2022年01月14日
シャンハイボビー - 新種牡馬辞典'22
新種牡馬辞典、第十一弾は*シャンハイボビー。今を時めく北米リーディングサイアーの Into Mischief と同じ Harlan's Holiday 産駒で、ブリーダーズCジュヴェナイルなど米2歳GIを2勝した早熟快速馬でした。種牡馬としては北米ではさほど目立たなかったことから導入に成功しましたが、導入の前後でシャトル先のブラジルやチリで多数のGIウイナーを送り出しており、もう少し遅ければ輸入できなかったか、もっと値段を吹っ掛けられた可能性もあったかもしれませんね。南米での活躍馬も2歳戦から3歳戦でのGI勝ちが多く、2歳Sから桜花賞、NHKマイルCあたりまでで存在感を示しそうな予感がします。
*シャンハイボビー Shanghai Bobby
米国産 2010年生 青鹿毛 父系:ストームキャット系
<血統構成> Raise a Native 5×5 Blushing Groom 4×5
父 Harlan's Holiday はフロリダダービーなどGI3勝をあげた活躍馬で、種牡馬としては同馬を含め何頭かのGI馬を送り出した程度だったが、2歳GIキャッシュコールフューチュリティを制しただけの Into Mischief が今や北米を代表する大種牡馬となったことで現在の主流血統として君臨している。日本ではスワンSやフラワーCを制した*アルビアーノ、関東オークスや韓国のトゥクソムCを制した*エスメラルディーナなどを出している。
母 Steelin' は米国5勝。D6.5Fのステークスを勝っている。母としてはほかに目立った産駒は出していない。母父 Orientate はブリーダーズCスプリントなど短距離GI2勝をあげた馬で、種牡馬としてサンタモニカHなど米GI3勝をあげた Intangaroo などを出している。
祖母 Steel Band は米国産馬で、米国未勝利。特に目立った産駒は出しておらず、晩年はサウジアラビアで繁殖生活を送った模様。その全姉に米GIオークリーフSを制した City Band がおり、それぞれの母*ウェディングバンドは後に日本に輸入された。
<競走成績>
2歳4月に早くもデビューすると、未勝利戦、リステッド、そしてGII時代のホープフルSと連勝。初GI挑戦となったシャンペンSでものちのブリーダーズC勝ち馬 Goldencents に5馬身もの差をつけて圧勝した。さらに続くブリーダーズCジュヴェナイルでも早め先頭から後続の追撃をアタマ差凌ぎ、文句なしでこの年の2歳牡馬チャンピオンに選ばれている。休む間もなく1月のGIIIに出走、単勝元返しの圧倒的支持を受けたが2着に完敗。続くフロリダダービーも5着に敗れたため、クラシックには向かわず秋に備えて休養したが、その後は故障もあってステークスを1勝するにとどまった。
<海外での供用実績>
引退後は米国で種牡馬入り。初年度の種付け料は2万ドルだった。その秋にはブラジルに、さらにその翌年にはチリにもシャトル供用されている。米国での産駒はGII止まりだったが、南米各国持ち回りで開催される大一番のラティーノアメリカーノ大賞を制した Aero Trem をはじめ南米ではたった計2年間の供用ながら多数のGIウイナーを送り出すことに成功している。産駒は芝ダート距離問わず活躍しているが、やはり2〜3歳での活躍が目立つようだ。日本ではマル外の*マリアズハートがスプリント戦でオープン勝ちを収めている。
<供用実績>
2019年よりアロースタッドにて種牡馬入り。米国での産駒はそれほどだったとはいえ、タイミング的には同父の Into Mischief が大種牡馬として認知されだしたころであり、その翌年から3年連続の北米リーディングに輝いているから、もしかするともう少し遅ければ導入できたかどうかわからない。南米での産駒の活躍がどれほど生産者に影響を与えたかはわからないが、初年度から3年連続100頭前後の牝馬を集めるなど十分人気種牡馬といえる数はキープしている。今年度よりJBBAで Into Mischief 産駒の*ミスチヴィアスアレックスが120万円で供用されるから、そのあたりとの競合になるだろうか。
<産駒一覧>
日高の生産者が中心だが、社台グループの生産馬もちらほらおり、オリエンタルダンスはシルクにて募集されている。母父はキングカメハメハが若干目立つ程度で大きな偏りはないが、やはり米国系の血が多く混ざっている馬が多い印象を受ける。セールでは2500万円での落札が最高で、売れ行きはそこそこといったところ。注目馬は相性のいい南米牝系出身馬から選びたいところで、ポッドクヒオは3代母*ドメーヌがチリGIを制した活躍馬であり、そこにアグネスタキオン、キングカメハメハと配合された筋の通った血統となっている。
