7月相場も今日で終わりです。この原稿を書いている時点(前場終了時点)で日経平均は139.69円高。まだ一日が終わっていないので100%確実とは言えないのですが、前場終わった段階でという条件付きで今月の日経平均株価を見ると、月足チャートは陽線となりそうです。
7月は月初の1日に日経平均株価が高値10086.18円を付けたあと下落に転じ、7月13日まで下げ続けました。最安値は9050.33円。下値支持線の9000円でほぼ止まったことになります。
背景には米国市場高があり、それに引っ張り上げられる形で東京市場も回復に転じたのですが、その結果として日経平均は31日、10313.29円の高値を付け、年初来高値水準となりました。
もちろんこれは大変魅力的なことで大歓迎ですが、同時に興味深いのは月足が5カ月連続で陽線となったことです。陽線が5本続くくらいなんでもないことのように思えるかもしれません。しかし実際には滅多に5本連続はありません。
4本まではあるのですが、5本はなかなかなのです。東京市場の現状について楽観的になれる人は数少ないはずです。実際に東京市場はこのところ日経平均株価は上がるものの、盛り上がりには欠けています。こんな環境下で3月以来陽線が5本も続くような相場が展開している。この事実が重要です。
このような月足陽線の連続現象が見られたのは、1982年から89年にかけてのいわゆるバブル相場期と1972年の暴騰相場、あるいはその前の成長経済下です。
当時と現在ではもちろん背景が異なるのですが、類似の現象が生じているのは確かであり、東京市場の回復がここ数年で幾度も見られた一時的なそれではない可能性が高いと見てよいのではないでしょうか。つまり6連騰があるかどうかはともかく、上昇トレンドがなお続く可能性が非常に高いのです。
そうであるにも関わらず、市場マインドはまだ冷夏状態です。それだからこそ東京市場は引続き魅力的といえます。温度が上がってしまうとたちまち過熱し、リスクが高くなってしまいます。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)
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