2009年12月31日
2006年01月12日
プロフィール
松村 和夏 ( まつむら わか )
男性です。当ブログの管理人です。
若い頃から短気で、馬鹿なことばかりしてきました。知り合いに株取引の専門家がいて、その話を仲間内で話題にしていたのですが、わたし以外の連中は、私の話を聞き大儲けをしました。わたしは、株は全くわかりません。それ以来、影で馬鹿呼ばわりされていたそうです。流石に本人を目の前にしては言えません。「バカ」を「ワカ」と言い換えた結果です。当然、本名ではありません。しかし、いつの間にか通り名になっていました。
男性です。当ブログの管理人です。
若い頃から短気で、馬鹿なことばかりしてきました。知り合いに株取引の専門家がいて、その話を仲間内で話題にしていたのですが、わたし以外の連中は、私の話を聞き大儲けをしました。わたしは、株は全くわかりません。それ以来、影で馬鹿呼ばわりされていたそうです。流石に本人を目の前にしては言えません。「バカ」を「ワカ」と言い換えた結果です。当然、本名ではありません。しかし、いつの間にか通り名になっていました。
osamusyu at 14:17|Permalink
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真田山ストリート
* 土曜日に逢いたい *
創刊号
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( はじめに )
この小説は、俊輔と真紀の恋物語です。
(本文)
俊輔
人は突然、恋に落ちる。望みもしないのに、或いは奇跡を願いつつも、人の出会いは気ま
ぐれである。
沢村俊輔は、頭がいっぱいであった。幸田真紀のことを考えていたのだ。
他人のことで、これ程、時間を取ることはなかった。
それが、頼まれもしない事であり、飽きもせず、何時間でも真紀のことを思える。
その事に気付くと、今度は、そんな自分に苛立ちを感じ始めた。
(オレは、何をしているんだ)
俊輔は15歳のときに、家族を亡くしていた。
姉の成人式の帰り、会場から出て来る人々に猛スピードで大型のワゴン車が
突っ込んできた。
悲鳴と怒号、パニック、その場に居なくても人々の遺体は物語っていた。
それが肉親でなければ、とうにモドシテいただろう。三人の躯は川の字に安置されていた。
姉の晴れ着が血と泥にまみれ、汚れていた。それでも晴れ着とわかるのが悲しかった。
係りの人に「ご両親とお姉さまですか」と聞かれたとき、俊輔は頷くだけであった。
俊輔には、もう一人、兄がいた。名は幸一。姉は真希。
兄は大学を卒業し、公務員となり、この時、入省した部署から留学生として海外に派遣さ
れていた。
事故のことは、直ちに兄に知らされ、全てのことは、兄が対処した。
「オレは、あと二年は帰れない」
「お前も留学先に来い」
「家にいたいと思う」
「俊輔、一人でやれるか?」
「うん」と答えていた。
兄に負担をかけたくないと思う。
この兄は何でも引き受けてくれる。家族おもいで、何より明るい人であった。
俊輔は、この年、大検に合格した。中学生で、勿論、最年少の合格者である。
その快挙をみんなが祝福してくれた。なかでも兄は、留学先から電話と電報で、俊輔を褒
めた。
兄にすれば心配ではあったが、弟なりにやって行くだろうと感じていた。
(こいつは、崩れない)
そう感じさせるものが、俊輔にはあった。
生活の心配はなかった。保険金と両親の残した、諸々の財産は多額であった。
兄は、弁護士に、その管理を頼み、俊輔の為に、出来るかぎりのことをした。
日本を発つ日、「俊輔、たまには連絡しろよ」と言い残し、踵を返しドアを閉めた。
兄は振り返らない。
それが、俊輔の見た兄の最後の姿であった。
兄もまた、三ヵ月後、帰らぬ人となる。川で溺れた女の子を助け上げた後、
息を引き取ったのだ。
彼の地で荼毘にふされ、俊輔のもとに戻ったときは、白木の箱の中にいた。
兄のように成りたい、俊輔は決めていた。
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編集後記
どうにか、書き始める事が出来ました。更なる展開をお楽しみ下さい。
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この小説は、俊輔と真紀の恋物語です。
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俊輔
人は突然、恋に落ちる。望みもしないのに、或いは奇跡を願いつつも、人の出会いは気ま
ぐれである。
沢村俊輔は、頭がいっぱいであった。幸田真紀のことを考えていたのだ。
他人のことで、これ程、時間を取ることはなかった。
それが、頼まれもしない事であり、飽きもせず、何時間でも真紀のことを思える。
その事に気付くと、今度は、そんな自分に苛立ちを感じ始めた。
(オレは、何をしているんだ)
俊輔は15歳のときに、家族を亡くしていた。
姉の成人式の帰り、会場から出て来る人々に猛スピードで大型のワゴン車が
突っ込んできた。
悲鳴と怒号、パニック、その場に居なくても人々の遺体は物語っていた。
それが肉親でなければ、とうにモドシテいただろう。三人の躯は川の字に安置されていた。
姉の晴れ着が血と泥にまみれ、汚れていた。それでも晴れ着とわかるのが悲しかった。
係りの人に「ご両親とお姉さまですか」と聞かれたとき、俊輔は頷くだけであった。
俊輔には、もう一人、兄がいた。名は幸一。姉は真希。
兄は大学を卒業し、公務員となり、この時、入省した部署から留学生として海外に派遣さ
れていた。
事故のことは、直ちに兄に知らされ、全てのことは、兄が対処した。
「オレは、あと二年は帰れない」
「お前も留学先に来い」
「家にいたいと思う」
「俊輔、一人でやれるか?」
「うん」と答えていた。
兄に負担をかけたくないと思う。
この兄は何でも引き受けてくれる。家族おもいで、何より明るい人であった。
俊輔は、この年、大検に合格した。中学生で、勿論、最年少の合格者である。
その快挙をみんなが祝福してくれた。なかでも兄は、留学先から電話と電報で、俊輔を褒
めた。
兄にすれば心配ではあったが、弟なりにやって行くだろうと感じていた。
(こいつは、崩れない)
そう感じさせるものが、俊輔にはあった。
生活の心配はなかった。保険金と両親の残した、諸々の財産は多額であった。
兄は、弁護士に、その管理を頼み、俊輔の為に、出来るかぎりのことをした。
日本を発つ日、「俊輔、たまには連絡しろよ」と言い残し、踵を返しドアを閉めた。
兄は振り返らない。
それが、俊輔の見た兄の最後の姿であった。
兄もまた、三ヵ月後、帰らぬ人となる。川で溺れた女の子を助け上げた後、
息を引き取ったのだ。
彼の地で荼毘にふされ、俊輔のもとに戻ったときは、白木の箱の中にいた。
兄のように成りたい、俊輔は決めていた。
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