<傾向予想>
産駒の傾向や Harlan's Holiday の日本での成績を見る限り、芝ダート兼用のタイプとみて間違いないだろう。GI勝ちの範囲も1000mから2200mまでまんべんなく広がっているように、基本的には2000m以下ならどの距離でもこなせるのではないだろうか。仕上がりは早く、2歳時からバリバリ走れそうだ。ただしピークは3歳時で、それ以降の成長力にはあまり期待できないだろう。UAEダービーやサウジダービーあたりに遠征する産駒がいれば面白そうだ。
北米の主流血統たるストームキャット系だが、その有力分岐は主に4系統に分かれており、*ヘネシーは*ヘニーヒューズが、Tale of the Cat は*ドレフォンが、Giant's Causeway は*エスケンデレヤ(のち*ブリックスアンドモルタル)が、そして今回 Harlan はこの*シャンハイボビーが供用されるということで、これで日本でも全系統そろい踏みということになった。すでに*ヘニーヒューズは一定の地位を確立しており、*ドレフォンもそれに続きそうだが、果たして同馬はどんな結果を残せるだろうか。
米国産 2010年生 青鹿毛 父系:ストームキャット系
<血統構成> Raise a Native 5×5 Blushing Groom 4×5
Harlan's Holiday USA 鹿毛 1999 | Harlan | Storm Cat |
Country Romance | ||
Christmas in Aiken | Affirmed | |
Dowager | ||
Steelin' USA 黒鹿毛 2004 | Orientate | Mt. Livermore |
Dream Team | ||
Steel Band | Carson City | |
*ウェディングバンド |
父 Harlan's Holiday はフロリダダービーなどGI3勝をあげた活躍馬で、種牡馬としては同馬を含め何頭かのGI馬を送り出した程度だったが、2歳GIキャッシュコールフューチュリティを制しただけの Into Mischief が今や北米を代表する大種牡馬となったことで現在の主流血統として君臨している。日本ではスワンSやフラワーCを制した*アルビアーノ、関東オークスや韓国のトゥクソムCを制した*エスメラルディーナなどを出している。
母 Steelin' は米国5勝。D6.5Fのステークスを勝っている。母としてはほかに目立った産駒は出していない。母父 Orientate はブリーダーズCスプリントなど短距離GI2勝をあげた馬で、種牡馬としてサンタモニカHなど米GI3勝をあげた Intangaroo などを出している。
祖母 Steel Band は米国産馬で、米国未勝利。特に目立った産駒は出しておらず、晩年はサウジアラビアで繁殖生活を送った模様。その全姉に米GIオークリーフSを制した City Band がおり、それぞれの母*ウェディングバンドは後に日本に輸入された。
<競走成績>
年 (歳) | 戦 | 勝 | 主な実績 |
---|---|---|---|
2012年 (2歳) | 5 | 5 | 1着 BCジュヴェナイル(USA-I) D8.5F 1着 シャンペンS(USA-I) D8F 1着 ホープフルS(USA-II) D7F 1着 トラックバロンS(USA-L) D5.5F 1着 未勝利 D4.5F |
2013年 (3歳) | 3 | 1 | 1着 アルジャミンS(USA) D6.5F 2着 ホーリーブルS(USA-III) D8.5F |
計 | 8 | 6 | 2012 エクリプス賞2歳牡馬チャンピオン |
2歳4月に早くもデビューすると、未勝利戦、リステッド、そしてGII時代のホープフルSと連勝。初GI挑戦となったシャンペンSでものちのブリーダーズC勝ち馬 Goldencents に5馬身もの差をつけて圧勝した。さらに続くブリーダーズCジュヴェナイルでも早め先頭から後続の追撃をアタマ差凌ぎ、文句なしでこの年の2歳牡馬チャンピオンに選ばれている。休む間もなく1月のGIIIに出走、単勝元返しの圧倒的支持を受けたが2着に完敗。続くフロリダダービーも5着に敗れたため、クラシックには向かわず秋に備えて休養したが、その後は故障もあってステークスを1勝するにとどまった。
<海外での供用実績>
馬名 | 生国 | 生年 | 備考 |
---|---|---|---|
