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久しぶりに、こんな言葉が出て来た。読者の皆さん、梅雨明け宣言は出ていませんが、如何おすごしでしょうか。
秩父地域の某堆肥を使用し続けていますが、ほそっこい草が伸びるようになりました。土寄せする前に、4列ざっと草抜き。土から湿気が上がってきて、日差しを浴びるのでサウナに居ながら、ミストサウナにさらされているような感じ。私より地面から離れている夫が汗だくで「もう辞めよう」といってくる。
「走ってないから太ったね。お互い良いダイエットじゃない?」と、笑顔で発破をかける。

夫は好き勝手できるようになって、畑の理想論を唱える。
頭の中で「る〜る〜るるるるる〜」五郎が浮かぶ。
だけど、五郎が秩父の夏で「あちぃあちぃ」と言っている姿が想像できない。

2年前まで、この世界に義両親が加わっていたことを10年以上前に感じてしまう。
どう考えても、秩父に来たのが2016年なので記憶が合わないのだが。
まぁ記憶なんて、そんなものだろう。
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バンバンだすべ〜。
道の駅に「大石中生」が並んだ。幸運にも手に入れた。
「今日はあったかいね。桜は何時咲くんだい」「う〜〜ん。・・・・・まだ随分先ですね。」そんな会話をしていたのに、ふと昨日「もうすももは、食べられないのかい?」と、言って来たので、何か運命を感じた。夫のスマホで写真を撮ったので、大石中生の写真が手元にない。

「すももだったら食べられるね〜。そういや農協行ったんだろ?夏休みだね。売れたかい?」
笑顔で言ってくれた瞬間、10年以上前に戻った気がした。
何か、この言葉がずっと続きそうな笑顔だ。
今までちょっと悪い夢を見ていたんじゃないか?からかっていたんだよね。
どう考えても、秩父に来たのが2016年なので記憶が合わないのだが。
まぁ記憶なんて、適当なものだろう。
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なかなかディに行きたがらない。今日は起きてきた時間が、ディに向かう時間だった。
支度を手伝おうとすれば、嫌がって行かないというかもしれない。気が済むまで農作業をしながら待った。
ディでご飯を食べようと誘った。行ってくれそうだ。新しく買ってきた靴も気に入ってくれたようだ。

昨日、お薬カレンダーから、食事が取れていないことを把握し
配食サービスを勧めたら、あんなに人に頼るのを嫌っていたのに、意外と素直に応じてくれた。
しかも毎日が良いと言っている。
作る気がしない。時間がわからない。何が理由かわからないけど、だから食べないんだ。
応じてくれた時に行動しないと、また話がかみ合わなくなる。スグに動かないと。
夫へ連絡したら、勤務中で連絡が取れない。義父はディへ行っていた。
近くにいた義弟さんに、かかるお金と制度を説明して、相談したら「毎日はチョット・・・(困った顔)週3だったら。」
「お義母さん、曜日の感覚ないよ。月・水・金とか火・木・土、月・火・水とかだったら余計に混乱するよ。
 どうしよう。」
「・・・・・・・・・。じゃぁ、週5で。僕はパンを食べますから。父と母で。」
「月〜金なら、良いってことね。そうする。ありがとう!」
したっけ、その話が根底から崩れる。
一旦振出しに戻るが。義母さんが出来ないことを放置するわけにもいかず。
応急処置でできそうなことを、色々質問して教えてもらって手短に退散。
当面の分で、買えるだけのチケットを買った。

話は戻る。翌朝、ディへ行く母。起きたばかりの義母さんへ話しても通じないので
「今日から昼の食事は作らなくて良いです」って義母さんへ伝えてください。と義父さんへ伝える。
「弁当はいつから来るんだ?」
「31日からですが。義母さんは作れないので、今から昼は作らなくて良いですと伝えて下さい。」
「弁当に夜はないのか?」
「・・・・・・。(夜も作るの無理かな〜。)昼だけです。それで様子見です。」
玄関のわかりやすいところに券とカレンダー(スケジュール表)を置く。
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それで農作業へ向かったが、農産物を出し終わった10時過ぎても支度が出来ていない。
何やら忙しそうに台所で玉ねぎをすっている。父さんの昼の食事だと言う。
義父さんに「お義父さん、お義母さんへお昼作らないでくださいって言ったの、伝わりませんでしたか。」
「あ・・・忘れた。」と言った後に「耳が遠いんだ。何言ってるかわからないんだ。」と、きたもんだ。
まぁいい。そのぐらいの方が、元気で長生きできる。

昼の準備が終わって支度をし始め、夫と送り。
私がいったん自宅に戻り、シャワーを浴びて義実家へカレーを多めに作りに行こうとしたとき
軽トラで追いかけてきた夫の様子がおかしい。
信号待ちをしていた時に、夫が軽トラから出て来た。えっ???
「忘れたんだよ!食べにいくのに。入れ歯!今から、取りに行くよ。」
ええっ?あんなにたくさん話していたのに、フガフガ言ってなかったじゃない!って
漫画の入れ歯なしのイメージがあるんだけど、現実はフツーに話せるんだなと。

義実家に先に戻った夫は、義弟さんに入れ歯とケースの場所を聞き、再び施設へ向かう。
心がいっぱいいっぱいで、そのまま入れ歯の入ったケースを差出した夫は
義母から「(皆の前で)何てことするんだい!全くうちの男衆は!!!」と、思いっきり怒られたとか。
確かに初対面の日に遅刻して、そんなことされた日には・・・と思うけど
いや、その状況なら私もするよ。と、笑い話になった。
個人的に、自分の朝ご飯忘れて、義父の昼の準備をしていたんだと切なくなった。

一日を振り返ると、笑えることもある。食べたいものを食べた時の笑顔は嬉しかった。
義弟さんは、家のことを良く見ているし、話していて時々私より頭いいんだろうなと思うこともある。
同居していなければわからないことを夫婦共々教えてもらえるので、助かっている。

私たちは、働いているとはいえ一旦義実家を離れられる時間があるから贅沢だとも思う。
とはいえ、義実家への食事に時間をかけ、私たちは手抜きだ。こんなんで、今年の夏は乗り切れるのか。
「走ってないから太ったね。お互い良いダイエットじゃない?」と、おもってりゃいいか。

ケ・セラ・セラ。以前、よく使っていた言葉。その時は、ペギー葉山の歌にハマった。
時は流れても、良いものには変わらない。良い曲を覚えていたもんだ。
記憶。忘れることで助けられ、覚えていることで助けられる。
記憶は「ケ・セラ・セラ」ぐらいが、心地よい。