拓殖大学井上ゼミ −インドネシア研究−

このブログは、インドネシア研究に取り組む拓殖大学政経学部井上ゼミの学生および卒業生の情報交換の場として設けられました。

英国の週刊誌「エコノミスト」のシンクタンク「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が12日に出した「安全な都市指数2017年」(Safe Cities Index 2017)の報告書では東京が89.80ポイントで世界一安全な都市とされています。

で、気になってインドネシアの首都ジャカルタはどうかと確認してみました。ジャカルタは53.39ポイントで57位でした。なんか納得いかないですねぇ・・・。フィリピンを悪く言うわけじゃないけど、フィリピンの首都マニラは54.86ポイントで55位、つまりジャカルタよりマニラのほうが安全って評価です。私は、ジャカルタのほうがはるかに安全な都市だと思うんですけど・・・。ってか、ジャカルタのどこが危険なんだろう???夜中だってふつうに歩けるし・・・。

ちなみに安全な都市ランキングに入っている東南アジアの都市の順位はそれぞれ次の通りです。

第2位  シンガポール(89.64)
第31位 マレーシアのクアラルンプール(73.11)
第49位 タイのバンコク(60.05)
第55位 フィリピンのマニラ(54.86)
第57位 インドネシアのジャカルタ(53.39)
第59位 ミャンマーのヤンゴン(46.47) 

日本ではパンダの赤ちゃんがシャンシャン(香香)と命名されたことが明るい話題となっていますね。インドネシアでも同様にパンダの明るいニュースがあります。

 9月28日、待望されていたパンダがついにインドネシアのスカルノ・ハッタ空港に到着したのです。インドネシアと中国の友好のシンボルとして貸し出されたのは、7歳のチャイ・タオ(Cai Tao)という名のオスのパンダとフー・チュン(Hu Chun)というメスのパンダです。

 パンダの受け入れ先はジャカルタ郊外のボゴールにあるタマン・サファリ・インドネシア(Taman Safari Indonesia)です。タマン・サファリ・インドネシアでは2014年からパンダの受け入れのために1300平方メートルの飼育場と10ヘクタールのエサ用竹林の造成に取り組んできました。

 種の保存目的(breeding loan)で中国からパンダが貸し出された国としては、インドネシアは16か国目になるそうです。

 パンダは10月下旬か11月初めからタマン・サファリ・ボゴールで一般公開されます。楽しみにしているインドネシアの子供たちも多いことでしょう。

 写真はインドネシアの空港に到着したパンダ。http://industri.bisnis.com/から。

パンダ

 今年7月29日に日本で公開された萩原健太郎監督作品「東京喰種 トーキョーグール」(主演:窪田正孝)が9月13日からインドネシアでも公開されています!すごいですね!!!

 しかも単館上映とかじゃなく、CGV Cinemas、Cinemaxx Theaters そしてPlatium Cineplex系列の全国各地の劇場で上映されています。でも、インドネシアでは観覧はR-21つまり21歳以上に年齢制限されています。

 ちなみにインドンネシアでの映画のチケット代は劇場により異なりますが、最近では3万ルピアから5万ルピア、日本円にすると300円から500円は当たり前って感じになってきました。日本に比べるとずいぶん安いと思われるかもしれませんが、急激に値上がりしています。まぁ、劇場もきれいな所が増えましたけど・・・。

 写真は「「東京喰種 トーキョーグール」のインドネシアでのポスター。

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 インドネシアを代表するシンクタンクのCSIS(戦略・国際問題研究所)は今朝(9月12日)、今年8月23日から30日にかけて行った世論調査の結果を発表しました。それによるとジョコ・ウィドド大統領への支持は2014年の就任以降、順調に高まる傾向にあります。つまり政権が安定化してきているということです。

 ジョコ・ウィドド政権の政策への満足度は、2015年の50.6%から2016年には66.5%そして2017年には68.3%になりました。就任当初と比べ17.7ポイントの上昇です。

