2022年11月27日

週刊種牡馬ニュース 11/21 - 11/27

ジャパンCはエイシンフラッシュ産駒のヴェラアズールが父を彷彿とさせる末脚を披露し、見事GIウイナーにまで上り詰めました。エイシンフラッシュ自身はジャパンCに4度出走して一度も掲示板すら載ることはできませんでしたが、まるで自身のダービーを再現するかのような走りでしたね。仕上がり遅のイメージで種牡馬としてどこまで人気が出るかわかりませんが、芝では6戦4勝と全く底を見せておらず、このまま頂点まで突き抜けてほしいものです。外国馬は4頭出走しましたが、グランドグローリーの6着が最高でした。超の付く一流馬は出ていなかったとはいえ、シムカミルを除いてGI勝ちがあり、特にテュネスあたりはバイエルン大賞10馬身差圧勝ということでかなり活きのいい馬ではありましたが、やはり適性の差は非常に大きいということですね。
【11/21(月)】

特になし。

【11/22(火)】

ゴールドウィング賞(重賞) (名古屋 2歳 D1700 11頭)
 1. セブンカラーズ (牝2) by コパノリッキー 1:50.1
単勝1倍台の圧倒的支持を受けたセブンカラーズがハナを奪ってそのまま3馬身差で逃げ切り、無傷の4連勝で重賞初勝利となった。なお馬名のカラーズは同馬の3代母でケンタッキーダービーを制した名牝 Winning Colors から受け継いだもので、同馬のようにさらに牡馬を蹴散らす活躍を見せてほしい。

【11/23(祝水)】

浦和記念(JpnII) (浦和 3歳上 D2000 11頭)
 1. クリノドラゴン (牡4) by アスカクリチャン 2:06.3
 2. ラーゴム (牡4) by オルフェーヴル 2 1/2
 3. アイオライト (牡5) by ローレルゲレイロ クビ
4番人気クリノドラゴンがあっさり抜け出し、アスカクリチャン産駒として重賞初勝利をあげた。アスカクリチャンはスターリングローズ×ダイナレターという血統ながら芝重賞を2勝したが、ダートは砂を被るのを極端に嫌うとのことで、1戦してブービーだった。しかしわずか15頭の産駒からグレードレース勝ち馬を出すあたり、本来のダート適性はかなり高かったのだろうと思われる。父も所有した栗本オーナーの持ち馬で、これで種牡馬入りにかなり近づいたと言えるだろう。1番人気ケイアイパープルは伸びを欠き5着に終わった。

【11/24(木)】

兵庫ジュニアグランプリ(JpnII) (園田 2歳 D1400 12頭)
 1. オマツリオトコ (牡2) by *ヴィットリオドーロ(USA) 1:29.0
 2. スペシャルエックス (牡2) by *ダノンレジェンド(USA) 4
 3. デステージョ (牡2) by ニシケンモノノフ 2 1/2
2番人気オマツリオトコが4馬身突き抜け、重賞初勝利をあげた。函館2歳Sでも3着の実績があるが、ダートはこれで3戦3勝で、今後が非常に楽しみだ。父*ヴィットリオドーロは Medaglia d'Oro ×プリエミネンスという血統で、イグナシオドーロの北海道2歳優駿に続くグレードレース2勝目だが、昨年いっぱいですでに種牡馬を引退している。オマツリオトコは母マツリバヤシ、母父スマートボーイとザ・グランド牧場といった血統で、いずれ父の跡をついて種牡馬入りしてほしい。圧倒的支持を受けたトレドは故障を発症し競走を中止し、予後不良となった。

【11/25(金)】

特になし。

【11/26(土)】

京都2歳S(GIII) (阪神 2歳 T2000 15頭)
 1. グリューネグリーン (牡2) by ラブリーデイ 2:00.5
 2. トップナイフ (牡2) by *デクラレーションオブウォー(USA) アタマ
 3. ヴェルテンベルク (牡2) by キタサンブラック 1 1/4
5番人気グリューネグリーンがまんまと逃げ切り、ラブリーデイ産駒として重賞初勝利をあげた。母はスペシャルウィーク×ウメノファイバーという夢の配合のレディーダービーで、自身は未勝利に終わったが、母としてはオールカマーのヴェルデグリーンに続く2頭目の重賞馬を輩出。ラブリーデイは今年40頭未満の種付けとかなり見限られてきた感が強いが、ここから巻き返すことはできるだろうか。1番人気グランヴィノスは末脚不発で6着に終わった。

