NY、NASともに続落。
サブプライムローン問題、住宅販売件数減少を懸念。
東京市場、米国市場安と円高を理由に軟調に。
上海市場堅調なら安心買い入りやすく、小幅プラスも。
■NY14・39安、NAS2・92安。
両市場はまたも下げてしまいました。
途中は上っていたのですが、上がると売りに押され、結局マイナスに。
売り要因は引き続きサブプライムローン問題。
ベアスターンの子会社であるヘッジファンドが破綻に瀕していることで、
他社でも同様のことが起きるのでは、と不安が高まっているのです。
5月の新築住宅販売件数も前月比1・9%減でしたし。
一方で原油先物価格は下げ、長期債利回りも落ち着いていました。
株式市場はこれらを好感高しても良かったのですが、そうはなりませんでした。
米国市場は6月はじめまで連騰したため、どうしても利益確定売りが出やすくなっている。
こういうことになります。
■東京市場。
昨日の日経平均は21円安。
市場マインドが悪化しているにしてはよく頑張ったことになるのでは。
日経平均は18000円のキープに一生懸命という感じで、
昨日はそれに成功した形でした。
今日はどうか。
18000円台はかなり難しい。
こう見ています。
前述したように米国市場安に加え、為替の円高。
これがあります。
昨日尾身幸次財務相が為替相場について、
「注意深く見守っていく」
「主要7カ国で市場が一方向に偏って行動することへのリスクを認識することが重要との点で意見が一致している」
などと発言したことが影響しています。
これは財務大臣として当然の発言、今日も円は下げにくいでしょう。
それがハイテク、自動車株の頭を押さえることに。
少なくとも前場は響くでしょう。
でも後場になるとさほど意識しなくなるのでは。
それよりもやはり気になるのは上海市場の動向。
このところ東京市場はまたまた上海を意識し始めているため、
今日もそれが続くでしょう。
同市場が堅調なら東京市場も上がりやすくなりますが、
下げるようだと引き続き軟調な展開に、です。
ただ個別には強い動きを期待出来る銘柄もあります。
6000億円規模の原子力発電所を受注したと報じられた東芝。
同社株はもちろん、周辺の電子力発電関連株も人気化が予想されます。
それがハイテク関連株全般に及ぶことも。
その場合、日経平均は小幅高で終わることもあり得ます。