立ち上がり 未来へつなぐ 別所線

ラグビーワールドカップ2019日本大会は今日決勝戦が行われ、南アフリカの3大会ぶり3度目の優勝で幕を閉じました。念願のウェブ・エリス・カップを掲げることが出来た南アフリカの皆さま、おめでとうございます。

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昭和61年4月に初めて訪問した上田交通別所線(現在の上田電鉄)では昭和3年(1928年)製造のモハ5250形が現役で走っていました

44日間に及ぶビッグイベントは日本代表が史上初のベスト8進出を果たしたことでラグビーが日本に伝わってからかつてないほどの盛り上がりとなり、ジャッカルやオフロードパスといった用語が市民権を得ました。オフサイドとノーサイドのいったい何が違うのか迷うようなことも解消されるでしょう。

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「丸窓電車」の愛称で親しまれたモハ5250形(右)に元東急5000系改造のクハ290形を連結した2両編成で別所線を走っていました

昭和の頃以来、久しぶりにラグビーをじっくりと見た人には今のルールとの違いに戸惑ったことかと思われます。試合途中で戦略的にリザーブの選手と交替するのが今のラグビーですが、昔は怪我でもしない限り途中交替は無かったのです。少々の打撲や傷ならばヤカンの水をかけて試合を続行させていた時代でした。

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別所温泉駅で静態保存されているモハ5252です。平成27年(2015年)5月訪問時に撮影しました

そんなヤカンの水を「魔法の水」として重宝してきた時代からラグビーを支えてきた人達や地域には本当に感謝致します。日本のいろんな場所にラグビーの街とか聖地とかありますが、ラグビー合宿のメッカとしてその名を轟かせる菅平を忘れることは出来ません。日本が開発した画期的な作戦とされる「カンペイ」は菅平高原で作られたことから菅平を音読みにして名付けられたそうです。

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丸窓電車と呼ばれますが、正面の窓は丸くないんですね

菅平高原は夏はラグビー、冬はスキー場として知られており、長野県上田市に属します。北陸新幹線上田駅から上田バスで約50分のアクセスです。上田バスという名に聞き覚えが無かったのですが、かつての上田交通からバス事業が分離、独立した経緯があるんですね。電鉄事業も上田交通から分社化して上田電鉄になっています。

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今にも走り出しそうな姿のモハ5252です

台風19号で千曲川に架かる鉄橋が一部崩落して上田・下之郷間で代行バスを走らせている別所線ですが、信濃毎日新聞の記事によりますと城下・下之郷間を今月下旬に復旧させ、城下・別所温泉間の列車による運行を目指しているとのことです。鉄橋の復旧には時間と費用がかかりますが、1年後の全線復旧を目指して進められているようです。

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丸い窓はラグビーボールよりも相撲の土俵をイメージしたのでしょうか?

では、魚を捕まえに行ってきます!