またやっちゃった。

二時間かけて打ってた文章が一瞬で消えちゃった。
あ〜ああ〜。やんなっちゃった〜。

三日に2004年大河ドラマ「新選組!」の続編、「新選組!! 土方歳三最期の一日」を見て、いまだに興奮冷め切れず、感想もまとまらないまま、必死こいて文章打ってたのに……。

いやぁ、よかったです。「新選組!!」。
ちまたでは古畑VS組!!の視聴率は古畑に軍配が、なんてことになってますが、いやもう全然あれですよ。よかったです、やってよかった、見てよかった続編。

土方歳三役山本耕史も、今回初参加の片岡愛之助吹越満も全て大満足です。
演出もサラッとしていて私好み。
初見の池松壮亮くん(子役・中学生?)も初々しくて◎でした。

敵の銃弾に倒れた土方歳三は見事な最期を遂げ、これで二年越しの大河にも終止符が打たれましたが、今さらながらにワタクシこのドラマにはまっていたんだなと、ハッキリ認識したです。

元々大河ドラマファンでもあり、歴史ものが好きなのと、舞台・小劇場系の役者が多く配置され役者が役柄を作りこむ作業が見られたこと、そっち系の役者が好きな妙な間をとった芝居、又の名を小芝居wが多々あったこと、三谷幸喜がガンガンに当て書きをして、どうにもこうにも役者にとって美味しいシーンを盛り込んだこと、まあ言ってみれば大河全体に「萌え」の要素が組み込まれていたとでもいいましょうか。「萌え」なんて言うと一気にレベルダウンしてしまった感がありますね、すいません。

2004年の本編「新選組!」にはやっぱり一言言いたくなるところがところどころありました。坂本竜馬と近藤勇が知り合いなのも、もう少し丁寧に描けばあんな非難轟々にはならなかったと思う。でも大河に対する挑戦かなんなのか、いきなり初回にやっちゃった。そういう乱暴な作り方が初回には目についたのが、視聴者離れを招いた点でも非常に残念です。ですが、「駄目な男の吹き溜まり」を自称する試衛館一派が「京都で将軍をお守りする」という目標に生きる光を見出していき、その中でも土方歳三は盟友・近藤勇を大将にすえることを誓い突き進む、この辺の描き方は呻らされるというか、胸をつかれるものがありました。

地位もなく、金もないゴロツキ同然の連中が千載一遇のチャンスにかけ、東国から京都まで乗り込んでいく。ま、全体的に上品なゴロツキたちでしたがw 青年期の迷いを三谷幸喜は非常によく書き込んでいました。何者でもない自分への不満、見通し暗い将来への不安、自分がしていることに対する「本当にこれでいいのか」という迷い。特に初期の土方は知識では山南に負け、剣の腕では沖田に負け、一体自分には何の才があるのかと思い悩む。そして己を近藤勇を盛り立てることだけに使おうと、全ての泥をかぶっていく様子が描かれています。
一言言えば、あまり駄目男に見えないのが難点でしたね、どちらかというと何でも如才なくこなしそうに見えました>土方w その如才ない雰囲気は鬼の副長になってから如何なく発揮されていました。

続編ではすでに近藤勇は逆賊の汚名を着せられて処刑され、太陽を失った土方はただ己の死に場所を探すためだけに戦を求めます。「近藤勇が死んだとき俺も死んだ。だがそれでも俺が生きのびたのは、近藤勇を逆賊のままにしておくわけにはいかなかったからなんです!」
本編の収録が終わったのが2004年の秋。それから丸々一年経っているのに、山本土方は「あの」土方だったのが感動的だったなあ

なんというか山本土方には文句つけようがないですね。
土方歳三としての姿形はもちろん、水が滴るような殺陣、凄みと悲哀を行きつ戻りつする表情、上方歌舞伎の片岡愛之助演ずる榎本武揚との行き詰るようなやり取り。

撃たれる。最期の力を振り絞り剣を使う。力尽き崩れ落ちる。
いまわの際に盟友の姿を見、ふっと顔から険しさが消える。

一人の役者が演じ切った、いや乗り移ったとさえ言える芝居でした。お見事。

ま、そんなこんなで。私としては「新選組!」にはまれて楽しかったな、と。
本当はこの意気でエピソード100くらいまでやってもらっても構わないんですけどねw