2011年11月

2011年11月30日

佳き日に"言祝ぎ"という絵を買う

今日、無事に母親が退院した。腸は、術後が楽だとは聞いていたが、
まさか、こんな急速に回復するとは思わなかったなぁ。
でも、早く健康が取り戻せて良かった。

まぁ、退院となると、短い間でも荷物は増えるし、
精算もあるので、今日は会社を休んで臨んだ。
でも、トントンと順調に物事が運んで、午後にはお役ご免となった。

そこで、折角手にした自由時間を有効に使おうと
新宿の伊勢丹までクルマを飛ばし、
今日から開催さている永山裕子さんの個展に馳せ参じた。

セントラル美術館の時に比べると作品数は少なかったが
相変わらず花の絵が素晴らしい!もちろん、新作ばかりだった。
初日のせいか、売約済みの赤い印はまだ少なかった。
おっ、狙い通りだなぁ。と、ニンマリしながらも
好きな作品に、赤丸が付かない様にと、心の中では焦りつつ、
ジックリと吟味して「言祝ぎ」と題された絵を買う。
全体的に、きれいな赤をバックに白い花。
雌しべに金が配され、賑やかで生命感溢れる絵だ。
母親が退院した日に買うのに相応しいね。と、悦に入ってると
会場にいた永山さんが声を掛けてくれた。

それから、嬉しい事に30分ほども水彩談義しちゃった。
僕も水彩を描いてる事をつい言っちゃったら
「見せて、見せて」「メール添付でいいので、ぜひ」と言われ焦る。
とてもじゃないが、大御所の永山さんに見せられるレベルではないもん。
しかし、本物のアーティストというのは、垣根が低いなぁ。
大御所ぶらないで、本当に親しみを感じる方だ。

貴重なお話をうかがった後に、「薔薇」というタイトルの画集に
為書きと共にサインをしてプレゼントしてくれた。
これまた、望外の喜びでしたね。

最後に、伊勢丹スタッフが、
「先生と一緒に写真を撮りませんか?」などという。
その頃は、夕方で会場も混雑してきていた。
そんな人だかりの中では、とても恥ずかしいので固辞したが
ちょっとシャイな永山さんも、ホッとした表情だったような気がするね。(笑)

rose1130



oro_campo64 at 20:03|PermalinkComments(4) 水彩 

2011年11月29日

やっぱり、ゼネラル・レクラーク!

実は、果物をあまり食べない男二人。そう、息子と僕のことです。
野菜は、十分に摂取してるんだから、まぁいいか。と、
二人は全然気にせず、果実なし生活を送っているワケです。
カミさんが居たら「朝の果物は黄金よ」と、
有無を言わさず喰わされるところだなぁ。

そんな二人だが、今頃の季節のお楽しみと待ち望んでいるのが洋梨。
洋梨はいいよねぇ。歯触りも香りもね。
生で良し、蒸して良し、もちろんケーキでも良しだ。
そういや、ケーキと言えば迷わず"タルト・ポワール"という時期もあったっけ。

一口に洋梨と言っても、色々あって…
僕が知ってるだけでも、バラード、レッドバートレット等々。
なかでも、女王と呼ばれる「ゼネラル・レクラーク」は一番好き!
こいつは、腰の張ったカタチでデカさを誇るが、大味なんて事はなく
トロ〜リと蕩けるような食感で、香りも実に深〜いんだ。
口にすれば、"ビーナスの涙"と呼ばれる果汁が口中に広がる〜っ。
ま、そんな風に宣ってはいるが、実はいつも頂き物。(汗)
感謝しつつ戴いてるんです。

まだ食べ頃サインは出ていないので、取り敢えず両親にもお裾分け。
母親も、もう果物はOKじゃないかな?
一方我が家では、香りが増し柔らかくなる食べ頃を
お預けをくったワンちゃんのように、
鼻を利かせながら、男二人で待っているんだね。(笑)
早く、熟さないかなぁ…

pear1129

oro_campo64 at 21:36|PermalinkComments(0) お気に入り 

2011年11月28日

無主物って何?

今頃になって、トーデン福島原発事故で、日本中にセシウムが降下したと発表された。
遠くは沖縄まで、日本国中にばらまかれていたワケだ。
僕の住む東京も、17,354ベクレルという高数値だ。
しかし、福島だけは発表されていない。なぜ?
あまりの数値に発表できないというワケなのだろうか?

そのうえ、トーデンは飛び散ったセシウムは霧や雨みたいなモノ
いわゆる「無主物」というもので
すなわち、トーデンのモノではないから除去責任はない。
除染は、それぞれの土地の持ち主が自分の金で行うべきだ。と主張し
裁判所が、それを認めたと新聞に載っていた。
誰のものでもない?そんなデタラメは無いだろう。
過去に水俣病だって、イタイイタイ病だって
チッソや三井金属鉱業など公害企業が責任を取って補償したはずだ。
なぜ、トーデンだけが知らんぷりできるのか大いに疑問だな。
それを平然と許す国の体制って何だろう?

後になって、いざ病理が現れたら「因果関係が証明されない」と、ごねるわけだ。
これまた、国も使うお馴染みの手法。呆れて物も言えない。
大体、これだけ日本国中にばらまかれてしまったセシウムなのだからこそ
あちこちにホットスポットが現れているんだろう。
しかも、それは雨樋の下や側溝など降下物が吹き溜まる場所に多い。
それなら、浄水場やプールにだって降り注ぐはずなのに
1回東京都の水道水にセシウムが混じった報道され
小さなパニックが起こってから、一切降下物は0だと国から報告されている。
雨樋下に雨が溜まって、放射線数値が上がるのに
プールや浄水場は、ずっと0なの???
どうも、信用のおける話が出て来ないなぁ。

こういう話になると、すぐに風評被害と言うけれど、
一番悪いのは「ただちに健康に被害はない」などという
まやかしばかりで、正確なデータや未来への設計図を明示しないからだろう。
だから、誰もが疑心暗鬼になって、国の言う事なんて信じないのだ。
だって、目標があれば、歩き続けていけるもんなんだから。

今回、こういう数字が出てきたのは、もうほとぼりが冷めたから良いか?
と、行政が考えたからに違いないね。
ほとぼりは、決して冷めていないぞ!

