将棋
「では確たる根拠も具体的な要請もなしに行なわれた自衛隊駐屯地への警備出動や、基地司令に対する予防検束に等しい不当な拘束は、軽率ではなかったのか」
(『機動警察パトレイバー2 the Movie』南雲しのぶの台詞より抜粋)

日本将棋連盟には上記の南雲隊長の台詞をよく考えてほしいものです。

さて、報道でご存じの方も多いと思いますが、現在将棋界はソフト不正使用疑惑に揺れています。今年は世代交代を思わせる佐藤天彦名人の誕生、『三月のライオン』のアニメ&実写化、名著『聖の青春』の映画化など、将棋界にとって明るいニュースが多かっただけに、今回の疑惑はいち将棋ファンとして大変残念です。

(天彦名人の誕生を明るいニュースに区分しましたが、個人的には来期羽生三冠に奪回してほしいと思っている羽生先生ファンです。もちろん貴族も好きなんだけど!)

三浦九段のソフト不正疑惑の時系列は、「将棋ワンストップ・ニュース」の管理人様が非常にわかりやすくまとめられています。ご参照ください。


いつも思いますが、こちらの管理人様からはいつも将棋への深い愛情を感じます。今後とも愛読させていただきたいと思います。

早急に明らかにすべきなのはもちろん「三浦九段は不正をしたのか、それともしていないのか」ということです。これがハッキリすれば、少なくとも今の泥沼のような状況は良くも悪くも打開に向かうと思いますが、そんなに簡単に真実が明らかになるなら誰も苦労はしてないわけで、まだまだ全容解明には時間がかかりそうな雰囲気です。
そもそも全容解明など可能なのだろうか。

前述のまとめ記事を読めばわかりますが、三浦九段が不正をしたという確たる証拠は存在しない状況です。状況証拠として不自然な離席やソフトとの一致率などが挙げられていますが、不自然な離席って誰にでもあるのでは? 手番云々で不自然と言われても、じゃあ「離席流」なんて言われている糸谷八段の離席は不自然じゃないのでしょうか(断っておきますがボクは糸谷八段のファンです)。

ソフトとの一致率がクソの役にも立たないことは一部の棋士や、ソフト開発者さんたちがツイートなどで言及しています。誰かが羽生三冠の大昔の棋譜が技巧とほぼ一致してたとツイートしてて笑いました、その時代に技巧は存在しないので、もちろん羽生三冠は不正などしていません。

とにかく三浦九段が不正をしたという証拠が何もない状況下で、将棋連盟は三浦九段の竜王戦出場を取り消し、年内の休場処分としました。この処分に関しては、三浦九段が休場届を出さなかったから~云々かんぬんという意味不明な経緯がありますが、目に見える結果としては前述の処分になっています。

ここでもう一度冒頭の台詞を引用したい。

「では確たる根拠も具体的な要請もなしに行なわれた自衛隊駐屯地への警備出動や、基地司令に対する予防検束に等しい不当な拘束は、軽率ではなかったのか」

さらにもうひとつ、同じ南雲隊長の台詞。

「首都圏の治安を楯に要らざる警備出動を繰り返していたずらに彼等の危機感を煽り、事態をここまで悪化させた責任を誰がどのように取るのか。部内の秩序を論じるならまずそのことを明らかにして頂きたい」

細かい状況は当然異なりますが、この南雲隊長の台詞は今の将棋界にドンピシャすぎて心に響きます。

三浦九段に対する予防検束に等しい不当な処分は、軽率ではなかったのか

竜王戦の開催を楯に要らざる処分を下し三浦九段および全ての棋士、ひいては将棋ファンの危機感を煽り、事態をここまで悪化させた責任を誰がどのように取るのか

三浦九段が本当に不正をしていた場合、事態の収束は簡単です。連盟を除名すればいいだけの話。哀れ三浦九段は一生浮かばれない人生を歩むことになります。しくじり先生には出演できるかもしれませんね。

では、不正などしていなかった場合はどうなるのでしょうか。
潔白の棋士に汚名を着せ、竜王戦挑戦者という栄誉を奪い取り、年内限定とは言え棋士の命とも言える対局の機会まで取り上げた責任を、誰がどのように取るのか?

ツイッターでもたびたび言及しましたが、個人的には三浦九段が潔白だと今でも思っています。だって将棋バカの上にもうひとつバカがつくくらい将棋バカな三浦九段が、ソフトの不正使用なんてすると本気で思ってるんですか。まあこれは個人的意見なので、他人がどう思おうがもちろんいいんですけど。

ところで、巷ではツイッターを指してバカ発見器と呼ぶことがあります。犯罪自慢や盗撮などをツイートした結果、「探偵ファイル」などに食いつかれ社会的自殺を遂げるバカが今でも定期的に湧きますね。

残念なことに、今回の不正疑惑でバカ発見器が新たなバカを発見してしまいました。
言わずと知れた橋本八段です。
不正疑惑発覚直後、橋本八段は以下のようにツイートされています。現在はなぜか削除されていますが。

