ギタリスト山口修、感動の時を重ねる

音楽小屋情報

2006年11月

今夜は熊本県「日奈久温泉センターホール」で昨年の山頭火全国フォーラムで好評を頂いた、語り、歌、ギター、書、絵による「種田山頭火」の行乞(ぎょうこつ)記を聞く会が7時より再演されます。       放浪を続け在るがままに生きた山頭火の世界、寂しくも奔放な旅は、今を生きる私達に安らぎと人の温もりを感じさせてくれます。

3つの山頭火の句にメロディを付けさせて貰いました。作曲と言う大それたものではなく「歌の様な句」にしただけですが、この3曲を柱にして朗読と即興による「書」「小崎侃さんの絵」を入れ約40分間の作品になります。

冬の体育館でのコンサートは当たり前の事ながら、寒いです。これで下手な洒落でも言おうものなら、もっと寒いと嫌われてしまいます。
      今日は大村養護学校「ふるさと音楽便」で演奏させて頂きました。
皆さんで頑張ってお作り頂いた、手作り看板や舞台やアーチと素晴らしく手の凝んだ演出は驚く程、演奏者、スタッフ一同大感激でした。

「出会いを生かし、大切に心を込め、その時を迎える。」忙しい日常生活では大変難しい事ですが、この瞬間の力がどんなにか大きい感動に繋って行くものか、計り知れません。

この数年、年老いた母と暮らしてるお陰、母の老いとの闘いが自分の事の様に感じられてしまい、ついに惚け仲間に入会してます。        先ず朝起きたら、今日は何曜日?何月は大丈夫ですが、何日か?なんてのが分かるのは贅沢というもの…
      携帯電話のスケジュールに忘れてはならぬと「気を入れて」予定を打込んだ直後には、もう忘れる始末、お恥ずかしい事です。何度もスケジュール画面を確認しては忘れ忘れ… 

忘れてしまいましたが、以前も暗譜の話をしたような気がします。もちろん得意ではありませんが、音楽についてはいつも良い加減にやってるからか、あまり構えず体から覚え込むので、ごまかして弾ける様になってます。

リラックスも大事です。忘れ易い事をあまり気にしてはいけないと言います。先日家内が携帯電話に一緒懸命メールをしてる風なので、覗いたら、なんとティッシュ、醤油、牛乳…と買い物のメモ発見、やはり物忘れを気にしての事でしょう。本人は知らないでしょうが、もう既に「会員登録」が済んどります、仲間入りですな〜

気が付けば11月もあと僅か、そろそろゆっくりではありますが、「今年はもう終わった。」と、捨て身の姿勢も体の中には芽生え出し、体重と共に気も、財布も引き締めなければなりません。   「忘年会をどうするか、年賀状はいつ迄に書かなければ」等も大切…考え事も多くなります。
      11月は長崎ギター四重奏団も長崎公演をさせて頂きましたが、今月は中々の「ギターマンス」、ギターの魅力が探れそうです。
      ソロリサイタルでは東京国際ギターコンクール第1位受賞者「メン・スーさん」、地元長崎で活躍中の「カンカシ尚子さん」の2つのリサイタルが開催されます。両リサイタル共に素敵なプログラムです。          他にあと二つのコンサート。「長崎ギター音楽院定期演奏会」、「益田ギターアカデミー定期演奏会」。
両ギター教室、今年を締め括る研究活動の成果を発表します。大変興味深い内容で望まれています。         秋らしいギターの音、存分にお楽しみ下さい。

交通事故により、僅か10才でこの世を去ってしまった「あかねちゃん」。その悲しみを乗り越え、交通安全を祈る絵本「星になったあかねちゃん」が全国で話題になってます。          昨夜は波佐見町ウエーブホールに於いて、絵本の絵を手掛けられた陶芸家、吉野炎龍さんの原画展に併せ、私達夫婦による「絵本の読み聞かせコンサート」が開催されました。
      この絵本を「朗読、歌、ギターによる作品」として皆さんへ聴いて頂き、生きる喜びを伝えて行きたいと思っています。お聴き頂ける方がいらっしゃれば、何処へでも公演に参ります。

お寺の鐘の音、町内の時報メロディ「夕焼けこやけ」、それもこれも何処か夢見た少年時代の懐かしい景色に心癒されます。          昨日昼は川棚町、話せば長い事ながら…私達の「ふれあいコンサート活動」の原点とも言えるお寺様で演奏させて頂きました。         ご法要の後の余興として、婦人会からのご要望で「町おこし・人おこしのキーマン」こと、「マンチャンの語り歌う会」が企画されました。   様々な出会いを繋げ文化活動を続ける「マンチャンのオリジナル人間讃歌〜集大成」が綴られました。
私達はマンチャンの作品「お地蔵さま」「あかねの丘」「ひとつ」を演奏させて頂きました。
      マンチャンのたくさんの想いの込もった歌は、思い出と共に素直に生き生きと、聴く人達の心をうっていました。