我々は未来のために何をしたらいいのか?
倦まず弛まず、考え続けなければいけないなぁ。

musyubutsu1128

oro_campo64 at 21:34|PermalinkComments(0) 独り言 

2011年11月27日

スランプ水彩

今週は、金曜の夜から父親に2泊3日で来てもらった。
すっかり週末を我が家で過ごす習慣ができて、父親も大分寛げているようだ。
でも、油断は禁物。もしも転んだりしたら大変なので、気は抜けない。
だから、日曜夕方になって無事に送り届けるとドッと気が抜ける。

日中は、父親が昼寝をしていたりして、僅かに自分だけの時間が持てると
さて、ボンヤリしてるのも勿体ないし…と
アトリエで筆を持ってみたりするが、全然集中できずに絵が描けないねぇ。
ここのところ、すっかりスランプだ。
別に父親のせいじゃないけど、自分の生活ペースがいつもと違うからだな。
と、言い訳したりして…

母親が退院してからも、週末は両親を呼んで
我が家で、寛がせようと思っているので
こうなると、当分の間は絵が描けそうもないな。
まぁ、それもしょうがない。しばらくは、父母優先でいこうと思う。

そんなわけで、描くのは早々に諦めて
コーヒーを淹れて、敬愛する永山裕子さんの画集を紐解く。
いやいや、相変わらず花の絵が凄くて、
今の気分じゃ、「よ〜し、僕も描くぞ!」という闘志が湧かず
やれやれ、適わないなぁと、へこむばかり。

本当に、永山さんの絵には凄みさえ感じちゃう。
水彩だけど、自由な発想でホワイトもゴールドも平気で使うからね。
それが、また効果的なんだよなぁ。
対象に迫る気迫が、手段を選ばない試みを生んでるんだろうなぁ。
しかし、うまい。
そういえば、もうすぐ今年最後の個展が開催される。
"生絵"を見て、また刺激を受けようかな。

コーヒーを飲み終わったら、ちょっとだけ水彩が描きたくなった。

suisai1118

oro_campo64 at 21:41|PermalinkComments(0) 水彩 

2011年11月26日

初めて見たバジルの花

母親に貰ったバジルの鉢植えも盛り過ぎ、葉に勢いがないなぁ。
ハーブとして使うのもこれまでかな?と、ベランダに出しておいたら
いつの間にか、花が咲いていた。ビックリ。
よく見ると、シソの花みたいだな。和洋のハーブ同士、似るのかな。

昔、キューピーの広告だと思ったが
「食べられる植物の花は美しい」というコピーがあったように思う。
確かに大根だってニンジンだって美しい花を咲かすからね。

バジルは、やっぱり白い花が相応しいね。
あの香りのイメージは、やっぱり白だな。などと独りごち。
これだけ花が咲いていれば、いずれタネも採れるなぁ…と思った時
"バジルシード"って、確か食べられたよなぁと気がついた。
食べた覚えは無いが、フードスタイリストに、そう聞いた事がある。
なんでも、水に浸けておくとタピオカみたいに
プルプルになってデザートととして食べられるらしい。
ちょっと、勇気が要りそうだなぁ。(笑)

でも、ちょっと冷え込んだ来たから、
ベランダから室内に入れた方が良いのか?
花が咲くほど外の環境がいいなら、このまま放っておくか?
ちょっと悩みどころだな。

basil1126

oro_campo64 at 16:56|PermalinkComments(0) グリーンライフ 

2011年11月25日

ノスタルジックなコーク・アート

ある企業の周年記念キャンペーンを手がけていて
参考のためにいろいろな企業を調べていたら…コカ・コーラが125周年だった。
さすがに老舗企業だなぁ、100年越えだ。
などと思いつつ、ついでにWEBサイトを渉猟していたら
周年記念「限定版アートブック」を見つけた。
おぉ、何だかキレイだなぁ…と、つい気分が誘われて買った。

だって、僕ら世代にとってコークは、単なる飲み物と言うだけでなく
女性のシルエットを模したと言われる、
あの"コンツアー・ボトル"自体が、もはやアートだったもんねぇ。
ノーマン・ロックウェルをはじめ、
アンディ・ウォーホールなど、当代の様々なアーティストがモチーフにしてる。
まぁ、いわゆるポップカルチャーの雄だからね。

コーク自体は、僕はだいぶ長い間飲んでいないが、
アートブックは、資料として欲しいだけでなく、インテリアとして欲しかったんだ。
そして、届いたブックは、赤色も艶やかなクロス貼りの表紙。
しかも、コンツアー・ボトルが型押しされていて、思った通りに良い感じだ。
中身も、僕が生まれた歳のTimeの表紙や、各界の著名人とコークの写真。
映画や広告など時代を象徴するアートが盛りだくさんだった。
古き佳きアメリカが詰まっていて、
いまより時代が単純だった頃のノスタルジーに溢れてた。

アートブックだけに、読む部分はほとんど無く、見て愉しむページが続く。
ペラペラと捲っていくうちに…
なんだか自分でもコークをテーマに描きたくなって来ちゃったなぁ。

いまや、コークも缶ばかりでコンツアー・ボトルはなかなか見ないね。
そういえば、大昔に行ったスペイン語圏やアジア圏で
その国の言葉でデザインされたコークの缶を土産代わり持って帰った事もあったっけ。
探せば、そんな缶や古い瓶が出てきそうだなぁ。
週末にでも、コークを描いてみるかな。

coka1125

oro_campo64 at 20:48|PermalinkComments(0) インテリア 

2011年11月24日

クルクルと溶かして愉しみます

昨日は掃除や洗濯を済ませて、夕方に母親のお見舞いに行ったら
ベッドサイドで家族と縁者がバッタリと遭遇する事になった。
そして、そのままみんなで晩飯を一緒に食う事になって出かけてしまった。
まぁ、母親も術後の経過が良く、点滴スタンドを持ちながらも歩いていたし
笑顔を取り混ぜながら話も出来たのでね。ちょっと、安心したと言う事もあるね。