「ファンには酷な知らせだと思うが、個人的には1億%クロだと思っている。(中略)潔白を信じるという人はどうぞご自由に」
※中略した部分にもずいぶんひどいこと書かれてますが、読みたい方はグーグル先生に聞けば検索結果がぼんぼん出てきますのでそちらをご覧ください。

個人的意見として三浦九段をクロ認定するのは、100歩譲ってまあいいと思います。どう転んでも軽率の誹りを免れない発言ですが、まあ個人的意見なら仕方ない。
それより問題はその後の「潔白を信じるという人はどうぞご自由に」。

正直ボクはコレを読んだ瞬間、熱が出て気が遠くなり、そのあと悔しくて悔しくて本当に泣きそうになりました。三浦九段のファンだからなのですが、なぜそんな言われ方をされなければならないのか理解出来ませんでした。

以下、10月13日の夜にボクが投稿したツイートです。ツイート遡ってそのままコピペしました。

『橋本八段の削除されたツイートは要約すると「三浦はソフトを使ってカンニングしており、そんなヤツとは将棋指したくない。1億%クロで、それでも(三浦を)信じたいヤツはどうぞご自由に」というものです。前半はともかく後半はなんでしょうかこれは。』

『三浦九段が本当にソフトを使っていたのかどうか、これは現状では未だ明らかになっていません。橋本八段が何か証拠を掴んでいるなら、先のツイートを投稿する前もしくは同時に、ファンに確たる証拠を開示するべきだった。何故なら将棋ファンは昨日から事情がわからず、未だ驚き戸惑っている状態です。』

『不正確定のような報道をしているメディアを信じれば良いのか、曖昧な対応の連盟を信じれば良いのか、好き勝手な憶測が交錯するSNSを信じれば良いのか。そういう状態でファンが最も拠り所にしたいはずの棋士のツイートが先のものでした。』

『自身のツイートに批判が集中すると、ツイートを削除して自分を批判する人間をクズ呼ばわり。そのクズと呼んだ人たちの中に、本当に将棋が好きなファンや、三浦九段の件で心を痛めているファンがいるかもしれないと、どうしてそこに考えが至らなかったのか残念でならない。』

『橋本八段は感情に任せて過激なツイートしても、最終的に自分が責任を取ればいいと考えているかもしれない。悪意のある見方をすれば「こんなツイートしちゃうオレかっこいい」とまでお考えかも。さすがにそこまでいくと救いがないですが。』

『先日橋本八段が監修されている漫画『或るアホウの一生』が発売されました。橋本八段はしっかりとツイートで宣伝されていましたが、例えば自身の軽率かつファンを貶める発言が、漫画家さんや編集部にまで迷惑をかけるかもしれないとは、考えなかったのだろうか。』

『今回の一連の発言で、橋本八段に対し良くない感情を抱いた将棋ファンは多かれ少なかれいるはずで、そのファン達が「内容に興味あるけど橋本八段が監修した漫画なら読まない」という方向に行ったらどうするつもりだったのか。 』

『橋本八段がプロ棋士としてまず行うべきだったのは、知ったかぶりなそぶりで疑わしき人間を断罪しさらにそのファンを侮蔑することではなく、迷い戸惑っているファンの光明となるような、そういった言葉を発するではなかったか、と思います。』

『言葉を軽率に扱えば、それは回り回って必ず自分に返ってきます。定期的に炎上してはメディアを騒がせている連中が良い例です。言葉を扱う商売として自分も気を付けねばと思います、橋本八段にはB級1組・竜王戦1組のトップ棋士として、襟を正していただきたい。今日の発言は軽率以前の問題です。』

この時までは、まだ橋本八段に対してハッキリと「嫌い」という感情にまでは至りませんでした。橋本八段と言えば有名なNHK杯でのパフォーマンスを始め、精力的に将棋普及に努めている棋士です。先日ニコ生でグラビアアイドルと将棋を指すというような番組もやってらっしゃいましたが、もちろんそれも観るくらい好きな棋士の先生でした。

しかし今はもう橋本八段のファンであり続けることは不可能です。先日、一連の疑惑やツイートに関して弁明を出されたのですが、その内容が呆れかえるくらい酷すぎる内容で、人間性を疑うものだったからです。
ここで紹介するのもバカらしいので、読みたい方は橋本八段のツイートをご覧ください。
橋本八段が連盟理事に当選しなくて本当によかったと、今では思います。将棋普及もただのポーズなんでしょうね。この人にとって将棋ファンて何なんだろうか。

やっべ、長くなりました。タイトルに「誰がどう責任を取るのか」なんて書いておきながら、後半は全然別のこと書いてしまいましたね。申し訳ない。

状況がいまだ進行中の現在、これ以上書けることもありません。が、連盟は三浦九段が潔白だった場合に誰がどう責任を取るのか、本気で考えておいた方がいいと思います。

感情的なテキストになってしまいました。
それではまた。