私はほとんど注目銘柄として取り上げた記憶がないのですが、
マザーズにキャリアという会社があります。
人材派遣の中堅で、シニア派遣のシニアワーク、
看護師、弁護士派遣のシニアケアなどを運営していますが、
昨日同社株が飛んだのです。
私はたまたまその動きをウォッチングしていましたが、
驚いたことに今日お会いした投資家さんは、
昨日たまたまキャリア株を買ったのだそうです。
買い値は4500円。200株買ったとのこと。
人材派遣、しかもシニア層に強いことで知られているため、
かねてから好感を持っていたのだそうです。
その株が4300円前後から少し浮上、
4500円近くまで上昇して来たため、思い切って投資したというのです。
その後NSさんが驚くことが起きたのです。
株価が不意に急騰開始、たちまち5000円を突破してしまったのです。
驚いたNSさんは、ネットで関連情報がないかと探してみたものの、
それらしいニュースは見つかりませんでした。
それでも株価は上昇を続け、一気にストップ高へ。
私はこのような動きになった場合、
問答無用で売ること。
こう言っています。NSさんもそれをよく知っているはずですが、
私が言ったことはすっかり忘れていたそうです。
そしてストップ高したのだから、とてつもない材料があるに違いない。
このまま持続すれば、明日また続伸。
こうなるに違いない・・・。
こう考えて持ち越すことに。
相場が終って分かったことは、同社がJR西日本とシニア層の生きがい創出を目的に、
合弁会社を設立することになった・・・と。
NSさんは、それを見て翌日=今朝の続伸を確信したということでした。
で、一夜明けて今日、キャリア株はどうなったか。
寄付きから売り気配、
そして前日の終値5250円から480円安の4770円で引けました。
前日上昇した分のすべてではなかったものの、
ほとんどが消えてしまったのです。
「やっぱり昨日中に売りだったですね」
NSさんは言っていましたが、もちろんその通りです。
「でも、昨日買ったばかりだったですからね」
こう言って苦笑するのでしたが、
「昨日買ったばかりだった」からこそ売った方が良かったのです。
昨日のいきなりの急騰は、利益を拾ったようなもの。
それは中長期で成果を上げるために行なっている成長株投資でも、
速攻で利益を確保してしまう。
これを最優先した方がよいのです。
NSさんは次は必ず実行するでしょうが、
このようなNSさんのような失敗例に出会うたびに思うのは、
株式投資で勝てる人とそうでない人とは、
まさしく紙一重。
能力に違いがあるのではなく、勝つために有効とされていることを着実に実行する。
これが出来るのと出来ないのとの違い。
わずかこれだけの違いといえます。
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