 特に顕著な満足度の上昇がみられるのは、司法政策と経済政策と海洋政策です。

 汚職の撲滅や警察改革、司法マフィアの撲滅などを掲げた司法政策への満足度は、2015年の51.1%が2016年には62.1%そして2017年には64.0%になりました。2年前と比べて12.9%の上昇です。

 経済政策については家計の変化よりも交通網などの社会資本の急ピッチな整備が国民の満足度につながっているものとみられています。経済政策への満足度は2015年の30.0%から2016年には46.8% そして2017年には56.9%になりました。2年前と比べると、なんと33.3%もの上昇となります。

海洋大国化を目指す海洋政策への満足度は2015年の59.3%から2016年には63.3%そして2017年には75.5%になりました。2年前と比べて16.2ポイントの上昇です。

このようなわけで、ジョコ・ウィドド政権への支持率も極めて高いという結果がでています。現政権への支持率は、「強く支持する」が11.2%、「支持する」が55.8%で合わせると67%です。一方、「支持しない」は11.2%、「まったく支持しない」は1.8%で、不支持を合わせると13%でした。

次の大統領選挙は2019年ですが、来年8月には大統領候補者が確定される予定です。まだ先のこととはいえ、この世論調査を見る限りジョコ・ウィドド大統領の再選は固いものと思われます。

 つい先日、バリ島在住の日本人老夫婦が殺害されるという痛ましい事件が起こりました。この事件を聞いて、やはり海外は怖い。インドネシアになんて住むもんじゃない、と思った人もいるのではないでしょうか。でも、データでみるかぎり、インドネシアはとても安全な国なのです。日本に比べれば軽犯罪は確かに多いでしょうが、こと殺人となると、日本よりむしろ安全とさえ言えます。

 インドネシアと日本それぞれの警察発表によりますと、2015年の殺人事件数はインドネシアが1491件なのに対し、日本は933件です。インドネシアの人口は日本のほぼ2倍ですから、インドネシアの方が殺人事件の発生率は低いといえます。

 過去にさかのぼっても、殺人事件の件数は2011年にはインドネシアが1467件で日本が1052件、2012年はインドネシアが1456件で日本が1033件、2013年はインドネシアが1386件で日本が938件です。

 日本と比べてインドネシアは決して危険な国ではない。すくなくとも殺人事件に巻き込まれる可能性が高いとはいえないことがおわかりいただけると思います。

 インドネシアの中央統計局(BPS)は今年8月、国民の幸福度の調査結果を発表しました。これは生活への満足度や感情や生きがいを0から100に数値化したもので、インドネシア全国平均は70.69でした。

 全国平均を下回った州は10州です。幸福度がもっとも低かった州はパプア州(67.52)、次いで北スマトラ州(68.41)、東ヌサテンガラ州(68.98)、ランプン州(69.51)、西ジャワ州(69.58)、バンテン州(69.83)、西スラウェシ州(70.02)、西カリマンタン州(70.08)、ジャンビ州(70.45)、ベンクル州(70.61)でした。

 一方、幸福度がもっとも高かった州は北マルク州(75.68)、次いでマルク州(73.77)、北スラウェシ州(73.69)、東カリマンタン州(73.57)、北カリマンタン州(73.33)、ゴロンタロ州(73.19)、リアウ群島州(73.11)、ジョグジャカルタ特別区州(72.93)、バリ州(72.48)、西スマトラ州(72.43)でした。

 さて、この調査結果をどう分析するかはなかなか難しいです。経済状況と比例しないのが幸福度ということでしょうから。とはいえ、幸福度の高い地域は住み心地のよい地域、幸福度の低い地域は住み心地の悪い地域とは言えるのかもしれません。

 幸福度を都市部と農村部でみると、都市部(71.64)の住民の方が農村部(69.57)の住民よりも幸福度が高いです。

 男女でみると、男性(71.12)の方が女性(70.30)よりも幸福度が高いです。

 婚姻でみると、最も幸福度の高いのは未婚者(71.53)、次いで既婚者(71.09)、死別(68.37)そして離婚(67.83)の順でした。

 年齢別にみると、幸福度のもっとも高いのは24歳以下(71.29)、次いで25歳から40歳(71.13)、41歳から64歳(70.69)、65歳以上(69.18)で、インドネシアの場合、若い人ほど幸福度は高いという結果がでました。

