まずは日帰り手術と入院手術の基本的な違いから…


「ジオン注射」という痔の治療法が出てから、日帰りでできる痔の手術の範囲がぐっと広がりました

最近は「痔の日帰り手術」をウリにしてるクリニックもとても多いです

「日帰りでできるタイプの痔かどうか」は実はクリニックによって、基準が変わってきます。

痔核の場合、基本的には
ジオン注射のみ(そんなにひどくない内痔核メインの場合のみ)
小さいスキンタグ
であれば、日帰り手術の適応としているクリニックが多いかなと思います

あとは、それに加えて痔核切除が必要になってくるとその程度により入院、もしくは日帰りでにするかご相談となります

※日帰りの場合と入院の場合でできる麻酔方法も変わってきます。

で、話は戻って、手術自体は10分~15分で終わるのに、そもそもなんで、入院が必要になってくるとかというと…

痔は血管と周りの組織でできた塊みたいなものなので、ジオンだけでなく「切除」を加えた場合、手術後に1%以下の確率で止血処置が必要な大出血が起こることがあります

痔が大きかったとか、血をサラサラにする薬を再開しなくてはならなかったとか、すごい力んでしまったとか、いくつかの要因はありますが、確率論みたいなもので、いくら手術の上手な医師でもある一定の確率で起きてしまうことになります

で、切除後のこの出血が起きやすいのが手術後1~2週間の間と言われているため、その期間入院していれば、出血などが起きたとしても対応がすぐできますし、入院中の排便管理や安静(なるべくベッドでゴロゴロ)を保つことで、出血のリスクを下げることができます

で、何が言いたいかというと、正直なことを言うと、だいたいの痔は(ジオン注射だけでなく切除が必要だとしても)技術的には日帰りでできるものがほとんどなのですが(もちろん先ほどの書いた出血のリスクがあるので、結果的には日帰りではなかなかアグレッシブなことはやりにくいですが)、

しかし、その後のことなんです、問題は

日帰りの場合、重いものを持つ、激しい運動、お酒遠出など以外は、日常生活範囲内なら普通に過ごしていただいてOKとお話していますが、

可能であれば入院されてるのと同じように、なるべくベッドでゴロゴロしていただくほうが、手術後の傷の腫れや痛みが少なくてすみます

でも、皆さん、ご自宅に帰られると、家事などなんだかんだでみなさん、色々がんばっちゃうんですよね

そうすると、どうしても治りや痛みのコントロールが悪くなってしまうのです

とはいっても、軽い痔であれば多少のことではそんなに影響しないので、意外と平気です
しかし、やはり、大きめの痔になってくると、(たとえ技術的に可能だとしても)、治りや痛みのことを考えると、入院のほうがいいかなー、とおすすめしてます

それでも、子育て中や介護、お仕事の関係でどうしても入院できない場合はそのリスクをご説明した上で、日帰りとすることもあります

再発率の話など、他にも色々なファクターがあるのですが、長くなるのでまた今度

なーーーんて、まとまりもなく長々と書いてしまいましたが、
施設によって日帰り手術にするかどうかの基準も違いますし、おそらく説明内容も変わってきます

よーーーく、担当の医師と相談して、ご自身が納得できる施設での治療をおすすめ致します