おそまつ屋のぶろぐらしきものがここに

かわはらあそらのたわごとがだだもれです。

2009年06月

見本誌届いた!

先日行われたイベント、関西コミティア34の小説見本誌が届きました。
読書会までに間に合わせるから、早めに送ってくれとせっついたのが功を奏したか、
まさかこんなに早く届くとは! やるな代表。その男気に惚れるぜ。
……フフフ、これはおいらに対する挑戦と見た。間に合わせると豪語した以上、
こちらも全力を持って応えねばなるまいて。やってみますのあそらですー。

リストと照らし合わせて、ざっと確認してみたけど、やっぱり今回初参加の小説サークル様
多かったんですね。気のせいかと思ってた。
初めて様はようこそ歓迎ー。常連様もよろしく哀愁ー。

いやはや、未読の本が山積みだとウキウキしますな。読書会と違って時間を気にせずマイペースで
読めるのが嬉しい。これぞレビュアーの役得ってもんですよ。

おいらがサークル活動引退をしていたのなら、送られた見本誌全部ここでピックアップするのも
やぶさかではなかったのですが、残念ながら(?)現在、おそまつ屋引退説は撤回となっております。
一昨年の今頃は辞める気満々で、レビュー担当を期に、裏方にジョブチェンジするつもりだった
のですがねぇ……分からんもんだ。
というわけで、全作品レビューはやりません(さすがにやれません)。あしからずご了承くださいませ。
……ま、そんな無駄に長いエントリーを果たして誰が読むのか。まさしく誰得。

さて。
明日朝から早起きして出勤前読書の日々が始まります。
アラームかけて出勤ギリギリまで本を読む至福。
帰宅後、夜エサ前に一冊二冊見つくろっての読書。
深夜、コーヒーを淹れてまったりごろごろしながら読みふける。
ぐふふ。まさにパラダイスぢゃー。

……や、遊んでばっかいないで、別件の仕事もしないとね。
最近Pixivとんとご無沙汰だし、某所の依頼絵も週末までに仕上げにゃならんし。

だが、だが!! 
目の前に宝の山があるのにー!!  未読の物語が「読んで―読んで―」と
おいらに囁きかけているのにー!!  のにー!! うきーーーーーー!!

……ハイすいません、仕事します。お絵描きします。
そういえばアレな絵を描くのも久しぶr……げふんげふん、イエナンデモナイデスヨハハハ。

関西コミティア34戦利品

めさら遅くなりましたが、前回イベント(関西コミティア34)で手に入れた本のことを書きまする。
ぶった斬りでなく書き殴りなのがミソ。まさしく手前味噌(意味不明)。だらだらいきまっせー。

画像アリだとキリがないんで今回は文字ばっか。すまぬ。
なんとなく気になった、という作品がありましたらサークル名をクリックしてみて下され。
HPアリのところはリンクしておりますゆえ。是非。
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まずは漫画。

『BATTLE TENKO』 奇人別動隊エレキ天国
好きな御二方、夢の競演。女の子バトル物というのがこれまた珍しく。
特に治島カロ様サイドのマンガは「主人公が女の子」という点からして
すこぶるレアに感じたり。しかも可愛かったり。まさかあのマッシブ作家が
こんなラブリーな娘さんを描くなんてー!?(ド失礼)

『ガンバレ』 Scarlet Star
「頑張れ」という言葉の定義を真面目かつゆるゆるに議論(?)します。
立ち読みしててノリが気に入ったので購入。ところで、果たしてこの作者に
「頑張ってください」の声をかけていいものか悩む。なーやーむー。

『まぜこぜ』 でんでんはうす
ピクシブの告知で気になって手に取りました。あほかわいい。
たり。

『uso799』 トラツグミ
同じくピクシブで。ああなんか懐かしいなーとノスタルジックに購入。
実はライアーソフトの作品はどれも未プレイながら、絵とノリだけで満足でした。
やはりおいらはこの人の絵が好きなのだなぁ。表情がからういのですよ。