病院にいた間には、細々したモノを買いに階下のコンビニに行ったりした。
若い人と違ってコンビニ使用率はそう高くないので、なんだか愉しいね。
ナチュラル・ローソンは、普段行かないので物珍しい発見もあった。
それは、サダハル・アオキの「ショコ・レ」。
パッと見は、四角いチョコ味のロリポップ・キャンディ。
棒を持って口にするのかと思っちゃったね。
味は、柚子・コーヒー・抹茶と3種類あったので
物は試しと全部買ったら、なんとショコラ・ショーを愉しむモノだった。
えっ、柚子味や抹茶味のチョコレートドリンクなの?
なんだか斬新だけど、まぁパティシエ青木なら美味いんだろうなぁ。
と、あとから追加買いして弟家族にも振る舞う。

我が家では、まだ飲んでいないんだけど
弟宅では、早くも愉しんだようだ。
80°に温めたミルクをカップに注ぎ、そこでクルクルと回して溶かすらしい。
濃厚で甘く、冷えた身体が温まる〜と言っていた。

そういえば昔、デパ地下にあった"ノイハウス"のショップで
ショコラ・ショーを飲んだのを思い出した。
陶器のポットに入っていて、木の棒で固まらない様に混ぜながらカップに注いだっけ。
あれは、美味しかったなぁ。

週末に父親を連れ帰ったら飲ませてあげようかな。
とは言え、抹茶は息子がチョイスするだろうし、親父はオードックスだろう。
そうなると、僕は柚子味か?さて、どうだろう?楽しみだな。

choc1124

oro_campo64 at 20:42|PermalinkComments(0) コンテンポラリー 

2011年11月22日

ホッとした一日

今日は会社を休んで、朝から母親の手術に立ち会った。
事前検査などが徹底されていたおかげで、特に問題もなく施術は終わった。
しかし、カンファレンスルームで、削除した部位を見せられながら
説明を受けるのは、気の小さい僕としては避けたい気持ちもあったが…
そうもいかないよねぇ。
成果物(?)を誇りたいのは、医者もデザイナーも一緒だな。(笑)

術中に持病の不整脈も起きず、無事に終わった事を喜びつつ
あとは、全身麻酔からきれいに目覚めてくれるのを待つ。
やがて、掠れた声ながらも応答が出来て、ひとまず安心した。
じゃぁ、と義妹と遅い昼飯を付属のランチルームでそそくさと済ませ
戻ってきたら、グッと受け答えもしっかりして、
急速に目覚めているのが判り、次々に懸案事項が払拭されてゆく。
やれやれ、山を越えたなぁ…と、義妹と目を合わせる。

家族で手術入院などした事もなく、この歳まで来てるのは
僕と義妹だけなので、お互いこの調子でやっていけたらいいねぇ。
なんて雑談しつつも、とにかく高齢の母親の手術が無事に終わってホッとした。

しかし、大腸の一部を切除したのに、安静に寝てるのは今日だけらしい
明日からは、少しずつ動いた方が身体に良いらしい。リハビリの始まりだ。
いたずらな過保護はいけないんだねぇ。と思いつつビビル。
まぁ、腸の手術は術後が楽だと聞いてるし、母親はジッとしていられないタチなので
回復に繋がるなら頑張って貰うかな。
幸い明日は休日だから、親父を除いた家族は集えるから、みんなで見守れる。

親父のケアも含めて、あとひと頑張りかな。

flower1019

oro_campo64 at 19:19|PermalinkComments(2) 独り言 

2011年11月21日

天使は微笑む

昨日は、父親のケアに明け暮れた。
日差しのある時に風呂に入れようと午前中の入浴。
何十年ぶりかで親子で入って、身体を洗ってやってから
全身に薬を塗り込んだりしたら
こっちがヘトヘトになっちゃった。
老老介護も大変だ。でも、父親が喜べば気持ちも軽くなるね。

昨日は、冬にしては暖かかったが、父親を自宅まで送りに行く時は
一天にわかにかき曇り、急に激しく雨が降り出した。
親父が、帰るのが嫌がったのかなぁ。(笑)
しかし、送って帰ってきたら、気が抜けたのかドッと疲れ切ってしまった。


一夜明けて。
朝の空を見上げると、雲間からレンブラント光線が一筋、二筋。
何だかレンブラント光線って夕日のイメージがあったけど
朝でも、出る事があるんだなぁ。
たぶん、夕刻のイメージは、本家のレンブラント絵画に負うところが多いが
リドリー・スコットや黒澤明の映画のせいもあるだろうな。
それ以後でも、北野武や伊丹十三の映画でも、
レンブラント光線が、ドラマチックな演出に使われていたっけ。
雨上がりに出やすいとは言え、そうそう現れるモノでもないので、
監督達は、ひたすら待ったんだろう。
今なら、さしずめCGかな?

そういえば、レンブラント光線は
別名、"薄明光線"とか"天使のはしご"とも言うから
そう聞けば、朝に相応しい気がしてくる。
夕景はドラマチックだけど、朝のは爽やかで希望に満ちているね。
なんだか、天使が舞い降りてきて、良い事が起きそうかな。

まぁ、母親の手術に先立ち、天使が微笑んだと思う事にしよう。

angel1121

oro_campo64 at 21:06|PermalinkComments(0) 独り言 

2011年11月19日

白い野菜のホワイトシチュー

今日、母親が入院した。
手術は来週だが、術前にするべき事もあるんだろうね。
命のやりとりをする手術じゃないから安心してください。と、主治医は言うが
家族としては、心配は尽きない。もしも…が無いように願う。
まぁ、母は気丈なので。「また、来てね」なんて笑顔で手を振ってるが
こっちは、なんだか切ないねぇ。

母親を病院に送った後、父親を迎えに行って我が家へと連れ帰る。
月〜金は、どうしても義妹に頼らざるを得ないが、
週末くらいは、僕が父の面倒を見なきゃね。
面倒と言っても、ふらついて危ないから風呂に入れあげて
背中でも流し、あがったら乾燥肌用の薬を塗ってケアするくらいだから
そんなに大変でもない。あとは、飯を食わせればイイだけだね。

