0.表紙

スポットメーターの老化を阻止するとか・・

やはりPentax-Sp.metarも老化するのであった・・。


 ま、なんというか、この一週間ほどほとんど連日暑いやないですか。

暑いせいだけではないでしょうが、4月末から全国的に足腰&脳みそ劣化しまくってる年寄りが、子供さんやら若人めがけて殺人攻撃を繰り返しているわけであります。

我輩もまた本年67歳になるわけで「バっかな年寄りが、身の程知らずがぁ!」と、酒飲んでブログで偉そうなことを喚いている立場でもないのは自覚しているわけで・・。

 そんなことを思いながらオートバイなど走らせていると、早速ナメた自転車ジジイが5m先に飛び出しである。後輪浮くようなジョータイで急減速でことなきを得たが、「お前は三日以内に死ぬであろう」の呪いをばかけておいたぞ。ザマミロ!

そんなことを経験しながら、奈良葛城山嶺の田んぼの写真などを撮っていたら、ああっ!なんということか!足を滑らせ”水路”に落ちた。

70cmほどの水路を飛び越えようとピョンしてみたのだが、ななっ!なんと後ろ足が滑ってすってんころり。水路の縁のコンクリートに肘を打ち付け、痛い痛い!!これが老化というものであるな~。情けないの~。(>_<)


 で、その日の撮影であるが、なんか我輩の”直感”に逆らって露出計=「Pentax-digital.Spot-Meter」が半分値しか表示しない。

「おっかしいなー」なんて思いながらも、バーティコに陥ったら計器を信用せよ!という、パイロットの鉄則を守り現像した結果、やっぱりちょーオーバーなネガになってしまった。

この日差しならば、ぜ~ったいにLV14以上でろうと計測すると、なななんとLV13以下。うっそー、と思いながらも現像調整もせず仕上げてみれば予想通りの仕上がりである。これは露出計のエラーである、と確信。

フェイクな情報で人民を惑わす反革命分子は、徹底的に矯正しアウフヘーベンしなければならないのであ~る。

 ということで、一時は軟弱かつ修正主義的に「ISO感度でゴマカシたらええんちゃうん?」という退廃かつ反革命的誘惑に駆られたのであるが、我輩は原理主義的写真家である。下部構造の革命無くして人民の解放はないのである!わはは。

そういうことで、ネットを漁り回って「Pentax-digital.Spot-Meter」の分解情報を探したのだが、さっぱりありません。(泣)

しゃーないわ。極左冒険主義的に、いきなりオペレーションである。


 以下、その戦術的手引きであります。

まあ、「例によって、君がこの任務に失敗しても当局は一切関知しないからそのつもりで。健闘を祈る」ということで。


 でね、最初は「電池」の消耗かと思っていたわけですよ。

こいつの電池は”4LR44”ってやつで、LR44かSR44を4個積層してあるやつですね。こんなもん今時売ってはいませんから、やっすいLR44を4個買ってきて元のケースをバラしてから新品を収めて代用すると。

以下の通りで、5分ほどの作業ですね。

1.LR44を重ねる

1.LR44を重ねる



















 でまあ、電池を極性間違えずに重ねたら、両極の上にべったりとマスキングテープをかぶせます。適当な高さで切り取って、間抜けな失敗しないため+とーを記入したりします。で、両極を丸く切り抜いて完成です。↓

2.電極を切り抜く

2.電極を切り抜く


















 

 さて、いよいよ本体の開腹手術となるわけですが、パッと見た目で前後に分割できる「はめ込み構造」なのはわかります。

どこかに「隠しネジ」があるのは明らかなので探しましょう。↓

3.開腹手術

3.開腹手術



 
 そこで、はめ込みの後ろカバーを外すために障害物を外しておきます。

接眼レンズですが、遠視老眼用にかなり後方へ伸ばせますが、最大に伸ばすと、固定のカニ目ナットが見えます。普通のカニ目レンチは嵌りませんのでマイナスドライバー二本などで緩めてください。

4.接眼レンズを外す

4.接眼レンズを外す

 
 ま、簡単に抜けたと思いますので「隠しネジ」を探します。

モデル名などを書いてある背面上部の銘板は関係ありません。一番下にある「シリアルNa.シール」が両面テープで貼り付けてありますので、アルコールを染み込ませて剥がします。それで簡単にネジが外れます。↓

5.隠しネジを外す

5.隠しネジを外す


 
 先ほどの下部のネジと最上部の嵌合点だけで嵌っていますので、後部カバーを少し上方向に押し上げながら後ろへ引けば簡単に外れます。

6.後部カバーを外す

6.後部カバーを外す

 
 外してみると、基盤にチップがびっしりです。↓

7.左側基盤

7.左側基盤

 
 そこには、半固定抵抗の「ようなもの」がありますが・・。↓

8.左基盤アップ

8.左基盤アップ

 
 右側も同じようにチップやらコンデンサーなどがびっしり。

ま、訳がわかりませんジョータイ。↓

9.右側基盤

9.右側基盤

 
 ここにもそれらしきものが・・。↓

10.右基盤アップ

10.右基盤アップ

 
 ユーザーがいい加減な作業ができないように、ブラックボックス化して出荷してあるのが最近のこの手の商品の常識です。とは言っても、メーカー出荷時に調整しないはずはない。

 CdS(Cadmium sulfide=硫化カドミウム)にしても、SPD(Silicon-photo-diode)にしても、電池を使って抵抗値を測るか電圧+電流値を測るかしているわけで調整は必要です。普通この手の露出計などは、「半固定抵抗=可変抵抗」などで正確な調整をしているはず。

 ま、それを今回は探すためにカバーを分解したわけですね。↓

11背面基盤

11背面基盤


























 背面にびっしりと配線がありますね。3つのそれらしきものがありますが、ドライバーなどで任意に調整できそうなのは下の方の2つです。

で、ここで電池を装填し、まずは右側の「半固定抵抗?」を右に少し回してみます。だいたい、右に回すと抵抗値が下がるはずです。

 我が兎小屋の白い壁紙に「GOSSEN-Luna-Pro」(最高精度を誇るありがたい露出計です)を近づけて、影にならないよう計測します。次に、それと一致するように「Pentax-digital.Spot-Meter」の抵抗値を角度5度ほど下げ測ってみます。

ほほほ、見事に一致しましたので、この右下のが1EV以上の調整でしょう。同じようなのが左手にありますが、多分?1/3未満の微調整用だと推測できます。↓

12.背面アップ

12.背面アップ

 
 そういうことで、左右ちょこちょこといじってみて、ほとんど正確なっていうことは、5台ほど持っている露出計全てで、ほぼぴったり計測値が一致いたしました。めでたしめでたし。パチパチ。


 組み立ては、接眼レンズ鏡胴をまず後部カバーに通した上で、上側ポッチをはめ、グリップを握ればパッチんとハマるはずです。


 ま、最後にお飾りですがゾーンシステムの自作シールを貼り付けて正確に再現修理完了でありました。↓

13.完成

13.完成


 
 万歳万歳!パチパチ。