マレーシアで開催されていた第29回東南アジア競技大会(SEA Games)が8月30日に閉幕しました。この大会で金メダル55個を目標に掲げていたインドネシアは38個にとどまり、金メダル数では参加11カ国中5位に終わりました。参加国の獲得メダル数は次の通りです。

第1位、マレーシア。金145個、銀92個、銅86個の計323個。
第2位、タイ。金72個、銀86個、銅88個の計246個。
第3位、ベトナム。金58個、銀50個、銅60個の計168個。
第4位、シンガポール。金57個、銀58個、銅73個の計188個。
第5位、インドネシア。金38個、銀63個、銅73個の計191個。
第6位、フィリピン。金24個、銀33個、銅64個の計121個。
第7位、ミャンマー。金7個、銀10個、銅20個の計37個。
第8位、カンボジア。金3個、銀2個、銅12個の計17個。
第9位、ラオス。金2個、銀3個、銅21個の計26個。
第10位、ブルネイ。金0個、銀5個、銅9個の計14個。
第11位、東ティモール。金0個、銀0個、銅3個の計3個。

 人口では東南アジア全体の約4割を占めるインドネシアですが、ことスポーツとなると、前回の2年前の大会でも5位、4年前の2013年大会でも4位という結果です。とはいえ、インドネシアは昔から弱かったわけではありません。1959年の第1回東南アジア競技大会から29回目の今大会までにインドネシアが金メダル数で第1位になった大会は10回あります。そしてそのうちの9回までがスハルト政権時代です。

今年8月29日のBBC Indonesiaには、改革期つまり1999年の民主化以降にどうしてインドネシアのスポーツは弱体化していったのかを分析したヘイダー・アファン(Heyder Affan)記者の記事が掲載されています。それによると、スハルト政権時代はいわばスハルト大統領の鶴の一声でスポーツ振興予算が組まれていたものの、民主化に伴い予算編成はそう簡単なものではなくなった。そのためスポーツ科学分野でも次第に近隣諸国から差をつけられていったということです。

インドネシアの青年スポーツ省のガトット事務局長によると、今大会で優勝したマレーシアの年間スポーツ予算は3兆ルピア(約300億円)であるのに対し、インドネシアのそれは5000億ルピア(約50億円)にすぎません。

そういえば私がインドネシアに留学していたのはスハルト時代の1990年代ですが、当時は確かに「Kita harus menang,kita harus menag…♪」(我々は勝たねばならない、勝たねばならない)という歌が盛んに流れていて、宿敵タイに金メダル数で負けたらスポーツ青年大臣は辞任するというくらいの意気込みでした。ふと当時を思い出しました。

sea games 2017

ロンドンで開催されていた世界陸上も閉会しましたね。日本人にとっては4×100mリレーをはじめ見どころ満載でした。ではインドネシア人にとってはどうかというと、さすがにウサイン・ボルト選手のラスト・ランやリレーでの転倒は大きく報じられていましたが、残念ながらインドネシア人選手の出場種目はありませんでした。
 そこで、インドネシア人選手の陸上競技の記録をちょっと調べてみました。
 以下は、インドネシア陸連(Indonesian Athletics Federation)の公式記録(2015年1月21日現在)と日本陸連の公式記録(2017年7月13日現在)を種目別に比較したものです。

 まず男子です。

100m走
インドネシア記録(10秒17):日本記録(10秒00)

200m走
インドネシア記録(20秒76):日本記録(20秒03)

400m走
インドネシア記録(46秒37):日本記録(44秒78)

800m走
インドネシア記録(1分49秒93):日本記録(1分45秒75)

1500m走
インドネシア記録(3分46秒21):日本記録(3分37秒42)

5000m走
インドネシア記録(14分04秒29):日本記録(13分08秒40)

10000m走
インドネシア記録(29分15秒77):日本記録(27分29秒69)