『08式ベテラン声優獠来来・08式歌丸師匠マシェリ暮らし』 付和雷堂
いつも買ってるところ。タイトル書き写し超めんどいです。何とかして下さい(八つ当たり)。
相変わらずだらだらしつつも酷い話です。ちよりさん…すっかり穢れて…うう。

『KERORI』 まつかさ師匠の沈黙工房
念願のカエル漫画!!(ペーパーより) ……って構想あったんかい!! と心の中で突っ込み
入れたのは内緒で。
どうしてだろう、あほ話なのに和むぜ……。
あれだけ怖い目にあったのに、師匠はケロッとしてるぜ。カエルだけにな。(←うまくない)

『6.75 BOOK2』 魚械類
いつも買ってるところ。たまに売り切れで泣くので会場直後に行くことにしてます。競歩で。
素敵郵便屋さん。今回は久しぶりにお仕事するの巻。
おっぱい成分少なめでしたが、ロクのだだ甘っぷりがラブリーだったので良し(何がだ)。

『フラグメンツ』 海底温泉
眼鏡眼鏡眼鏡。綺麗な絵とぞんざいなネタの落差にいつも心躍らせるおいらです。
それぞれの本編、どれも知らなかったりするのですが、これを機に手を出してみようかにゃー。

『Brown Cube』 Brown Cube
原稿落ちました、のコピー本。2P漫画がやけにツボでした。落ちた漫画でオチが秀逸とはこれ如何に。
次は落ちないように願っております。繰り返しオチは、めーなのよ。

『DANGOM』 サークル名不明
擬人化ダンゴムシ漫画。ほのぼのなのに黒い。やる気がなかったりシュールだったり。
さりげに今回初買いサークルでは一押しなのですが、奥付がねぇぇぇぇぇぇ!!
サークル分かんないとリピーターつかないようー。もったいないようー。

『GLADIATOR Vol.3 FINAL』 青猫
賭けバトルで血みどろでジェノサイド漫画、完結編。
まっっっったく救いがないのに、何だろうか、この高揚感は!!

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んで小説。
次回レビュー担当おいらだから記事と被るかもだけど、いいや書いちゃえ(いい加減)。

『アメリポンWWW』 玉造屋バキューン
いつも買ってるところ。今回のはどっちかと言うと商業(鉄球姫エミリー)寄りの話?
バカ会話は相変わらず楽しくて、展開もハラハラしたんだけど、やっぱおいらは
人が死にまくる話は苦手でございます。上記『GLADIATOR』みたいな世界ならアリかな、
とも考えるのですが。
ギャグと死のギャップがどうも折り合いがつかないというか。
例えるなら「ドリフのコントのオチでガチ死に見せられて観客ドン引き」って感じで。

『(  )』 ぐるぐる抹茶
レビュー紹介にもあったので手に取ってみました。
個人的には、もうちょっと読みたかったかなー、と。
これだと主人公は何もしていないし何も残していないし、そもそもアーシュがなぜ彼を
引きとめたのかも分からない。断片的に空想することはできても、それはやっぱり違うわけで。
や、出来がいいだけにただ「雰囲気」だけの作品で終始して欲しくなかったのですよ。

『Kaleido Parade・愛しいものたちへ・地球の記憶(上下)』 月齢13,9
ひそかに相方が気に入ってるサークル。四冊百円という素敵価格破壊に戦慄せざるを得ない。
『Kaleido~』はまだ上巻なので何とも。ああこういう世界観なのかと理解しかけたところで終わって
しまったのが残念です。個人的には一気に読みたかったところ。
『愛しいものたちへ』はさりげに今回一番もったいないと思った作品でした。「みどりのゆび」は
ダイジェスト的な流れでなく、季節を章立てに分けてじっくり情感を描き切って欲しかった。
『地球の記憶(上下)』正直意外な(失礼)拾いものだったのがコレ。かなり最初でオチは割れるし、
細かいところに甘い部分があります。けれど、それを補って余りある熱意が素晴らしい。

