中国では1月31日〜2月6日が今年の旧正月(春節)休みにあたり、依然として西暦の年末年始よりも、こちらが本当の年末年始という感じで、年明けの挨拶なども同期間や大晦日にあたる1月30日に行うのが一般的なのですが、以前も紹介したとおり、ソーシャルメディアを通して挨拶文を送信する人がここ数年非常に増加しています。

そんな中、中国ソーシャルメディアを代表するQQ微信(WeChat)新浪微博(Sina Weibo)での2014年の春節期間における情報発信の統計データが出揃いましたので、比較も兼ねて紹介したいと思います。

まずはQQからです。
qq














 (※画像はクリックで拡大可能













2013年1月30日、旧正月における除夕(=大晦日)一日にQQ上に置いて136億件の情報発信が行われたようで、ピーク時には1分間に3,270万件もの情報発信が行われたそうです。そして1月30日一日で1,600万件もの動画が送付され、その中で特に広東省、山東省、江蘇省などの発信数が多かったようです。


そして次は微信(WeChat)です。
WeChat










 (※画像はクリックで拡大可能

















微信での情報発信総件数は公表されていないのですが、同じく大晦日の1月30日における情報発信数は昨年同時期比で2倍、情報取得数は3倍になったようで、同日のピーク時には1分間に1,000万件の情報量だったそうです。 そして情報量ピークの時間帯は22時と24時で情報量が一番多かったのは北京市で、その後広東省、浙江省、遼寧省、江蘇省と続くようです。


最後は新浪微博(Sina Weibo)です。
61ecce97jw1ed26gaab5vj20c80f7q5j













新浪微博も情報量の総数は公表していないのですが、1月31日元旦0時からの最初の一分間では863,408件の投稿があったそうで、2013年の同時期の投稿数は729,751件でしたので、昨年から13万件強増加していることがわかります。


さて、ざっと3大プラットフォームの旧正月期間における投稿数の数値のみを紹介してきましたが、上記の結果をみると微信(WeChat)が急速にそのユーザーを増やしているとはいえ、QQがやはりコミュニケーションツールの王としてなお君臨し、新浪微博は計測時期が違うとはいえ、2桁も数値が違うので、自身のプラットフォームでは前年比で増加しているとはいえ、やはり押され気味ともいえます。


しかし、今回の計測はあくまでも旧正月における挨拶、いわば1対1もしくは1対多のコミュニケーションが基準となっていたことも事実です。

個人的にはソーシャルメディアプラットフォームはその役割、という意味で大きく2つに分かれると思っています。 友人や知人など親しい間柄で交流や情報交換などを行うのが主目的な『内向きソーシャルメディア』と、ソーシャルメディアを通じて未知の人々と知り合ったり、それらを対象に情報拡散を目指し、パーソナルブランディングなどが主目的な『外向きソーシャルメディア』です。

内向きソーシャルメディアの代表格はFacebookで一昔前ならMixiなどもその部類でしょう。そして外向きソーシャルメディアの代表はTwitterです。そして、今回の例でいえばQQや微信(WeChat)は前者、新浪微博は後者であるといえます(※機能的な面を言及しているわけではなく、あくまでプラットフォームの性格として、です

したがって、今回の計測でQQや微信(WeChat)が圧勝したという結果もある意味ごく自然なもので、というのも新年の挨拶は見知らぬ誰かに投げると言うよりは、やはり友人、知人などよく知っている人々に送るのが自然だと思うからです。 

今後機会があれば、違った基準でもこの3大プラットフォームを比較してみたいものですが、この結果を通して思ったことがあって、昨年辺りから新浪微博のユーザー数やアクティブ率の低下がよく取り上げられていますが、この『内向きソーシャルメディア』志向だったユーザーが離脱して、微信(WeChat)に移ったり、QQなどに戻ったりという現象もあるのではないかなと推測しました。

微博は新浪に限らず、2011年頃からのブームでユーザーを急速に増やし、いろんなタイプのユーザーが流入してきて、『内向きソーシャルメディア』志向のユーザーも、友人や知人が使っているからなどの理由で微博を使い出したのでしょうが、微信(WeChat)など自分に適したプラットフォーム、いわば自分に適した代用用品が台頭してきたことや、見知らぬユーザーから勝手にフォローされて、勝手にコメントされるなど望まない結果がでてくるようになって利用を止めたり離脱したりで、今のユーザー数、アクティブ率などに繋がっていったのかななどとも思いました。


さて、その辺は継続的に調査していくとして新年の挨拶でもう1つ忘れていけないプラットフォームが短信(SMS)です。微博や微信(WeChat)などが台頭する前は新年の挨拶では短信(SMS) を利用する人が非常に多かったのですが、2013年を境にその量は現象に転じ、2014年はまだ予測の段階ですが、更にその量を減らすことになりそうです。
Img394451333











こちら1日や1分間という期間での計測はなく春節期間、となっていますが、ピークであった2012年には同期間内に3.2億件もの情報交換が短信(SMS)を通して行われていました。しかし、それをピークに2013年は3.1億件、そして今年2014年は3億件にまで減少すると言われています。

年齢別のデータがないのは非常に残念なのですが、おそらく80年代以降(80后)、特に85年生まれ以降(85后)に絞れば、この減少数はもっと顕著になるのではないかと推測しています。というのも最近急速に数値を伸ばしている微信(WeChat)などの中心ユーザーはその世代ですし、短信(SMS)を使った新年の挨拶、というのは比較的利用者の年齢層が高いのではないかな、とも推測しています。


微博は先のCNNICのレポートでもユーザー数を減らしていましたし、今後友人、知人とのコミュニケーションツールという用途での利用は微信(WeChat)などに比べ、分が悪いのは明白なので、『外向きソーシャルメディア』志向なユーザーを中心に打開策を練っていく必要がありそうです。

また、この『内向きソーシャルメディア』と『外向きソーシャルメディア』の志向も、1人のユーザーの中に双方存在している場合も多いと思っていて、内向きソーシャルメディアに傾きすぎると外向きソーシャルメディアに走ったり、その逆も当然発生するので、中国ソーシャルメディアで今一番勢いのある微信(WeChat)の次は外向きソーシャルメディアが台頭してくる可能性も高いのでは、とも推測しています。

”次”の発生時期が何時なのかまでは現時点予測できませんが、今後そちらの観点でも注視していきたいと思っています。


情報元 =>  微博小秘书(新浪微博)手机QQ(新浪微博)腾讯微信团队(新浪微博)搜狐IT

人気ブログランキングへ にほんブログ村 ネットブログ SNS・ソーシャルメディアへ 中国関連ブログランキングへ