異動して4度目の春。
 1度目の春は、学部長になったばかりで右も左も分からずうろうろしているだけであっという間に過ぎ去った。
 2度目の春になってようやく自分のすべき仕事をはっきり意識できるようになったのだが、心の余裕を持てるにはほど遠い状態だった。
 3度目の春は、どうにか仕事には慣れたけれど、あるミッション遂行のために官僚相手の文章を作成することでほほつぶれた。
 そして4度目の春。相変わらず会議、打ち合わせ、諸々の面談等で時間的な余裕はないのだが、少なくとも心理的な追い込まれ感はほとんどない。その分、筋トレと有酸素運動で身体的に追い込んで体力強化に努めている。
 「おいおい、研究ではなく体力強化かいっ!」というツッコミがあるかもしれないが、研究は余裕がなかったらしない、あったらするというものではない。これまでと同じようにこれからも粛々と続けるだけ。でもそうあり続けるためには、新年度からの多重役割をしのぎきる体力が不可欠だと思ってのことである。
 新年度から2年間、学内的には学部長と大学院委員長を兼務することになった。これからの2年間、本学は大きな改革に取り組む。おそらく忙しさはこれまでの比ではなくなる。加えて、博士後期課程が無事発足することになり、我が研究室でも2名のD1を迎えることとなった。学部と大学院合わせて少なくとも週7コマの授業プラス、ドクターコース生の指導というのは、前任校並みの教育負担なのだが、それはヒラ教授であった時のこと。さて、今の立場ではどうなんだろう。
 学外的には社会心理学会の会長を仰せつかった。会員数の伸びが鈍化し、学会誌の掲載可論文の数が減り、年次大会の引き受け校がなかなか決まらず、謎の集合的無知現象も生じている。問題の本質がどこにあるのか多面的な検討が必要だが、いずれにせよそれなりの汗をかくことになるだろう。
 そんなこんなの状況は、タフでなければ乗り切れない。ということで、学内のジムで体力強化に励む今日この頃である。