株に稼いでもらえ! : 2009年10月

ｅｒｉｂｕｌｉｎ（Ｅ７３８９）は第３相比較試験において主要評価項目（全生存期間）を達成

本試験データ等に基づき、局所進行性・転移性乳がんについてのｅｒｉｂｕｌｉｎの承認申請提出を予定

　エーザイ株式会社（本社：東京都、社長：内藤晴夫）が現在開発中の自社創製品である抗がん剤Ｅ７３８９（一般名：ｅｒｉｂｕｌｉｎ　ｍｅｓｙｌａｔｅ、以下「ｅｒｉｂｕｌｉｎ」）について、このたび、局所進行性・転移性乳がんを対象としたフェーズＩＩＩ試験の解析結果概要が得られましたので、お知らせします。

　欧米において実施された、今回のフェーズＩＩＩ試験（ＥＭＢＲＡＣＥ試験：Ｅｉｓａｉ　Ｍｅｔａｓｔａｔｉｃ　Ｂｒｅａｓｔ　Ｃａｎｃｅｒ　Ｓｔｕｄｙ　Ａｓｓｅｓｓｉｎｇ　Ｐｈｙｓｉｃｉａｎ’ｓ　Ｃｈｏｉｃｅ　Ｖｅｒｓｕｓ　Ｅ７３８９）は、２種から５種のがん化学療法（アントラサイクリンやタキサン系抗がん剤を含む）による前治療歴のある、局所再発性・転移性乳がんの患者様７６２名を対象とした、多施設、無作為化、非盲検、並行２群間比較試験です。

　本試験では、患者様をｅｒｉｂｕｌｉｎ投与群と治験医師選択療法施行群の２群に分け、前者に対しては、２１日を１クールとし、各クールの第１日目と第８日目に、本化合物をそれぞれ２分から５分かけて点滴静注しました。治験医師選択療法は、がん治療の適応を持つ単剤化学療法、ホルモン療法、生物学的薬剤療法、もしくは緩和療法、放射線療法と定義しました。

　本フェーズＩＩＩ試験の解析結果概要によれば、ｅｒｉｂｕｌｉｎ投与群では、治験医師選択療法施行群に比べ、主要評価項目である全生存期間（ｏｖｅｒａｌｌ　ｓｕｒｖｉｖａｌ）が統計学的に有意に延長しました。本試験におけるｅｒｉｂｕｌｉｎの安全性は、過去に実施したフェーズＩＩ試験で報告されたものと同様の結果であり、最も多く見られた有害事象は骨髄抑制でした。

　ｅｒｉｂｕｌｉｎは当社が創製した新規化合物であり、クロイソカイメンから初めて単離された天然由来化合物ハリコンドリンＢの合成類似化合物です。タキサン系抗がん剤は微小管を安定化することで細胞分裂を阻害するのに対し、ｅｒｉｂｕｌｉｎは脱重合を抑制せずに微小管の伸長を阻害することによって細胞周期を停止させる、微小管ダイナミクス阻害剤です。

　検診による早期発見と革新的な抗がん剤などにより、世界的に乳がんによる死亡率は減少していると言われていますが、乳がんは依然として、がんによる女性死亡者の主要原因の１つであることに変わりはありません。その治療法は年々進歩していますが、進行性や転移性の乳がんでは治療の選択肢も十分とは言えず、より有用な抗がん剤の開発が非常に重要です。

　当社は本フェーズＩＩＩ試験結果の解析をさらに進め、本試験データなどに基づき、局所進行性および転移性乳がんの適応で、ｅｒｉｂｕｌｉｎの承認申請を日本・米国・欧州において本年度中に行う予定です。

　また、当社は、乳がん以外にも非小細胞肺がん、ホルモン抵抗性前立腺がん、肉腫を対象として、本化合物の有効性と安全性の検証を自社で進めています。さらに、当社では、ｅｒｉｂｕｌｉｎをクインタイルズ社との戦略的提携契約に基づく共同開発における対象化合物の１つとして取り組むこととしており、非小細胞肺がんおよび膀胱がんに対する開発プロジェクトを進めていく予定です。