10Kmロードレース
インドネシア記録(29分25秒):日本記録(28分05秒)

ハーフマラソン
インドネシア記録(1時間07分17秒):日本記録(1時間00分25秒)

マラソン
インドネシア記録(2時間19分18秒):日本記録(2時間06分16秒)

3000m走
インドネシア記録(8分55秒91):日本記録(7分40秒09)

110mハードル
インドネシア記録(14秒11):日本記録(13秒39)

400mハードル
インドネシア記録(51秒29):日本記録(47秒89)

走り高跳び
インドネシア記録(2.10m):日本記録(2.33m)

棒高跳び
インドネシア記録(5.13m):日本記録(5.83m)

走り幅跳び
インドネシア記録(7.85m)、日本記録(8.25m)

三段跳び
インドネシア記録(15.99m):日本記録(17.15m)

砲丸投げ
インドネシア記録(16.87m):日本記録(18.78m)

円盤投げ
インドネシア記録(52.95m):日本記録(60.22m)

ハンマー投げ
インドネシア記録(55.96m):日本記録(84.86m)

やり投げ
インドネシア記録(75.58m):日本記録(87.60m)

十種競技
インドネシア記録(7013):日本記録(8308)

10Km競歩
インドネシア記録(43分50秒9):日本記録(38分03秒)

20Km競歩
インドネシア記録(1時間29分24秒):日本記録(1時間16分36秒)

50Km競歩
インドネシア記録(4時間29分24秒):日本記録(3時間40分12秒)

4×100mリレー
インドネシア記録(39秒78):日本記録(37秒60)

4×400mリレー
インドネシア記録(3分09秒54):日本記録(3分00秒76)


 次に、女子の部です。

100m走
インドネシア記録(11秒56):日本記録(11秒21)

200m走
インドネシア記録(23秒86):日本記録(22秒88)

400m走
インドネシア記録(54秒20):日本記録(51秒75)

800m走
インドネシア記録(2分06秒11):日本記録(2分00秒08)

3000m走
インドネシア記録(9分33秒00):日本記録(8分44秒40)

5000m走
インドネシア記録(15分54秒32):日本記録(14分53秒22)

10000m走
インドネシア記録(32分49秒47):日本記録(30分48秒89)

10Kmロードレース
インドネシア記録(33分23秒):日本記録(31分44秒)

ハーフマラソン
インドネシア記録(1時間13分01秒):日本記録(1時間07分26秒)

マラソン
インドネシア記録(2時間31分49秒):日本記録(2時間19分12秒)

100mハードル
インドネシア記録(13秒18):日本記録(13秒00)

400mハードル
インドネシア記録(59秒64):日本記録(55秒34)

3000m障害
インドネシア記録(9分49秒46):日本記録(9分33秒93)

走り高跳び
インドネシア記録(1.77m):日本記録(1.96m)

棒高跳び
インドネシア記録(4.10m):日本記録(4.40m)

走り幅跳び
インドネシア記録(6.70m)、日本記録(6.86m)

三段跳び
インドネシア記録(14.17m):日本記録(14.04m)

砲丸投げ
インドネシア記録(14.34m):日本記録(18.22m)

円盤投げ
インドネシア記録(50.68m):日本記録(58.62m)

ハンマー投げ
インドネシア記録(54.12m):日本記録(67.77m)

やり投げ
インドネシア記録(49.87m):日本記録(63.80m)

七種競技
インドネシア記録(5204):日本記録(5962)

10Km競歩
インドネシア記録(47分26秒84):日本記録(42分50秒)

20Km競歩
インドネシア記録(1時間40分25秒):日本記録(1時間28分03秒)

4×100mリレー
インドネシア記録(45秒00):日本記録(43秒39)

4×400mリレー
インドネシア記録(3分42秒25):日本記録(3分28秒91)

というわけで、すべての種目で日本記録がインドネシア記録を上回っていると思いきや、女子の三段跳びはインドネシア記録のほうが上でした。この記録は2013年にミャンマーで開催された東南アジア競技会(Southeast Asian Games)でマリア・ナタリア・ロンダ(Maria Natalia Londa)選手が樹立したものです。1990年生まれの彼女は走り幅跳びでもインドネシア記録保持者です。