最後はお坊さんとその同級生によるユニークなコーラス、マヒナスターズならぬ「ヒマナスターズ」のバンドマンとして私も参加、懐かしの名曲三曲を演奏し、この秋お寺ご本堂に奏でる会は最高潮、大変な盛り上がりでした。

朝7時佐原駅北口バス停、浜松町行き高速バスに乗りました。長崎へ帰ります。      昨夜は千葉県香取市のライブハウスで2回転(宙返りではなくて、ショータイム2セット)を久しぶりやらせて頂きました。

ライブハウスはコンサートホールとは違ってムード作りが大変です。どんなお客様がどの位の
テンションでステージを向いてらっしゃるか、年齢の幅は?、とか

しかしながら私の危なっかしい進行と演奏とトークを皆さん本当に応援して下さって、時間が経つにつれ盛り上がる事が出来ました。

たくさんの皆さん、ファミリーでお越し頂いた皆さん、6時から10時前迄2セット長時間、帰らずにずっと演奏にお付き合い頂いた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

明日は長崎空港から川棚のマンチャンが迎えに来てくれて、波佐見町の老健ホームの慰問に行きます。
最近良く考えてしまう「自分達の老後」私の母は85才になりますが未だ老後が心配だそうで…だんだんと母の領域に近くなってきたのでしょうか。
私も含めフリーの演奏家は、普段の生活は自由で気ままなものですが、将来を考え込んでは経済的不安と寂しさに襲われます。演奏家は一生弾いて仕事が出来るなんて仰って下さいますが、いつまで人様に喜んで頂けるプロの演奏が出来るか、頑張れるか…強気な自分と現実は賭けです。

私のホーム等の慰問も増えました。この一時、一生を超越出来る程のエネルギーを皆さんと分かち合いたいです。  

昨日は気が付けば三カ所での演奏がありました、中々ハードでした。深夜ホテルの部屋に、少し料金高めの入浴剤と缶焼酎を買い、戻る頃には朦朧としてました。

昼間は西志津ふれあいセンターホールで昨夜と同プログラムによるフルーティスト金子さんとのデュオ、それから夕方は千葉大学「脳血流とギターのコラボレーション」との貼り紙発見!何だか分からないミニコンサートを大学研究室で、頭に測定器具が貼られ私の演奏中の右脳左脳のデータを皆さんに見られながらの演奏「モルモット状態」、普段何も考えずに弾いてる事がバレバレです。測定の詳しい分析結果は分かりませんが演奏年齢、頭脳年齢それから体脂肪なんて解ると恐くて弾いてられません。
まあ私の演奏は減るもんではありません、いつでもご利用下さい。測定器具装備が小型でワイヤレスだとやりやすいですね〜
夜はもうひとつ、レストランでの「サッカーと音楽と千葉を愛する皆さん」集う会でのコンサート、小さな綺麗なレストランにたくさんの方々熱心にお聴き頂きました。学校の先生、お医者様、花屋さん、会社員、サッカーサポーターの皆さん、オーケストラ事務局の方、etc.様々な業種に豊かな話題で盛り上がりました。
そんなこんなで右脳左脳お腹いっぱいの私の一日は終りました。

長崎ギター四重奏団のメンバーとの出会いは私にとって大きな元気に繋りました。     アンサンブルの中で、楽しく生きるヒント、感謝、自分が未々勉強せねばならない事、たくさんの可能性を見い出し夢を持つ事等…楽しい仲間と過す温かな時間に、様々な事を教えられています。

私は昨夜から千葉での連続コンサート、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉(昨日まで正式名称を知りませんでした。)首席奏者の金子博陽さんとのデュオコンサートでした。先週モーツアルト生誕250年で賑わうザルツブルグから戻られたばかりの金子さん、本当に力の抜けた素晴らしい演奏とご一緒出来、アンサンブルさせて頂きました。
      会話の様な表現、演奏と心の闘いの張り詰めた空気、そしてやすらぎ…フルートとギターの、この畳一畳の世界は(私の演奏は別としても)大変充実していました。

G線上のアリア(バッハ)、アルルの女よりメヌエット(ビゼー)、花の分布(ロボス)
、間奏曲(イベール)、大ソナタ(ジュリアーニ)、タンゴの歴史(ピアソラ)、グリーンスリーブス、日本の四季(島津秀雄編)、アンコールにアベマリア(グノー)を演奏しました。

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