『学園MONO!』 学芸塾
ちょっと変わった学園もの。三人の書き手によるシェアトワールドノベル(……で、合ってたっけ)。
三者三様、違うタッチながら、同じクラスだと違和感なく読み進められるのがすごい。
あんまり他作品のキャラを出ばらせないのも、読みやすい要因なのかも。
生意気パンダが可愛いです。わんわん布施君はもっと可愛いです。もふりたいです。もふもふ。

『混凝土の隙間と来譚集1・2』 ver.T
タイトルが読めませんでした。「こんくりーと」と読むそうです。読めるかっ(八つ当たり)。
そんな出だしながら、短編集としての出来はすこぶるよろしく、とても読み応えがありました。
個人的に「伽藍堂」様の気持ち悪い文体(注・誉め言葉)と「彩野」様のさわやかな読後感が
お気に入りです。次回も来てくれるといいなぁ。

『夢の跡』 空耳天使王国
レビューに挙げられていたものの、あえて違う作品をチョイスする相方。なんでだ。
まぁこれはこれで楽しかったからいいけどさ。
軽くBL入りとありましたが、おいらは全く抵抗なく読めました。
主人公の現代っ子ぶりが、逆に新鮮。戦争当事者相手に「なんで戦争したんだよ、アメリカになんて
勝てっこないだろ」というセリフがかえっていいアクセントになっていました。
ミリオタや架空戦記好きが書くと、こういうセリフは絶対出ないのですよ。目から鱗でした。

『ロ短調の行進曲』 辺境の語人
まだ冒頭なので何とも……ん? なんかこの書き出しさっきもあったような……デジャヴ?
ハイ、上記『月齢13,9』様の一編『Kaleido Parade』とおもいっきし混同してしまいました。
引きの部分とか、謎の女の子とか、色々と似てるからごっちゃになっちゃったんだよう。
次回続き発行されたとして、混乱せずに読めるかしら。不安。

『黄金のハニーレモン』 Star Fish
クトゥルーらしいです。そういや最近のラノベでも「這いよれ! ニャル子さん」なんてものが
ありましたな。時代は萌えクトゥルーなのか。混沌萌えなのかァー!?(自分で書いててわけ
分かんなくなってきました)
それにしても、他にも有名どころはいるだろうに、なぜにどちらもニャルをチョイス???
答えらしきもの・ニャルラトホテプだけが人型(美形)を取れるから(相方談)。
それゆえヒロインとして選ばれたのではないかと。なるほどー。

『テラタンペン』 実験的妄想処理室
シンプルな装丁。シンプル過ぎておいらは見逃してました。買ったのは相方です。でかした(←偉そう)。
古き良きブラックな流れを組むSF短編集。えげつない筆力も手伝って、非常にグロかったり黒かったりな
内容てんこもりです。救いがねぇ……(注・誉め言葉)。
個人的わがままを言わせてもらうなら、「婚活カード」は最後に置いて欲しかったかも。
後味悪いのが本品の売りとは知りつつも、最後くらい和ませて下さいまし。平に。

『黒髪ロングストレート鼻血噴射ガール花子』 逸般ヂン
体験版。まだ途中なのですが前作、前々作と比べて、かなり文章読みやすくなったなぁと驚きました。
恐るべし成長速度だ。きっと作者は精神と時の部屋で修行したに違いない。
……ざれごとはさておき。とても続きが気になるので、是非とも次回イベントには完成版を見せて下さい。
楽しみにしてます。

『Border Girl』
『WISDAM 4 鋼の王国』
『ご近所エレメンツ 1』 Plastic Leaves

三冊まとめ。前回おいらがレビューし、今回も(担当が違うにもかかわらず)載った期待の若武者。
装丁の凝りようが半端ねぇっス。デザインセンスも含めて、こう、オシャレ感がひしひしと!
内容は、心理描写の細やかさから、やや女性向けかなぁと勝手に思ってたりします。
とか言いつつ、おっさんのおいらもファンだったりするからフシギフシギー。