写真は、女子の三段跳びで日本記録を上回る記録を持つマリア・ナタリア・ロンダ選手。

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 インドネシアのIndef(金融経済開発研究所)のビマ・ユディスティラ・アディネガラ(Bhima Yudhistira Adhinegara)氏によると、インドネシアの経済成長は3か国に大きな影響を受けているそうです。その3か国とは、中国と日本とアメリカです。(Gatra,2 Agustus 2017)

この3か国はインドネシアにとって重要な輸出相手国でもありますから、これらの国の景気が上向けばインドネシア製品への需要も高まり、またインドネシアへの旅行客も増えるというわけです。

 では、これら3カ国の経済がどの程度インドネシアに影響を与えているのかというと、Indefの推計では次の通りです。

 中国の経済成長率が1%高まれば、インドネシアの経済成長率も0.11%高まる。
 日本の経済成長率が1%高まれば、インドネシアの経済成長率も0.06%高まる。
 アメリカの経済成長率が1%高まれば、インドネシアの経済成長率も0.05%高まる。

 ただ現状として、日本の景気は停滞しており、アメリカも保護主義政策に向かっているので、インドネシア経済の引き上げに期待できるのは中国経済の伸びだけだというのが、Indefのビマ氏の見立てです。

 インドネシアの中央統計局(BPS)によると、2017年5月のインドネシアへの外国人観光客数は116万人で、前年同月(2016年5月)の91万5210人に比べて26.66%増でした。

 なかでも注目すべきは北スラウェシ州の州都マナド(Manado)への外国人観光客の激増です。マナドへの外国人観光客は、2016年5月は1118人でしたが、2017年5月には5589人、つまり前年同月比449%も増加しました!

 2017年5月にマナドを訪れた外国人観光客のうち78%(4936人)は中国人観光客です。次いでシンガポール(176人)、ドイツ(138人)、アメリカ(106人)、イギリス(87人)、ホンコン(74人)、マレーシア(67人)、オーストラリア(64人)、オランダ(62人)、フランス(47人)の順で、残念ながら日本からの観光客は上位10か国・地域に入っていません。

 マナドへの中国人観光客が激増した最大の要因は航空路線の開設のようです。2016年半ば以降、中国の8都市が空路でマナドと結ばれました。とはいえ、路線が結ばれたからといって観光客が増えるというものでもないでしょう。では、観光客をひきつけるマナドの魅力とはなんなのでしょうか。

 週刊誌Gatra(2017年7月26日付)の記事によると、中国人街(Kampung Cina)やアラブ人街(Kampung Arab)、さらにヘビやコウモリなども食材として扱うゲテモノ市場(Kuliner Ekstrem)などマルチ・エスニックな町の空気が外国人観光客を魅了しているようです。もちろん以前からダイビング・スポットとして有名なブナケン海洋公園も外国人観光客の吸引要因のひとつです。ブナケン海洋公園は現在、複数の省庁にまたがって管理運営がなされていますが、この管理運営権を地方に委ねてくれればさらに魅力的な観光開発を行えると北スラウェシ州知事のオリー・ドンドカンベイ(Olly Dondokambey)は中央政府に陳情しています。

 インドネシア最大の民間航空会社ライオン・エア(Lion Air)に中国とマナドの路線開設を働きかけたのもオリー州知事です。

 なかなか有能な州知事のようです。日本路線もマナドに乗り入れるといいですね。インドネシアの中でもマナドは日本人にとって居心地のよい町だというのが私の実感です。もっと多くの日本人に訪れてもらいたいと思います。

 写真はマナド郊外のトモホン(Tomohon)にあるゲテモノ市場。 TRIBUNMANADO.CO.IDから。

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数年前のゼミ旅行でフローレス島から小さな船を貸切で4時間くらいかけてコモド島まで行きましたが、今日(7月23日)、そんな船が沈没しました。