飯と言っても、齢92歳だからめっきり喰わなくはなった。
でも、ちょっと前の80代終わりには、
フォアグラ入りハンバーグなんか食べていたからねぇ。(笑)
正直、ビックリしたもんだが、さすがにその勢いはもうない。

そんなわけで、今日の晩飯は肉抜きのクリームシチュー。
エリンギにブナシメジなどキノコあれこれに
ジャガイモ、タマネギ、蕪などの白い野菜ばかりで作ったホワイト・シチュー。
まぁ、息子はこれでは済まないので
柚子胡椒風味のチキン・グリルとサラダ、タコのマリネを用意した。
ご飯も炊きあがり、支度も完了というタイミングで
「いま練習が終わったけど、流れで晩飯を仲間と食うことになった」と、連絡が入る。
「おぉ、了解」と快く返すが…呆然。
ちゃんと飯を作った日というのは、えてしてこんなもんだなぁ。

親父は、シチューだけでイイと言うし
父親用に小盛りにしたホワイト・シチューが
なんだか、侘びしく見えちゃうなぁ。

white1119

oro_campo64 at 20:26|PermalinkComments(0) 料理 

2011年11月18日

2本の糸栞がオシャレ

今日も、プレ作業のまとめで慌ただしかった。
まぁ、昨日は早く帰っちゃったから、そのしわ寄せだな。
でも、就業時間中はプレ作業に集中して、かなりタイトに仕事をしたので、
昼時間も短縮!でも、その短い昼休みに"湊かなえ"の「境遇」を読了。

大分こなれた文章で、淡々と物語が編まれているので
スーッと舞台に引き込まれて行ったが
途中でレトリックが想像できちゃったね。まぁ、最後のオチも想定内。
でも、その過程を辿るのは愉しかった。けど…ひとつだけ。
親の罪が、そんな風に子供の人格に及ぼすとは思えないんだけどなぁ。
親は親、子は子。と、独立した人格だし
親が罪を犯したら、子供は一生涯その罪を負わないといけない。
そんな風には、本人も周りも思うモノでもないよなぁ。
この辺りが、喉に刺さった小骨の様に、終始違和感を感じて馴染めなかった。

なんだか映画化されるようで、帯びに女優陣が載っていたが
読んだ後だと、キャスティングにも違和感を感じる。
ま、でもこのあたりは、人好き好きだから…

装幀で言えば、物語に関係深い"青いリボン"をイメージした糸栞がいいね。
しかも、意味深く2本。これがオシャレ。
デザイナーは、やっぱりこういう所も見ちゃう。
これも、本の愉しさだからねぇ。

ribbon1118

oro_campo64 at 21:19|PermalinkComments(0) 読書 

2011年11月17日

ソフトにソフトに旨味を引き出します

昨日は、プレ作業で深夜帰宅。久しぶりに疲れたなぁ。
歳を取ると、その時はテンションが上がってるから良いけど
翌日になっても、身体の芯に疲れが残るなぁ。(笑)

そんなワケで、こういう時は野菜料理だろうと
帰り際、閉店間際の百貨店に滑り込んだら…「ソフトスチーム野菜」に出会った。
スチームは判るけど、"ソフトスチーム"って何だろう?
見た目はカット野菜が真空パックされた感じ。
まぁ、サツマイモやカボチャは、男所帯にはちょうどいい量だね。
たくさん買っても、息子もそうは喰わないからなぁ。
と思いつつ、モノは試しと買ってみた。

取り敢えず、初っぱなはサラダにしてみた。
千切りレタスやオニオンスライス、ピーマン、ニンジンの千切りに
トッピングするように、カボチャとサツマイモを転がす。
ドレッシングを廻し掛け食したら…これが旨かった。

やっぱり水煮の野菜とは違い水っぽさがなく、しっかりとした味わい。
野菜の旨さがジワッと染みるねぇ。緑黄色野菜をサラダで食すのに、これはいいね。
僕も、果物や野菜をスチーム料理する。この方が栄養分が逃げないからだが
このソフトスチーム加工もそうなのかな?
だいたい、スチームとソフトスチームは何が違うのか?
調べてみたら、なんと40°から90°の低温蒸気で過熱加工するんだと。
この事で、熱に弱い栄養分がしっかり残るらしい。
しかも、カット野菜やペースト野菜のカタチで出荷するので
形の悪い無農薬野菜であっても、見た目でロスすることも無いとあった。
なるほどねぇ、良い事づくめじゃん。

偶然見つけたけど、このソフトスチーム加工食品はアリだなぁ。
今度は、クリームスープにトッピングしてみるかな。

soft1117

oro_campo64 at 21:51|PermalinkComments(0) コンテンポラリー 

2011年11月15日

待ち合わせは、本屋が愉し

今日は会社に出ず、外で打ち合わせやら仕事に追われた。
いくつかの案件があって、人と待ち合わせもあった。
こういう時、僕が待ち合わせ場所に選ぶのは断然本屋だねぇ。
だって、都合で相手が遅れたって、
本に囲まれながら待つなら、全然気にならないからね。
ただ、調子に乗って買いまくると、後が重くて嵩張るから注意だ。

待ち合わせ場所の本屋では、いつもの本屋と違い目的の本を探すと言うより、
ウロウロと迷子気分で書棚を巡るが良いんだね。
こういう時に、思いも掛けず新たな本に巡り会う事もあるから。
もちろん、古書店だけでなく新刊を扱う本屋さんでもね。だから、愉しい。

ここのところ新鮮味のなくなってる手料理を、
なんとかしようと、レシピ本を料理本コーナーで探していたら
「俺のつまみ」"居酒屋気分の小粋な肴101品"という新書サイズの本と出会う。
この本の著者は、弟が手ほどきを受けているワインの先生だった。
僕は面識はないんだが、名前だけは知っていた。
へぇ〜、つまみ本も書かれるんだ?と、手にとってペラペラと見ると
さすがにワインアドバイザーで料理研究家でもあるから、
ビール&チューハイ、焼酎、日本酒、そしてワインと
酒別につまみが紹介されていた。そして、最後に"しめのごはん"とある。
うん、愉しい構成だね。
そういえば、弟が習っているワイン会でも
その日のワインに合わせた料理が出ると言ってたっけ。

