72857721_2558425770900036_5155515103864422400_nDSC_3297

職場経由で頂いた、おこわ。
ちょっとだけタッパーに詰めて、真っ先に、入院している義母へ持って行った。
まんじゅうでもバナナでもない。いつもと違う。
身を乗り出し、熱心に箸を動かして食べた。
一言「おいしい」

そこから、話が広がった。
「くろい寿司で、間に何かはさんでるのが食いたい。」
・・・のりまきだろう。
「あぶらあげのが食いたい。」
・・・おいなりさんだろう。
「うどんが食いたいな。」
・・・あったかいうどんだろうか、冷たいうどんだろうか。
「そういや(話の前後で推測=お義母さんが付添いで)見てた時、メロンもらって食べてたの、おいしそうだったな。」
・・・それ、義母さんにとって、誰だったのかい?
おこわを頂いた日は、病棟が変わった日だった。地域包括ケア病棟。

それまで急性期の病棟にいた。
帰り際には決まって「恭子さんは、余命きいてるんだろ?」「病名はなんだい?」
「皆、いなくなるのに(病棟が変わるのに)ちっともナオリャしねぇ。命にかかわるんだ。」
「お金を渡さないから、こんなことになるんだよ。」←どの病院でも、謝礼は受け取らない時代だったりするのですが。
「今夜がヤマだ。長くねぇことは、わかってるんだ。◯◯を(親戚で親しいおじさん)呼んできてくれ。」
最後の一言は、入院前も毎日家で言っていたけれど、割と情緒不安定なことを毎日言ってきて。
寄りそったらそったで、歳が歳だけに、あちらの世界に引っ張られそうな気もして。
どうしたもんだかと思っていたけれど。

おこわを食べた後に
ご近所さんの名前が出て来た。みそぽてとを持ってきてくれてさ。
それが味がうすいってN子さんが言うんだよ。わたしゃあんなこと言えないな〜。と嬉しそうに。
N子さんって誰だろう。初めて聞いた。

斜め向かいのご年配の女性を
「ばぁさんに似ている!」と何度も言い、顔が明るくなる。

夫が神妙な顔をして
「N子さんも、ばぁさんも今いないだろ。
 なんで死んじゃった人のことを、今生きているように嬉しそうに話すんだろう。」

上機嫌なのか、そうじゃなくても話が若い女性のようにポンポン飛ぶ。
小説で行ったら5〜6行飛ばしながら読んでいる心境だ。
・・・ストーリーが読めない。

恭子さん運転していて気持ち悪くならなかったかい。
テレビで記者会見してただろう。食事した後、皆で見たんだよ。
国会中継で、呼ばれてただろう。
自分のことを言われないかヒヤヒヤしたよ。
主語がないけれど、お義母さんの心配事は、何となくわかるよ。

2人亡くなったんだよ。恭子さん知ってるかい?見たんだよ。
・・・いや、、、急性期病棟にいた時、恐らく二人どころじゃなかっただろう。
どうして聞くんだろうか。
何で亡くなったのか、聞いて行くと、病室で仲が良かった方や若かった方で
自分より元気だった患者さんが(恐らく先に退院されていると思われる)
今の病棟で食事をされていないので、亡くなっていると思っているとか。
「わけぇのは、達者だったから心筋梗塞だよ。
新聞とか雑誌を読んでいて国会中継を聞いていた、頭が良い人もひょっこり亡くなって。
人生は、わからないもんだよ。」
と、眉間にしわを寄せてソクラテスのように語っている。
・・・お義母さんの辞書に、退院はない。

でも、久しぶりの思い出話だ。
体調に波があって、体調が悪い時は
お義父さんもよく言っていた意味不明な言葉(独り言)を言い続けている日もあり。
また、一生懸命手で空を切って見えないものをつかもうとしたり。
そんな日々がなかったかのように、穏やかな空気。
病棟が変わって、穏やかになったのだろうか。

そんなほっこりした空気の中で出て来た、脈絡のない唐突な究極の一言。

恭子さん、りんごのまんじう(が食べたいよ。)笑顔

え、、、りんごのまんじゅうですか?

そう、りんごのまんじう(が食べたい)

アップルパイですか?

・・・・・・。(なにそれ?違う)

(そうだな。。。ハイカラなもんは食べたこと見たことないな。)
あ、、、、あの、、、りんごのまんじゅう。人気なので売り切れてました。(←否定できないので、架空の話で逃げる)


恭子さん
・・・・りんごのまんじうは、売ってないんだよ。。。(なお追いかける)


・・・ええっなんじゃそりゃ!(滝汗)
相当食べたいようだな。
聞いたことないし・・・架空の食い物だったらどうしよう。(激汗)
DSC_3307

夫に聞くと、「りんごのまんじう」は・・・コレだった。
確かに頂いたものなので、「売ってない」になる。(滝汗)

