今まで集めた暮らしやオーガナイズ、インテリアに関係する本や雑誌が結構あり、ソファーに座りながら眺められるようにしています。
その読書の時間は、私にとって楽しみであり、仕事のアイディアがふと浮かぶような、有意義な時間でもあります。
先日少し時間に余裕があったので、古くから手元にある文庫本を手に取っていたところ、懐かしいタイトルに目が行きました。
その本は、千葉敦子著:「ニューヨークの24時間」。
私はおそらく、子供の頃から生活全般に興味のある「暮らしフェチ」だった(笑)と思うのですが、特に外国での生活や自分らしい価値観を持った方の普通の日々の生活に興味がありました。
まさにこの本は、その欲を満たしてくれる1冊でした。
千葉敦子さんはジャーナリストであり、また乳がんを患っていたことを本にも公言していた方でもあります。
残念ながら46歳の若さでお亡くなりになりましたが、その最後の3年間を、ニューヨークで精一杯生き抜いた女性だったようです。
でもこの本には、そんな状況にありながらも、病気の辛さや死への恐怖を感じさせる雰囲気はなく、いかに仕事を効率的にすすめるか、時間の管理はどうしているか、洗濯や掃除の仕方や、はたまた服やアクセサリーはこんな感じで、こうやって整理してあるとか。。。
自分の人生のオーガナイズについて生き生きと描かれているのです。
この本は、亡くなる半年前に出版されたようですが、死の直前まで自分らしい暮らしをしつつ、楽しんで生きていた千葉さん。。。
25年以上も前の本ですが、今読んでも十分に読み応えのある、またふつふつと明日の普通の暮らしが楽しく思えてくる1冊だと思います。
オススメです。