日本人は大切なモノを随分と長い間置き忘れてきた気がしています。
その大切なものを敢えて古い言葉で表現するなら『大和魂』と呼べるでしょう。

一般的に『大和魂』と言えば、何だか酷く時代錯誤で、政治的に手垢の付いたグロテスクな印象の言葉として扱われることが多いです。
なので、過去の禍々しい『軍国主義の悪夢』を象徴する言葉として捉えている方も少なくないのではないでしょうか?

しかしながら、本居宣長の歌にも敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花」とありますように、元々『大和魂』というのは、血と硝煙の匂いのする『荒事』とは遠く離れた『たおやかな心』を現した言葉です。
そして、波動的に見ればそれは太古より日本にある土着の『人を人たらしめる波動』のことを指し示しています。

これからは、その『大和魂』をこの国の人それぞれが取り戻せるかどうかが今まで以上に問われる時代となることでしょう。
『大和魂』を取り戻すというのは日本という『場の波動』を健やかにすることに繋がります。
日本という国の『場の波動』が健やかになれば、そこに長く滞在している人々の心や身体もその分穏やかになるでしょう。

ただ、元来『大和魂』と呼ばれた『人を人たらしめる波動』は日本だけにあるものではありません。
また日本人だけが持っていたモノでもないのです。

ソレを表現する言葉は違えど、かつては『人を人たらしめる波動』として世界中の人々の中に遍くあったモノです。
『人を人たらしめる波動』の日本という場における一つのカタチを昔の人は『大和魂』とか『大和心』とか呼んだのではないでしょうか?

だが、時代が進み世界の波動は殺伐としたモノに変化してしまいました。
現代においては『人を人たらしめる波動』は驚くほど失われてしまっています。

それは日々のニュースとかで見る人心の荒廃ぶりを見ても明らかだと思われます。
人と人が争い、傷つけ合うのが当たり前だという感性がごく普通のことのように世界に広がっていますので…

今後もし完全に『大和魂』が失われてしまえば、殺伐としたココロがこの世の全てを覆い尽くしてしまうかも知れません。
『大和魂』が無くなってしまえば人類はあっという間に『己れの内側の闇』によって食い破られ、滅びてしまう可能性が高いです。

逆に『大和魂』の復活は日本のみならず今の世における『人を人たらしめる波動』の復活に繋がると信じます。
またそうでなければ敢えて復活する『意味』もありません。
そして、その日が来るのも決して遠くない気がするのです。

ただし、すでに『大和魂』を完全に失ってしまった人や組織、民族や国家は、これまでより一層『厳しい時代』に突入していくでしょう。
人を押し退け、人の心を踏ん付けるように生きてきた者にはそれ相応の『因果応報』が起こるということです。
偶然ではなく、必然としてね!



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