キャピタルS(L) (東京 3歳上 T1600 18頭)
 1. ララクリスティーヌ (牝4) by ミッキーアイル 1:32.5
2番人気ララクリスティーヌが混戦を制し、オープン特別初勝利をあげた。オープン入り後は朱鷺S、スワンSといずれも人気薄で2着に入っていたが、マイル戦はこれで2戦2勝となった。今後は重賞でも。1番人気に支持されたマーカンドJ騎乗グラティアスは直線伸びあぐね7着に終わっている。

カトレアS(OP) (東京 2歳 D1600 10頭)
 1. コンティノアール (牡2) by *ドレフォン(USA) 1:36.6
2番人気コンティノアールが豪快に差し切り、オープン特別初勝利をあげた。母パンデリングはキングカメハメハ×フサイチパンドラ、つまりアーモンドアイの半姉という超良血馬で、今後は海外や芝路線も視野に入っているだろうか。1番人気プラーヴィは後方追走も差し届かず4着に終わっている。

2歳新馬戦 (阪神 2歳 D1800 16頭)
 8. *ティルドーン(USA) (牡2) by Mor Spirit (USA)
Mor Spirit 産駒が日本初出走戦を迎えたが、中団追走からそのまま7着でゴールした。Mor Spirit は日本で繋養されている*エスケンデレヤ産駒で、米GIメトロポリタンHの勝ち馬。この2歳世代が初年度産駒となるが、
今のところ目立った産駒は出てきていないようだ。

【11/27(日)】

ジャパンC(GI) (東京 3歳上 T2400 18頭)
 1. ヴェラアズール (牡5) by エイシンフラッシュ 2:23.7
 2. シャフリヤール (牡4) by ディープインパクト 3/4
 3. ヴェルトライゼンデ (牡5) by ドリームジャーニー クビ
 6. グランドグローリー(GB) (牝6) by Olympic Glory (IRE)
 7. オネスト(IRE) (牡3) by Frankei (GB)
 9. テュネス(GER) (牡3) by Guiliani (IRE)
15. シムカミル(IRE) (牡3) by Tamayuz (GB)
3番人気ヴェラアズールが馬群を割って突き抜け、一気の3連勝でGI初勝利をあげた。父エイシンフラッシュにとってもこれが産駒のGI初勝利となった。なかなかあの現役時代の目が覚めるような末脚が伝わらず、勝ち上がりに苦しむ産駒が多かったが、ようやく「らしい」産駒が登場。かつては200頭の牝馬を集めたこともあったが、来年はどこまで牝馬を増やすだろうか。1番人気シャフリヤールもしぶとく伸びてきたが、最後はわずかに及ばず2着。なお4頭出走した海外馬は昨年に引き続きグランドグローリーが最先着。今後は社台ファームにて繁殖入りする予定となっている。

京阪杯(GIII) (阪神 3歳上 T1200 16頭)
 1. トウシンマカオ (牡3) by ビッグアーサー 1:07.2
 2. キルロード (セ7) by ロードカナロア 1 1/4
 3. スマートクラージュ (牡5) by ディープインパクト 1 3/4
1番人気トウシンマカオが豪快に差し切り、重賞初勝利をあげた。スプリント戦はこれで3戦目とまだキャリアは浅いが、オパールS勝ちから京阪杯というローテは父と全く同じ。しかも父が2着だった京阪杯を快勝ということで、史上初の内国産4代GI制覇に向けて大きな一歩といったところ。きょうだいはマイラーズC2着のベステンダンクを含め10頭中8頭が中央で勝ち上がっており、種牡馬としても大きな期待が持てそうだ。1馬身1/4差の2着には10番人気のキルロードが入っている。