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……あー疲れた。豊作なのは喜ばしいが、全部の感想なんざ書くもんじゃねぇですな。
未読の人への指針になるわけでもなし。こんな辺境では作者様の目に留まりもしないだろうし。
まぁ、次回サークル回る時の覚え書きくらいにはなるかな。

えー、勝手にチョイスしたサークルの皆様すいません。記事はあくまでおいら個人の思ったこと
なので、あまり気にせずにいただけるとありがたいです。平に。

旧ワープロに花束を

前回イベント準備中に旧ワープロのプリンタ部分がお亡くなりになりました。
良く考えたらこのマシン、10年以上使ってんだよなぁ。そりゃガタも来ますわな。
今はプリンタだけだけど、完全に沈黙するのも時間の問題かもしれませぬ。

というわけで、機能停止する前に昔の原稿をサルベージ。フロッピー使うのなんて久しぶりだよ。
えっちらおっちらコピーしてると、まぁ出るわ出るわ懐かしい(黒歴史な)原稿の数々。
途中書きのやつとか、かわはら名義の初小説(未発表)とか、同人版の前Ver.の投稿版とか。
特に見返したりしないだろうし、ましてや再利用なんてありえないんだけど、なんとなく捨てられなくて
全部コピーしました。貧乏性ナリ。

相方と駄弁りながらダラダラ作業。「うわこれ日付2000年だよきゅうねんまえだよー!!」とか、相方が全く知らんタイトル(テキスト仕上げたのに企画頓挫したTRPGリプレイ)とか、おいらですら存在忘れてた冒頭のみの没原稿とか。

懐かしいなぁ、と感じつつ(時に青いなぁ、と痛がりつつ)の苦し楽しなサルベージでございました。
旧ワープロで作った作品は長編7本、短編5本、二次創作短編3本、リプレイ1本、相方の超短編8本。
加えて投稿版→同人版の書き直しやペーパー、製作雑記やらを考えると、膨大な数になります。

小説

作業途中フォルダ。これでもまだ半分足らず。
絶版やら未発表やら二次創作やらありますが、これらが本になることはないと思います。
過去のリメイクなんざ、それこそ今あるネタが尽きてからやればいいのです。

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えー、間抜けだけど、らしくないけど、なんとなく。


我が相棒よ。
お茶目な誤変換も、原稿用紙50枚程度しかない内蔵メモリも、やたらうるさいプリンタも、
たくさんたくさん苦労したけど、たくさんたくさん泣かされたけど。

けれど相棒よ。
お前さんがいなければ、今のおいらは存在すらしていなかった。
ここにはいなかった。

相棒よ。
ポンコツの相棒よ。
辞めずにいられたのは、お前さんが動き続けてくれたからだ。
これからも続けられるのは、お前さんが鍛えてくれたからだ。

ワープロ

へっぽこ物書きなおいらだけど、最大級の感謝を。
そして、お前さんへの謝辞に添えて、これからも書き続ける決意を。

今まで本当にありがとう。
これからも頑張るぜぃ。

『奈良演劇祭』に行ってきましたよ

名称未設定 2
コミティア戦利品の話をうっちゃって、
今週末行って来た舞台のオハナシさー。
その筋の知人がいるというのはありがたいのう。
自分ではなかなかチェックできませんからねぇ。
えんやこらさー、で相方誘って奈良へゴーです。どっこいさー。

毎度のことながら出発前に近所の神社でお参り。
おいらが演るわけではないけど、いち観客として
舞台の成功を祈ります。ナムナム。
途中、路線を勘違いしたり、駅出口を全く逆方向から
出ようとしたりもあったけど、なんとか無事到着。


駅
王寺駅
です。
間違って「王子動物園前」に着いたりなんかしてませんよ。
開演時間ギリギリ到着(12:45)なのに、そんなボケしてる暇は
ありませんよ。うわやっべ最初の演目間に合うかなー、急げ急げー!!

