昨日の休日分も上った。今日の日経平均株価はこう表現しても良いほどの大幅上昇になりました。休日前の28日、232円も下げたのが下げ過ぎだったのですが、今日はその分を埋めて23日の終値8847円に近いところまで上昇したのはちょっとした驚きでもありました。
今日はほとんどの投資家が上昇予想だったはずです。昨夜のNYダウが168. 78ドル高、NASDAQも38. 13ポトント高だった上に、為替市場で円が97円台半ばに下げていたからです。米国市場の大幅高+為替の円安。これは東京市場上昇の最良条件であり、それが満たされたことで上昇は間違いないところでした。
そして実際もそうなったのです。寄りつきは8615. 45円。終値は8828. 26円。実に334. 49円の大幅高でした。
東京市場が3月10日に底を打って以来、この規模の上昇は5、6回に及び、下る時は小刻み、回復する時は大幅。こんな展開が見られるようになっているのは、回復相場の特徴の一つであり、今日もそれが見られたことになります。
前述した支援材料の他に、国内にもそれがありました。寄り付き前に発表された3月の国内鉱工業生産。これが前月比1.6%上昇となったのです。久しぶりに見られた主要指標の好転であり、買い材料の一つになったといえます。
豚インフルエンザの感染拡大は懸念の段階を越えて、実際に拡大中とあって、景気回復の足を引っ張るとの見方は強く、買いを手控える動きもありました。しかし何と言っても好ましかったのは、円の急落。円高で反落中だったトヨタ自動車 <7203>やホンダ <7267>など自動車株が待ってましたとばりに素早く反発、ホンダ株に至っては245円もの大幅上昇となりました。トヨタ株ともども日経平均株価の大幅高に大きく寄与した形です。
やはり東京市場は為替次第。こう言いたくなるような展開だったことになります。(1)長期休暇の谷間である、(2)月末である、(3)豚インフルエンザのさらなる感染拡大懸念がある、(4)米自動車大手のクライスラーの破たんが迫っているなど、様々な気がかり材料があったものの、今日はそれらのすべてをハネのけて上昇したのです。
こんな展開が毎日続いてい欲しいものですが、豚インフルエンザ感染拡大懸念はなお去りません。オバマ大統領は国民に落ち着いた対応を呼びかけましたが、米国での感染がさらに拡大したりすれば、為替は円高に戻ってしまうこともあり得ます。
これらを考えると、東京宝島はとても安心して宝探しをしていられる状況にはないのですが、それでも今回の下落と反発で分かったのは、主力株が下げに対して意外に強いこと。一時的に下げても、そのままずるずると崩れてしまうのではなく、反発力が衰えない。これが明らかになったことであり、この点明日も含めて引続き期待が持てます。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)
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