カノープスS(OP) (阪神 3歳上 D2000 16頭)
 1. ウシュバテソーロ (牡5) by オルフェーヴル 2:03.7
1番人気のウシュバテソーロが後方一気の追い込みを決め、前走のブラジルCに続くオープン特別連勝となった。これでダート戦は4戦3勝で、特に2000m以上では3戦無敗。追い込みタイプなのでコースは選びそうだが、この先どこまで勝ち星を伸ばせるだろうか。

金沢ヤングチャンピオン(重賞) (金沢 2歳 D1700 11頭)
 1. ショウガタップリ (牝2) by エスポワールシチー 1:49.8
単勝1.2倍の圧倒的支持を受けたショウガタップリが後続に4馬身の差をつける圧勝でデビュー7連勝を飾った。これで金沢プリンセスC、金沢シンデレラCに続き重賞3勝目。兼六園ジュニアCを勝ったノブノビスケッツも全く相手にせず、もはや金沢の2歳世代に敵はいなくなった。そろそろ次は交流重賞デビューか。

その他の種牡馬ニュース

新種牡馬の産駒としてはネロ産駒のニシノピウモッソが東京芝1400mで、リアルスティール産駒のプラチナジュビリーが東京ダート1400mで、*マインドユアビスケッツ産駒のトルズイーガーが東京ダート1600mで、サトノクラウン産駒のタスティエーラが東京芝1800mで、それぞれ勝ち上がっている。




この記事へのコメント

1. Posted by 7743 2022年11月27日 22:42
アスカクリチャン、ヴィットリオドーロ、ラブリーデイ、エイシンフラッシュ、ビッグアーサーとマイナー種牡馬(失礼!)好きとしては夢のような週となりました。スペシャルウィークの母父としての優秀性も示しましたね。
2. Posted by yaki 2022年11月27日 22:46
トレドはなんとか助かればと思っていましたが残念です
3. Posted by 結城真之介 2022年11月27日 22:56
トレドはダメでしたか。本当に残念です。

ヴェラアズールはコメントの通りエイシンフラッシュのダービーを思い出しました。父に似た見栄えの毛色もあり、エイシンフラッシュ同様、パドックに騙される日を楽しめそうです。
4. Posted by ようちゃん 2022年11月27日 23:00
エイシンフラッシュ産駒にも色々いると思いますが、ヴェラアズールは若い頃に苦労して遅デビューかつダートで慎重に使いこまれて芝替わりという苦労馬。父がG1・2勝を挙げた府中でこれまた父のようなインからの豪脚。JCの上位は4着まで外国人騎乗の日本馬でした。デアリングタクトは前が壁になったものの4着まで伸びており、中1週で叩かれてよくなった感じでした。

新種牡馬ではジャスティファイ産駒が日本初勝利。ジョヴィアンが新馬戦からの連闘で2戦目で勝利しました。またインゼルのオーサムリザルトが新馬勝ちしています。

トウシンマカオ。短距離の3歳世代はナムラクレア・ウインマーベルに続く実力馬。ビッグアーサー産駒は父同様に晩成傾向かもしれませんね。ただブトンドールが出ていることを考えると早くからスピードに乗るタイプもいそうです。2着のキルロードは高松3着馬、フロックじゃないことを示す形。こちらも母方にサクラバクシンオー持ち。

ジャパンカップはレベルが上がらなかった分、有馬記念のレベルが高くなりそうで楽しみですね。

では。
5. Posted by 成瀬朋 2022年11月28日 00:20
ヴェラアズールの渡辺薫彦調教師は現役時代ナリタトップロードでジャパンカップに挑戦して敗れたこともあったから二重の意味でリベンジ達成してのG1初制覇となった訳で。
ともかくもこれでエイシンフラッシュに人気が戻ってくれれば良いんだが。

トレド、一時は命を取り留めたみたいな記事を見て胸を撫で下ろしてたけど、やっぱ駄目だったんか…残念です。
6. Posted by あ 2022年11月28日 00:32
ヴェラアズールは祖母アドマイヤサンデーで血統もいいですし種牡馬としても楽しみです。父から受け継いだ末脚のキレを繋いで欲しいですね。

