「期待値」&「収益力」のチェックを習慣化しよう
株価を動かすファクターは何?
こう聞かれたら、どう答えます?
私は「期待値」と「企業価値」。
こう答えます。
企業価値とはファンダメンタルズになりますが、
それが伸びなくては株は通常は上がりません。
上がっても、その株独自のパワーではなく、
同業種株に連動する形で上がるとか、
従属的な上がり方になります。
そんな上がり方ではなく、
その銘柄独自のパワーで上がるには、
「期待値」
これが関わってきます。
株価は投資家の期待感に支えられて上昇し、
期待感がなくなれば下げてしまいます。
実際に投資している場合、
いちいち「期待感」などということばは使わないものの、
無意識にその銘柄に期待するところがあり、
それに答えてくれそうなら投資する。
こうすることになります。
では、この「期待値」、
どこでそれが分かるのか。
企業収益の増減予想で知ることになります。
期待値とは収益予想のことになるからです。
売上や営業利益が5%伸びる、いや、今期は10%伸びる、
という予想は、あくまでも予想であり、
実現するとは限りません。
ということは、実質は「期待値」なのです。
そのため企業が「今期は売上5%、営業利益10%増を見込んでいる」
と表明した場合、それはまずは目標になりますし、
期待値でもあることになります。
それを見て私たちは、
「会社が株主総会で発表した数字だから」とか、
「四半期決算ではっきり明記しているから」とかの理由で、
それを信じることにして、その株に投資することになります。
ところがそれはあくまでも、実績ではないので、
実現しないこともあります。
そうなると、「期待値」に届かないわけですから、
届かないと判明したところ、
もしくはそれか何らかの切っ掛けで
事前に分かってしまったりすると、
株価はどんどん下げてしまいます。
企業の実力=事業価値が期待値を満たせなかった。
こういうことになるからで、
「配当があるからいいや」
というわけに行きません。
そんな株は、配当分の数倍も下げてしまうからです。
株式投資で一歩ステップアップするには、
「期待値」と「企業価値=収益力」
常にこれらをセットでチェックする。
これを習慣づけると株楽勝です。