースを勝てるとは思えない。G気鮠,弔箸靴燭蕁■穏个離譟璽垢短距離しかないだろう。ジュベナイルフィリーズかNHKマイルを数年のうちに勝てると良いのだが。
15. Posted by もさ 2021年01月18日 23:15
>Organa 様
早速のご回答ありがとうございました。
Reliable Manはオセアニア供用では、多くが騙馬にされてしまって厳しそうですね。現に2020年の重賞勝ち産駒も全て騙馬と牝馬のようですし。
16. Posted by mケー 2021年01月19日 20:16
>>15
まあオーストラリアの古馬G1はめったに牡馬が勝つことないけどね。
大体牡馬は3歳で引退したりするし古馬でG1勝つほとんどの牡馬は海外からの移籍組か、海外所属馬だもんね。

この記事にコメントする ※常識的なハンドルネームでお願いします。

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
記事検索
サラブレッド血統入門
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

一から始める! サラブレッド血統入門 [ 平出 貴昭 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2019/4/1時点)

当ブログ「父系馬鹿」が
紹介されています。
最新コメント
QRコード
QRコード