 コモド島に向かったこの船の所有者はセラヤ・ホテル(hotel Seraya)の経営者で、乗客はイギリス人2人、アメリカ人1人、マレーシア人1人だったそうです。幸いにも乗員・乗客は皆無事で、船内の緊急用ゴムボートのようなもので近くのマワン島(pulau Mawan)に上陸できたとのことですが、乗客がもっと多かったらどうなっていたことか・・・。

こんなニュースを聞くと、うかつにインドネシアに学生を連れてはいけないなぁと、ふと思ってしまいます。

 写真はその船が沈没しているところ。Kompas.comから。

コモド船沈没

OECD(経済協力開発機構)が発表した各国政府の国民からの信頼度(Trust and Confidence in National Government)調査で、インドネシアはスイスと並んでトップとなりました。2016年の調査によるとインドネシア政府の国民からの信頼度は80%です。2007年は52%でしたから、現在のジョコ・ウィドド政権になって28ポイントも高まったことになります。

ちなみに、インドネシアとスイスに次いで国民の政府に対する信頼度の高い国(2016年調査)は、インド(73%)、ルクセンブルク(68%)、ノルウェー(66%)、カナダ(62%)の順で、日本は36%でした。

ところで、今回のこのニュースでもうひとつ興味深かったのは、7月17日にOECDがプレス・リリースを行うと、「インド政府、国民からの信頼度世界1位!」との誤報がネットをはじめ世界中に瞬時に広まったことです。理由は、各国の略称にあります。インドネシアの略称はIDN、一方、インドの略称はINDです。つまりIDNの表記をインドと思い込んだ記者が誤報したということです。

まぁ、確かに紛らわしいといえば紛らわしいですが・・・。ニュースをうかつに信用せず、しっかりと出所を確認しなければならないという学生のレポート作成指導に最適の事例となるような出来事でした。

 アメリカのカジュアル系ファッション・ブランド、アメリカン・イーグル( American Eagle)がデニム生地のヒジャブ(イスラム教徒の女性がかぶる頭巾)を発売しました。写真の通り、なかなかおしゃれですね!定価は19.95米ドルだそうですが、ヒットすると思います!

デニムヒジャブ

そういえば昨年はユニクロもムスリム・ファッションに乗り出しましたよね!こちらのラインナップも写真の通りいい感じです・・・。

ユニクロ・ムスリム

世界各地でいろいろと宗教絡みの問題や対立は起きているものの、現実として世界人口の約4分の1(約16億人)はイスラム教徒なわけで、日本に住むイスラム教徒も10万人を超えています。

ファッション業界からみても、ムスリム・ファッションは残された巨大市場ということになるのでしょう。


 アメリカのオバマ前大統領は家族とともに23日からインドネシアで休暇中です。

 そのオバマ大統領はスニーカー好きで有名だそうですね。6月28日付のKompas紙(電子版)に「これがバリ島休暇中のオバマのスニーカーだ」という記事があり、初めて知りました。

 で、オバマ前大統領はバリ島でどこのスニーカーを履いていたかというと、日本のアシックス社(Asics)製です!GEL-Kayano 23というモデルだそうです。

 私はスニーカーについての知識はまったくありませんが、こんな記事がでればAsicsにとってラッキーですね。インドネシアではすごい宣伝効果があっただろうと思います。

 オバマ前大統領は、バリ島のウブドにあるフォーシーズン・ホテル(Four Seasons Bali)で6日間過ごした後、中部ジャワのジョクジャカルタにあるテンテラム・ホテル(Hotel Tentrem)に2泊し、7月1日にはジョコ・ウィドド大統領の招きでジャカルタ郊外のボゴール宮殿で会食する予定となっています。

 写真は、バリ島でアシックスのスニーカーを履いているオバマ前大統領。Kompas.comより。

オバマのスニーカー


 5月24日の夜9時前後(現地時間)、ジャカルタ東部のカンプン・ムラユのターミナル付近で連続自爆テロ事件が発生しました。死者は自爆犯2人のほか警官3名、負傷者は11名でした。
 ジャカルタでは昨年1月14日にもジャカルタ中心地のタムリン通りの交番付近で連続自爆テロ事件が発生。このときは自爆犯を含め死者8人、負傷者25人でした。

 この2つの事件は、自爆犯が複数であったこと、また主な標的が警官であったことなどの共通点がみられます。

 そこで、今回の自爆テロ事件後の現地メディアや警察などの報道から事件の背景を簡単にまとめてみました。

 ジャカルタの自爆テロ犯はISIS(イスラム国)の支持者なのか?