　当社は、がん領域を重点領域と位置づけ、ｅｒｉｂｕｌｉｎをはじめとした新規抗がん剤や支持療法に用いられる薬剤の開発に注力しています。これらの取り組みにより、がん患者様とそのご家族、さらには医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。

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2009年10月30日16:13

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今日の好材料。７～９月鉱工業生産統計、改善

今朝は朝早く知人の証券マンから電話がありました。
何事かと出てみると、

「先生、７～９月期の鉱工業生産統計が上向きました」

とのこと。

でも今日は少々の好材料があっても日経平均は下る。
こんな予想であったため、鉱工業生産統計を精読することはなく、
先程改めて目を通したのですが、結構改善しています。

（１）７～９月期鉱工業生産指数、８３・９。前期比７・２％上昇。

（２）足元の投資動向を示す資本財出荷指数（輸送機械を除く、2005年＝100）は63.1となり、前期に比べ5.2％上昇。

（３）上昇は２年ぶり。国内外の景気対策で自動車などの生産が増え、生産機械の需要低迷に歯止めがかかっている。

以上から、データ的には経済の減速に歯止めがかかっていることが裏付けられた形になっています。

それでもこれを楽観的に見ると、軽い見方という批判の対象になりやすいため、

「ただ設備の過剰感はなお残り、このまま順調に回復するとは考えられない」

と付け加えることにします。

こうすれば冷静な判断を下しているように見えるでしょうから。

ま、利口なアナリストたちの真似をしているだけですけどね（笑）

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2009年10月30日11:44

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物足りない上昇

前場終わって日経平均は１２４円高。

昨日は１８３円も下げたので、

それをまだ埋め切っていません。

米国市場の上昇率から考えると、

今日の日経平均は１８０円～２００円上がってもおかしくないところです。

これが無理でも１５０円は上がってしかるべきでしょう。

でもそうはなっていません。

この点でやや物足りないですね。

贅沢はいえませんけど（笑）

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2009年10月30日10:44

カテゴリ: 東京株式市場、今日は次のようになりそうだ

東京株式市場、今日は次ぎのようになりそうだ

［１０月３０日　朝刊］

ＮＹダウ、ＮＡＳＤＡＱともに大幅反発。
７～９月期ＧＤＰ年率で３・５％成長を素直に好感。
東京株式市場、米国市場高にさすがに連動、反発へ。
原油先物価格安、為替円安基調も支援材料に。

■ＮＹ１９９・８９高、ＮＡＳＤＡＱ３７・９４高。
両市場はともに大幅反発となった。
大きな好材料があった。
７～９月期の実質ＧＤＰが年率換算で３・５％増となったのだ。
ＧＤＰのプラス転換は５四半期ぶり。
これより米経済が後退局面を脱したとの見方が広がり、
原油先物価格をはじめ、商品相場が上昇、
株式市場もそれに続いた。
具体的な銘柄としては、このところ下落を続けていたキャタピラーやアルコア株の上昇が顕著だった。

■東京株式市場。
昨日の東京市場は日経平均が１８３・９５円も下落、
軟調極まりない展開に終わった。
水準も１万円の大台を割り込んでしまったため、市場は落胆ムードにおおわれた。
背景には米国市場安があったとはいうものの、
少しは独自の動きがあっても良かった。
しかしそれはなく、大幅下落になってしまった。
今日はそれが改善されるか。
そうなる可能性は高い。
前述したように米国市場高、原油先物価格高、そして円も下落基調だからだ。

ただ日経平均の水準が問題だ。
これまでは１０２００円～１０４００円が分厚い上値抵抗ゾーンになっていた。
それを突き抜けられず、１００００円まで押し戻されていたのだが、
昨日はそれをも割り込んでしまった。
この場合、今度は１００００円が上値抵抗線になってしまい、
ここを抜くのに手間取る恐れがある。
それに来週は、週明け２日は売買があるが、翌３日は休場となる。
これも気になるところであり、米国市場が大幅高したといっても積極的に出動できる状況にはない。

このような状況で１００００円の大台にしっかり乗るには、
上海、香港市場の上昇。
これを当てにすることになり、
両市場が大幅上昇するようだと東京市場も安心し、
上げ幅を拡大、週明けを待つ展開になるでしょう。