とか言いつつも悠長に写真を撮るおいら。
我ながらいい度胸してやがります。
実はこのエントリー用に古いデジカメ引っ張り出してたんですが、うまく動かなくて急遽携帯で撮ってます。解像度が低いのはカメラのせい、
ピンボケなのはおいらのせいです。おのれ手ブレ。


会場2
12:50『王寺やわらぎ会館』到着。
近くて助かった……って、

でけえ!!

あまりにも立派な建物ゆえにホントにここで合ってるのかと
何度も確認したり(失礼)。
これ場所代いくらかかったんだろうとどうでもいい心配も
してみたり(ド失礼すみません)。



舞台

舞台もすげえ!!

立派な会場だなぁと相方と二人で関心する(圧倒される)ことしきり。やるな奈良!! 
見直したよ奈良!!  これなら某せん○くんの凶行は水に流してやらんでもないよ!!(意味不明)
これ場所代いくらかかったんだろうと(以下略)。

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てなわけで演目。一つ40分程度で、今日は六つの舞台だとか。
ボリュームあるのう、集中力持つかしら……。
『』内がタイトル、後が劇団様のお名前です。
あらすじはパンフから引用しました。ええ手抜きですとも。

『「メルヘン」グリム童話より』 屋根のはと
「おいしいお粥」
女の子が森でおばあさんにもらってきた、お粥を煮てくれるお鍋。
ある日お母さんが煮てくれるように頼みますが止め方がわからずに…。
「いばら姫」
眠りの森の美女としてもしられているお話です。王様とお妃様の願い通り女の子を
授かりますが、そのお祝いの最中に呪いをかけられてしまします。
王様はそれを阻もうとしますが15歳の時にそれが成就して姫は眠り込んでしまいます。 


朗唱、というのだそうです。ひとり語り。見るのは初めて。
さすがに声の張りや伸びが独特ですな。聞き入るのに心地よいという不思議な舞台でした。
能の舞台にちょっと似てるかなぁ。集中して見る、というより緩やかにリラックスしていく
感じが、なんとなく。

 
『SetuNagi』 EVENT-STATION.sta.14.5
侍という生き方があった時代。世に名を知られぬ、放浪の剣豪がいた。ただ己の強さという頂を目指し、
剣を振るう。人を斬り、人を殺め、その度に首を傾げ、また人を斬る。
その旅の途中、夢の中で出会った女が言う、「人を殺め続ける事が、強き事なのでしょうか?」
男は、鞘の中を走らせた鋼の行き先を探す。己はもう、戻れられない所まで、来てしまっているのに…。


ぶっちゃけ、かなりまとまりに欠けていたように思います。登場人物は多いのにキャラ分けが
イマイチで区別つきにくい。シリアスからコメディへの切り替わりも唐突で「あ、今の笑うとこか」
と一拍遅れてから気付くこと多数。ネタはいいのに間の取り方で損をしています。もったいない。
……と、ここまでぼろくそですが、おいらの感想は
「細かいとこはどうだっていいのです!! かっこいいからキニスンナ!!」
と大満足だったりするんだから舞台とはかくも不思議でございます。
ナギリ(剣豪)役の方が、なんつうかもう、異質なぐらいにいい雰囲気だったのですよ。昔の日本
映画みたいに「主役だけきっちり撮っとけ。それだけで画面締まるから」みたいな感じで。


『天使も悪魔もただのコスプレだったりして』 Airflow外伝公演
主人公ナミの成長物語!
しかし最後は意外な結末?!
まぁ丸く収まればそれでいいかも?!
そんな感じのお話です。