 カンプン・ムラユの自爆テロ犯もタムリン通りの自爆テロ犯もシリアやイラクの一部を拠点とする「イスラム国」の支持者であるのは確かなようです。カンプン・ムラユで起きた自爆テロの2人の犯人は、西部ジャワ州バンドゥンを拠点とするイスラム過激組織JAD(Jemaah Ansharut Daulah)のメンバーでした。
 インドネシア国内には「イスラム国」を公然と支持する過激派組織が21団体あるといわれていますが、JADは「イスラム国」の最大の支持組織であるとインドネシア国家警察のティト・カルナビアン長官は語っています。
 また、「イスラム国」の側も事件後に犯行声明を出しています。

 JADとはどんな組織なのか?

 イスラム過激派組織としてJADの存在が知られるようになったのは2015年ごろからです。JADは別名JADKN(Jamaah Anshorut Daulah Khilafah Nusantara)ともいいます。JADはシリアに滞在しているインドネシア人のバフルン・ナイム(Bahrun Naim)が直接指導していると言われています。ではどうやって指導しているのかというと、インターネットを通じてです。ネットを通じて洗脳し、自爆犯をスカウトし、爆弾の作り方を教え、そのための資金を送金していると見られています。

 JADの組織力はどのくらいなのか?

 アメリカの国務省が今年1月に報道したところによると、「イスラム国」のインドネシア支部ともいえるJADの支持者はインドネシア全土で数百人規模とみられています。

 なぜ警官がテロの標的にされるのか?

 イスラム過激派組織の中には異教徒を敵視するものもありますが、JADが敵視するのは異教徒だけではありません。JADの教義では神(アッラー)の教え以外はすべて禁忌なのです。ですからイスラム教徒といえどもJADの教義に従わない者は不信心者(Kafir)ということになります。
 警官は、神(アッラー)の教えではなく、国の法律に基づいて職務を遂行しているわけですから、JADの教義によれば神(アッラー)の敵すなわち「戦わなければならない不信心者」(Kafir Harbi)ということになるわけです。
 インドネシア国家警察のティト長官によると、テロとの戦いでインドネシアではこれまで40人の警官が殉職、80人以上の警官が負傷したそうです。

写真は5月24日のカンプン・ムラユ自爆テロ事件現場と自爆テロ犯。2人の自爆テロ犯はいずれも1985年生まれ(31歳)で既婚者でした。

Bom-di-Kampung-Melayu-Jakartakampung-malayu-ichwan

今までまったく意識しませんでしたが、インドネシアは世界で2番目に結核の感染リスクが高い国のようです。

インドネシアのニナ(Nila Djuwita F Moeloek)保健相は5月7日、結核感染の拡大を阻止するための対策が必要だとメディアに語りました。その中で、ちょっと面白いと言ったら語弊がありますが、インドネシアらしいなと思ったのは、インドネシア人は定期的に家族や親族を訪問するから一族で1人の結核患者がでるとたちまち一族中に結核が感染してしまうと保健相が語っていたことです。

本当にそんなに深刻なのかと思って日本の厚生労働省検疫所のホームページで確認したら、やはり次のように記されていました。

「2015年のうち、報告された結核患者の約87%は結核の脅威が高い30か国で発生していました。インドを筆頭に、次いで、インドネシア、中国、ナイジェリア、パキスタン、南アフリカの6か国で全体の60%を占めています。」