Aero Trem | BRZ | 2015 | 1着 2018ジョッキークラブ大賞(URU-I) D2000 1着 2020ペドロ・ピニェイルーア大賞(URU-LI) D1600 1着 2021ラティーノアメリカーノ大賞(URU-I) T2000 1着 2021ペドロ・ピニェイルーア大賞(URU-LI) D1600 |
Doppio Shanghai | BRZ | 2015 | 1着 2018 ヂアナ大賞(BRZ-I) T2000 ※後に失格 |
Habile Bobby | BRZ | 2015 | 1着 2018 スッコー少佐大賞(BRZ-I) T1000 ※後に失格 |
Inforcer | BRZ | 2015 | 1着 2018 ジョッキークラブ・ブラジレイロ大賞(BRZ-I) T1600 |
Lamartine | BRZ | 2015 | 1着 2018 J.アデマール・ヂ・アルメイダ・プラド大賞(BRZ-I) T1600 1着 2018 リネオ・ヂ・パウラ・マシャド大賞(BRZ-I) T2000 |
Coconut Bobby | CHI | 2016 | 1着 2019 タンテオ・デ・ポトリロス(CHI-I) D1500 1着 2019 チリセントレジャー(CHI-I) D2200 |
Keltoi | CHI | 2016 | 1着 2019 チリグランクリテリウム(CHI-I) D1900 |
*マリアズハート | USA | 2016 | 1着 2021 ルミエールオータムダッシュ(L) T1000 |
引退後は米国で種牡馬入り。初年度の種付け料は2万ドルだった。その秋にはブラジルに、さらにその翌年にはチリにもシャトル供用されている。米国での産駒はGII止まりだったが、南米各国持ち回りで開催される大一番のラティーノアメリカーノ大賞を制した Aero Trem をはじめ南米ではたった計2年間の供用ながら多数のGIウイナーを送り出すことに成功している。産駒は芝ダート距離問わず活躍しているが、やはり2〜3歳での活躍が目立つようだ。日本ではマル外の*マリアズハートがスプリント戦でオープン勝ちを収めている。
<供用実績>
年度 | 種付料 | 種付数 | 生産数 | 登録数 | 供用場所 |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 200万円 | 108 | 68 | 66 | アロースタッド |
2020 | 200万円 | 97 | − | 63 | 〃 |
2021 | 200万円 | 100 | − | − | 〃 |
2022 | 200万円 | − | − | − | 〃 |
2019年よりアロースタッドにて種牡馬入り。米国での産駒はそれほどだったとはいえ、タイミング的には同父の Into Mischief が大種牡馬として認知されだしたころであり、その翌年から3年連続の北米リーディングに輝いているから、もしかするともう少し遅ければ導入できたかどうかわからない。南米での産駒の活躍がどれほど生産者に影響を与えたかはわからないが、初年度から3年連続100頭前後の牝馬を集めるなど十分人気種牡馬といえる数はキープしている。今年度よりJBBAで Into Mischief 産駒の*ミスチヴィアスアレックスが120万円で供用されるから、そのあたりとの競合になるだろうか。
<産駒一覧>
母名 | 性 | 母父 | 生産者 | 馬主 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
アルティマヒート | 牝 | ステイゴールド | 畠山牧場 | 中西浩一 | |
アルテシア | 牝 | サンデーサイレンス | 武田牧場 | ||
アンスタンフィール | 牝 | スタチューオブリバティ | 藤原牧場 | 田頭勇貴 | 410 |
ウインマリアベール | 牡 | クロフネ | 村上欽哉 | ||
オリエンタルダンス | 牝 | キングカメハメハ | 白老ファーム | シルクレーシング | 1600 |
カワカミマゴコロ | 牝 | パイロ | 三石川上牧場 | ||
キークッキー | 牡 | フサイチコンコルド | 中本牧場 | ||
ギガンティア | 牝 | Fusaichi Pegasus | 斉藤スタッド | ウイン | 1700 |
キセキノショウリ | 牡 | フジキセキ | 村上牧場 | 野村茂雄 | 1250 |
キモンプライド | 牡 | ダイワメジャー | ヤナガワ牧場 | ||
キャニオンバレー | 牡 | シンボリクリスエス | 浦河小林牧場 | ||
クールホタルビ | 牡 | マツリダゴッホ | 久井牧場 | ||
コイヲダキシメヨウ | 牝 | ワークフォース | 酒井牧場 | 三木正浩 | 950 |
