前回はCNNICが発表した第37回中国インターネット発展状況報告の全体的な概要として、中国のインターネット総ユーザー数が6億8826万人に達し、普及率が50%を超えたこと、モバイルインターネットユーザー数が6億1981万に達し、全インターネットユーザー内で90%以上を占めるようになったことなどを紹介しましたが、今回はインターネットサービス別の利用、普及状況を紹介したいと思います。

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まずは中国インターネットユーザー全体の各種インターネットサービス別利用状況です。

今回のこちらの統計で最も特徴的なのは微博(ウェイボ) や博客/个人空间(ブログ/個人スペース)が独立した項目としてはなくなり、社交応用(ソーシャルアプリ)としてひとまとめにされたことでしょう。ひとまとめになった上で、下図のような統計が報告されています。
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SNSやウェイボなどが総合的に網羅されており、利用率という点ではQQ空間が65.1%、微博(ウェイボ)が33.5%、人人網が15.6%、朋友網が15.5%、豆瓣網が13.6%と続き代表的な存在として紹介されています。

今回のレポートではこれらソーシャルアプリの利用者数は5億3001万人(利用率は77.0%)となっているので、単純計算すると微博は全体で(=新浪微博単独ではない)が1億7755万人という形になりますが、これは前回の2015年6月末時点のユーザー数が2億432万人ということでしたので、3000万人ほどユーザーを減らしていることになります。

新浪微博の業績報告をみると、月間アクティブユーザーが増加しているなど好調なようにもとれますが、関連サービスを利用している限りでは、今回のこのCNNICの報告の方が現実的ではないかと感じます。

そして、 その他のサービスに目を向けてみると即时通信(リアルタイム通信=チャット)や搜索引擎(検索)、网络新闻(オンラインニュース)などは高い利用率で安定し且つ増長を続けていますが、网上支付(オンラインペイメント)や网上炒股或炒基金(ネット株又はファンド、信託)がそれぞれ36.8%、54.3%と高い増長率を示しているのも特徴的といえるでしょう。


次はモバイルユーザーの利用状況です。
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こちらも即时通信(リアルタイム通信=チャット)や搜索引擎(検索)、网络新闻(オンラインニュース)はがトップ3であることに変わりはないのですが、全体統計と比べると以下2つの特徴があります。
 
1.  手机即时通信(モバイルチャット)が利用者は増えていますが、利用率は下がり90%を下回った。
2. 手机网络新闻(モバイル・オンラインニュース)が手机搜索引擎(モバイル検索)を上回っている。

1に関しては利用者が増えているので、それほど大きな事象ではないかもしれませんが、 モバイルインターネットユーザーの増加数を下回っているということで、こちらは利用率が90%程度まで上がってしまったことに対する飽和なのか、一時的なものなのか現時点判明しませんが、1つの事象として注目はしておいた方が良いかもしれません。

2に関しては2014年末はモバイル検索の方が利用者数も利用率も上回っていましたし、全体ユーザーでは2015年末でも上回っていますが、僅差ですし、モバイルに関してはどちらも追い抜かれており、2015年モバイルを中心にオンラインニュースは躍進を遂げたといっても良いのかもしれません。

また、増長率という観点では手机网上炒股或炒基金(モバイルネット株又はファンド、信託)が120.5%、手机网上支付(モバイルペイメント)が64.5%、手机旅行预订(モバイル旅行予約)が56.4%と高い成長を遂げているのが特徴です。

その他特徴的なのは手机在线教育课程(モバイルオンライン教育)が新規項目として追加されているのですが、こちらはニュースなどでも多く見かけるようになりましたし、前回お伝えしたようにモバイルインターネットの普及状況を鑑みるとモバイルオンライン教育は2016年も要注目なのかもしれません。


さて、こちらも駆け足で紹介しましたが、次回は企業のインターネット利用について紹介予定です。


情報元 =>  CNNIC第37回中国インターネット発展状況統計報告

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