インドネシア滞在中は、少しは感染に気をつけたほうがよさそうです。

明日はもう5月ですね。5月24日から遂にエア・アジア(AirAsia X Indonesia)の成田空港・バリ島間の直行便が就航します。

機体はエアバスのA330-300で、座席数は377席うち12席はフル・フラットのプレミアム・フラットベッドとのことです。

 すでに前売り予約は始まっています。プロモーション期間中の価格は往復2万円程度です。インドネシアでは片道119万ルピア(約1万円)、プレミアム・フラットベッドでも439万ルピア(約4万円)で販売されています。

 成田からの運航日は月・火・木・土の週4便、バリからの運航日は月・水・金・日の週4便です。

 また運行時刻は、成田発(08:25)−バリ着(14:25)。バリ発(23:00)−成田着(07:10)となっています。

 つまり週末の土日を利用して1日半バリでリフレッシュして帰ってきても交通費は2万円ほどで済むわけです!

 とりあえずやってみたいですね、バリ島への一泊旅行・・・。
airasia

 西スラウェシ州のアブラヤシ農園で3月末に成人男性がニシキヘビの腹の中から遺体となって発見された事件はこのブログでもお伝えしましたが、西スラウェシ州ではその後も、市場や住宅に巨大なニシキヘビが出現し、住民たちを怯えあがらせています。

4月7日には人々で賑わうペカバタ(Pekkabata)中央市場でニワトリを狙っている4メートル近いニシキヘビが発見されました。

4月9日にはパサンカユ(Pasangkayu)という町の一般住宅に、深夜、全長5メートルのニシキヘビが侵入し警察も出動する大騒ぎとなりました。

同様の事件はほかにもいくつかあり、西スラウェシ州政府も対策に乗り出したようです。

このところの街中での相次ぐニシキヘビの出現は、アブラヤシ農園の乱開発が原因ではないかと現地では言われています。つまり、アブラヤシのプランテーションの急速な拡大で生息域を奪われたニシキヘビが食べ物を求めて人家にまで近づいてきたとの見方です。飼い犬を飲み込まれてしまった人もいるそうです。

写真はKompas.comから。

ニシキヘビ1

ニシキヘビ2

 スラウェシ島の西スラウェシ州サルビロ村で25歳の男性の遺体が体長7メートルのニシキヘビの体内から発見されるという、信じられないような事件が発生しました。

 現地の報道によると事件の経過は次の通りです。

3月26日朝9時にアクバルさん(25歳)はアブラヤシ農園に行くと言って家を出ました。

27日になってもアクバルさんは帰宅しないので、村人たちで捜索を行いました。

27日の夜10時頃、村人がアクバルさんの向かったアブラヤシ農園でニシキヘビを発見しました。

ニシキヘビの腹が大きく膨らんでいることに疑いをもった村人たちは、ニシキヘビを捕まえて腹を切り開くことに合意しました。

すると、ニシキヘビの腹の中からアクバルさんの遺体が衣服を着た完全な形で出てきました。

アクバルさんの頭はヘビの尻尾の方、足はヘビの口の方を向いていたといいますから、頭から飲み込まれたものと思われます。

ニシキヘビの腹を割いてアクバルさんの遺体が発見されたときの様子は以下のサイトの動画で確認できます。

http://bangka.tribunnews.com/2017/03/29/video-beginilah-kronologi-akbar-dimangsa-hingga-ditemukan-dalam-tubuh-ular-piton

また、現地紙(tribunnews.com)に掲載された画像は次の通りです。信じるほかありません・・・。

ニシキヘビ1

ニシキヘビ2

ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港第2ターミナルから離発着しているガルーダ・インドネシア航空の国際線は、今年5月1日から第3ターミナルに移動になるようです。3月28日にブディ・カルヤ・スマルディ(Budi Karya Sumadi)運輸相が現地記者に述べました。

 それ以外の国際線は当面これまで通り第2ターミナルから離発着しますが、いずれは第3ターミナルへ移すとのことです。

 5月1日といえば日本人にとってはゴールデンウィークの真っただ中ですね。ガルーダ・インドネシア航空でジャカルタ入りする人は、行きは第2ターミナル着、帰りは第3ターミナル発となるかもしれません。

 気を付けましょう!

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