最後に作った料理
「キュウイフルーツの醤油の煮つけ(鍋の中に醤油で煮たキュウイフルーツが丸ごと一個ボン)」を
思い出すから、イメージがつかない話をされると、先入観でとんでもない料理を想像してしまう。
思い込みは良くないと思うのだけど、イメージがそれだけ鮮明過ぎるから。
DSC_3308
寒そうにして、あれを持ってきて、これを持ってきて。が多くなってきたので、夫が父さんへ
「母さんの寝室の毛布を持ってきて。持ってくるときは、あいつ(弟)が、2階に行っている時に
 居間に持ってきてほしいんだ。1階にいるときに持って来たらダメだよ。恭子さんにお願いするよ。」

「こんな大きなの(俺は)持っていけねぇ。」と言いながら、ビニール紐で縛ってくれたのは、几帳面なお義父さんらしい。

今けぇったところで、父さんの世話も出来ないし。トイレにいくのも食べるのも何ひとつ(一人で)できないからな。家にけぇったところで、手を煩わせるだけだ。今ここにいるから何とかできてるんだ。ギリギリまで働きすぎたから、こんな体になっちまった。(入院は)なげぇな。(家に帰るのは)もう無理だな。と、時折冷静なことも言う。
冷静だと思うのは「今夜がヤマだ」とか「おしめぇだ」と言わないから。

夜に夫がお義母さんの食事を見に行ったが、食事の帰りにアドバイスで車いすを押して病棟を一周回ったとか。その時、お義母さんは秩父公園橋と農園ホテルの夜景を見て、「農園ホテルだよ」「公園橋だよ」が、わかったことが、とても感動したとか。そして戻ってきて「ありがとう」と言われ、今までオフクロに(こんなになってから、ありがとうなんて)言われたことなかったよ。と、とても感動して。何度もその話をしていた。
73404073_2567392836669996_2448340643886399488_n
この日の夜。夫に「父さんは動かないと、どんどん調子が悪くなるんだよ。私がいたときは用事を言いつけて世話をしたから、悪くならなったけれど。あいつ(同居の息子)がうるさいから、余計に動かんだろう。」「世話はできんからな。」と「こっちばかり来てないで、父さんをよろしく頼むな。」と言ったそうだ。

今日夕方に毛布を持って行ったけれど、今日のお母さんは「ハイ・ロー」の「ロー」状態。
一昨日昨日と、それはそれはよく話したけれど、眠そうにしていて、あまり話そうとしなかった。
病棟が変わってハイテンションになったけれど、慣れてきて疲れてきたのかな?!
毛布は「あったけぇぇ〜〜」と、喜んでくれたけれど。

夕食が終わった頃に再度行ったが、体調は変わらず、時折話すけれど脈絡のない話で。
ただ、恭子さんが「靴3足持ってきてくれた」と思って目覚めると、(ディサービスで使った)靴があった!
と喜んでくれたことと、ディサービスの思い出話(トイレで職員さんが見守ってくれたこと)ディサービスを受けていた施設の名前を覚えていたことが嬉しかった。ディサービスで、トイレに付き添われたことは、大ごとだ!申し訳ない!って思ったけれど、病院に来りゃ、皆やってもらってることなんだから、気を遣わなくて良かったんだ。タオルを一度使ったら、置いといてくださいなんて言ってくれて。洗濯してたんだろうな。いいところだったんだよ。って話してくれた。あんなに拒否しまくったのに。価値観が変わることもあるんだな・・・。

食べる話はよくするけれど。ヘルパーさんがきて美味しいものをつくってくれたのに、全部義弟さんが食べてしまったとか。寝ぼけているのか、手で何かをつかもうとし、つかんだ後嬉しそうにして手を舐め、テッシュで拭いていた。何か美味しいものをつかんだのだろうか。

近くにいた付添いの家族が、ご年配の女性に色々話しかけている。色々話しかけた方がよいと言う。もちろんほとんどが、話しかけた方が良いケースだと思う。話しかけることで、脳の働きが良くなるから。
けれど、見えないものが見えている時は・・・話しかけないで見守った方が良いように感じている。その方が混乱しないから。訳が分からない頃は、私が不安になって色々話しかけてしまった。そして、自分の思うような反応が得られずに、余計に落ち込んだ。

お義母さんが穏やかなら安心し、不安定になっている時、あれこれ考えてしまうのは、自分自身の気持ちが優先されているのであって、お義母さんの気持ち側に立っていないと最近感じている。お義母さんの気持ちに立てば、体調に波があっても、どれも本当(真実)だから。

差し入れ。大好きな食べるモノだけでなく、気持ちの差し入れもできたらいいな。
最近そんなことを思いながら、病院へ向かっている。
DSC_3303
DSC_3304

小松沢レジャー農園で、500グラム500円のお買得の原木椎茸。鍋を作ったり、ラーメンに入れたり。義実家におすそわけしてヘルパーさんの作る料理に入れて頂いたり。

スライスして冷凍保存しておけば、必要な時に必要なだけ食べられると、職場で教わったので実践しました。
毎日椎茸を食べると、健康に良い感じがします!