ゴールドヴァレー | 牝 | ブライアンズタイム | 飛野牧場 | 田中成奉 | 1200 |
サクラフーガ | 牝 | サクラローレル | 谷岡牧場 | ||
サクラフルーレ | 牡 | マンハッタンカフェ | 谷岡牧場 | ||
シンクスマイル | 牝 | キングカメハメハ | リコーファーム | ||
スイートマトルーフ | 牝 | スペシャルウィーク | シンボリ牧場 | 笹部和子 | 720 |
ステラーホープ | 牡 | グラスワンダー | 日進牧場 | 吉冨朝美 | 1500 |
ストロベリーパフェ | 牝 | ブライアンズタイム | 静内フジカワ牧場 | ||
スマートブローラ | 牡 | スマートファルコン | 静内山田牧場 | ||
ゼットフーリ | 牝 | ワークフォース | フジワラファーム | ||
セラミックアート | 牡 | フジキセキ | 本間牧場 | 吉岡實 | 2500 |
タガノトリオンフ | 牝 | ワイルドラッシュ | 新冠タガノファーム | ||
タキオンレディー | 牡 | クロフネ | 宮内牧場 | 前田晋二 | 1210 |
タッソーニー | 牝 | テンビー | 川島牧場 | ||
チャームドリーム | 牡 | フレンチデピュティ | 守矢牧場 | ||
チャプレット | 牡 | ゼンノロブロイ | ヒダカファーム | 由井健太郎 | |
ツクバクイーン | 牡 | Bernardini | 賀張中川牧場 | ||
ティアップブロンド | 牝 | ゴールドアリュール | 高昭牧場 | ||
ディキシーランドジェム | 牡 | Dixieland Band | キヨタケ牧場 | ユニオンオーナーズ | 1500 |
デイジーフローラ | 牝 | キングカメハメハ | ヤナガワ牧場 | ||
デコルテ | 牡 | タニノギムレット | 西村牧場 | 今中俊平 | 370 |
トウカイメリー | 牝 | マンハッタンカフェ | 二風谷ファーム | 竹園正継 | 1050 |
トレノトマト | 牝 | デヒア | 藤原牧場 | ||
ナイトオブドバイ | 牡 | Lord of England | 松本牧場 | 程田真司 | 940 |
ナムラナデシコ | 牡 | フジキセキ | 平野牧場 | 新井浩明 | 1000 |
ハイリマイリ | 牝 | アドマイヤムーン | 笠松牧場 | ||
ハイレイヤー | 牡 | シンボリクリスエス | 新井昭二 | ||
ハタノルミエール | 牡 | ハーツクライ | 大道牧場 | 八木良司 | 200 |
フィアマロッサ | 牡 | アイルハヴアナザー | フクオカファーム | ||
フライングバルーン | 牡 | デュランダル | 社台ファーム | 社台オーナーズ | 1000 |
フラワーシップ | 牝 | ステイゴールド | 出口牧場 | 小林英一HD | |
ブランシェール | 牝 | ディープインパクト | 門別牧場 | 岡村善行 | 900 |
ブルーモントレー | 牡 | ヘニーヒューズ | 那須野牧場 | 小林和義 | 300 |
フレンチトースト | 牡 | フレンチデピュティ | 笠松牧場 | ||
ペイシャフェリス | 牝 | スペシャルウィーク | 友田牧場 | ||
ペイシャマリヤ | 牡 | タイキシャトル | 友田牧場 | ||
ペイストリー | 牝 | オルフェーヴル | 藤川ファーム | ||
ホールドミータイト | 牝 | コマンズ | グランド牧場 | 小松芳子 | 900 |
ポッドクヒオ | 牝 | キングカメハメハ | 下屋敷牧場 | ||
ポッドジゼル | 牝 | ゴールドアリュール | 下屋敷牧場 | ||
ボロブドゥール | 牝 | ハイアーゲーム | 浜口牧場 | 仲辻正貴 | 300 |
マニエリスム | 牝 | ゼンノロブロイ | 社台ファーム | 社台オーナーズ | 800 |
ミュゼミランダ | 牝 | ダイワメジャー | 元道牧場 | ||
ミンナノプリンセス | 牡 | コマンズ | 三石川上牧場 | 小田吉男 | |
ライブザドリーム | 牝 | シニスターミニスター | 高昭牧場 | ||
ラッポルティ | 牡 | ジャングルポケット | クラウン日高牧場 | 徳増栄治 | |
ラベ | 牡 | ダンスインザダーク | 土居牧場 | ノースヒルズ | |
ルーナデラセーラー | 牡 | ハーツクライ | 前田ファーム | 古賀禎彦 | 440 |
レイナグラシア | 牝 | ヘニーヒューズ | 北洋牧場 | KRジャパン | 440 |