晩飯レシピの拡充を狙っていたのに、飲む方に鞍替えしちゃった。(笑)
女性の著者なのに、タイトルに"俺の"とあるくらいだから
誰にでも作れそうな簡単で旨そうなつまみが載っていた。
こう言うのは、人寄せメニューと言うよりは
普段の脇皿って感じで、何かと便利なんだよね。

……
そうこうしてるうちに、待ち人が現る。
待ってた時間に、つまみ本ゲット!ってわけで…
今日の待ち合わせ本屋も有意義だったね。

tumami11

oro_campo64 at 21:05|PermalinkComments(0) その他 

2011年11月14日

まったり、グリーンエスプレッソ

最近、ちょっと填っているのが「伊右衛門 グリーンエスプレッソ」。
飲んだ切っ掛けは、母親を病院に連れて行った時。
検査のために朝食抜きだった母親に、
何か食べさせようと連れて行った院内のナチュラル・ローソンで見つけたんだ。

エスプレッソと書いてある割に、でかいなぁと思いつつ
抹茶テイストのエスプレッソ・ミルクコーヒーなのかな?などと、勘違いもした。
まぁ、老眼の悲しさで、ほとんど思い込みで買ったのかも?(汗)
でも、飲んでみたら完全に抹茶。でも、なんだかマッタリしてて馥郁とした味わい。
思わず二度見しちゃったね。(笑)
香りが高く、味わいはまろみがあって、なんだか和めたので
以来、コンビニで見つけては買っている。

でも、案外に量があるので一気に飲み干す感じでもない。
少しずつ、じっくりノンビリと味わうのが良いな。
ミルクに入れても、アイスにしても良い感じかもしれないねぇ。
薫り高いから、料理やドレッシングにも使えるかも?
などと、妄想もしてる。

夏の間は、ヘルシアみたいに苦みが濃いお茶もいいけれど
冬場になってくると、濃いけれど口当たりの良い物が好みになるなぁ。
そんなワケで、最近ではまとめ買いして、冷蔵庫に鎮座させている。
でも、気をつけないと抹茶好きの息子に飲まれてて
いざという時に無いという事もあるから、気をつけないとなぁ。(汗)

espresso1114

oro_campo64 at 20:40|PermalinkComments(0) お気に入り 

2011年11月13日

メタボと言っても建築のお話

良い天気に誘われて、息子と朝から六本木まで出向く。
目的は、森美術館でやっている「メタボリズムの未来都市展」。
メタボと言っても、本来の"新陳代謝"の意味で、膨満した都市ではない。(笑)
1960年代のムーブメントだが、あの頃とは時代も変わり
総括の意味なんだろうが、息子にとっては新鮮みたいで、僕もなかなか愉しかった。

まだ、僕が20代だった頃、仕事の中心はもっぱら銀座だった。
札の辻にあった日産プリンスで仕事を終え
クルマで湾岸から東銀座を抜けて行く時、ちょっと目を惹く建物があった。
カプセルが積み上がった様なカタチで、どことなく有機的。
思えば、これが黒川紀章の「中銀カプセルタワービル」だった。
まぁ、今でも銀座の端っこにシンボルのように建ってるけど
この洗濯機みたいなカタチのカプセル部屋が、
ヒルズの歩道に置いてあった。
30年の時を越えて、部屋の中が見られて感慨一入。

他にも僕の好きな磯崎新や、知らない建築家の様々な挑戦が観られて
息子だけでなく、こっちが盛り上がっちゃった。
とても、数時間では満足できそうもないねぇ。
まぁ、僕は幸いにも森美術館の会員だから
開催中は、何度でも観る事が出来る。しばらく通いたいな。

息子が来週から大学の試験が始まるというので
午前中だけの外出で、ヒルズで昼飯を食べたらそそくさと帰還。
本来なら、午後から出かけゆっくり観た後は、
酒を酌み交わしながら、感想をかわすのが常なんだが、
試験とあっちゃ、飲んだくれてるワケにもいかず、ちょっと残念でした。

metabo1113

oro_campo64 at 18:07|PermalinkComments(2) アート 

2011年11月12日

やっぱり、冬は熊木杏里だなぁ

昨日は、思い切り寒いなぁと思ったら…どうも12月の気候だったらしい。
寒いわけだよなぁ。
一転して、今日は穏やかな日。昨日に比べて格段に過ごしやすかった。
そんな良い天気を横目に、今朝は母親と病院行脚。
親子で、似たような歯の欠けが起きたので、友人の歯科医院に行って治療。
その後は、父母の薬の補充で主治医の元に。
入院を控えた母親は、気になる事が色々あるらしく、その手伝いですな。

慌ただしく病院巡りをしたら、急いで帰り…
天気が良い間に洗濯、洗濯!と、家事に勤しむ。
そんな折りに、Amazonから小包が届く。おぉ、たぶん熊木杏里だな。
と言うのも、寒くなってきからか?
つと、冬には熊木杏里の歌声が似合うよなぁ…と思いだして
新しいアルバムが出てないか探したら「and...Life」と言うのがあった。
速攻、"みずてん"で買ったのが、届いたわけだ。