タイトルと冒頭でネタ割れ。そのせいか先の展開が読めてしまい、作品に入り込むタイミングを
逸してしまったという、実に損な見方をしてしまいました。のめり込んで見ていない分、
「暗転にBGM頼り過ぎかな」などと、どうでもいいところに目(耳?)が行く始末。
オチはやや予想外だったものの、それまでのマイナスを覆すまでには至らず。
ちなみに相方はこれが一番好きと言っていました。人それぞれですな。


『文人発狂』 Cross Rope Life
作家の佐野イワシこと小松は文潮賞で大賞を取りデビューするが
出版社と自身の方針が合わず悩みながら執筆活動を続けていくが…。


劇の完成度はピカイチ。全員での輪唱朗読、モブ時の仮面で二役などの演出が小憎らしい程に
いい味を出しています。もうね、なんていうかうま過ぎてムカツクー!!(←こら)
役者のエネルギーが凄かった。実のところ、途中三回くらいトチったとこあったんだけど、
それすらも流れに組み込んでしまうところなんか、ホントにただただ脱帽。


『メロンパンのバラード』 ポールシフト
私はね、世界一美味しいメロンパンを探しているんです…。
再会と決別。
過ぎ去った恋と新たな恋。
昔の約束。
それぞれの想いを胸に、彼らは新しい一歩を踏み出していく。
初夏の風と、未完成の歌に載せて。


開演前に他人事ながら「文人発狂」の後に演るのは嫌だろうなぁ、なんて考えてました。
はい、結論から言うと杞憂でした。出だしの再会のやりとりだけで吹っ飛んだよ!!
てか、なんで久々再会の瞬間に
見合って→仕切り直し→塩まき→構え→見合って見合って顔近付いて→「……○●か?」「××さん?」
→はっけよい「「ひさしぶりーーー!!」」 ってなんだよこのバカ演出!? 大好きだ!!
他にも無駄でバカな(注・誉めてます)演出てんこもりで、見ていて飽きないつくりでした。
その上でしんみりだったりドキドキだったりでちゃんと引っ張ってるんだから不思議です。
なんでこれで話が散漫にならないのかと。
あと、どうでもいい話。見ながら、ホントに失礼ながら「おいらの作品に通ずるものがあるなぁ」
などと思ってました。何がどう、とは言えないんですが、なんとなく似てるなぁと。
更にどうでもいい話。これ見終わった後、相方からの差し入れ食べるために外に出ました。
差し入れはクリームパンでした。惜しい。
……ホントどうでもいいな。


『after word』 劇団Superstitious
明るく照らさないライトスタンド
乗るだけで壊れてしまいそうな踏み台
紙屑の詰まったタバコの空箱
唯の平凡な人間の僕にもわかるくらい、部屋は、『そこにいた証』で溢れてる――
『証』がぼんやり照らし出す、『そこにいた人々の物語』
(けれどもあぁ、物語の全ては、この僕の身勝手な、)


若い頃ならなんやかんや理屈こねて分かったフリしたかもだけど、もういい年こいたおっさんなので。
すいません、分かりません。
なんとなくのメッセージ性らしきものはあるんだけど、どれもチグハグで伝わらない。
全員がひとり芝居ばかりで会話が皆無なので、引き込まれるとっかかりがない。
開演中、一番時計を見る回数が多かった(集中していなかった)舞台です。
若い人なら、何らかの共感を得られるのかなぁ……残念ながらおっさんです、すいません。
ちなみに相方は寝てました。

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全体的には行って大収穫。めさら楽しかったです。

せっかくなのでと、勝手に感想なぞ書きまくってみましたが……こういうのっていいのかなぁ。
劇団によっては再演するとこもあるかもしれないし、舞台のネタばれになる記事が世に
出てるとまずかったりして。
ええと、すいません。舞台関係者の方、もしこういうエントリーがタブーでしたらお知らせ下さいませ。
ド素人ゆえ、業界の不文律にはとんとうとくて。