トレドは斃死とのこと。生きていても競争能力喪失の確率が高い箇所の怪我でしたがつらいですね。
勝ち馬のオマツリオトコは強い競馬をしました。洋芝もこなせますし中東遠征も視野でしょうか?
7. Posted by K 2022年11月28日 01:08
ヴィットリオドーロ、群馬の乗馬クラブアリサに繋養されていて、
今年元旦に亡くなったキョウエイボーガンが住んでいた馬房に入っているそうです
少ない産駒からいきなり重賞馬2頭出すんですからポテンシャルはあったと思うのですが
種牡馬として繋養し続けるというのは難しいもんなんでしょうね……
8. Posted by 木曽馬 2022年11月28日 01:19
5 グランドグローリーの仔は日本でも海外でも適性がありそうですね。強い産駒が生まれたら海外遠征してほしい感じです。
9. Posted by vx 2022年11月28日 01:41
トウシンマカオは来年が楽しみですね。
スピードのある輸入種牡馬全盛時代を生き残ったこの父系がいまだに一線で勝負できてるのは偉大なことだと思います。
10. Posted by 蓮葉 零士 2022年11月28日 06:28
仕上がり遅いと言っても色々いるもので
スピードに比して身体が脆い、肉付きが悪く勝ち筋が限定、気性が幼くてレースが下手
はてさて 能力に見合った身体を手に入れたヴェラアズールはどこまでいけるのか
パンサラッサやヴェルドライゼンデ共々5歳勢はまだまだやれそうです

裏開催でようやく仕上がってきたトウシンマカオ
逆に芝からダートにに転校して以来トントン拍子のウシュバテソーロ
海外のトレンドとは逆ですがそれも興行中心の日本ならではですね
11. Posted by 倫敦納豆 2022年11月28日 13:07
 まだ今年のレースは残っていますが、牝馬の勢いはだいぶ下がってしまいましたね。「サイコロの目でもこの程度偏ることはある」ということなのでしょうか。
12. Posted by sk 2022年11月28日 13:38
ヴェラアズールの活躍で注目度が上がりそうなエイシンフラッシュですが、元々アベレージ面でかなり苦しく4億円加算した世代ですらAEIは1を下回っているので、多少種付け頭数が増えたところで劇的に状況は改善しないのでは......?と個人的には思います
13. Posted by u 2022年11月28日 14:12
誰もここから成功種牡馬になるとは思ってないから問題なし
14. Posted by vx 2022年11月28日 16:31
府中のGIと言えばトニービンですが、キングマンボ系もなかなかの感じが
15. Posted by い 2022年11月28日 17:22
>>14
なんせ最後のジャパンカップ勝ちの外国馬はアルカセットですしね
キンカメは言わずもがな、後継種牡馬も苦手にする者は少ない
府中はキングマンボ系にとって庭と言って差し支えないでしょう
16. Posted by ヴェラアズール 2022年11月28日 19:07
グラスワンダー スクリーンヒーロー
シンボリクリスエス エピファネイア
エイシンフラッシュ ヴェラアズール

の一子相伝系でしょう

なぜかそっちの方が活躍する気もしますし楽しみです
17. Posted by Organa 2022年11月28日 21:03
ジャパンCの勝ち馬は種牡馬としてなかなかの成績を残していますし、ヴェラアズールには何とかさらにタイトルを重ねて好条件で種牡馬入りしてもらいたいと思います。
18. Posted by ナナシ 2022年11月28日 21:44
>>16
シンボリクリスエスはルヴァンスレーヴの方からダートに特化して枝分かれして血を繋いでくれたらなと期待してます。
賛否両論ありますが南関のダート3冠が新設されてより需要は高まるでしょうし。
19. Posted by あ 2022年11月28日 21:59
今後増えるエイシンフラッシュの繁殖はどうせ質最悪の日高繁殖だけだから期待するだけ無駄

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