早速、iPhoneにiTunesから落とし、聴きながら掃除に戻る。
柔らかい日差し、軽い風、高い雲、熊木杏里。やっぱりこの季節に似合うね。
まぁ、ミニアルバムで7曲しか入っていないが
ちょっと雰囲気が変わったかな?
彼女の独特の死生観というか、世界観は変わらずに
音楽的タッチは、少し変化したように思う。
でも、相変わらず清々しい。
今度は、ミニじゃなくて、フルアルバム出して欲しいねぇ。

life1112

oro_campo64 at 17:39|PermalinkComments(0) 音楽 

2011年11月11日

あっという間の鉄鍋肉ジャガ

やっと、数字の海から脱出!ここから先は税理士さんにお任せぇ。
しかし、今回はプレやら新規仕事などに挟まれて
仕事と並行作業だったのでヘビーだったなぁ。

まぁ、息子も文化祭やら少林寺の大会などで忙しかったので
晩飯の用意も割愛できたり、スチャラカ料理でも文句も出ず幸いでした。
でも、今日も息子は練習で遅いし…時間もある事だから日本食だな。
ってなワケで、ノンビリと酢の物やら和え物などを作っていたら
「意外に早く帰れそう」とメールが来て焦る。

あとは肉ジャガを作れば良いだけなのに…
順番を間違えたなぁ。
でも鉄鍋があれば!と、思いついて作り始めたら
あっという間に、ジャガイモは柔らかくなり出来上がった。
これで、一旦ゆっくり冷ませば味も染みる。
帰ってくる頃合いに、再度熱すれば熱々で戴けますなぁ。

さすが、こういう時は南部鉄器のチカラを感じるね。
特に、ゆっくり冷ます時に、ジワジワと旨みを閉じ込めながら
素材を柔らかくしてくれるから良いねぇ。
女子にはル・クルーゼがあるだろうが
男は、やっぱり南部鉄鍋やダッチオーブンだよなぁ。

nikujaga0804

oro_campo64 at 21:03|PermalinkComments(4) 料理 

2011年11月10日

人生は、教えて貰うもんじゃない

日本の棄民政策を突くハードボイルドなど、冒険小説を主な舞台に書いている
垣根涼介が、ちょっと路線の違う小説を書いた。
そのタイルが"人生教習所"という。なんだか、読む前に内容が見えてきそう…
なんて思ったが、好きな作家なので手に取ったが
いつもの垣根涼介と違い、誰でもが書けるお話で新鮮味がなかったなぁ。

旅でいろんな人と会う事によって自分が変わったりする"ロードもの"と
自然とふれあう事によって成長する"ネイチャーもの"が合わさって
舞台は「小笠原」。内容は「研修での出会い」だからね。
言っちゃあなんだが、これで人生が変わるならこんな楽はないよね。
しかも、この内容の研修で、人生観は変わらないと思うなぁ

登場人物も、元ヤクザ者と定年リタイア者、引きこもり休学中の東大生。
そして、見た目も心根にも自信のない女性ライターと
ヴァラエティを持って配した人物達も、ある意味ステレオタイプ。
研修の中身、講師の語りや設問のも"いまひとつ"で、狙いが透けて見える。
あぁ、残念だなぁ。垣根さんは、これでなにを書きたかったんだろう?
いつもが冒険譚だから、爽やかでちょっと温かいモノを…かな?
そこそこ厚みのある本なのに、読みごたえは薄い。

作家は、自身のカテゴリーを越えて、
新しいパラダイムに挑戦したい気が湧くんだろう。
しかし、どんな職業の人だって、そうだと思う。だから転職するんだろう。
作家は転職する代わりに、新たなフィールドで小説を書くんだね。
その心根は、もちろん応援するけど…もっと新しい試みを読みたかった。
どうせなら、もう一丁頑張って貰いたいなぁ。

life1110

oro_campo64 at 20:27|PermalinkComments(0) 読書 

2011年11月09日

味が呼ぶ、昔の記憶

歳と共に、朝飯も軽くなって…
息子用には、ベーコンエッグなど、重めなメニューを作ってるが
自分用には、サラダと半熟ゆで卵なんてライトメニュー。
もちろん息子はご飯で、僕はトースト。
最近は、これに"飲むヨーグルト"が加わったりもする。
むふふ、遅ればせの健康志向。

今日の事、新しい飲むヨーグルトである"よいち林檎"を飲んだとたんに
記憶が、グルッと小学生時代まで戻っちゃった。
それというのも、僕らが小さい頃には、風をひいたりすると
母親がリンゴを摺り下ろして、ガーゼで漉して飲まされたもんだった。
今みたいに多彩なフレッシュジュースが無い時代だから、
お手製のフレッシュ・リンゴジュースだね。
ほっとくと、酸化してすぐに赤くなってくるので急いで飲まされたね。
この飲むヨーグルトのリンゴ味が、その頃の味にそっくりだった。
あまりに似ているので、風をひいたような気分になって引いたね。(笑)

まぁ、人工的な味ではなく、本物のリンゴを使ってるという事なんだろうね。
しかし、舌に染みこんだ"味の記憶"は、タイムマシンのように
過去の病床に僕を運んだんだね。
朝から、ちょっとビックリだったなぁ。

西洋では、リンゴは医者いらずって言われるくらいだから
昔の知恵で、風をひいたらリンゴと言うのは合ってたんだろうけどねぇ。

apple1109

oro_campo64 at 21:43|PermalinkComments(0) 独り言 

2011年11月08日

還暦、合コン

昨晩は同級生と、その友達を交えて、六本木リゴレットで食事会だった。
ビールで乾杯しつつ、アンティパストはタパス料理。
季節メニュー、サンマのカルパッチョが、結構いけましたねぇ。
その他、バーニャカウダやらアヒージョ、ピッツアと
スパニッシュ・イタリアンの面目躍如。

こんな時、いつもならイタリアワインを頼むのだが、
アメリカ帰りの友人に合わせ、カリフォルニアワインをチョイス。
友人は、カベルネをキャベルとネイティブ発音してた。(笑)
その後は、シラーだったが…良い取り合わせで、女性陣も美味しいと喜んでいた。
酒が進むにつれて、はぼ初めてゆっくり話す機会だった女性陣と盛り上がる。
友達の友達は友達。まるで、合コンのりだった。(笑)
いい年してても、テンションが上がるもんなんだねぇ。

しかし、一昔前だったら、とても考えられないよね。
還暦仲間とその友人達と夜遊びなんて。
まぁ、良い時代でもあるし…それに、昔に比べてみんな若いんだ。
一説によると、昔の年齢と今の年齢を比較すると8掛けだそうだ。
60歳なら、×80%で48歳だ。うん、そんな感じだ。