レースオブスターズ | 牝 | アグネスタキオン | 槇本牧場 | (有)コスモヴューF | 360 |
レディーファースト | 牡 | ダンスインザダーク | 日高大洋牧場 | 吉岡泰治 | 700 |
レディセラヴィ | 牡 | アグネスタキオン | 服部牧場 | 小林祥晃 | |
ロイヤルムーン | 牡 | アドマイヤムーン | 稲原牧場 | 組)SRT | 900 |
ワンダーラスト | 牝 | キングカメハメハ | 下河辺牧場 |
日高の生産者が中心だが、社台グループの生産馬もちらほらおり、オリエンタルダンスはシルクにて募集されている。母父はキングカメハメハが若干目立つ程度で大きな偏りはないが、やはり米国系の血が多く混ざっている馬が多い印象を受ける。セールでは2500万円での落札が最高で、売れ行きはそこそこといったところ。注目馬は相性のいい南米牝系出身馬から選びたいところで、ポッドクヒオは3代母*ドメーヌがチリGIを制した活躍馬であり、そこにアグネスタキオン、キングカメハメハと配合された筋の通った血統となっている。
<傾向予想>
芝 | ダート | 重 | 距離 | 2歳 | 3歳 | 古馬 |
---|---|---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | ○ | 短〜中 | ◎ | ◎ | △ |
産駒の傾向や Harlan's Holiday の日本での成績を見る限り、芝ダート兼用のタイプとみて間違いないだろう。GI勝ちの範囲も1000mから2200mまでまんべんなく広がっているように、基本的には2000m以下ならどの距離でもこなせるのではないだろうか。仕上がりは早く、2歳時からバリバリ走れそうだ。ただしピークは3歳時で、それ以降の成長力にはあまり期待できないだろう。UAEダービーやサウジダービーあたりに遠征する産駒がいれば面白そうだ。
北米の主流血統たるストームキャット系だが、その有力分岐は主に4系統に分かれており、*ヘネシーは*ヘニーヒューズが、Tale of the Cat は*ドレフォンが、Giant's Causeway は*エスケンデレヤ(のち*ブリックスアンドモルタル)が、そして今回 Harlan はこの*シャンハイボビーが供用されるということで、これで日本でも全系統そろい踏みということになった。すでに*ヘニーヒューズは一定の地位を確立しており、*ドレフォンもそれに続きそうだが、果たして同馬はどんな結果を残せるだろうか。
この記事へのコメント
1. Posted by ウマ 2022年01月15日 00:02
日高相手中心で値段も落ちずに種付け数も安定している、血統的にも信頼の嵐猫使いやすい付けやすい
繁殖牝馬的にはダート馬がやっぱり多くなりそう
繁殖牝馬的にはダート馬がやっぱり多くなりそう
2. Posted by あ 2022年01月15日 00:37
父の現役時代から非常に予測しやすい適性で生産者サイドもはっきり絞り込んだ配合が出来るという意味ではタリスマニックとは対照的というかw
ヘニーヒューズが高級品になったのもあってミズチヴィアスアレックス共々数はある程度取れそうですが、初年度のスタートが思わしくないと…ちょっと危なくはなりそうですね
ミズチヴィアスアレックスは今をときめくイントゥミスチーフの子なので半々が一気に3:7くらいになっても不思議はありません
ヘニーヒューズが高級品になったのもあってミズチヴィアスアレックス共々数はある程度取れそうですが、初年度のスタートが思わしくないと…ちょっと危なくはなりそうですね
ミズチヴィアスアレックスは今をときめくイントゥミスチーフの子なので半々が一気に3:7くらいになっても不思議はありません
3. Posted by vx 2022年01月15日 21:42
オリオンザサンクス的な産駒がたくさん出そう(シャンハイ違い)
4. Posted by 成瀬朋 2022年01月15日 22:04
大昔はストームバード系種牡馬をあれこれ輸入してどれもイマイチだった記憶があるけど、ヘニーヒューズやドレフォンなどはそのイメージを十分払拭してきたし、イントゥミスチーフも現時点でそこそこ出来てるけど、ジャイアンツコーズウェイ系はジャイアンツコーズウェイ以外あまりパッとしない印象があるんよなぁ。エスケンデレヤもイマイチな結果だったし。
イントゥミスチーフが代を経てどうなるのか気になるところ。
イントゥミスチーフが代を経てどうなるのか気になるところ。
5. Posted by Organa 2022年01月15日 22:18
マリアズハートが今日のオープンで健闘しましたが、古馬になってもオープンで戦える馬もいるというのはアピールポイントになりそうです。