惜しくも亡くなったお絵かき仲間の友人とも
女性陣は面識があったので、しばし彼の思い出に浸り
青春時代の話にも花が咲いた。誰にも甘酸っぱい思い出あるねぇ。

こういう会を、これからもやろうねぇ。と、約束を求められつつの散会。
久しぶりの外飯、しかも結構飲んだので
ちょっとストレス発散できて、気持ちも若返ったかも?(笑)

vineyards1107

oro_campo64 at 21:20|PermalinkComments(0) その他 

2011年11月06日

また、夜が長くなる…FRINGE 3

先日、楽しみにしていたFRINGE3シーズンのDVD BOXが届いた。
ワクワクしながらも、纏まった時間が取れず観られない日が続いていた。
でも、今日は…息子は、日本武道館での少林寺大会に出かけ
父親は、お昼寝タイムというポッカリと生まれた休日の午後。
いそいそと観る事にした。
取り敢えず、一話分だけでも観られればラーッキーだけど…

そもそも、このDVDはTVドラマシリーズものなので、
1クールが終わって、次のDVDが制作されて発売されるまで
半年ほどは時間が空くので、これが辛いんだよねぇ。
でも、その分ワクワク気分は盛り上がる。
おかげで、毎年秋のお楽しみになっているんだ。などと思いつつ
トレイにDVDをセット。

さてさて、2シーズンでは、パラレルワールドが混じり合いそうになって終わったが
一旦切れて、時間が経っているので、あらすじを確認。
いいねぇ、こういう疑似科学ものは、いつまでたっても好きな分野だな。

そういえば、先般読んだ村上春樹の1Q84もパラレルワールドだった。
1Q84では、月が2個ある別世界に"青豆と天吾"が紛れ込むが
FRINGEでは"ピーター・ビショップ"が、両世界を繋ぐ鍵になって
こちら側の世界で物語が展開している。
まぁ、内容を話すのは野暮だから、この辺にして…
好きな作品が、完全に別物なのに、ちょっとした"つながり"が感じられると
自分ひとりの思い込みにしても、なんだか嬉しいね。

あぁ、ちょうど1話を観たら父親がお目覚めだ。
期せずして、弟からも"もうすぐ帰るメール"が届く。
よし、ここで親父のショートステイも終わり。家に送り届ける事にする。

父親を送り届けて戻ってくれば、はや夕飯の支度の時間だ。
2話目は、夜だな。と、早くもはまりはじめている。
早く先が見たいような、見終わるのが寂しいような…
そんな、アンビバレンツな秋の夜長がまた始まる。

fringe1106

oro_campo64 at 17:02|PermalinkComments(0) 映画 

2011年11月05日

コツは、過去形?

日本人は、過去形で話すから癒されるという話を聞いた事がある。
例えば、子供が転んで泣いている時「痛かったねぇ」と、
過ぎた事として話し、暗に「もう痛くないよ」と、
知らず知らずに、暗示を掛けているので、いつの間にか泣き止む。
それに比べ、欧米では「あぁ、転んだら痛いよね」「いま痛いね」と
現状を確認する話し方をするので、より痛くなるらしい。(笑)

まぁ、なんでこんな話かというと…
実は、弟が手術を前にした母親に紅葉を見せてあげたいと
今週末、ドライブ旅行に連れ出してる。
そこで、例によってその間、父親を我が家で預かっているんだ。
そう、老々介護(?)ね。
そのコツが、子供と同じに過去形で話す事だというワケ。

92歳という高齢に、さすがの親父もちょっとガタが来てるからね。
足下が不安だし、腎臓の具合もはかばかしくないので
つい愚痴も出るから、すかさず"大変だったよねぇ"でも大丈夫。
まだまだ、元気な方だぞぉ。てワケだ。
身内の年寄りと話していると、ついイラッとする事もあるが
ここをグッと我慢して、とにかく話を聞く。
そして、過去形で癒すことだ。
最近、僕が体得した"年寄りとつきあう方法"だね。

いずれ、自分ももっと歳を取り、
疎ましく思われる事も、いずれ来るかもしれないからなぁ。
その時、癒しの"過去形"で話してくれる身近な人は…
居ないだろうなぁ。(笑)

leaf1105

oro_campo64 at 17:38|PermalinkComments(0) 独り言 

2011年11月04日

光は、拡散し集合する

毎日、数字と睨めっこで、モニターを見続け、目が痛くなるなぁ。
そこで、休憩がてらに撮影用のラフを描いてみたりして
日頃が大事だよなぁ…いつも小まめにやってれば、押し迫って焦る事もないのにね。
などと、反省しつつ、また数字の世界に舞い戻っていた。

だから、昼の休みは数字から離れ、文字に耽溺。
そして、百田尚樹の「プリズム」を、読み終わった。
まぁ、一口に言えば、なんだかなぁ…という結論。ちょっと、僕の好みではないなぁ。
新聞に書店員の方々の推薦の弁がたくさんあったし
百田尚樹だから、新たな引き出しが用意されているのだろう。
そんな期待感で読み始めたのだが、間もなく
帯びに書いてあった「誰も経験した事のない永久の別れ」が推測できちゃった。
違うだろうな、違うよな。ドンデンがあるよな。
そう思いつつ読んだら、予定通りだった。
あぁ、前作「モンスター」前々作「碇をあげよ」と同様に凡作だなぁ。

「モンスター」における"美容整形"、今作で言えば"解離性同一性障害"という
特異な舞台を見つけたと言うだけで、物語としては不満が残った。
ま、僕の勝手な感想だけどねぇ。
百田尚樹なら、もっと愉しませてくれると思ったのに…
いやいや、惜しいなぁ。
「永遠の0」「BOX!」「影法師」などの作品で、
"できる"印象があるので、ここのところの作品には辛口かも知れないけど。
現実世界で言えば"ビリー・ミリガン"の人生。
小説の特異性で言えば「アルジャーノンに花束を」を越えてはいないねぇ。

頑張って欲しいなぁ、百田尚樹。

prism1103

oro_campo64 at 21:03|PermalinkComments(0) 読書 

2011年11月03日

2010年7月24日の人々

家族の誕生日でもなく、会社設立記念日でもなく…
この何でもない日付が、ある日特別な日となってWEBサイトに載った。

これは、大好きな監督リドリー・スコットが総指揮をとった
世界規模の壮大なドキュメンタリー動画のタイトルなんだねぇ。
内容は、世界中のあらゆる人々が、
2010年7月24日一日のある時間を記録して、Life in A Dayプロジェクトに送る。
そうした世界中から送られてきた動画を、リドリー・スコットと
ケヴィン・マクドナルド両監督が、一本のドキュメンタリーに纏めるというもの。
なんともビックリするほど壮大かつ刺激的な試みだなぁ。

一応テーマらしきモノもあって…
あなたは何を恐れますか?
あなたが大好きなものは何ですか?
あなたを笑わせるものは何ですか?
いま、あなたのポケットの中に入ってるものを見せて。
という、ゆる〜いもので、後は撮る人の解釈ひとつってわけ。
2010年7月24日23時59分まで受け付けていたらしい。
ホントに、その一日だけが撮影して参加できるチャンスだったわけだ。
あぁ、もっと前に知っておきたかったなぁ。
知ってれば、絶対に撮って送ったはずだ。

いま、編集済みの動画が、Life in A DayとしてYou Tubeに載っている。
これは、休みの日にappleTVの大きな画面に飛ばして観るのがいいね。

そして、これを見ていると…(前述のテーマは関係ないって感じだね)
同時代を生きる様々な人々の"生活=生な活き方"が見えて、
市井の人々の日常の時間が、いかに大切かが判る。
無駄には、生きられないね。
これが素人の撮った動画の寄せ集めとは、とても思えない。
ディレクションという魔法で、人類史の一日が美しくカタチ作られている。
これは、カプセルにでも詰めて宇宙に送るべき作品かもしれないね。
「これが人類」とコメントを付けてね。

lifeinaday1103

oro_campo64 at 21:11|PermalinkComments(0) アート 

2011年11月02日

スタジオで、なごむ

今日もスタジオ詰め。
空中に浮かせた透明パイプの中に、ボトルシップよろしく仕掛けを作って撮影。
傍で見てると愉しげかもしれないが、なかなか大変な作業。
まぁ、僕は指示だけで、大変なのはカメラマンなんだけどね。(笑)

ここのところ、そんな手の掛かる撮影ばかりで、仕事密度が高いなぁ。
でも、手間の掛かった作業ほど印象に残って
後から思いだしても愉しかった仕事になるもんなんだね。
今回の仕事も、そんな撮影だった。

いつもの慣れたスタジオだが、
撮影の合間にウロチョロしてると、思わぬ発見に出くわす。
今日見つけたのは、スタンドに取り付けるクランプ(たぶん、そう呼んだと思う)。
スタンドが、棚に横に寝かされていたので
まるでクランプが人の顔。(笑)
なんだか、ニッコリ笑った気の良いブラックマンのようだ。

人間というのは、顔識別能力が高いのか
ちょっとした影にも人の顔を見つけ、心霊写真と騒いだりするけれど
消火栓や鍵穴、ドアノブにもユーモラスな人の顔を見つけるね。
クルマだって正面から見たら顔に見えるし…
まるで、仲間を見つけたがってる寂しがり屋みたいだ。

でも、今日見つけた顔は…年寄りしか知らないだろうが、
昔のポスターにある、カルピスを飲む黒人キャラを思わせるね。
なんだか、懐かしい。

気の張った撮影のなかに見つけた、一瞬の和みだ。

calpis

oro_campo64 at 21:13|PermalinkComments(0) 仕事 

2011年11月01日

これが、ホントのコンビーフ

いま、決算期で書類仕事に追われている。
クリエイティブと違う緻密さに、実は音を上げかけてるんだ。
正直に言えば、向いてないなぁ。でも、数字が読めないと経営は出来ないからね。
でも、時間ばかり掛かって遅遅として進まずへこたれてる。
今日午後から2日間に渡ってスタジオ詰めなので
数字から解放されるが、デスクに戻った時を考えると空恐ろしい。
決算書類作りは、時間との追いかけっこごっこの上、
代わってくれる人間が居ないから、時間を取り戻すのが大変なんだよね。
そこで、昨晩もいっぱい書類を抱えて、家で作業に没頭。

まぁ、そんな折でも、嬉しい事もある。実は、旨いコンビーフを戴いたんです。
と言うか、以前におねだりしていて…それを、昨晩手にしたんです(笑)
コンビーフと言ってもただのコンビーフではないんだよねぇ。
これは、谷中のお肉屋さん「コシヅカハム」の手作りで、缶詰ではありません。
珍しいでしょう?
僕も知らなかったんですが、ひょんな事から、仲間に教えて貰いました。
その際に「食べたいなぁ〜」と、おねだりしたんですけどね。
我ながら、浅ましい。(笑)

戴いたコンビーフは、頑丈なビニールで、完全真空パック!
パック開いて取り出すと、ピンク色の肉が脂に包まれている。
そして、良い香りがする〜。
このあたり、缶詰とは違うところですね。実に旨そう!!

今日は息子が、道院で練習の日で、晩飯は要らないというので
取り敢えず、切り分けて冷凍保存する事にしたが
せっかくなので、ちょっとだけ生で味わってみる事にした。
むふふ、鬼の居ない間に…試食。
シンプルに、熱々ご飯に乗せて、脂が溶けるのを待って一口。むむむ、旨し!
この脂は、旨いねぇ。いい年だから脂は控えた方が良いのだろうが…
いい加減の塩味も相まって、やっぱり評判通りの旨さだなぁ。
前沢牛という出所が明らかな牛から作られているからだろうね。

ポーション400gもあるから、量は申し分なし。
よし、色々なレシピを試して、息子と存分に味わってみよう。

cornedbeef1101

oro_campo64 at 20:35|PermalinkComments(2) お気に入り